磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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イワサキ・ライブラリー3 空になった少年 詩を愛した被爆二世の祈り

2007年05月14日 | 読書日記など
『イワサキ・ライブラリー3
  空になった少年 詩を愛した被爆二世の祈り』
    シゲミ・ヨシダ(詩)/長新太(画)/岩崎書店1995年

この詩集は、長崎の被爆二世・宮崎俊宏くんの手記や病床メモをもとにしてつくられたという。一部、宮崎くん自身の作品も……。



長新太は絵本作家で有名な方ですね。

ぼくも、けっこう好きな作家です。

まるで、子供がかいたような絵。

明るく楽しい、ユーモアもある。

しかし、うわついた感じは受けない、時に地味なところもある、そんな画風……。


シゲミ・ヨシダ(吉田重美)さんは、兵庫県生まれ。
米国アンドゥルーズ大学大学院英語科修了など、アメリカで勉学。
ニューヨーク・タイムズ紙で現代英詩を書いてる六大詩人の一人と評されたピューリツァ賞受賞詩人W.D.Snodgrassに指導を受けたという。


手記と病床メモは、山口宏著『魂の原野このよきものを』に収録されているという。

原爆は被爆者の方がなくなれば、直接語り継ぐ人たちはいません。
しかし、映像や文献をこれほど、多く残してくださいました。
戦争責任をも背負って、多くの被爆者は活動されてきました。

そして、被爆二世、罪のない子供……。
アメリカの人たちは、日本の子供も軍国主義に染まっていたと非難!
しかし、まだ生まれてこなかった子供たちまで傷つけた。
この事実はどうでしょうか?

アメリカの人たちは、勧善懲悪。
でも、世の中はそんなに単純に割り切れるものではない。
原爆神話はウソでしかない!

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これから、戦後責任をもつためには、このような試みもおもしろいものだと思います。

この少年の心の清さをモノトーンで描いたところが、センスがいいと思いました。



以前、紹介しました本にも宮崎くんの名前がありました。下「」引用。

「宮崎俊宏さん、あなたがノートに書き残された「心で叫んでください」ということばを、この本のタイトルにさせてくださいね。厚かましいけど、ゆるしてください。」


その本は心でさけんでくだい -ナガサキの歳月-といいます。










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