どうも、今週はあまりの寒さと風の強さに野球がずっと中止でとても残念なreiGデス。
さて、今年最初の読書感想を。
○奇面館の殺人/綾辻行人
前作『びっくり館の殺人』から6年振りの館シリーズ。
だが、『びっくり館』もその前の『暗黒館』もある意味で番外編的存在であるため、
正統的なシリーズ作品としては、実に『黒猫館』以来20年振りとも言えるかもしれない。
直近の長編作品『Another』もホラーとはいえ久々の力作だったので、
ワクワクしながら読んだがハッキリ言って期待外れで、
著者本人は「初期の作風に近い正統派パズラーを」と考えて書いたと言うけど、完全に似て非なるもの。
いつもながらの「ある仕掛け」などいかにも綾辻らしい部分はあるし、
相変わらず気を使って叙述していることは認めるが、
そもそもの解決につながる証拠が、作品世界の登場人物以外には意地悪なほど些末であるうえに、
その登場人物なら皆、気づいてもおかしくない事象であること、
被害者の首を切断した理由が、あまりに作品世界の特異な状況に依存していることなど、
本格ミステリーとしては欠陥品だと思う。
また、某メイドキャラの造形が本気かギャグか全く分からなくて困惑した(笑)
完全に、綾辻の、綾辻による、綾辻マニアのため(だけ)の作品。
1,300円と5時間を返してください。
○メルカトルと美袋のための殺人/麻耶雄嵩
新本格ムーブメント随一の変態、麻耶雄嵩の第一短編集。
世界一邪悪な探偵である銘探偵・メルカトル鮎は、
本人も作中で言及しているように短編向き(というか長編ではキツイ)。
続編である爆笑コント集『メルカトルかく語りき』と比べるとオーソドックスな本格ミステリーだが、
やはりメルのキャラは強烈のひとことに尽きる。
特に「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」と「小人閑居為不善」の2作が気に入った。
ところで、早く『神様ゲーム』も文庫化してくれないだろうか?
○人面屋敷の惨劇/石持浅海
著者曰く、「綾辻館」には敵わないが「石持館」にはなった、とのことだが、
なるほどこれが彼の「館」なら、石持もこの程度かという感じ。
あまりに状況が突飛かつ説明不足過ぎてついていくのが精一杯で、
「館」ならではの重厚感は全く味わえない。
というか、「人面」なのに鉛筆描きの絵って(笑)
ティッシュペーパーを喉に詰めるという殺害方法も爆笑もので、
四肢を縛り上げて無抵抗だからって、よく噛まれなかったね?
この作者お得意のパターンではあるが、
それまで一介の地味な登場人物だった人が唐突に頭脳明晰な閃きをみせて事件解決、
というラストにも納得がいかない。
いかにも石持らしい論理の弄びで、そんなんでよく犯人が観念するなという感じ。
結局、何を書きたいのかよく分からなくて読者は置いてきぼり。
あと来週、かつて大好きだった二階堂黎人による蘭子シリーズの新作が出るんだけど、
前作『双面獣事件』が世紀の珍作だったから、買うの迷うんだよなあ・・・。
さて、今年最初の読書感想を。
○奇面館の殺人/綾辻行人
前作『びっくり館の殺人』から6年振りの館シリーズ。
だが、『びっくり館』もその前の『暗黒館』もある意味で番外編的存在であるため、
正統的なシリーズ作品としては、実に『黒猫館』以来20年振りとも言えるかもしれない。
直近の長編作品『Another』もホラーとはいえ久々の力作だったので、
ワクワクしながら読んだがハッキリ言って期待外れで、
著者本人は「初期の作風に近い正統派パズラーを」と考えて書いたと言うけど、完全に似て非なるもの。
いつもながらの「ある仕掛け」などいかにも綾辻らしい部分はあるし、
相変わらず気を使って叙述していることは認めるが、
そもそもの解決につながる証拠が、作品世界の登場人物以外には意地悪なほど些末であるうえに、
その登場人物なら皆、気づいてもおかしくない事象であること、
被害者の首を切断した理由が、あまりに作品世界の特異な状況に依存していることなど、
本格ミステリーとしては欠陥品だと思う。
また、某メイドキャラの造形が本気かギャグか全く分からなくて困惑した(笑)
完全に、綾辻の、綾辻による、綾辻マニアのため(だけ)の作品。
1,300円と5時間を返してください。
○メルカトルと美袋のための殺人/麻耶雄嵩
新本格ムーブメント随一の変態、麻耶雄嵩の第一短編集。
世界一邪悪な探偵である銘探偵・メルカトル鮎は、
本人も作中で言及しているように短編向き(というか長編ではキツイ)。
続編である爆笑コント集『メルカトルかく語りき』と比べるとオーソドックスな本格ミステリーだが、
やはりメルのキャラは強烈のひとことに尽きる。
特に「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」と「小人閑居為不善」の2作が気に入った。
ところで、早く『神様ゲーム』も文庫化してくれないだろうか?
○人面屋敷の惨劇/石持浅海
著者曰く、「綾辻館」には敵わないが「石持館」にはなった、とのことだが、
なるほどこれが彼の「館」なら、石持もこの程度かという感じ。
あまりに状況が突飛かつ説明不足過ぎてついていくのが精一杯で、
「館」ならではの重厚感は全く味わえない。
というか、「人面」なのに鉛筆描きの絵って(笑)
ティッシュペーパーを喉に詰めるという殺害方法も爆笑もので、
四肢を縛り上げて無抵抗だからって、よく噛まれなかったね?
この作者お得意のパターンではあるが、
それまで一介の地味な登場人物だった人が唐突に頭脳明晰な閃きをみせて事件解決、
というラストにも納得がいかない。
いかにも石持らしい論理の弄びで、そんなんでよく犯人が観念するなという感じ。
結局、何を書きたいのかよく分からなくて読者は置いてきぼり。
あと来週、かつて大好きだった二階堂黎人による蘭子シリーズの新作が出るんだけど、
前作『双面獣事件』が世紀の珍作だったから、買うの迷うんだよなあ・・・。











けど私の綾辻初体験は「殺人鬼」だったりします
僕は「十角館」以来のファンで、一番好きなのは「時計館」か「霧越邸」です。
「暗闇の囁き」も好きかな。
「殺人鬼」は当時、ある意味「暗闇の囁き」のスピンオフ的作品でしたから、
こんなの出すんだ!?と驚いた記憶がありますね。
「館」シリーズは大好きなんですけど、
個人的には「時計館」をピークに、毎回満足度が落ちてます…