磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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東京オリンピックへの道~平和への聖火・アジア横断リレー~

2007年05月01日 | 読書日記など
NHK2007年

東京オリンピックへの道
~平和への聖火・アジア横断リレー~


戦後最大のイベント!
昭和39年、東京オリンピック。

この聖火はかつての太平洋戦争中の戦場(アジア)をリレーされてきたという。

オリンピックを招致した男、田畑政治。

ナチス・ドイツの力をみせつけたベルリン・オリンピック。
その次の開催国に東京が決った(昭和15年)、この時も田畑が招致委員。
東京オリンピックは幻に終わったという。

戦後、平和国家を宣言。
国際社会に復帰!
国際大会では、罵声をあび石を投げられたという。
そこで、もう一度東京でのオリンピックに挑戦しよう。

「平和の祭典」へ。
アジアを巡る聖火リレーを計画。

オリンピックはスポーツをとおして、仲良くなりましょうということ……。

敗戦。田畑の教え子は戦争で亡くなっていったという。
とてもオリンピックどころではなかった……。

ヘルシンキ大会は東西冷戦の舞台になっていたという。
日本はサンフランシスコ条約によって西側で国際舞台に復帰。
思ったより早かったのは、東西冷戦のため。
また、国威発揚のためにスポーツが悪用されている……。



フィリピンでアジア大会。
石を投げられ、罵声をあびる日本。

岸信介首相に、オリンピック招致を願う。
日本は生まれかわったということを世界へ知らせるために……。
岸の反応は冷ややか。都合よく平和などといって、オリンピックを開催できる立場ではない。
国民は自分たち自身の生活で精一杯。

経済的に潤うと、政府や東京都に伝える。
やがて、国家的事業にと岸。


復興したことを見せびらかすのではないかと思う。
聖火をアジア諸国をへて、自分たちの思いを伝えたいと思う。

最終聖火ランナーは原爆で被爆された広島の方にやってもらいたい。
しかし、アメリカが悪印象を持つのではないか?
田畑は訴える「アメリカにおもねるために原爆に対する憎しみを口にしえない者は世界平和に背を向ける卑怯者だ」

アジアの人たちの聖火への反応。
「ニッポン ビルマ ヘイワ バンザイ」
日本語での声援だったという。



アジア大会で罵声をあびたフィリピン。
二万人のマニア市民から温かい声援を得たという。

沖縄の人に総出で迎えられ、そして広島へ。
平和公園をランナーが駆け抜けたという。

聖火は46日間、2万6千キロメートルを10万人の手によってリレーされた……。

聖火ランナー・坂井義則。1945年8月6日生まれ。
原爆が落された、その日に生れたという……。

外国のメディアは伝える……。
「日本は武器をおろして、平和な未来にエネルギーを注いだ。最終聖火ランナーは、日本に平和と前進の新たな希望を見いだす象徴であった」

【閉会式】
国別ではなく、一団となって選手たちは入場。


北京オリンピックを支持した田畑。
聖火リレーが当時国交のなかった中国と朝鮮半島を通ることができなかったこと……。
また、中国のオリンピック復帰も手伝った田畑……。


これこそスポーツマンシップ……。
そう思わせてくれる番組でした……。


ボクの子供のころの写真をあつめたアルバム。

母はそこに聖火ランナーの写真。
どこの誰かもわからない写真。
ボクがうつっているわけでもない。
それを何枚かはってくれた……。

--庶民にとっても、
それだけ大きな祭典だったのです……。




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