杵屋六郎ブログ

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吉原雀と老松

2015-06-15 15:24:33 | 日記

高校生のころにこの2曲を毎日飽きずに聞いていた。演奏者は慈恭・浄観で、何度聞いても飽きない。この2曲の演奏内容が素晴らしい理由として唄が良いのは無論だが、三味線のタテ・ワキの息がピッタリ合っていることに注目すべきだ。まるで同じ人物がタテ・ワキを弾いている感じがする。同化させることが最も素晴らしい演奏を作り出す。曲全体の運びや雰囲気弾き方のタッチまで同化していて今聞いても同じ感想だ。
高校生の頃からはすでに50年が経っている。長唄という仕事を選んで悔いはないが生活に追われると研究する時間が足りなくなり、良い芸が出来ない感がある。毎日仕事があるのは有り難いことだが余裕を持って舞台に望むには半年や1年の長期の研究時間が必要だ。食品でもエージングすることが大きな効果があるように芸事でもエージングは効果ある。歌詞をよく読んだり、関連する資料を調べたりす時間が必要だ。

老松https://youtu.be/apKDBXqywEI


時間の経過は早い。

2015-06-15 02:51:05 | 日記
芸術においては日常のわずかなことでもヒントに繋がる。常に発見しようと毎日を誠実に生きることだ。
重要なことは試してみる勇気を持つこと。老後の初心かも知れないが色々な経験をした今でなければわからないことがたくさんある。芸に直接つながらないことでも試してみる価値はある。
7年前にクラシックを再び聴き始めてから生活の全てが変わり、音楽そのものに対する姿勢が大きく変化した。欲しいとクラシックのCDを全集で買うことが多くなった。稽古場のかなりのスペースを専有するようになった。今はインターネットで調べることができるので価値のある資料が集められた。