磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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『「原爆」と三十年』  秋月辰一郎・著

2006年07月17日 | 読書日記など
『「原爆」と三十年』
   秋月辰一郎・著/朝日新聞社s50年

いろいろな時にかかれた文章が
集められた本といっていいと思います。



アンデスの鐘の映画になった秋月辰一郎さんの本です。

反戦・平和の願いを明日の子どもたちに 長編アニメ映画 NAGASAKI・1945〜アンゼラスの鐘〜

アメリカ公文書館で、ジョン・テーラー氏と資料の検討をされいる写真がありました。

地図の復元のことが書かれています。これはビデオでも語られていたことです。下「」引用。

「期せずして松山町復元の会もどんどん進んでいる。内田伯さん、荒木さんたちの努力で、着々と、空白が埋められてゆく。NHKも協力して二百世帯余の世帯が判明した。朝日新聞長崎支局の、桐明桂一郎さんという原爆になかなか熱意のある記者が、たびたびきては記録や地図の作成に協力してくれた。そして、昭和四十五年七月二十五日付、朝日の「ヒロシマ、ナガサキ25年」というシリーズに、「消えた町を求めて、生き残りの人をたずね歩く」という題で山里町の復元を報道した。」


復元運動についての苦労も書かれています。

フラナガン神父のことが書かれてありました。

永井隆のことも書かれてありました。

日本医師会が「長崎原爆」のことで賞を授けられたとは知りませんでした。下「」引用。

「受賞と私の仕事
 −−日本医師会最高優功賞−−
 −略−武見会長の「長崎原爆」という声に、原爆で亡くなった医師、その後の救護作業に献身し、みずからも家族も亡くなった医師たちのことを思って身震いを覚えた。」

吉川英治賞文化賞も、受賞されたそうです。


今も変わらず……。下「」引用。

「かつてロベルト・ユンクが指摘したように、「広島の経済は相変わらず三菱造船、東洋工業、日本製鋼の三大企業によって決定されている。三大企業は完全に刷新した。武器製造の特別の考慮が払われたのである」(『廃虚の光』エピローグ、二四九ページ、要約)とするならば、すくなくともこの点では長崎でも事態は同じである。かつて真珠湾攻撃で威力をふるった日本海軍の魚雷を量産した三菱兵器工場は壊滅した。だが、甦った三菱重工長崎造船所では、核魚雷装着可能というアスロック・ランチャーの生産が行われ、被爆者団体からの抗議を受けている。しかし、「核実験国の一切の軍艦の寄港を拒否する」と言明した諸谷長崎市長も、同盟系三菱造船労組も、これには一切ノーコメントである。なぜか長崎での三菱批判の声はかすんでゆく。」


いつものことなんでしようか……。



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