総理がコジキでコジキがソーリィー 066 ディナー 「友達をつくれる遊びのほうが、本当はいいものだよなあー」 「でも、カードとか交換したよ」 「それだけの友達なんて、あまり楽しくないよなあー」 「まったくそうだろうなあー。われわれだけじゃなく、つまらない生活しているなあー」 「ところで、さっき言ったことは、忘れるなよ」 「何、何を言われたっけ?」 「仕返しはするな! ってことだよ。力で力を制しても何も残らないんだよ。残るのは悔恨だけだよ。誠実な人間ならそう思うもんだよ」 「残るのは悔恨だけ……」 「おー、ソーリィーが帰ってきた。足音でわかる。ペタペタだもんなあー」 「本当だあー」 「あー、きみ、また来ているの」 「うん」 「お弁当」 ソーリィーは二人に渡す。 「これはコンビニのお弁当なんだけど、賞味期限がすきでいるんだよ」 「だから商品にならないからくれるんだよ」 「廃棄するなら、業者に金を払わないといけないからなあー」 「そんなふうに言うなよ。貰ったから、今夜は空きっ腹で眠れないということはないんだから、感謝するもんだぜ」 熊谷老人はいった。 「そうだなあー。くれない所もあるからなあー」 「きみも食べるかい?」 ソーリィーはきいた。 「いいよ、ぼくは帰ったら、あるから……」 「そうかあー、それなら、おれたち、遠慮せずにディナーにするぞ」 「何がディナーだよ」 笑っているソーリィー。
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