磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆児童文学集23 ちちんぷいぷいとんでいけ

2006年05月03日 | 読書日記など
『原爆児童文学集23 ちちんぷいぷいとんでいけ』
   小野和子・作/永井紗智子・絵/汐文社1985年

戦争中に難病にかかっているお兄さんが
おられた方を主人公にされています。



ぼくなら、このようなタイトルをつけなかったと
思います。

「かなしみよこんにちは、かなしみよありがとう」
という感じの作品です。

戦争中に病気であることは、非国民だといわれたという。
いやな歴史ですね。

この本の主人公は保育園の先生です。
原爆投下時は十二歳だったという。

広島などに、朝鮮人が強制連行されたのは、
戦争に駆り出され、国を運営していく力がなかった
ので、それを埋め合わすものだったらしい。
十二歳の子どもが保育園の先生をやっていたのか?
驚きました。

原爆で小さな子どもが失明し、
その子と手をつなぎ原子野を彷徨(さまよ)うあや子先生。
そんな状況下のことも書かれてあります。

あや子先生は、心のやさしい方です。
核兵器反対のための署名をニューヨークに
もっていく役割を果たそうとする方です。

いろんな思いがあや子先生の心に浮かびます。
お兄さんに対しての感情がかかれてあります。下「」引用。

「おにいさん。ごめんなさい。じぶんだけ“いたい、いたい”といいつづけて、わたしは、ほかの人の“いたい”きもちを、ほんとうにわかっていなかった。」


平和運動の署名の紙の重さは二トンだったという。同。

「やめろ、
つくるな、
核兵器。
もう、ゆるさない。

 日本じゅうのあちこちから、こうさけぶこえがあつまり、二千万人の人が、このかんがえにさんせいし、サインしました。
 サインしたかみは、二トンのおもさになりました。」



現実を元にされているなら、僕の署名もあります。
まともな人間たちなら、核兵器はいらないとやはり
思います。

まして民主主義国家というのなら……。





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