一番最初に予告で見たときにすでに涙・・・。それ以降も、かかるたんびに涙して、いったい本編はじまったら、どうなるんだろう?と思っておりました。感動したい!!べちょべちょ泣いてみたい!!という妙な欲求にきっと答えてくれるだろう~と思っていた作品。期待にたがわず、お見事な出来でした。まだやってますよ。見ていないあなた!!!ぜひとも見ましょうよ。なんつか、映画ってやっぱいいじゃん!!って思わせてくれるから。
アメリカメジャーリーグでは、「42」という背番号は特別なもの。全球団の永久欠番なのだそうです。知らなんだ・・・。さらにジャッキー・ロビンソンさんが、メジャーデビューした4月15日は、すべての大リーガーが42の背番号を背負って、試合をすると。
とすると、そのためにユニフォームを作らねばならない。一年に一回だけ着るユニフォーム。さあ、これは次の年も使うんだろうか?背番号だけ変えることができるとか・・・・。いろいろと考えてしまった。いや、そんなことはどうでもいいのです。映画です。
さて、第二次世界大戦が終わって、ベースボールがアメリカに戻ってきた。戦場に行ってたスターたちが、またグラウンドに帰ってきたのです。でも、それは白人の世界。。有色の人は入れない世界だったのです。
今を生きる私たちには、さまざまな権利が認められ、享受し、生まれながらにあると、当たり前のようにしてますが、それを手に入れたのは、ごくごく最近のこと。いや、いまだにとんでもない差別やら、女ってだけで、いろんな不利益もないではないです。でも、先人たちがそれこそ命を懸けた努力を続け、権利を勝ち取ってきたと。それを忘れちゃいけない。そんなこんなで、上記のこともあるのでしょうね。
さて、ここでブルックリン・ドジャーズ(と言うことは、ドジャーズはもとは東海岸にあったのね)のジェネラル・マネージャー、ブランチ・リッキーは、チームの強化を図りたい!そして、旧態然としたMLBに風穴を開けたい!と、とんでもないことを思いつきます。黒人の選手をメジャー・リーグに入れると・・・・・・。
黒人が公民権を得るのは、1964年の事です。ちなみにケネディ暗殺はその前年、キング牧師が暗殺されるのは、1968年です。白人の世界に黒人を入れることのどれだけ困難だったことか、、、、。先駆者とか、パイオニアとかいう前に、当時の状況を考えるに、受け入れられるはずがないし、まずそういう発想自体がなかった時に行動を始めたのでした。
映画で見てるだけでも、どんだけ大変だったか、一端が垣間見えますが、とにかく想像を絶するものだったと思います。ただでさえ野球ファンのヤジってのは、かなりのもんがあります。ファンどころか、地域住民、泊まろうとするホテル、相手チームはもちろんのこと、味方のチームメートからも受け入れられない。
誹謗中傷、実力行使、その中でも相手チームの監督の誹謗は聞くに堪えない。ここだけでPG-12規制っす。
当然、人間ならば怒らないわけがない。はらわた煮えくり返り、言われた同じことを相手に浴びせ、倍返しどころか、10倍返しにしたっていいだろう・・・と思うくらいの仕打ちを受けますが、リッキーは素晴らしいことを彼に言うのです。
「やり返さない勇気を持て。君にはそれがある」!!!!!!
「やり返したら、やった奴と同じレベルになる。自分を貶めることはない」!!!!!
すごいっす。素晴らしいです。どんだけ悔しかったか。どれだけ殴り返したかった。相手のピッチャーは、とんでもないボールを頭めがけて投げつけてきます。でも、ジャッキーは静かに一塁に向っていく。
その神々しい姿は、徐々に周りの人間の気持ちを変えていくのです。お見事。
野球でもなんでも、スポーツなんてきれいごとじゃ収まらない。ルールすれすれまで、相手チームにとんでもないプレッシャーをかけていくのです。そんなのは当たり前。いや、ルールなんで、無用かもしれない。ジャッキーはほぼ徒手空拳でとんでもない敵に立ち向かっていくのです。紳士として。
いやーーーーーーー、お見事。素晴らしい。勘所のうまいこと。そして、リッキー@ハリソンの大きな器の表し方の秀逸なこと。いちいち納得です。西生まれのジャッキーが東にきて味わう差別。同じアメリカでもこんだけ違うんだというのをさらっと見せ、彼の周りにいたのは敵だけじゃないよ~というあったかいものもちゃんと見せる。
彼に憧れ、彼を先駆者として、次々と後を継ごうとする少年たちの無垢な表情。ヤジを飛ばす大人たちに混じって、ごくごく当たり前に言葉を投げかけてしまった少年の後ろめたさ。細大漏らさず、きっちり描いてます。
サブタイトルに半生とありましたが、ほぼ一年くらいのこと。いかに激動の一年だったか。そして、その一年がどれだけ世界を変えたのか!!!すごいお話でした。
役者もそれぞれいい。あまり見たことない主人公役をしたチャドウィック君。初々しさと、怒りと、寛容さを兼ね備えていました。ハリソン・フォードは安心してみていられる。選手たちもそれぞれいいです。
で、実況アナウンサー役をしていたあの人!!!!そうそう、昔よく出てたあの人っす。卑劣なCIA職員とか、腹黒い外交官とか、変な役が似合うあのおっさんです。うまかった!!!感動の実況でした。名前なんだっけ?
うちの坊主に、この映画の話をしたら、あっさり「ジャッキー・ロビンソンでしょ?」とのたまるもんで、「なんで知ってんの?」つったら、なんとジャッキーのことは、中3の英語の教科書に載ってるんだそうですよ。教材。その上の年代は、教科書が違うのでやったかどうかは不明ですが、今の高1と現中3は、たぶん知ってるんだと思います。
こんな感じでした。
いやいや、まだ見てない人!!!これは見ないと損ですよ。
◎◎◎◎○
「42 ~世界を変えた男」
監督 ブライアン・ヘルゲランド
出演 チャドウィック・ボーズマン ハリソン・フォード ニコール・ベハーリー クリストファー・メローニ アンドレ・ホランド
アメリカメジャーリーグでは、「42」という背番号は特別なもの。全球団の永久欠番なのだそうです。知らなんだ・・・。さらにジャッキー・ロビンソンさんが、メジャーデビューした4月15日は、すべての大リーガーが42の背番号を背負って、試合をすると。
とすると、そのためにユニフォームを作らねばならない。一年に一回だけ着るユニフォーム。さあ、これは次の年も使うんだろうか?背番号だけ変えることができるとか・・・・。いろいろと考えてしまった。いや、そんなことはどうでもいいのです。映画です。
さて、第二次世界大戦が終わって、ベースボールがアメリカに戻ってきた。戦場に行ってたスターたちが、またグラウンドに帰ってきたのです。でも、それは白人の世界。。有色の人は入れない世界だったのです。
今を生きる私たちには、さまざまな権利が認められ、享受し、生まれながらにあると、当たり前のようにしてますが、それを手に入れたのは、ごくごく最近のこと。いや、いまだにとんでもない差別やら、女ってだけで、いろんな不利益もないではないです。でも、先人たちがそれこそ命を懸けた努力を続け、権利を勝ち取ってきたと。それを忘れちゃいけない。そんなこんなで、上記のこともあるのでしょうね。
さて、ここでブルックリン・ドジャーズ(と言うことは、ドジャーズはもとは東海岸にあったのね)のジェネラル・マネージャー、ブランチ・リッキーは、チームの強化を図りたい!そして、旧態然としたMLBに風穴を開けたい!と、とんでもないことを思いつきます。黒人の選手をメジャー・リーグに入れると・・・・・・。
黒人が公民権を得るのは、1964年の事です。ちなみにケネディ暗殺はその前年、キング牧師が暗殺されるのは、1968年です。白人の世界に黒人を入れることのどれだけ困難だったことか、、、、。先駆者とか、パイオニアとかいう前に、当時の状況を考えるに、受け入れられるはずがないし、まずそういう発想自体がなかった時に行動を始めたのでした。
映画で見てるだけでも、どんだけ大変だったか、一端が垣間見えますが、とにかく想像を絶するものだったと思います。ただでさえ野球ファンのヤジってのは、かなりのもんがあります。ファンどころか、地域住民、泊まろうとするホテル、相手チームはもちろんのこと、味方のチームメートからも受け入れられない。
誹謗中傷、実力行使、その中でも相手チームの監督の誹謗は聞くに堪えない。ここだけでPG-12規制っす。
当然、人間ならば怒らないわけがない。はらわた煮えくり返り、言われた同じことを相手に浴びせ、倍返しどころか、10倍返しにしたっていいだろう・・・と思うくらいの仕打ちを受けますが、リッキーは素晴らしいことを彼に言うのです。
「やり返さない勇気を持て。君にはそれがある」!!!!!!
「やり返したら、やった奴と同じレベルになる。自分を貶めることはない」!!!!!
すごいっす。素晴らしいです。どんだけ悔しかったか。どれだけ殴り返したかった。相手のピッチャーは、とんでもないボールを頭めがけて投げつけてきます。でも、ジャッキーは静かに一塁に向っていく。
その神々しい姿は、徐々に周りの人間の気持ちを変えていくのです。お見事。
野球でもなんでも、スポーツなんてきれいごとじゃ収まらない。ルールすれすれまで、相手チームにとんでもないプレッシャーをかけていくのです。そんなのは当たり前。いや、ルールなんで、無用かもしれない。ジャッキーはほぼ徒手空拳でとんでもない敵に立ち向かっていくのです。紳士として。
いやーーーーーーー、お見事。素晴らしい。勘所のうまいこと。そして、リッキー@ハリソンの大きな器の表し方の秀逸なこと。いちいち納得です。西生まれのジャッキーが東にきて味わう差別。同じアメリカでもこんだけ違うんだというのをさらっと見せ、彼の周りにいたのは敵だけじゃないよ~というあったかいものもちゃんと見せる。
彼に憧れ、彼を先駆者として、次々と後を継ごうとする少年たちの無垢な表情。ヤジを飛ばす大人たちに混じって、ごくごく当たり前に言葉を投げかけてしまった少年の後ろめたさ。細大漏らさず、きっちり描いてます。
サブタイトルに半生とありましたが、ほぼ一年くらいのこと。いかに激動の一年だったか。そして、その一年がどれだけ世界を変えたのか!!!すごいお話でした。
役者もそれぞれいい。あまり見たことない主人公役をしたチャドウィック君。初々しさと、怒りと、寛容さを兼ね備えていました。ハリソン・フォードは安心してみていられる。選手たちもそれぞれいいです。
で、実況アナウンサー役をしていたあの人!!!!そうそう、昔よく出てたあの人っす。卑劣なCIA職員とか、腹黒い外交官とか、変な役が似合うあのおっさんです。うまかった!!!感動の実況でした。名前なんだっけ?
うちの坊主に、この映画の話をしたら、あっさり「ジャッキー・ロビンソンでしょ?」とのたまるもんで、「なんで知ってんの?」つったら、なんとジャッキーのことは、中3の英語の教科書に載ってるんだそうですよ。教材。その上の年代は、教科書が違うのでやったかどうかは不明ですが、今の高1と現中3は、たぶん知ってるんだと思います。
こんな感じでした。
いやいや、まだ見てない人!!!これは見ないと損ですよ。
◎◎◎◎○
「42 ~世界を変えた男」
監督 ブライアン・ヘルゲランド
出演 チャドウィック・ボーズマン ハリソン・フォード ニコール・ベハーリー クリストファー・メローニ アンドレ・ホランド
剛球号泣ってベタなギャグまで。
教科書に載っていたとは知りませんでした。
明日英語教師に見せてもらおう。
侮れませんな。
併せてブランチ・リッキーも紹介して欲しいものです。
中三の。
息子にあっさり言われた時にゃ、「え??」となりました。
今の高校生は1年生以外知らないはずなんで、プリントにして配っちゃいました。
英語の教科書が一番柔軟で、面白いかもです。
そのためにちゃんと東京でこの映画を
見てきたんですって。
えらいなあ……っていうかやっぱり庄内でも
この映画やってくんなきゃ(T_T)
シーンとしては
「あんたに俺の気持ちが分かるか」
「わからない。でも、お前はやるんだ」
のシーンが好き。
例えばマスコミに対していちいちカチンときたとして、ちょっとでも言い返そうものならどうなるか。
観客のヤジに少しでも表情をゆがめたらどう思われるか。
ロビンソンさんはいちいち耐えたのですね。
彼を支える寛大な奥様の力も大きかったでしょうね。
何の差別も受けず暮らしてきた私には想像もつかない人生、色々影響を受けた気がします。
あのヤジ飛ばしまくった嫌な監督と写真に収まる時の、彼の笑顔と粋なセリフが最高でした。
苦しいかったからこそのジョーク。
こういう瞬間を味わうのが映画の楽しみ。
ぜひお会いしたいもんだ。
そんなに上映館は多くなかったようですね。
このDVDは買いだな。
生徒にぜひとも見せたい一本でした。
こっちも別の意味で、強烈なような気がいたします。
やっぱリッキーさんがいたからですねえ。
全幅の信頼を寄せれる人は超大事。
地方大会とか行くと、ぬしみたいな観客がいっぱいいて、ブラバンの演奏ないくらいに小さい試合って、結構面白いですよ。
で、そんなのにいちいち目くじら立ててたら、やってらんない。
強い気持ちってのは、いつの時代でも、いつの世でも大事なのかもしれないです。
こういう作品を作ってくれて、ありがとう!!っす。