タイのトゥルーIDC、クラウド事業拡充、顧客別に最適システム(2015/01/23 日経産業新聞)
タイのデータセンター大手、トゥルー・インターネット・データセンター(トゥルーIDC)は、米グーグルや米アマゾン、中国の華為技術(ファーウェイ)などと組み、顧客ごとに最適なクラウドを構築するサービスを始める。
タイをはじめ東南アジアではクラウドサービスの需要が高まっており、トゥルーIDCは2015年内に国内で首位、東南アジアでもトップ5入りする目標を掲げる。
トゥルーIDCのプンナマス社長は21日、バンコクで開いた記者会見で「当社の『ワンストップ・ショップ』サービスを使えば、顧客企業は自らクラウド環境を整えるより時間を節約できる」と話した。
同社はこのサービスで顧客のニーズを見極め、最適なサービスプロバイダーを組み合わせるコンサルティング業務も手がける考え。
通信トゥルー、ミャンマーにデータセンター開設(2015/01/23)
大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループの子会社、トゥルー・インターネット・データセンター(トゥルーIDC)が、年内に3億バーツ(約10億8,000万円)を投じてミャンマーにデータセンターを開設する計画だ。来年に東南アジア諸国連合(ASEAN)でクラウドベースのデータセンターでトップ5入りを目指す。
22日付バンコクポストなどによると、トゥルーIDCはタイ国内でも事業を拡大する計画で、6億バーツを投じてバンコク北郊ノンタブリ県ムアントンタニのデータセンターの容量を倍に拡大する。同社はバンコクでもデータセンターを運営している。
トゥルーIDCは先ごろ、米データセンター大手のスーパーNAPと40億バーツを投じて東部チョンブリ県にデータセンターを開設する契約を締結した。トゥルーIDCが20%を出資するほか、サイアム商業銀行、カシコン銀行、王室財産管理局(CPB)も事業に参画する。同データセンターは来年3月に操業を開始する予定で、8年目での黒字化を見込んでいる。
トゥルーIDCの昨年の売上高は4億9,300万バーツだった。年40%の成長ペースを維持し、2017年にはこれを10億バーツに引き上げる考え。海外事業が売上高に占める比率は、2018年に30%、21年に50%に達すると予想している。
トゥルーIDCは、CPグループ子会社の通信大手トゥルー・コーポレーションの子会社だったが、同社が通信事業に集中するとして昨年末にCPグループに譲渡された。
タイのクラウドベースのデータセンターの市場規模は18年に270億バーツとなり、ASEANではシンガポール、マレーシアに次ぐと予想されている。ASEAN全体の市場規模は2,560億バーツになる。