樵(きこり)の日記

福岡県の奥八女に棲む一人の樵が、田舎から発信する「自分発行き先不明」の情報切符。

アジアカップ、決勝の相手はカタール

2019年01月30日 | スポーツ

昨晩、眠い目をこらしてアジアカップもうひとつの準決勝UAEvsカタールの試合を観た。
決勝の相手がどちらになるのかも気になるし、地元開催のUAEサポーターで埋まるであろうスタジアムやその雰囲気も観てみたかったのだ。

スタジアムは思ったほど超満員ではなかったが、白い民族衣装をまとったUAEサポーターで盛り上がっている。同じ中東勢と言う事もあってお互い相手のことは知り尽くしているだろう。日本でも監督をやったザッケローニが作り上げたチームが、どんな戦い方をするのか楽しみだ。

が…

試合内容はそれほどでも無かったなァ…。
確かに立ち上がりからカタールがボールを保持し優勢に進めてはいたけど、得点シーンはUAEのカウンターからボールを奪っての逆カウンターや相手のミスだったりで、相手を崩して得点したシーンは…記憶に無いなァ…。
UAEは圧倒的なホームアドバンテージがあった割には消極的で、積極的に攻めていく姿勢は余り感じられなかった。ただし会場だけは異様な雰囲気だった。カタールがボールを持つとブーイングが起き、得点してみんなが喜んでいるところにペットボトルが投げ込まれ、選手に当たったりしてた(-_-;)

確かにスコアを見ればスゴイ攻撃的なチームという印象を持ちがちだが、今の日本であればそこまで恐れる事は無いような気がする。ボクが心配していたような5バックにして堅守速攻を仕掛けてくる感じでは無さそう。ただしカタールは次のW杯も決まっているし強化は進んでいるし士気も高い。タイトルを本気で目指しているのは間違いないし、面白い試合になるだろう。

ただしカタールだって日本に対し警戒心は持っているはず。UAE戦のような簡単な試合になるとは思っていないはずだ。彼等が前掛かりで来ればその分スペースは生まれるはずだし、イラン戦のような試合展開になるだろう。

なんにせよ、決勝まで充分休養して万全の状態で迎えて欲しい。
ボランチの遠藤が肉離れで欠場しそうだが、そこは塩谷というUAEで戦っているとっておきの選手がいるではないか。酒井宏樹も試合には間に合うだろうし、最後の試合、悔いの無い戦いをして欲しいものだ。

ただ…残念なのは乾選手の出番が回ってこないこと。
グループリーグで出場したけど、序盤の守備で疲れてしまい後半はほとんど足が止まっていた。ただ試合に出なくても彼が持ってる経験や技術を伝えることは出来るんだから、先輩として若い選手達にいろいろ教えてあげて欲しい。

さあ決勝。
総力戦で優勝目指して、ガンバレ!日本!!


サッカーアジアカップ決勝進出

2019年01月29日 | スポーツ

新生森保ジャパンがアジアカップ決勝へ進むことになった。

いやー、アジア最強のイランと聞いて、さすがに今日は負けるかも…と思いながら試合を観戦したが、終わってみれば3-0の快勝。代表戦って、なんかいつも先取点取って同点にされて、最後は逆転負けっていうイメージがボクの中にあるのだが(^_^;)、今日の試合は先制点を奪った後すぐさま追加点を取り、最後はトドメの一発で試合を終えるという全く理想的な展開。しかも失点0という文句の付けようが無い試合だった。

この試合、漫然と眺めていると、イランの攻撃ってロングボールを前線に放り込んでセカンドボールを拾ってシュートするという、なんか大味な展開に見えた。サウジアラビアのようにボールを丹念に繋いでスキを伺うような感じでは無かった。なんか単調な攻撃してくるなァ…と思ったが、解説動画で説明されていたが、前線からの守備がハマっていてボールを蹴らなければいけないような状況を日本が作っていたのだという。
そういえば試合開始からイランにボールがあるとき、南野や堂安が前の方から激しくプレッシャーをかけていたのは見えてた。そうすることでDFはパスの出所を限定出来るようになり、守備がしやすくなるのだという。つまりイランはロングボールを蹴るしかなかったのだ。しかもイランの20番が攻撃の要だったのを知っていてマンマークしていた。だからイランの攻撃が思うように進まなかったのだ。

イランは準々決勝で中国と対戦し、中国の最終ラインの判断ミスによって3点を奪えたのが成功体験として残っていたのではないかという。そこはさすがに日本。そういったミスをしないようにと試合に入っていったのだ。思うようなプレーが出来ない20番は次第にフラストレーションが溜まっていき、最後あの蛮行に及んだという次第。

今大会の日本は相手によって戦い方を自在に変えて勝利をもぎ取ってきたが、果たして決勝はどうだろう。日本の戦い方は対戦国にかなり研究され、対策をしてくるだろう。相手が攻撃的な場合はそれなりにスペースもあり、そこをついて攻撃を組み立てることが出来るが、日本の場合相手が5バックで守備を固められたときの攻撃オプションが乏しい。

相手の裏を狙う攻撃がイマイチ出来ていないのだ。
トルクメニスタン戦やベトナム戦がそうだったように、決勝の相手もそれをやってくる可能性が高い。そう、サウジアラビアが日本と戦ったときのように、ボールは持てても攻撃が出来ないという事に成りかねない。特に対戦国はイラン戦も観ているだろうから、スペース空けるとやられると理解しているハズ。
まずは失点しないよう守備を固めてカウンター狙いの戦術でくる可能性が高いとボクはみる。UAE、カタールともに中東勢特有の素早いカウンターを持っている。パスミスやルーズボールを拾われたときこそ最大のピンチだろう。

ここまで勝ち進んだのだから、是非優勝カップを日本に持ち帰って欲しい。
若い選手が入った日本代表を心配していたが、着実に強くなっていってる。サブ組のメンバーも能力高いしメンタルも前向きだ。優勝してさらに自信を深めていって欲しい。そしてまた世界を驚かせるチームになって欲しい。


サッカーのアジアカップ

2019年01月22日 | スポーツ

日本代表が出場しているアジアカップ。森保監督になっての初の公式戦だが、順当にベスト8進出が決まった。
親善試合では堂安、南野、中島の中盤が躍動して新しい日本代表を強烈に示したが、一発勝負の本番ではどうなのか、とても気になるところではあった。

W杯の時に思ったのだが、ずっと出続けているベテランを使って負けるくらいなら、若い連中を使って経験を積ませるのも大事じゃ無いかと思っていた。しかしながら代表であるからにはそれだけの実力があるのはもちろん、勝つために監督が望むメンバーを招集するのは当たり前であり、結果だけを見て外野がうるさく言うのもおかしなハナシ。負けるためにW杯に行くはずは無いんだし、今回も監督がベストの布陣で臨んでいるんだから、黙って応援するしか無い。

いやまぁ…、親善試合とは全く雰囲気も緊張感も違う。当たり前だが(笑)
中島が居ないとはいえ、薄氷を踏むような試合の連続である。ひとつくらい楽勝の試合があるかと思いきや、どれも1点差ゲームばかり。ホントに厳しい試合ばかりだ。

特に昨日のサウジアラビア戦なんてほとんどボールが持てない展開。
そんな中で先取点を取れたことは幸いだった。これまでの日本のアジアにおける試合は、ボールをポゼッションしパスで繋いでいくスタイルだった。しかし昨日はボールが奪えないガマンの試合展開。相手が押し込む中でボールを奪い、素早いカウンターを仕掛けたいところだが、このカウンターがどうにもハマらない。数的有利でカウンターしてるのに、最後のシュートまで持っていけない悲しさ(泣) 
ただし、サッカーは相手があってのもの。いつも自分達が思うように進む試合展開ばかりでは無い。しっかりと守備をすることで相手に得点を与えなかった事は大いに評価出来る。70%を超えるポゼッションを見せながら勝てなかったサウジアラビアを思えば、いくら自分達がボールを保持しても勝てなかったら何もならないということだ。

さて次はベトナム戦。今までのアジアカップでは早々に姿を消していた感のあるチームだが、ここまで残っているのだからかなりの強敵だろう。中2日での試合だけに、選手のコンディションも心配だ。FWの武藤は累積警告で出場出来ないし中盤の底で支える青山も離脱。いまだ大迫も出場も危ぶまれる中、堂安、南野の活躍がより一層重要になってくるだろう。

本格的な総力戦が、いよいよ始まる。


AFCアジアカップ vsトルクメニスタン戦

2019年01月09日 | スポーツ

4年に一度開催されるサッカーのアジアカップがUAEで開催されているが、日本の初戦が行われ、3-2でトルクメニスタンを下し、勝利した。

いやぁ~~…、まるでパラグアイあたりの強豪チームと試合しているような重苦しさで、試合終了間際なんか、いつ同点されてもおかしくないような感じ。まさに薄氷を踏むような勝利だった。アジアカップ初出場のチームに対し、あわや引き分けも充分あり得る展開に、ハラハラしていたのはボクだけじゃ無いはず。

日本代表がここまで行った親善試合の結果を見れば楽勝かと思われたが、これが本番の試合なんだなと改めて気付かされる。もちろん親善試合もホームで行われるからそれなりのプレッシャーはあるだろうが、公式戦の初戦ともなれば、その重圧は比べものにならないだろう。
冷や汗ものの勝利に、嬉しくもあるが物足りなさを感じたものだが、全体練習もそんなに出来ていない状況ではある程度仕方の無い事なのかなとも思う。しかも前線のキーマンだった中島翔哉が居ない事も、コンビネーション面でのハンディキャップになったかもしれない。いずれにせよ、これから試合を重ねるごとに状態も上がってくると信じたい。

とはいえ、東南アジアのチームもかなり力を付けてきているし、相変わらず中東の国々も侮れない。年々厳しい戦いになってきているのは確かだ。優勝を目指す日本代表にとって、決して簡単なものでは無いだろう。とはいえ、アジアのレベルが上がっていくのはむしろ歓迎すべき事だ。この難しい大会でチームも選手も大きく成長していって欲しい。

しばらくは目が離せない試合が続く。

 


カーリングのワールドカップ

2018年12月27日 | スポーツ

平昌オリンピックで大注目されたカーリングだが、今年から北京オリンピックまでの間、カーリングのワールドカップが行われるようになった。その第2節がアメリカ・オマハで行われ、見事日本(チーム藤沢=ロコソラーレ)が優勝した。

その決勝戦の模様がYoutubeにアップされていたので観たけど、いや~~、シビれる試合だった。
決勝戦の相手は韓国。平昌オリンピックのメンバーなのかと思いきや、若い選手達だ。可愛らしい女の子ばかりだが、その実力は相当なもので、国内大会で優勝しての参加だから若いとは言えホントに強い。総当たり戦を4勝2敗で決勝に進んだのだから。

さて試合だが、序盤からアイスの状態が掴めなくてミスショットの連発。対する韓国代表も苦労しながら試合を作っていく。試合会場に観客が少なかった事、そして試合が1シートしか行われないということで比較的寒かったことで滑りやすくなっていたようだ。

第2エンドで4点を失う苦しい展開。この試合は通常の10エンド形式では無く8エンドまで。5エンド終わった時点で3-6とかなり劣勢だ。相手に1ポイントでも取られちゃうと残り3エンドだからギブアップもあり得る苦しい展開。

しかし、ここからの試合運びが若いチームとの違いなんだろうか。というよりもカーリングという競技の醍醐味なのかも知れない。徐々にアイスを読んでいき、6,7エンドに1点ずつを取り5-6で最終エンドを迎える。

最終エンドは日本が先攻。
一般的に、カーリングにおいて先攻で点を奪うのは難しい。ラストストーンを持つのは後攻のチームだから圧倒的に強いのだ。だから「フリーガードゾーン」といって、リード(最初に投げる人)が投げたガードの石を相手のリードが弾き出せないようなルールが設けてある。
つまり石が溜まりやすい状況を作る事が出来れば、たとえ先攻であってもチャンスが巡ってくるのである。

ラストエンド、藤沢のラストショット。

真ん中の黄色のストーンがそれ。中心に入って来れないような位置に置く。これで左側からの進路を塞いだ。相手は右側のコースを使って中心を狙ってくるしかない。もしくは右側の黄色に当てて、より中心に持っていければ、韓国の勝ちである。ハウスの中には黄色が3個。でも右側の進路は空いてるから普通にドローショット(置きに行くショット)をすれば韓国が1点を追加して7-5で勝てるというワケだ。

だが結果は違った。

簡単に決められるショットであったにもかかわらず、大きく滑って黄色の石よりも外側に外れてしまった。結果、12時と3時方向にあった黄色の石が得点となり、7-6で日本の逆転勝利となった。

劇的な幕切れ。
いくら藤沢のショットが決まったと言っても、韓国のラストストーンが真ん中に決まればそれでジ・エンドだったのだ。ただ不安定な氷の状態を読み切れていない中で、藤沢のショットが相当なプレッシャーになったのは言うまでも無い。相手に簡単なショットをさせない位置まで持って行ったチーム全員の思いが勝利を呼び込み、相手のミスを誘ったのだ。

まさに心理戦。
韓国も6エンド以降、いや、5エンド以降思うような試合運びが出来なかった。突き放すチャンスがあったにもかかわらずジワジワと詰め寄ってくる日本に焦りを覚えていたのかも知れない。ラストエンドのラストショットも、思いの外早く投げたので大丈夫かな?と思ったら狙いから大きくはずれた。あの場面に若さが出たのかなァ…と思ったりもするのだが。

普通に投げれば真ん中に置くだけの技術は持っている。
だが、それが出来なかった。
外から見てるだけでは分からない、精神的重圧。

それがカーリングなのかも知れない。