★ reiGの『日記シックスは2人いた』 ★

山梨でHRバンドのドラマーをやってます
マツダ・アテンザと野球が大好きです

1日1メタ (BLACK ANGELS/Seamer Station)

2010-05-08 | ヨーロピアンメタル
どうも、今日は子供のサッカー大会に参加後、初めてmedi24さんのお店に寄らせていただいたreiGです。
バイク大好きな雰囲気満点のお店で、とても良かったので、
近県のバイク好きの方はぜひ、昭和町のYOU SHOP 4031さんを覗いてみてください。

さて、先日20年越しの念願かなって、伝説の「Doctor Doctor」パクリ曲「Seamer Station」が収録された、
スイスのHMバンド、BLACK ANGELSのデビューアルバム『HELLMACHINE(1981年発売)』を入手しました。

初めて聴いての感想は・・・なるほど確かにパクリ!
メロディとかはそんなに似ているわけじゃないんですが、
エレピのアルペジオで始まって泣きのギターソロが入り、
ジャーン、ジャーン!と盛り上げて速めのシャッフルビートの歌部分に繋げ、
サビのあとはブレイク、という曲構成自体が、明らかにウリ二つとしか言いようがありません (^_^;)

ただ、曲の完成度は遥かに落ちており(当たり前といえば当たり前ですが)、
同じように「Doctor Doctor」のパクリと言われながらも独自の魅力を持った、
LIMELIGHTの名曲「Ashes To Ashes」等と聴き比べると、かなりガッカリきます。
当時はロック後進国(失礼!)であったスイスのバンドに(だってヨーデルの国だし)、
NWOBHM期屈指の名バンド、LIMELIGHTみたいな期待をしてはいけませんでした・・・。

VANDENBERGはやっぱり最高!

2009-02-27 | ヨーロピアンメタル
VANDENBERG(ヴァンデンバーグ)の3枚のアルバムを、
リマスター盤で聴き直しました(でも紙ジャケは×)。

オランダの誇る天才エイドリアン・ヴァンデンバーグ(俗称チューバッカ)が、
若き日の情熱の全てを傾けたこのバンド、
全3枚どのアルバムを聴いても、いつ聴いても、本当に素晴らしいです。
オーソドックスなハードロックに新風を吹き込んだ1st『ネザーランドの神話』、
ポップな曲とメタリックな曲の二極化を推し進めた2nd『誘惑の炎』、
更にポップ化しつつもデフレパ的構築感を目指した3rd『アリバイ』と、
根幹となる音楽性は不変なものの、
3作すべて微妙に味わいの違う作品となっており、飽きさせません。
これまた凄いのが、全30曲ほどの収録曲に捨て曲が全然存在しないこと!
(あ、2ndの「I'm On Fire」だけはちょっとつまらない・・・)

僕は今はドラマーですけど、高校生の頃はギターをやってまして、
誰よりも大好きなギタリストが、エイドリアンでした。
どのバンドに参加しても、絶対に「Friday Night」は無理矢理やらせていたくらい。
もちろん、ギターはレスポール・スタンダード(グレコの)でした!
もちろん、リアだけPUカバーを外して。
本当はエイドリアンみたいにペグをシャーラーに、リアPUはゼブラにしたかったんですが、
金が無くてオリジナルのまんまだったのが残念でした。
今でも、「Friday Night」や「Too Late」は曲通しで弾けます。

ところでエイドリアンって、ギターソロが素晴らしいのはもちろんなんですけど、
実はそれ以上に、リフワークがお見事。
切れ味はものすごく鋭いし、コードも考えに考えて使っています。
彼の曲をコピーしたら本当に勉強になるし、
5度コードばっかのその辺のギタリストなんて、あまりにアホっぽく思えてきますよ。

ちなみに当時、マイケル・シェンカーにそっくりだなんて批判されましたけど、
確かに全く影響受けていないなんてことは無いだろうし、
皆さんご存じのとおり、ワウを通した1stのギタートーンはマイケル似ですが、
ギターソロにおけるフレージングなんかは、マイケルとは根本的に違います。
そのトーンも、2nd以降はもっとレスポールらしいメリハリの利いた音になりましたし。
マイケルのフレージングは、完全にペンタトニックが基本で、
チョーキングで伸ばすフレーズやラン・フレーズでの速弾きを多用しますが、
対してエイドリアンは、マイナースケール(ハーモニック、メロディックも)を基本に、
有名な3連符の弦飛びフレージングや6連符の駆け上がりフレーズを多用、
あまり高いチョーキングはせず、振り幅の大きいビブラートが特徴であるなど、
全くの別ものと考えます。
ミュートをかけた速弾き(アル・ディメオラの影響か)も、彼ならではの個性ですね。
ジョン・ノーラムの方がよっぽど、マイケルのコピーでしたよ(彼も大好きだけど)。

それにしてもこのバンドのメンバー、何しろ個性派揃いでした。
オランダの和田アキ子と呼ばれた(笑)バート・ヒーリンク、
彼はこの世代には珍しいほどのソウルフルな歌い手でしたが、若いのにシワシワ。
当時ハードロック界で使っている人なんて殆どいなかったロートタムを多用して、
メロディアスなドラムフィルを入れまくったジョズ・ズーマー、
彼は、リマール(Kaja GooGoo)みたいな髪型でした(顔はオッサンです)。
他の人たちと比べると音楽的にはちょっと地味だけど、
なぜかいつもカーキ色のツナギを着ていたベースのディック・ケンパー、
そして、御大エイドリアンのファッションは、豹柄のジャケットに蝶ネクタイ!!
オマエは大阪の芸人か!とツッコミたくなります(芸人だけに)。

一般的には「Too Late」、「Friday Night」、「This Is War」、
「Waiting For The Night」辺りが人気のようですし、
自分でも大好きで、かつて必死でギターをコピーしましたけど、
実は特に好きな曲は、超個性的なギターワークが聴ける「Back On My Feet」、
劇的な展開がたまらない「Lost In The City」、
アラビア風のリフがユニークな「Haeding For The Storm」、
あまりにも濃密な音世界を完成させた「All The Way」、
泣きのCメロからギターソロへの展開が見事な「Fighting Against The World」など。

またこのVANDENBERG、バラードが抜群に良いことも特筆すべきでしょう。
1stからシングルカットされて大ヒットした「Burning Heart」、
2ndには心温まるメロディラインが感動的な「Different Worlds」があり、
3rdにも、ポップながら美しい「Once In A Lifetime」、
そして隠れた泣きの名曲「How Long」が収録されています。
ちなみにエイドリアン氏、
WHITESNAKEでも(悲しいかな、スティーヴ・ヴァイにブチ壊されましたが)、
「Sailing Ships」という希代の名バラードを提供していたり、
後のバンドMANIC EDENにも、「Ride The Storm」という感動曲がありました。

そんな才能溢れるエイドリアン・ヴァンデンバーグですが、
ここ10年以上、本格的な音楽活動は行っていません。
数年前にベスト盤が発売されて「Burning Heart」の新バージョンも録音、
'85年日本公演のDVDも再発されるなど、期待させられた時もあったのですが・・・
・・・と思っていたら、何やら、再結成VANDENBERGが来日するとの噂もチラホラ。
もし実現するようなら、絶対に観に行きたい・・・
・・・と思っていましたが、
どうやらエイドリアンが東京で絵画展を開くという予定が、誤って伝わっている模様。
まことに残念。 (-_-;)

CD日記(イタリアのDEEP PURPLE ・ VANADIUM)

2008-02-29 | ヨーロピアンメタル
先日東京の実家に行ったときに(あまりにもいろいろあったが)、
ずっと探していたVANADIUMのCD2枚を新宿HEAVENでゲット。
しかも2in1で、それぞれ1st・2ndと3rd・4thのカップリング。
2枚で全盛期のアルバム全部を押さえられてお得。
正規発売ではなく、ホントはブートらしいけど・・・(リプロ盤と呼ぶ)。

代表曲の殆どはヴォーカルのピノ・スコットが後に結成したバンド、
FIRE TRAILSのアルバムで聴いたことがあるけど、やっぱり本家は最高だった。

ちなみに彼らは、80年代初期にデビューしたイタリアのHM/HRバンド。
当時からのマニアにはよく知られた存在だが、
出身地のせいもあり、一般的にはほとんど無名だろう。
音楽性はもろに「イタリアのDEEP PURPLE/RAINBOW」(ちょっとNWOBHM風味も)。
いわゆる様式美系疾走曲にハモンドオルガン、テクニカルなギターを絡めた感じ。
北欧のSILVER MOUNTAIN、BISCAYA、ZERO NINE、
そしてNWOBHMのWHITE SPIRITあたりが好きな人は必聴。

ちなみにヴォーカルはロニー系やカヴァーデイル系ではなく、G・バーデン系。
ボン・スコットの大ファンなんだとか(そういえば芸名も・・・)。
最初の4枚はどれも好作だが、個人的には4th『Born To Fight』が好みかな。

CD日記(VANDENBERG/ALIBI)

2008-02-22 | ヨーロピアンメタル
後にWHITESNAKEに加入しデヴィッド・カヴァーデイルの右腕となった、
エイドリアン・ヴァンデンバーグ(通称チューバッカ)率いる、
オランダ出身のハードロック・バンドのラストアルバム(1985年発売)。

オーソドックスなHRだった1st・2ndとは多少音楽性が変わり、
インテリジェントかつ(比較的)ポップな感じになったが、
デビュー時からセンス・アイデア溢れるリフを披露していたエイドリアンだけに、
これはハマる音楽性だった。
ただ、1stの良さであったブルース風味がほぼ皆無になってしまったのは残念。

聴きどころはやはり、エイドリアンのギターワーク。リフもソロも冴えまくり。
メロディアスかつテクニカルなギターソロはさらに洗練され、構成力の高さが際立った。
バート・ヒーリンクのヴォーカルもさらに深みを増していて、
特にバラードでの歌唱は素晴らしい。

アルバム全体に捨て曲は無いが、
特に「Fighting Against The World」の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。
中間部の展開の素晴らしさとエンディングのギターソロには、ため息が出る。
オープニング曲「All The Way」の曲構成も見事。
そしてシングルカットされたパワー・バラード「How Long」も、
1stアルバムからのヒット曲「Burning Heart」に勝るとも劣らない名曲だ。

※バンド解散後、バートは、
 訳の分からないカヴァーアルバムを連発するようになっちゃいました。
 落ちぶれたなあ。歌は上手いんだけど。

WITHIN TEMPTATIONはスゴイよ

2007-07-11 | ヨーロピアンメタル

前から気になっていたバンド、WITHIN TEMPTATION (Voのシャロンさんが美人なので)。
TVで観た、新作からのシングル曲「What Have You Done」が素晴らしかったので、
名作といわれる前作『THE SILENT FORCE』を入手してみました。
http://www.youtube.com/watch?v=gEgXDhiayz4

で、これが凄い。
いわゆるゴシック・メタルのフィールドで語られることの多いバンドですが、
完全にゴシックの域を脱し(いやメタルの域さえも)、
ゴシックのテイストとメタルの音像を持った、
シンフォニック・ポップ・バンドとさえ言えるでしょう(ケルト風味もアリ)。
何に近いかといえばEVANESCENCEに近いと思いますが、
アレより遥かにシンフォニックで、遥かに癒される音楽です。
なにしろ、シャロン・デン・アデル嬢の可憐なヴォーカルが素晴らしいし、
曲アレンジの完成度・メロディの煽情力もスゴイ。
当然、ヨーロッパ大陸では大人気。あちらでの盛り上がりは相当らしいです。
本国オランダでは当然、ヒットチャートNO.1獲得だとか。
アルバムを効く限りでは演奏も凄く、こんなんライヴでできるの?って感じ。
まあ聞くところによると、ライブもかなり良いらしいので、ひと安心ですが。

ゴシック由来の暗さが一切感じられないのが不満といえば不満ですが、
希望に満ちたこの音楽の素晴らしさも、認めないわけにはいきません。
本当に素晴らしいアルバムでした。

そうそう、新作からの2ndビデオ「Howling」も観ました。
シャロンさんの大人の色気がたまらないです(白シャロンさんの服が可愛い)。
黒シャロンさんはコワイですが、『THE SILENT FORCE』にはない「絶望感」がイイです。
http://www.youtube.com/watch?v=i5hDEtS_uBc


CD日記(FIRE TRAILS/VANADIUM TRIBUTE)

2006-12-03 | ヨーロピアンメタル
オシャレな国のイメージがあるが、
その情熱ゆえか、ことポピュラー音楽に関しては意外にも洗練とは程遠い、イタリア。
かつてはP.F.M.らユーロプログレの震源地であり、
今はクサメタルの総本山ともいうべきイタリアだが、
世界にヘヴィ・メタルの嵐が吹き荒れた80年代、
ごく少数ながら愚直なメタル・バンドが存在していた。
そんな当地のメタル・バンドの元祖的な存在に、
イタリアのDEEP PURPLEと呼ばれたVANADIUMがある。
当時イタリア国内で唯一(?)、
メジャーレーベルからアルバムをリリースしていたHMバンドだが、
当時も日本発売はされず、現在までCD再発も無いままなので、
知る人ぞ知るバンドの域をでない彼等。

しかし実は数年前、
その一端を確認できるCDが人知れずリリースされていたことが判明、早速入手した。
前置きが長くなったが、そのCDが本作、FIRE TRAILSの「VANADIUM TRIBUTE」である。

このFIRE TRAILSというバンド、VANADIUMのヴォーカリストだったPinoが結成したバンドで、
(タイトルから想像はつくが)アルバムほぼ全編、VANADIUMの代表曲のセルフ・カヴァー。
楽曲は、(当たり前だけど)80年代初頭の香りを漂わせた、欧州マイナー・メタル。
ハモンド・オルガンが大活躍し、ギターとのハーモニーでクラシック調のキメが炸裂する。
DEEP PURPLEがRAINBOWの曲を演奏している感じで、BISCAYAなど初期の北欧メタルに近いか。
リメイクとはいえ、21世紀の新作にこの音は貴重ではある。
ギターは、テクニカルでありながらメロディアスなフレーズも聴かせる、なかなかのプレイヤー。
ただ、チョーキングの音程が不安定で、聴き辛い部分も多いのが残念。
Pinoのヴォーカルも、ダミ声で凄味はあるが、メロディをキレイに追えない(衰えか?)。
そのため曲の良さが素直に伝わってこず、ギターリフやキーボードソロだけが印象に残る。

正直、作品としての価値は非常に低く、
「VANADIUMの曲が手軽に聴ける」という資料的価値のみの、微妙な存在に感じた。
なおさら、VANADIUMのオリジナルアルバムのCD再発が望まれる。
変型大型デジパックのジャケットも蛇足で、CD棚に綺麗に揃わず、ちょっと不愉快。

7/16のFM富士ROCKADOM(VANDENBERG/Burning Heart)

2005-08-02 | ヨーロピアンメタル
 7月16日のFM富士ロッカダム(DJ:伊藤政則氏)では、ヴァンデンバーグの「バーニング・ハート」をかけていただきました。

 最近オリジナル・メンバーで復活した彼らは、オランダから世界に進出した、最初にして唯一のHM/HRバンドといえるでしょう。当時他にもPICTURE、BODIN、VENGEANCE、HELLOISE等のバンドがありましたが、アメリカでそれなりの結果を残したのは、彼らだけでした。
 しかし2ndアルバム以降、日本ではかなりの支持を得て来日公演も実現させたものの、アメリカでは苦戦。それまでのシンプルな作風からゴージャス&インテリジェンス系に軌道修正した3rd「ALIBI」が不評で、遂に解散してしまいました。個人的に「ALIBI」は名曲ぞろいの大傑作だと考えていますが、それまで積み上げてきた個性が失われてしまったことが、失敗の原因かもしれません。
 異常に背が高いことでも有名なリーダーのエイドリアン・ヴァンデンバーグは、バンド解散後、WHITESNAKEに加入して再注目されるものの、ケガに悩まされてアルバム「Slip Of The Tongue」に参加できず、大きな成功をつかみ損ねました。

 最新作の2枚組ベスト・アルバムでもリメイクされたこの「バーニング・ハート」は、彼らの1stアルバムに収録されたバラードで、特にアメリカ南部でヒットしたといいます。
 アコースティック・ギターの美しい響き、ヴォーカルのバート・ヒーリンクの魂のこもった歌唱が胸に迫る名曲です。

6/24のFM富士ROCKADOM(KROKUS/Midnight Maniac)

2005-08-01 | ヨーロピアンメタル
 6月24日のロッカダム(DJ:伊藤政則氏)で、クロークスの「ミッドナイト・マニアック(ライヴ)」をかけていただきました。

 彼らは、スイスから全米に進出した初めてのメタル・バンドで、その実力は高く評価されており、80年代半ばには、かなりのステイタスを築いていました。ところがルックスのせいか、その後のハード・ロック・ブームに乗り遅れ、90年代初期にあえなく解散してしまいました。
 どれだけ凄いかというと、ヴォーカルのマーク・ストレイスはなんと、リッチーにRAINBOWに誘われたほどの実力者ですし(ダミ声なんで絶対に合わないと思うんですけど・・・)、ギターのクリス・フォン・ロアはプロデューサーとして、初期ゴットハードのブレイン的存在でした。

 「ヘッドハンター」と並ぶ代表曲であるこの「ミッドナイト・マニアック」は、AC/DCを彷彿とさせるタテノリのハード・ロックで、特にライヴ盤でのパワー・爽快感には、物凄いものがあります。まさに、ライヴ・バンドとしての実力の高さを証明する曲といえます。

 ちなみに先週の「ヘビメタさん」ではポール・ギルバートが、マーティ・フリードマンとのリフ合戦で、このバンドの「Eat The Rich」を弾いてました。そういやこの曲には、JUDAS PRIESTのロブ・ハルフォードがゲスト参加してましたっけ。