杵屋六郎ブログ

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発声の実験

2017-11-30 22:29:16 | 日記

三味線や唄の上達法で効果の期待できる方法がある時は先ず、自分の稽古場で実験することにしている。教えることは鏡なので教えた効果を客観的に確かめることが出来る。人を変えて実験しても同様の効果があればその方法は本に書いたり、ブログやTwitterでも自信を持って書くことが出来る。稽古の技術を見直し、一番良いと確信できる方法を教えることが大切だ。この方が良いかもしてないというアドバイスでは弱すぎる。最初に人を教えてから45年経つが、若い時は自信が持てずに断定できなかった。今は断定できることが多くなった。自然な声で発声できる方法を確立するために実験をこれからも続けるつもりだ。最近になって、自然な発声の秘訣は母音の発声にあると仮説を立てたがまだ証明には時間がかかる。お稽古とは実験であると信じている。
①安定した声の状態になるまでの必要な発声の時間は1~2時間で個人差がある。
②日本語は子音を上手く出せるようになることが必要だ。実は逆で、子音を出すには母音を出せなければ駄目だ。
③最初に母音を練習しておくと子音も上手く出せる。
④言葉を上手く接着してつなげる発声技術が必要になる。飴細工のように唄を変化させることが出来る。
⑤腹筋、背筋、口周りの筋肉の使い方を上手く組み合わせる。
⑥言葉という点から発声を見直す。
⑦お手本の再現は録音して検証する。