『朝鮮・ヒロシマ・半日本人 わたしの旅の記録』
朴寿南・著/三省堂1973年
朝鮮の人たちの苦難が書かれてありました。また、これらの意見で平和がつくられるのか？ 疑問がおきることが書かれてありました……。
自分を憎しむように強いられたという。下「」引用。
「朝鮮人、朝鮮に属している身元とその現実によって、この国のさまざまな場所から、締め出され、しかも、自分を憎むこと、軽蔑することを教えてくれたこの国の同化を強いる文化に、まんまと自分の魂を盗まれた半日本人たちは、亡命を運命づけられた無国籍、魂を屠（ほふ）られ、生そのものから切り離された死者たちである。」
日本の非文化的なことで、日本人自身も、このために自殺しているのではないでしょうか？
朝鮮人だけに限ったことではないような気がボクにします。
－－「主人は原爆症とアル中で、精神的にもうだめになっているんです」
このことは、インディアンやエスキモーなどでも同じらしいですね。
娘さんのこと……。下「」引用。
「十七になる娘がね、学徒動員で工場行ったきり、もどって来んのです。わたしは、あのとき、死にかけておったんですね、子どもら捜しに歩けなかったでしょう。それでも、自分の目のまえで死んだ子は、あきらめつくが、もどってこない子がねえ。」
どこの人に限らず、これではいたたまれないと思います。
故郷に帰られず……。下「」引用。
「わたしは、子ども四人、死んで、自分だけがみにくいかたわになって、故郷（くに）に帰ってもね、誰も喜ぶ人もいない。それで、あのとき、故郷にも帰らないで、広島残ったんですよ。」
ボクも親がいなくなり、故郷も故郷でない気分です。
こだわりを捨てた方がいいこともあるんじゃないかとボクは思っています……。
ボクの故郷も天国に、ゼノさんみたいになれたらいいんだけど……。
義兵のことが書かれてありました。
その村の義兵はすべて日本兵に殺されたという。
－－義兵とは、1895年から翌年にかけての甲午農民戦争に蜂起した農民兵のこと。
白い飯が食べられると日本に来たが、台湾の米で粟めしの方がましだったという。
－－上の人たちはいいものを食べていたという。
日本人の手さきの朝鮮人がいたという。
－－その人は、日本人よりも憎まれていたという。
三菱のことが書かれてありました。下「」引用。
「わたしは、三菱造船の下請けやっとりましてね、出入りしとったから。三菱造船と三菱造機があるんですよ。ひとつは己斐（爆心三キロ」、ひとつは江波（同）にありました。造船だけでも二千はおったでしょう、徴用工だけで……。この造船の下請業者、わたしもそのひとりがね、この飯場に、古くからおる人夫だけでも、四百人はこえとったでしょう。わたしだけでも八十二人、使うておったですから……。」
日本人は過去の戦争で韓国人に非難をあびます。ベトナム戦争では韓国人が非難を受けます。下「」引用。
「わしら、ベトナム助けるのは当然のことじゃ。共産主義、侵略してきて、圧迫されて、人、殺されておるの、守ってやるの当たりまえのことよ。ああ、動乱のとき、わしの身うちようけ殺されとるんじゃ。死んだのがだいぶになるよ。罪がないもの殺されとるんじゃけえ、共産主義に……。
わしらそれを考えたら、ベトナムの戦争、韓国の戦争じゃろう、思うよ。ベトナムの戦争じゃない。ベトナムの戦争、勝ったら、韓国、つようなる。負けたら、はぁ、韓国、潰されるよ、わしらの考えは……。」
これは平和ではないと思います……。
－－ゼロサムゲームだと思います。
『朝鮮・ヒロシマ・半日本人 わたしの旅の記録 新版』
朴壽南・著/三省堂1983年
新版とうたわれているが、今ではこれも古いものですね。
どこからも疎外をうけていたという。下「」引用。
「異郷の土地で生まれたわたしは、朝鮮人であるわたし自身からひき裂かれ、半日本人（パンチヨツパリ）であるものとして、日本人からも、また、「正統」な朝鮮人からも疎外されてきた」
焼身自殺した者もいるという……。下「」引用。
「数年後、焼身自殺で自らのいのちを断った帰化者、山村正明、もう一つの名梁正明（ヤンチョンミヨン）もまた、かがやく祖国をいただく「共和国公民」や大韓民国国民の権威とするものたちから、「みにくいもの」、「祖国を裏切ったもの」として、その「半日本人（パンチヨツパリ）」性を断罪されたのであった。」
きついですね……。
韓国は米の核基地という。下「」引用。
「韓国は、いまやアジア最大の核基地であり、日本は「経済三原則」という名のもとに、韓国の核軍備の増強に加わっているのです。」
もうひとつのヒロシマ－朝鮮人韓国人被爆者の証言－
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目 次
朴寿南・著/三省堂1973年
朝鮮の人たちの苦難が書かれてありました。また、これらの意見で平和がつくられるのか？ 疑問がおきることが書かれてありました……。
自分を憎しむように強いられたという。下「」引用。
「朝鮮人、朝鮮に属している身元とその現実によって、この国のさまざまな場所から、締め出され、しかも、自分を憎むこと、軽蔑することを教えてくれたこの国の同化を強いる文化に、まんまと自分の魂を盗まれた半日本人たちは、亡命を運命づけられた無国籍、魂を屠（ほふ）られ、生そのものから切り離された死者たちである。」
日本の非文化的なことで、日本人自身も、このために自殺しているのではないでしょうか？
朝鮮人だけに限ったことではないような気がボクにします。
－－「主人は原爆症とアル中で、精神的にもうだめになっているんです」
このことは、インディアンやエスキモーなどでも同じらしいですね。
娘さんのこと……。下「」引用。
「十七になる娘がね、学徒動員で工場行ったきり、もどって来んのです。わたしは、あのとき、死にかけておったんですね、子どもら捜しに歩けなかったでしょう。それでも、自分の目のまえで死んだ子は、あきらめつくが、もどってこない子がねえ。」
どこの人に限らず、これではいたたまれないと思います。
故郷に帰られず……。下「」引用。
「わたしは、子ども四人、死んで、自分だけがみにくいかたわになって、故郷（くに）に帰ってもね、誰も喜ぶ人もいない。それで、あのとき、故郷にも帰らないで、広島残ったんですよ。」
ボクも親がいなくなり、故郷も故郷でない気分です。
こだわりを捨てた方がいいこともあるんじゃないかとボクは思っています……。
ボクの故郷も天国に、ゼノさんみたいになれたらいいんだけど……。
義兵のことが書かれてありました。
その村の義兵はすべて日本兵に殺されたという。
－－義兵とは、1895年から翌年にかけての甲午農民戦争に蜂起した農民兵のこと。
白い飯が食べられると日本に来たが、台湾の米で粟めしの方がましだったという。
－－上の人たちはいいものを食べていたという。
日本人の手さきの朝鮮人がいたという。
－－その人は、日本人よりも憎まれていたという。
三菱のことが書かれてありました。下「」引用。
「わたしは、三菱造船の下請けやっとりましてね、出入りしとったから。三菱造船と三菱造機があるんですよ。ひとつは己斐（爆心三キロ」、ひとつは江波（同）にありました。造船だけでも二千はおったでしょう、徴用工だけで……。この造船の下請業者、わたしもそのひとりがね、この飯場に、古くからおる人夫だけでも、四百人はこえとったでしょう。わたしだけでも八十二人、使うておったですから……。」
日本人は過去の戦争で韓国人に非難をあびます。ベトナム戦争では韓国人が非難を受けます。下「」引用。
「わしら、ベトナム助けるのは当然のことじゃ。共産主義、侵略してきて、圧迫されて、人、殺されておるの、守ってやるの当たりまえのことよ。ああ、動乱のとき、わしの身うちようけ殺されとるんじゃ。死んだのがだいぶになるよ。罪がないもの殺されとるんじゃけえ、共産主義に……。
わしらそれを考えたら、ベトナムの戦争、韓国の戦争じゃろう、思うよ。ベトナムの戦争じゃない。ベトナムの戦争、勝ったら、韓国、つようなる。負けたら、はぁ、韓国、潰されるよ、わしらの考えは……。」
これは平和ではないと思います……。
－－ゼロサムゲームだと思います。
『朝鮮・ヒロシマ・半日本人 わたしの旅の記録 新版』
朴壽南・著/三省堂1983年
新版とうたわれているが、今ではこれも古いものですね。
どこからも疎外をうけていたという。下「」引用。
「異郷の土地で生まれたわたしは、朝鮮人であるわたし自身からひき裂かれ、半日本人（パンチヨツパリ）であるものとして、日本人からも、また、「正統」な朝鮮人からも疎外されてきた」
焼身自殺した者もいるという……。下「」引用。
「数年後、焼身自殺で自らのいのちを断った帰化者、山村正明、もう一つの名梁正明（ヤンチョンミヨン）もまた、かがやく祖国をいただく「共和国公民」や大韓民国国民の権威とするものたちから、「みにくいもの」、「祖国を裏切ったもの」として、その「半日本人（パンチヨツパリ）」性を断罪されたのであった。」
きついですね……。
韓国は米の核基地という。下「」引用。
「韓国は、いまやアジア最大の核基地であり、日本は「経済三原則」という名のもとに、韓国の核軍備の増強に加わっているのです。」
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