サイババが帰って来るよ

Count down to the Golden age

ピーターの思い出

2019-04-19 04:00:54 | 日記
神はどこかよその場所にいるのではありません。
実際には、あなた自身が神なのです。
神はすべてのものの中に存在しているのです。
神は一なるものであり、あなたが神を探すすべての場所に存在しています。
神はあなたの中に、あなたと共に、あなたの上に、あなたの下にいます。
神は生と死を超えており、アートマ(真我)という姿をとってあらゆる生き物の中に宿っています。
神は子供から老人まで、すべての人に内在しています。
同一の神が、蟻にも、蚊にも、さらに、鳥や獣、動物の一切に、内在しています。
ですから、神を探しにあちこち出掛けて行って、骨を折ることはありません。
あなたがどこを見ても、神はそこにいます。
あなたが誰を見ても、神はその人の中にいます。
神は別の姿を持ちません。
すべての姿は神の姿です。22/11/10

ポニョ:以前、アシュラムの飛行場の話をしたけれど、あんたは、もう空を飛べないでしょう。

ヨシオ:ほとんど寝てばっかりやから、飛ぶなんて無理やけれど、一週間に一回ぐらいは飛行場の周りを一時間ぐらい飛んでみたいな。

ポニョ:おいらがそちらにお世話になっていた時に、飛行機に乗せてもらったけれど、急降下やクルクル回りをしたからめまいがしたぜよ。おいらは飛行機は嫌いやな。気分が悪くなる。カヌーの方が良いスポーツやぜよ。

ヨシオ:あの時は大きな雲が近づいて来たからそれを避けようとして急回転したり、急降下したんや。パイロットの免許を取った頃、一度雲の裂け目から地上に出ようとして間違えて雲の中に突っ込んでしまった事があって、周りは真っ白で何も見えなくなったんや。どれくらい前後左右に傾いているのか、さっぱり分からんかったので、人工水平線機だけを見て操縦し、しばらく経ってからようやく雲から出れたけれど、今から考えたらちょっと危険やったな。

ポニョ:オーストラリアは平地ばっかりやけれど、日本のように周りが山ばかりやったら山に激突してしまうぜよ。それは危険が危ない。

ヨシオ:それ以来、雲に突入しないように十分気をつけて操縦してるんや。でもどうしても雲に突入しないといけない状況もあるけどな。パースに飛行している時に、西の方から大きな雨雲が前方百キロぐらいのところを通過しようとしていたので、雨雲が目の前を通過する前に雨雲の前を横切ってしまおうと思い、加速したんやけれど雨雲って見かけより結構速いんや。それでどんどん雨雲を避けるために東寄りのコースを取っていたんやけれど、とうとう追いつかれて雨雲の中に入ってしまった事があったな。それで元のコースに戻ってようやく抜け出せたけれど、オリジナルのコースより八十キロも逸れてしまったんや。雲の中は暴風雨やし、あの時はラッキーやったな。あとでベテランパイロットの人たちとその話しをしていたら、雨雲が前を横切ろうとしている時は、必ずその後ろを横切れと言ってたな。前を横切ろうとしても絶対に追い付かれるって。人間の心理で前を横切りたくなるけれど、絶対にしたらいけない。自分もひどい目にあったって言ってたな。みんな同じような体験をしているんやなと思った。

ポニョ:そういう失敗を重ねてベテランパイロットになっていくんやろな。「これはするな!あれもするな!危ない!危ない!」と言われて育つよりいろんな失敗が出来る、そしてその失敗を社会が許す社会の方が人間はのびのびと育つぜよ。

ヨシオ:日本の場合は人口が多いから仕方がない部分はあるけどな。でも基本的にはインドのように子育てをする時に、「お前は生まれた時から親をはじめ、人様に迷惑ばかりかけて育って来たから、お前が大きくなっても人を許せるような大人になりなさい」と言って育てる方が寛容さがあり、もっと心があったかい大人になるやろな。

ポニョ:「これをしたらいかん。あれをしたらいかん。絶対に人に迷惑を掛けるな」と躾けるより、そっちの方が大人の顔色を見て育つ子供にはならないやろな。自分が人に迷惑をかけた分、相手の過ちや罪を許せるような人が出て来ると思うな。そういう人たちが、たくさんいる社会の方が多分過ごしやすいぜよ。

ヨシオ:そうやろな。そのベテランパイロットもいろんなミステイクをしていて、俺にいろんな話しをしてくれたんや。エンジンが飛行中に止まった時の緊急事態の訓練を飛行訓練の時にするんやけれど、その時に実際にエンジンを止めるのではなく、アイドリングにしたまま訓練をするんや。でもその人はそれじゃ訓練にならないと言って実際にエンジンを止めて練習をするんや。それで滑走路に着陸出来そうになかったので、エンジンをかけようとしたらかからなかくて、もうちょっとで道路に着陸しそうになったとか、その人はグライダーが趣味で州のグライダーチャンピオンなんや。それでエンジンをよく止めてサーマルを拾いながら空を飛んで遊んでいる人やけれど、世界一大きな鷲が西オーストラリア州に生息していて、その鷲がエンジンを止めて飛んでいる飛行機のエンジンルームの上に着陸したので、飛行機の重心が前の方になって飛行場のバランスが狂い、大きな鷲が目の前にいるので全く視界が効かず、死にそうになったと言ってたな。

ポニョ:いくらグライダーチャンピオンやと言っても、普通、飛行機のエンジンを止めて滑空するか?グライダーと違うで。

ヨシオ:その人の飛行機の滑空比率は1/12もあって、千メートル降下するまでに十二キロも飛べるんや。エンジン無しで。

ポニョ:それってまるでグライダーやぜよ。グライダーは1/20から1/36ぐらいの滑空比率を持っているんやろ。

ヨシオ:さすが雑学博士やな。また、五千キロ離れた嫁さんの実家に行った帰りに、嵐に巻き込まれて雷に撃たれたんや。その時、周りが真っ白になり、隣に座っていた嫁さんの肩と自分の肩の間に電光スパークが飛び交って生きた心地はしなかったと言ってたな。そして近くの飛行場に緊急着陸したら、飛行機の翼や胴体の表面が一面に真っ白い粉で覆われていて、多分グラスファイバーの表面から出て来たと言ってたな。

ポニョ:まあ、いろいろと大変な体験をしている人やな。普通、飛び立つ前に天気の状態を調べるぜよ。

ヨシオ:調べても全てがその通りに行くとは限らないんや。その人はピーターさんと言うんやけれど、普段は郵便配達人で、小さなトヨタの車で一日五百キロぐらい運転して田舎の村や農場に郵便物を配達しているんや。こちらは契約制度で入札をして仕事をもらうんや。例えば郵便配達人の場合は一年間にいくらこれだけの給料を下さいと封筒に入れて郵便局に締切日までに送れば、それらの中から一番安く見積もった人を郵便局が指名するんや。それで、ピーターは燃費の良い日本車をいつも運転していて、三回もエンジンを替えたのでもう、百万キロメートル近くも走っているんやで。トヨタはそれは記録だと言って記事にしたらしい。

ポニョ:おいらのトヨタは8万キロで廃車にしたぜよ。その10倍でっか?それはすごいな。

ヨシオ:そうやろ。俺も驚いたな。でもピーターは自動車修理工やから機械には慣れているんや。だから自分の飛行機も自分で作ったし、俺が飛行機を作りたいと知って手伝ってくれたんや。でも、元々の性格が絶対に妥協しない匠の精神を持った人で、とても難しい人なんや。俺が少しでも間違ったり失敗したりすると所構わず怒鳴ったり、叱りつけるんや。おかげで俺の高かったプライドがどんどん小さくなったけどな。

ポニョ:以前紹介したけれど、おいらの上司もそんな感じやったな。おいらは別にそういう人の下で働いても平気やったけれど、あんたはプライドが高いから大変やったやろな。

ヨシオ:俺のワークショップやのに、そこから蹴り出された事もあったな。しばらくの間戻れなかったし、戻っても一言も口も聞いてくれなかったし。顔を見れば罵倒されるし、大変なキャラの持ち主やった。でもお陰でとても安全な飛行機が出来たし感謝してるんや。
ポニョ:そのピーターさんは多分サイババさんやったんやぜよ。一度もそういう仕事をした事がないあんたが、一人で飛行機を作っても、ええ加減な飛行機しか作れないから危ないぜよ。だから、サイババさんが助けて下さったんや。それにあんたのプライドもついでに低くしてやろうとして、わざとそんな堅物なキャラのピーターさんになってあんたのプライドを叩き潰されたんや。

ヨシオ:俺もそう思っているんや。半年間も朝から五時まで毎日一緒に働いていた時に、何度もサイババさんがピーターの体の中に入って俺に話しかけられていると感じたんや。俺は西オーストラリア州の片田舎に住んで、サイババさんはインド洋を挟んだ反対側の大陸におられるけれど、俺は毎日サイババさんと一緒に叱られながら、時には一緒にアイスクリームを食べながら、そして冗談や、昔の思い出話をしながら大の大人が、子供のように飛行機を作ったんや。今ではとても懐かしい良い思い出や。

ポニョ:サイババさんは、人が何かを手に入れる為に仕事するけれど、真の幸せは、それを手に入れた時ではなく、手に入れようと努力している時にあるって言われたけれど、その通りなんやな。

ヨシオ:ピーターも自分の飛行機を自分で作っている時が幸せやったので、俺の飛行機作りも喜んで手伝ってくれたんや。でも八年ほど前に、キャセイパシフィック航空のパイロットをしているピーターの息子さんが事故で下半身不随になり、ピーターの奥さんのケイさんと介護する為に、奥さんの実家があるメルボルン郊外の農場に引っ越したんや。でも先日、ピーターは心筋梗塞で亡くなったんや。偶然にも運ばれた先の病院は、俺の子供が緊急病棟で働いているロイヤルメルボルン病院やった。

ポニョ:ふーん。世の中は狭いな。ところでピーターさんは享年何才やったんや?

ヨシオ:俺より十才年上やから七十四才や。俺たちもだんだん残された時間が少なくなってきたな。

ポニョ:おいらもピーターさんみたいにポックリ死ねたらええな。でも心筋梗塞ってめちゃ痛いんやで。

ヨシオ:死んでしまったら、そんな事はどっちでもええやないか。俺は奥さんの実家のお葬式までに行けなかったので、ピーターの事を思って詩を書いて送ったんや。その日の朝、ピーターの家族が俺の夢に現れて、皆で一緒にピーターを弔ったんや。


Peter に捧げる詩

Peter. Peter. Peter. Thank you for helping me to build my Jabiru .

You scolded me since day one when we received the kit plane.

"You've bugged it up again! (お前、またぶっ壊してるやないか!)We're not building a model plane! We're building a real plane! You bug it up you fix it. This is a golden rule. OK?"

But you always fixed it. Because you didn't like how I fixed it.

You smoked at least dozen a day.

And asked me, "Please don't tell Kay about it. Once I smoke so much she will kill me ."

The Jabiru took us six months to complete . We spent nearly every day together.

The first day it was completed, we taxied around the Narrogin Airport strip in the new bird . Your face was glowing. You seemed so proud of what we had created .

You showed off the Jabiru to the gliding club people while taxing up and down in front of their club house.

And said to them, "This is a first four seater Jabiru in the state. What a nice plane isn't it?"

I asked you how you won Kay's hand, for Kay is a beautiful and popular woman.

You said, "I made a lot of effort. She was traveling Australia with a couple of her girl friends . I fell in love the moment I saw her. When I heard that she got a job in the north, I quit my job and followed her; I settled down to the same remote Kimberley town where she was working as a nurse ."

Peter ,I know you are free now .

Enjoy flying without wings; perhaps you've got new wings in the back like a angel.

Yes! you're helping others all the time like an angel, a flying angel with smoke .


We will never forget you. Peter .... I miss you....

Deepest Sympathies to Kay, Deb, Mat and Family.

From

Yoshio

他者に奉仕をすることによって、人はただ自分のために働くことから得られるよりも多くの至福を得ることができます。
必要としている人に真心込めて何らかの奉仕をし、その結果生じる至福を体験しなさい。
大きな奉仕である必要はありません。
小さくて他の人に気づかれないようなものでも構いません。
奉仕はあなたの中にいる神、そして他の人たちの中にいる神を喜ばせるために行われなければいけません。19/11/81
https://m.youtube.com/watch?v=AKD-7MaZGjE

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