朝日新聞夕刊1991年7月31日
原爆の子●28●
空白への挑戦
平和願い個展決意
破壊に絶望
創造世界に
「東京・渋谷の原宿駅前に片岡修の仕事場はある。東京芸大美術学部卒、国内外で活躍する第一線のグラフィックデザイナーである。父と兄を亡くし、自身も校舎の下敷きになった。その被爆体験を書いた手記は、あの日の広島県立一中の状況を詳しく伝えている。」
片岡修さん。明るくて、未来性のあるもの、解き放たれた平和
−−それがこの人のポスター作りの「目」だ
=東京都渋谷区神宮前のシウ・グラフィカで
片岡が引用した哲学者・元文部大臣天野貞祐の言葉。下「」引用。
「大多数の人間は戦争を好まないにもかかわらず、少数の人々が直接に戦争を好むわけではないが、他の目的のために戦争を起こすのだと思います。その主体が国家であれ、個人であれ、その利益が目的であって、殺人はその目的達成のよんどころない手段だと言わねばなりません」
新藤兼人などの映画スタッフは「シナリオのり参考にしたい」と相次いで片岡を訪ねてきたという。
また、長田新は書生にならないかと勧めてくれたという。
しかし、原爆とは関係のないところにいたかったという。
明るい未来に向けて「LOVE・PEACE」の願いをこめた40枚。
1992年にはニューヨークで個展もされる予定だという。
1990年には、ワルシャワで「日本文化月間」の行事の一つとして開催。
被爆半世紀の年に、百枚の平和ポスターの全国巡回展を考えているという。
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原爆の子●28●
空白への挑戦
破壊に絶望
創造世界に
「東京・渋谷の原宿駅前に片岡修の仕事場はある。東京芸大美術学部卒、国内外で活躍する第一線のグラフィックデザイナーである。父と兄を亡くし、自身も校舎の下敷きになった。その被爆体験を書いた手記は、あの日の広島県立一中の状況を詳しく伝えている。」
片岡修さん。明るくて、未来性のあるもの、解き放たれた平和
−−それがこの人のポスター作りの「目」だ
=東京都渋谷区神宮前のシウ・グラフィカで
片岡が引用した哲学者・元文部大臣天野貞祐の言葉。下「」引用。
「大多数の人間は戦争を好まないにもかかわらず、少数の人々が直接に戦争を好むわけではないが、他の目的のために戦争を起こすのだと思います。その主体が国家であれ、個人であれ、その利益が目的であって、殺人はその目的達成のよんどころない手段だと言わねばなりません」
新藤兼人などの映画スタッフは「シナリオのり参考にしたい」と相次いで片岡を訪ねてきたという。
また、長田新は書生にならないかと勧めてくれたという。
しかし、原爆とは関係のないところにいたかったという。
明るい未来に向けて「LOVE・PEACE」の願いをこめた40枚。
1992年にはニューヨークで個展もされる予定だという。
1990年には、ワルシャワで「日本文化月間」の行事の一つとして開催。
被爆半世紀の年に、百枚の平和ポスターの全国巡回展を考えているという。
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