さて、時代は江戸の中期、八代将軍吉宗公がぶいぶい言わせていたとき。改めて言うまでもありませんが、暴れん坊ではなく、在任中終始米をどうすべーー?財政再建が急務、とにかくけちけちと、いろんな押し寄せる難題をなんとかせんならん!と、孤軍奮闘した将軍様でありました。ついたあだ名は米将軍。白馬に乗って暴れてはいなかったし、遊び人風情となって、町をめぐってはいなかったと思いますです。
そんな時代に無理難題を押し付けられた東北の小藩、湯長谷藩。参勤交代を終えたばっかりだというのに、はたまたすぐに江戸に参勤せい!と。物理的にも金銭的にも絶対に無理!・・・なのですが、「はい、できません」と言えば、おいえはお取りつぶしになってしまいます。小藩と言えども、武芸百般、質実剛健を旨とする自分らに、できないとは言わない!なんとか知恵をと財布を振り絞り、この無理難題の挑もうとするのでありました。
絶対にありえない命令を下したのは、老中・松平信祝(のぶとき)。陸奥に眠る金を狙ってのこと。権力握る人間の度量の確かさを表してるようなもんですが、まあちっちゃい男を、陣内さんが、好演でございます。朴訥でまっすぐで、民を何より思う湯長谷藩のお殿様と見事な対比。人間の品性ってのを、ありありと示してます。
この際、ごまかしでも、なんでもいいから、江戸に行っちゃう。でも、見栄と外聞も肝心な所では見せないとならんし、信祝の放つ刺客もやばいし、山道はおっかないし、とても彼らだけじゃ無理!と思っていたところに、助けてくれる浪人が登場。この伊原さんがこぴっといい。心から信用できるのか・・っていうと、若干微妙なところがまたいいです。
はてさて、ご一行サマは、果たして無事に江戸に着けるのか???と言った感じ。
いくらなんでも、ここまでの無理難題は、ないと思いますが、おっきいとこが、よわっちいとこを、理不尽に痛めつける・・という図は、いかにもありそう。で、大概はよわっちいとこは、泣き寝入りで、権力に屈してしまう・・・と言うのが現実です。悲しいことに。でも、ここは屈するわけにはいかない。まるでどっかのでっかい電力会社に立ち向かう、東北の小さな町・・・って構図がありありと見えてきます。ここは、勝ってもらわないと。
実直なお殿様に、知恵の回る一癖ある家臣に、それぞれ信念を持った家来たちというチームになっているのが見てて、気持ちよかったです。どっかスポ根ものに通じる普遍的な流れですな。恋バナも忘れず、上地の不死身具合に、ちょっとなああ~感も否めませんでしたが、近年の時代劇の中では、バランスとれたみんなが楽しめる一本になっていたと思いますです。
倹約を旨とした将軍様には、ぜひ地味な装いで登場してもらいたかったもんだと思いますが、そこは詮ないことかなっと。
◎◎◎○●
「超高速!参勤交代」
監督 本木克英
出演 佐々木蔵之介 深田恭子 伊原剛志 寺脇康文 上地雄輔
そんな時代に無理難題を押し付けられた東北の小藩、湯長谷藩。参勤交代を終えたばっかりだというのに、はたまたすぐに江戸に参勤せい!と。物理的にも金銭的にも絶対に無理!・・・なのですが、「はい、できません」と言えば、おいえはお取りつぶしになってしまいます。小藩と言えども、武芸百般、質実剛健を旨とする自分らに、できないとは言わない!なんとか知恵をと財布を振り絞り、この無理難題の挑もうとするのでありました。
絶対にありえない命令を下したのは、老中・松平信祝(のぶとき)。陸奥に眠る金を狙ってのこと。権力握る人間の度量の確かさを表してるようなもんですが、まあちっちゃい男を、陣内さんが、好演でございます。朴訥でまっすぐで、民を何より思う湯長谷藩のお殿様と見事な対比。人間の品性ってのを、ありありと示してます。
この際、ごまかしでも、なんでもいいから、江戸に行っちゃう。でも、見栄と外聞も肝心な所では見せないとならんし、信祝の放つ刺客もやばいし、山道はおっかないし、とても彼らだけじゃ無理!と思っていたところに、助けてくれる浪人が登場。この伊原さんがこぴっといい。心から信用できるのか・・っていうと、若干微妙なところがまたいいです。
はてさて、ご一行サマは、果たして無事に江戸に着けるのか???と言った感じ。
いくらなんでも、ここまでの無理難題は、ないと思いますが、おっきいとこが、よわっちいとこを、理不尽に痛めつける・・という図は、いかにもありそう。で、大概はよわっちいとこは、泣き寝入りで、権力に屈してしまう・・・と言うのが現実です。悲しいことに。でも、ここは屈するわけにはいかない。まるでどっかのでっかい電力会社に立ち向かう、東北の小さな町・・・って構図がありありと見えてきます。ここは、勝ってもらわないと。
実直なお殿様に、知恵の回る一癖ある家臣に、それぞれ信念を持った家来たちというチームになっているのが見てて、気持ちよかったです。どっかスポ根ものに通じる普遍的な流れですな。恋バナも忘れず、上地の不死身具合に、ちょっとなああ~感も否めませんでしたが、近年の時代劇の中では、バランスとれたみんなが楽しめる一本になっていたと思いますです。
倹約を旨とした将軍様には、ぜひ地味な装いで登場してもらいたかったもんだと思いますが、そこは詮ないことかなっと。
◎◎◎○●
「超高速!参勤交代」
監督 本木克英
出演 佐々木蔵之介 深田恭子 伊原剛志 寺脇康文 上地雄輔
むさい男ばかりの時代劇でしたが、
そこに華を添える恭子ちゃんと一匹(笑)
なので、誰でも解り易く説明調でなく参勤交代の大変さも、お上のやり口も解って
彼らを見守り愉しませてもらえました!
こういう、笑いで一体感があるって、ちょっと久しぶりでした
その点で映画館で観るとお得感がありました
ぐっどあふたぬ~んおとぅ~~、ここでも放浪してます・・・
上地くん・・・あれは絶対死んでるって。
はっ!むこうの刀も貧乏で切れないやつだったか???
江戸時代も幕末維新も現代も…ですね。
今の政府が、吉宗ほどの器ならば良かったんですけど…
華があるわ。
まあ、あれだけの出世は、ないかな~というのは不問にします。
エンターテイメントに徹した、楽しい作品でした。
上地君、死なないにしても、切られ過ぎだわよね。
まあ、皆さま、なかなかの剣豪ぶりで、その辺も楽しめました!
理不尽極まれりだわよ。
負けずに前に進むのが理想ですが、現実はなかなかねえ。
あまりの暑さに耐えかねて、映画館で涼んでこようと出かけたのが大正解でした(^o^)/
毎日暑いですね。地球温暖化で、亜熱帯になったんではないかと思わず疑ってしまうほどです(^o^)/
そのつもりで行ったら、エアコン故障って言われて、やめた作品もありましたが。
王道を進みながらも、ぴりっと皮肉がも効いてて、なかなかの作品だったと思います。
こうやって時代劇に目を向けてくれるといいなあっと。
良質の時代劇ばかりでもないのですがね。