ポニョ:今回のインタビューでも言っておられるけれど、全世界の人々のうち果たして何パーセントの人々がサイババさんを神の化身と認めているんかなと考えたら、とてもネガティヴな気持ちになるぜよ。
ヨシオ:何でやねん。ホットケーキや人の事は。ポニョがサイババさんは神の化身やと信じていたらそれで充分やないか。何で他の人たちがサイババさんが神の化身だと信じているかどうか気になるんや。
ポニョ:だってほとんどの人たちは信じて無いんでヤンス。どうやってこの状態でゴールデンエイジがやって来るのか疑問じゃござんせんか?
ヨシオ:何がごじゃんせんかや。俺も昔、アシュラムに滞在している時に、全然日本人帰依者がいなかったのでサイババさんにお伺いした事があるんや。スワミあなたは日本人帰依者の事をお忘れになっていませんか。このアシュラムの何処を見渡してもいないじゃないですか?と聞くと、サイババさんは、「日本はとてもメディアが普及しているので、一旦私が日本での仕事を始めればあっという間に日本中、私の名前が広まるから心配するな。」と言われたんや。そうこうするうちに青やんの理性のゆらぎという堅い本がバカ売れになって、あっという間に日本中がサイババブームになったやろ。
ポニョ:あの頃はすごかったぜよ。本屋の何処を見てもサイババさんの写真があったよな。サイババとサバイバルをよく間違えてサバイバルの本を買った事もあったぜよ。
ヨシオ:思い込みが激しいポニョらしいエピソードやな。という事で皆さん、サイババさんがインタビュールームでお待ちですよ。急いで部屋に入って行きましょう。というか最初は車の中でのお話でした。
1980年 12月2日
ブリンダーヴァンで、スワミと車中にて
(サイは運転手の帰依者に「ゴークラム〔牛が飼われている場所〕へ」と告げる。)
サイ: この辺りは近ころとても賑やかになってきました。こちら側にはカレッジが あり、左側には野原が広がっています。そこは 60 エーカー〔約 242 キロ平米〕 あって、カレッジの側にも土地があります。
H : 水は引かれてるのですか?
サイ: すべてに水が引いてあります。
H : 水はどこから来ているのですか?
サイ: 井戸をいくつか掘りました。そこから大量の水が湧いてきます。 H : よい水ですか? 飲み水に適しているのですか?
サイ: よい真水です。
H : 井戸の深さはどれ位ですか?
サイ: 15 から 20 フィート〔約 4.5~6 メートル〕です。
サイ: しかし、スワミがどこを掘るか決めました。
H : それなら話は別です!
サイ: 政府の専門家たちが、どこに井戸を掘るかを決めるためにやって来て、100 フィート〔約 30 メートル〕掘りましたが、水は出ませんでした。
H : スワミジ! 私には、どうして政府はスワミのところへやって来て、御足に 触れ、国を動かしてくださいと頼まないのか、理解できません!
サイ: それは、政府がスワミのしていることに気付いていないからではありません。 政府はスワミが政治に関わるのを良いことだとは考えていないのです。スワミ もそれは望んでいません。スワミの関心は、スワミの帰依者たち、そして、ス ワミがしていることにあります。もし政府が本当にスワミの実体と力を知った なら、スワミを政府の後見に任命して、警護隊にスワミを取り囲ませます。そうなれば、スワミはこれまでのように帰依者たちと会うことはできなくなって しまうでしょう。それはスワミの望むことではありません。スワミは手を一振りするだけで全世界にスワミを知らしめることができます。しかし、それで結 局どうなるでしょう? 見世物になるだけで、価値のあることは何も果たされ ないでしょう。
MG: 全世界は、いつスワミのことを知るのですか?
サイ: すでに今、サイは世界の多くの国で知られています。これはまったく前例の ないことです。これほど多くの人がアヴァター〔神の化身〕のことを知ってい るというのは、これまでなかったことです。ラーマの時代には、ラーマはラー マが住んでいた都市国家でしか知られていませんでした。ラーマはそこの統治 者だったので、当然ながら崇拝されていました。クリシュナについての知識も、 同様に非常に限られていました。初期のころには、クリシュナは二つの小さな 村で知られていただけです。
H : その違いは、通信手段の変化によるものですか? それとも、アヴァターの ご意志によるものですか?
サイ: 通信と輸送の速さによるところが大きいでしょう。昔は、プッタパルティからホワイトフィールドまでの移動〔約 193 キロ〕は、よその大陸に旅するよう なものでした。今では、アメリカ人が、地球の裏側から、ものの数時間でここ にやって来ます。
MG: ここに総合大学が建つのですか?
サイ: いや、総合大学はプッタパルティだけです。このカレッジと他のカレッジは、カレッジのままです。
H : スワミ、スワミがユダヤ人になさった御講話をカストゥーリ氏が出版しても よいでしょうか?
サイ: なぜですか? 私が述べた言葉は、ただ、ハートからハートのものです。
H : ゴークラムからの牛乳はカレッジに供給するのに十分な量があるのですか?
サイ: 十分あります。キャンティーンや構内の住人用にも十分な量です。一日に32 リットルも乳を出す牛たちもいます。
H : プラシャーンティ ニラヤムの二頭の牛はどうですか? まだ乳を出していますか?
サイ: 出していますよ。あなたとミセスヒスロップからの二頭は、まだ一日に30リットル以上出しています。今では、それぞれ五頭の子牛がいます。とてもい い牛たちです。
MG: 新しい大学ではコンピューターを使いますか?
サイ: いや、コンピューターは使いません。国家試験がコンピューターで処理され ましたが、散々でした。たくさんの誤りが深刻な苦悩を生みました。自殺した 学生たちもいます。後になって、実は自殺した学生たちは高い合格点を取って いたということがわかり、その学生の親たちは悲しみに追い討ちをかけられま した。問題の答えを求めるのにコンピューターや計算機に頼る傾向が激化して いて、急速な知性の退行をもたらしています。昔は、自分の脳みそを使って、 長いこと真剣に問題について考えなければなりませんでした。今は、心的な仕 事はコンピューターに任され、人の心の機能は、使われなくなって退化してい ます。
MG: しかし、コンピューターを建設的で役に立つように使うことも可能ではないでしょうか?
サイ: ええ、それは進行中です。役に立つ建設的なやり方で使うつもりはあります。 短期的な結果は、とてもよいようです。しかし、長期的にコンピューターや計算機を使うと、深刻な人間の知力の悪化をもたらすでしょう。
H : スワミジ、個人的な質問をさせてください。12 月 9 日は、私たちが出発す るのに妥当な日ですか? それとも他の日のほうがいいですか?
サイ: 12 月 9 日で正しい。いい日です。
H : S博士がスワミのクリスマスの御講話を出版したがっています。
サイ: 進めなさい。してよろしい。
H : 翻訳はカストゥーリ氏が一度スワミにお見せしたものです。私は一語一語注 意して読みました。
サイ: 申し分ありません。
MG: スワミ、水曜日からユダヤ教の光のお祭りが始まって、八日間続きます。こ こブリンダーヴァンでユダヤ人帰依者が火を燃やしてもよいでしょうか?
サイ: ええ、いいですよ。そうしてかまいません。
MG: どこでですか? スワミ。
サイ: 構内の真ん中の木の下で。
MG: スワミが夜、最初のランプに火を点してくださいますか?
サイ: ええ、そうですね、私がやりましょう。
1980年 12月9日
H : 私は、サイの周りの要人たちに、サイはいつもすべてをご存知なのか、それとも、サイがそうすることを選んだ時にだけご存知なのか、聞いてみました。 答えは、まちまちでした。
サイ: サイはすべてを知っています。人が疑念を持つのは、アヴァターのマーヤー 〔幻力〕のせいです。あなたも知っているとおり、サイはあなたのハートの中にいるというのに、あなたは「サイは上の階の自室にいるのだろうか? それ とも、どこか他の場所にいるのだろうか?」と考えます。これは人間的な要素 です。体には「ヒスロップ」という名前が付いていますが、あなたは体ではありません。あなたはアートマです。サイの中に欲望はありません。まったくの 清らかさがあるだけです。この体全体がアムリタ〔神聖甘露〕です。サイのどこに欲望のための場所がありますか? すべてはすでに私のものです。サイは 考えません。私の意志は、瞬時に実現します。それが何であれ、瞬間的に現れ ます。封筒でも、純金でも、何でも。どこに欲望の余地がありますか? 私に 思考はありません。私が考えるとすれば、それはあなた方のためであり、私の ためではありません。サイは食べ物を必要としません。私が食べるとすれば、 それは皆のためです。私がダルシャンを与えるとすれば、それは私のためでは なく、他の人々のためです。私は今、あなたに話をしていますが、それはあな たのためであり、私のためではありません。サイの中にはポイント〔point/ 得点/利益〕は現れません。最初はポイント、次はディサポイント〔disappoint /失望〕です! 私はいつも同じです。私は愛です。常に愛です。もし何か怒 りの言葉が出たとしたら、それは演技です。内面では、私はいつも同じ状態で す。その相手への私の優しい愛は変わりません。
H :スワミ、人に悲劇が起こると、人はその理由を今生での行いに見つけようとします。
サイ:ええ、そうであることもあります。
H :私は、今生で起こることの一切は、過去生における行為の結果だと思っていました。
サイ:いつもそうとは限りません。今生に原因があることも起こり得ます。