早朝起きた
やぁ
まだ居たんだね
もう夕べのうちにどっかに飛んでっちゃったと思ってたよ
携帯を近付ける
少し警戒してるのが
タマムシの微弱な気配から分かる
大丈夫
僕はキミを傷付けない
ちょっとスキンシップ
指先からの「気」を使ってコミニュケート
この後ちょっとしたら飛び立った
僕はこう考えた
昨夜
電灯の明かりに引き寄せられ飛んで来て
壁に当たって玄関先に落下してたところを僕に拾われ
ゴーヤに運ばれた
きっとこのタマムシは
僕が起きて来るまで待ってて
「昨夜はどうも。命拾いしたよ。一言それを伝えたくてね。」
と律儀に挨拶をしてから飛び立ったのだ
そして朝から自分の楽観的な考えに気分が良くなった
べろんちょ
カメムシ
キミもずいぶん大きくなったね
毎日ゴーヤの樹液を吸い放題だものな
斑入り葉の朝顔2つ開花
高いとこだから外側に携帯カメラを出せない
仕方ない
外行くか
まだ開ききってないっぽいけど
これで全部で8つ咲いたのかな?
ベランダに戻るとこの団地の主ノラクロが居た
先日、ムクドリに飛びかかって逃げられたこのノラクロ
数日前の夜散歩の折り
別の棟の前でメス猫の尻を
じりじりと追い詰めていたこのノラクロ
彼が猟の所定の位置に陣取るところに出くわした
彼はこの植え込みの中に上手に隠れて野鳥を猟るのだ
ふっふっふ...
彼は全くこちらに気付いていない
気付かないのも当たり前
こちらの観察小屋は完璧なのだ
まさかこの中に人間が居るとは思うまいて