さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

そろそろ大詰め~望月 古民家改修工事~

2015年12月08日 | 現場10~佐久市望月 古民家の改修

いよいよ今年も残りあと1ヵ月を切りました

望月宿の古民家改修工事もそろそろ大詰めで、最終仕上げ段階となっております

 

11月には壁の左官工事(漆喰塗り)に続いて天井の和紙クロス貼りを終え

すっかり室内が明るくなり綺麗になりました

天井の和紙クロス、職人さん達にも好評で

越前和紙をベースにして作られた撥水和紙なんですけども、

珪藻土を塗ったかのようにも見える、との事でした

(最早、さいふうさいの定番です)

 

床の塗装はまだです。ちょうど今日辺り、塗っている頃でしょうかね。

 

こちらの古民家改修工事では、1期工事で別の工務店さんが外回りを改修して下さっていたのですが

お布団を干すのに利用していた屋根だけが、何故か未改修で昔のまま、、、

折角、今回の改修工事でお布団を出しやすいような窓になったのに

屋根はこのままで良いのかな?と思いまして、

(屋根の上に、ブルーシートを敷いてお布団を干していたそうですし)

打合せの際に屋根の塗替えの参考お見積りを持って、お施主さんにご提案しましたら、即決で塗り変える事になりました。

これで建物の外回りはほぼ全面的に改修された事になります

  

屋根の塗り替え途中。

これはまだ2回塗り目なので、この上にまだあと2回塗ります。(全部で4回塗り)

続きの塗装はちょうど本日施工中でした。

  

先週には電気の器具付けがありまして、意匠上の重要な確認をするために現場に立ち合ってきたのですが

重要な意匠上の確認・・・

それはですね、

1期工事で既に綺麗に塗り替えられている美しい外壁に、今回設計では小屋裏換気口を付ける事にしまして

こんなに美しい外壁に、穴を開けるというのは、ちょっと勇気がいりまして

電気屋さんが穴を開ける時を見計らって現場へ行き、穴開けに立合ってきたのでした。

いざ、穴開け! ドキドキです。。。

   

小屋裏換気、本当は外壁に穴を開けなくても、棟換気とか、他の方法もあったのですが

1期工事の際に、私からお施主さんに、屋根換気の事や、屋根断熱をやった場合の通気層の必要性を説明し、

お施主さんはなんとか工務店に伝えたそうなんですけども

「古い家だから隙間だらけだし、換気しなくても大丈夫」という事で、特に何も換気対策をしなかったそうなんです。。。
 
いやいやいや

古い家のままなら、それは隙間だらけでしょうけども

改修を重ね、断熱材など付加していけば、自然と気密と断熱が増して

下手に自然換気と称して隙間換気を当てにして換気を疎かにすると

見えないところで結露が生じていたり(それが建物の老朽化につながる)

カビっぽい家になってしまいます。

  
 
でも、お施主さんもそれ以上工務店に言えず

じゃあ、私達でやる2期工事(今やってる内部の工事)で、断熱や換気については対処しましょう
 
となったのでした。はい。
 

 
で、今回の工事では、2階天井裏に、透湿性の高い自然系断熱材(セルロースファイバー)を入れ、

使用している内装材も全て透湿性のある材料で構成されてますから(ビニールクロスとかも使ってませんし)

室内で発生した湿気は屋根裏へ上がっていきます。

  

天井裏のセルローズファイバー。

  

小屋裏(屋根裏)に透湿していく湿気は外部へ排出しないと、小屋裏で冬は結露しますし、夏は蒸せますので(夏型結露ってのもあります)、小屋裏換気はやっぱり必要。

なので、

小屋裏換気口をあの美しい外壁に、心を鬼 にして穴を開ける事にしたのデス。

穴の位置を慎重に決めて

既存の土壁に穴を開けて貰いました。

 

   
 
そうなると問題なのは換気口のフードのデザイン!ここはかなり重要事項!

目立たないフラット型のフードを選びまして

色は、白にするべきだろうけども、いや、黒という手もあるなと、悩み、、、
 
悩んだ時は、えーい!両方試してみる!

フードが在庫になってもいいから、白と黒の両方のフードを用意し

現場でどちらにしようか、電気工事屋さんに白と黒の両方をあてがってもらって決めました

 

 

で、白に決めました。

フードのテクスチュア、穴の位置、いろいろバランスを見て、やっぱり白かなと。

(電気工事店さん、有難うございましたっ!)

 
 
ホント、最後の仕上げなので

あーだこーだと、現場でうるさい私なんですけど^^;;

一応、こんな私でも意匠系設計事務所のつもりなので

出来るだけ、古民家の本来の美しさを壊さぬよう、不自然な意匠にならぬよう、気を付けているつもりでございます。


 
取りあえずこんな感じに納まりました

一番怖かった換気口が取り付きまして

ほっとしたところです。

  

その他にも最終段階で意匠上の確認をしなければいけないものがありまして、

例えば照明器具の高さとかもです。

照明器具のコードはいつも特注で制作しているので、その長さを確認して発注しなくてはなりません。

一応、図面で長さを確認できるのですが、

古民家ならではの問題もあります。

梁が曲がりくねっているとかね。

どこを基準にするかは、やはり最後は図面より現場となります。

 

で、図面通り、照明器具の配線をしてもらってはあったのですが、

実際、空間が出来あがってきて気がついたのが、神棚の存在

図面に神棚の位置は図示してあったのにも関わらず、

最後の最後まで、神棚の占める空間の私の認識が甘く、、、

階段の位置、神棚の位置、配光、あと、電球の交換の問題(手が届くかどうか)。

ちょっと位置がまずかったかなと、何度も現場で確認し、

結局は照明の位置をずらす事にしました

(お施主さんにも承諾を頂いて)

実際、ずらしてもらっても、

いや、やっぱり元の位置で良かったかも?

いや、でも電球の交換を考えると、

いや、光があれかー

なんてぶつぶつ言いながら、現場で自問自答の連続でした

で、ご覧の通りになりましたデス。

 

こういうのを現場で対応してもらう訳なんですけど、

急に、尺五寸、ずらして下さい、ってお願いすればいい、って問題じゃない。

そこには照明器具用の下地が入っていませんから。

で、こういうものを現場監督のうちの旦那さんは

ちゃんと用意してくれてました!

そりゃそーよね。いきなりこ電気屋さんにお願いしても、部品が無ければ施工できません。

ので、うちの主人が現場監督としてこういう部材も事前に準備して対応してくれます。

 

すると電気屋さんは

ぼそりと

「いやー さー 茂木さんと仕事すると、結構、面白いんだよねぇ」

と仰る。

 

どうして?と聞きましたら、

面白いグッズというか、いろんな物を用意してくるから、面白いそーなんです。

まぁ、うちの旦那は特に電気関係が好きで、

電気工事士も数年前に取りましたし、

願わくば電気屋さんところで実務の経験を積みたいとも言ってたし、

ので、いろんな電設資材、日頃からよく調べています。(最近は設備関係も!・・・)

 

電気屋さんも施工に困ったときには

「茂木さん、○○ある?」 なーんて逆に聞いてたりします(笑)

すると、旦那さんは

「あるよ(ニヤリ)」

お陰で私がちょいポカしたり、あれこれ要求しても、フォローしてくれて大いに助かっていますが

我が家は資材だらけになってしまっていて何屋か既に分からない状況でございます。。。

  

さて、あとキッチン廻り。

コーキングも終わり、換気扇とコンロを設置すればキッチン完成。

あともう少しだ~

  

という事で、

望月の現場も大詰めです

 

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