杵屋六郎ブログ

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正確な調子と勘所

2015-11-03 00:45:58 | 日記

調子笛を使って調子を合わせても糸伸ばしを十分にやっていないと調子はどんどん狂います。駒をかける前に糸をしごいて伸ばします。
無理に引張て糸を伸ばすと音緒で切れたりするので自然に糸が伸びる工夫が必要。
最も簡単な方法は三味線の重さを利用して伸ばす方法。
3本の糸を順番に1本ずつ糸で三味線を持ち上げます。(必ず左手は添えネジが戻っても三味線を支えられように)
持っている時間は30秒~1分ぐらいで糸が自然に伸びます。
調子を正確に合わせる目安としてチューナーを使うと便利です。
高音の狂いはすぐにわかりますが低音の狂いには気が付きにくいので、気をつけましょう。徐々に下がる音に対しては気がつき難く、1の糸を基準に合わせるので狂っている糸の判断が難しくなります。糸の状態や使った履歴を考え、正しく合わせても何秒経ったたらどのくらい狂うのかを予測できないといけません。特に転調の多い曲では糸の狂いの予測が必要となります。
1の糸が狂うと調子が合わなくなるので十分に伸ばしておきましょう。
耳が慣れてくると正しい調子や勘所は共鳴していることに気がつきます。これもチューナーで確認しましょう。
三メリや一下がりの場合も一瞬の調子が合っても安心しないで、調子が狂うことを予測しましょう。
本調子から三メリの時は2段階で下げる、三メリから本調子にすると時も2段階で。
本調子⇒三下り⇒三メリ 六下がり⇒三下り⇒三メリ
一下がりから本調子に戻った時も早く一の糸を安定させるように微調整や上げ方の工夫(少し高めにあげるて2撥弾いて正しい調子にする)が必要です。

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