磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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もうひとつのヒロシマ-朝鮮人韓国人被爆者の証言-

2008年09月06日 | 読書日記など
『もうひとつのヒロシマ-朝鮮人韓国人被爆者の証言-』
   朴寿南(朴壽南)・著/舎廊房出版部1982年

日本に住んでいる著者が書かれた本です。



「あとがき」に書かれてあります。下「」引用。

「この証言集は、一九七三年に三省堂より刊行された「朝鮮、ヒロシマ、半日本人」の再版であります。全国紙はもとわり地方紙のほとんどが取りあげる反響をあびながら、たちまちに重ねた二刷の後、三省堂の意向をしりぞけて、著者より絶版にしていただいたものであります。
 このたび、版を改めるにあたって、初版まえがき--黒いオルフェの旅--とあとがき--終りなき旅のしるべに--を全文、除きました。また、「半日本人被爆二世たち」のノートの部分と証言の一部「二つの祖国のはざまで」を省略しました。
 かわって、「韓国の被爆者たち」の章を設けました。
 韓国への往来ができないわたしにとって、ここ十年来、在韓被爆者たちの医療の救援に献身してこられた河村虎太郎先生、原医研の渡辺正治先生から、貴重な玉稿をいただけたことはは、大きなよろこびでありました。-略-」

元市長が語ったという……。下「」引用。

「元浜井市長の米、CBC放送における報告がある。
「日本政府は原爆の死者については一般市民の死者だけしか発表せず、それも最小限の数字しか明らかにしなかった。……私は当時、広島の配給担当者だったが、この爆弾で三万の兵士が死亡したほか、二万八千から三万人の労働者が死亡し、しかも政府発表にはこれが含まれなかった」(「ヒロシマの記録」-略-)」

創価学会員も……。下「」引用。

「片すみに据えられた仏壇だけがいやに大きく目立ってい。創価学会の信者なのだ。」

宗教に人種・国籍は関係ないのが、当たり前ですね。

ヴェトナム戦争について。下「」引用。

「妻と子を「ピカで殺された」被爆者と再婚、四七歳で生んだ小さな男の子を抱きしめて申さんは、静かにつぶやいた。
「五万人も、わたしらの巳ちがヴェトナムで人殺しの手助けしとりましょう?……そのこと思うたら、もう、アメリカ、責められんようになって情ないですよ」」

ABCCでモルモット? 下「」引用。

「三番めの子は、はらのなかにおったとき流産しましたんです。殺されたと同じです。ABCCに。妊娠すると、ABCCから連れてにきて、何回も何回も、レントゲン写真とられたんですよ。それで、三番めの子、流産してしもうたですけど、子ども二人生んで、きょうまで生きられること、あのときには、夢にも思わなんだですよ。」

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選挙に出たという。下「」引用。

「朝鮮人に参政権が与えられたのは十八年ですか、十九年の徴兵令施行の前ですから、参政権が与えられてすぐにでしたかね、選挙があって、市会議員に四人、立候補したんですよ。-略-四人とも全員、落ちました。」

碑石を彫ったという……。下「」引用。

「縮景園の入口、大けな碑石があるじゃろう? あれ、うちの息子が彫ったんじゃ。自分で書いてから……あれが十万円じゃと、石屋のもうけが。うちの子は、ただの日当だけよ、貰い分が。」







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