昨日、オトナの事情?という記事を書いたが、最近のヒーローについて、他にも気になっていることがある。
それは、何らかのアイテムを手にすることにより「容易にバージョンアップしてしまう」「強くなってしまう」ということだ。
昔のヒーローたちは違った。
力石徹は、矢吹丈と闘わんがために、過酷な減量に耐え、
花形満は、大リーグ・ボールを打倒せんがために、鉄球を打ち、
仮面ライダーは、手ごわい怪人を撃破せんがために、立花藤兵衛と猛特訓を繰り広げ、
大山倍達は、最強の座を求めて、清澄山に篭った。
そしてその姿を、我々当時のガキどもは、少なくとも「カッコいい」という価値感を持って見ていたように思う。
もちろん最近のヒーローたちも、何らかの新アイテムを手に入れるためにある程度の苦労はしているようだ。
しかしそれなど、「スタンガンを入手する方法を調べて購入する」程度の労力、及び負担ではないかと思われてならない。
昨今、若者たちが護身と称し安易に凶器を携行したり、苦労せずにいい思いをしようとしたりすることの遠因がここにある、とは、いささか短絡的に過ぎるとは思うが…。
消える魔球は、水に弱かとです!(by左門豊作)
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