★ reiGの『日記シックスは2人いた』 ★

山梨でHRバンドのドラマーをやってます
マツダ・アテンザと野球が大好きです

1日1メタ(Emerson, Lake & Palmer/Tarkus)

2011-08-25 | プログレ


どうも、愛車アテンザの右ヘッドライトが点灯しなくなり、
修理するにはライトユニット丸ごと交換で6万円(!)と言われてしまったreiGデス(泣)

さてそろそろ秋、秋の夜長にはやはりプログレですね~。
と言いながら、いかにもシンフォニックで美しい“どプログレ”より、
演奏や構成の緻密さなんか二の次の、イケイケ系のプログレバンドが好きなんですが。
FOCUSの「Hocus Pocus」とか、UKとか、ATOMIC ROOSTERとか、スペインのバンド達とか。
もちろん、PINK FLOYDやKING CRIMSON、CAMELなんかも好きですけどね。

そんな僕なんで、一番好きなバンドは絶対ELP。
コイツらギターいなくてソロイストがキーボードなだけで、
どちらかというとプログレじゃなくてハードロックでしょ?って思います。
3人とも、どうだ俺(俺達ではなく)上手いだろ?って好き放題やってて、
メンバー全員仲悪くて、あらゆる意味でプログレ界のDEEP PURPLE(笑)

しかしなかでも、この「タルカス」は最高ですね。
20分の大曲ですが、その圧倒的なパッションに時はあっという間に過ぎてしまいます。
(構成が緻密すぎて長さを感じさせない訳ではないところがミソ)
特にバラード的部分である「Stone Of Years」のキーボード・ソロは大好きで、
ここが弾きたくて昔、思わずキーボード買っちゃったくらい。
ライブだと更にカッコイイんですよね~。
カール・パーマーのブチ切れドラムも(この頃は)良いんだよな・・・。


1日1メタ(UK/Nothing To Lose)

2010-11-03 | プログレ


どうも、約10年振りにツイン・ペダルを替えたreiGデス(通算2台目)。
新しい愛器は、(DW-5000と迷いましたが)パールのP-2002Cにしました。
これまでは軽快感を重視し、あえてシングルチェーンのP-101TWでしたが、
今回は連打時の安定感と軽快感の両立を求め、ダブルチェーンの偏芯カムに。
やはり安定感が全く違うので、25日の練習でのスタジオ初使用が楽しみです。

さて、最近は久々にジョン・ウェットンにハマっており、
ASIAやUK、クリムゾンを聴き直してます。
どのバンドも大好きだし素晴らしい曲も沢山あるんですが、
個人的にウェットン関係で最も好きな曲は、この「Nothing To Lose」です。
後のASIAを予感させるポップかつハードな曲調、
エディ・ジョブソンのバイオリン・ソロがカッコいいですね。
ロート・タムを組み込んだセットでストレートに叩くテリー・ボジオもイケてます。
本当は、ライブ・バージョンが更にカッコいいんですけど。

ちなみに、a~haのモートン・ハルケットは
ジョン・ウェットンに多大な影響を受けていると思っているのは、僕だけでしょうか?
ASIAの「Cutting It Fine」辺りの歌い回しを聴くと、よく分かると思うのですが。

1日1メタ (Alan Parsons Project)

2010-09-21 | プログレ



どうも、今日は久々のレトスペの練習で、CHARの「Smoky」にチャレンジしたreiGデス。
あの曲は本当に難しかった!

さて、80年代に一世を風靡した、アラン・パーソンズ・プロジェクトです。
プログレともAORともつかない微妙かつ高度な音楽性と、
アビーロードのエンジニアである腕を活かした素晴らしい録音で、
こだわり派の音楽ファンに大ウケしていましたね。

「Sirius」から「Eye in the Sky」へとつながる神秘的な展開、
「La Sagrada Familia」のスペインの長い歴史を感じさせるようなメロディは、
いつ聴いてもイマジネーションを大いに刺激されます。
あと、「Games People Play」みたいな哀愁漂うAORも良いですね。

この映像は1995年のもののようですが、バンドやゲスト・ヴォーカルだけでなく、
オーケストラや混声合唱団、さらに花火やレーザーまでフィーチュアした、凄いライブ。
これはぜひとも生で観てみたかった!
でも、DVDさえ売ってないみたいです・・・ (-_-;)

1日1メタ (美狂乱/二重人格)

2010-07-28 | プログレ


どうも、昨夜は警視庁に対して大変頭に来たreiGです。
東京から家に帰るために環七の右車線を走っていたんですが、
急に後ろにいたパトカーにサイレンを鳴らされて止められたんです。
スピードも出てないし、変な車線変更もしていないし何故?とパニックになりかけながら、
慌てて左車線に入って道路脇に止めて外に出ると、警官が「早くこっち来て後ろ見て!」と。
不安一杯になりながら車の後ろに回ると、「ナンバープレートの所!」と言われました。
言われてよーく見ると、2つあるナンバー灯がひとつ切れている・・・。
はっきり言って、ハア?ですね。
全部切れてるならともかく、その位あえて止めなくとも拡声器で言えば良いことだし、
仮に止めるにしても、わざわざ勿体ぶった言い方でこっちを不安にさせなくたって、
「ナンバー灯が切れてますよ」ってすぐに言えば良いことじゃないですか。
意地が悪いというか、これだから警察の交通課は嫌われるんだよ・・・。
言っちゃ悪いけどホント、ロクな奴が居ない。

それはともかく最近、伝説のライブ盤『乱』など数枚がSHM-CDで再発されたので、
久しぶりに、“日本のキング・クリムゾン”『美狂乱』を聴き直してます。
カセットマスターのオフィシャルブートだから、SHMの意味ぜんぜん無いですが(笑)
それでも、代表曲「二重人格」の'83年のライブなど、本当に素晴らしい演奏で感動しました。
欲を言えば、伝説のドラマー・佐藤正治氏在籍時のライブ『御伽世界』も欲しいんですが、
当人曰く「絶対に再発されない」とのことで、YouTube等で試聴するしかありません・・・。

「タダのクリムゾンのコピー」等と、陰口を叩かれることもある美狂乱ですが、
個人的には、日本的な情緒と怪奇性をロバート・フィリップ的音楽性に融合させ、
高次元の演奏力と構成力で仕上げた、世界に通用するプログレッシブ・ロックだと思います。
日本語の響きの美しさを活かした歌詞も必聴ですね。
特にデビューアルバム『美狂乱』は、「二重人格」「シンシア」「警告」など名曲だらけで、
プログレ・ファンなら一度は聴いておかないと損だと明言したいです。

1日1メタ (TRIANA/Abre La Puerta)

2010-06-24 | プログレ


どうも、(クレジットカードが使えるので)コンビニではローソンがお気に入りなreiGです。

夏が近づくと時々無性に聴きたくなるのが、スペイン出身のプログレ・バンド、
TRIANA(トリアーナ)のデビュー・アルバム『EL PATIO』です。

1曲目の「Abre La Puerta(扉を開ける)」から、
民謡的なコブシのまわったスペイン語ヴォーカルとフラメンコ・ギター&手拍子をフィーチュアした、
他の国からはまず出てこないであろう、個性的なサウンドに魅了されます。
情熱的でありながら哀愁を漂わせた、何ともいえない音です。

日本発売時のライナー・ノーツで山崎尚洋氏が書いておられる文章が、
彼らの音楽を見事に表しているので、ここで引用します。
「言ってみれば、トリアーナの音楽とは、夏の太陽が降り注ぐ昼下がり。
人々の姿もない、古い街並みの門を縫う石畳の道に潜む、あの孤独と直結しているのだ」

ちなみに6曲目の「En El Lago(湖の秘密)」は、
後に同じスペインのメタル・バンド、MEDINA AZAHARAがでカバーしていました。
これがまたスピード感があってカッコいいアレンジで、完全に独自のへヴィ・メタルに昇華しています。

1日1メタ (Emerson, Lake & Powell/Tarkus)

2010-06-11 | プログレ


どうも、今日は少々イカレた方の家に伺い、妄想日記を見せられて背筋が寒くなってしまったreiGです。

いやー、最近のお蔵入り音源の発掘ラッシュはスゴイですね。
なんと、コージー・パウエルが入ったEL&P(Pはパーマーじゃなくパウエルね)に、こんなテイクがあったとは!
あの名曲「Tarkus」をショート・バージョンとはいえ、この時期にバリバリやっていたとは驚きですわ。
僕としてはパーマー時代のライブバージョンが一番好きですが(キーボードソロが凄過ぎ)、
いくらなんでもパワフル過ぎだろ?っていう、このドラムも悪くないですね。

1日1メタ (FOCUS/Hocus Pocus)

2010-05-13 | プログレ


どうも、昨日は東北に行ってしまった親友が久々に帰郷し、3時まで飲んでいたのでさすがに眠いreiGです。

ところでプログレって一口に言っても色んなバンドがあって、更に色んな曲がありますけど、
天才ギタリスト、ヤン・アッカーマンを擁したオランダのバンド、
フォーカスのこの曲は、間違いなくプログレ史上ベスト3に入る珍曲でしょう。

なんといっても、そのあまりにカッコ良いギターリフと、
それとあまりに対照的な、ヨーデルそのままのヴォーカルの対比、しかもフルート入り。
初めて聴いた人間は、絶対に驚愕すると思います。
リフのカッコ良さは異常なほどで、後にNWOBHM期のバンドBLITZKRIEGがパクり、
しかもさらに後にMETALLICAがそれをカバーし、そのまた後にはHELLOWEENが原曲をカバーするなど、
HR/HM界に多大な影響を与え続けているんだからスゴイです。

そしてまた、ネオクラシカル風味さえ感じさせるギターソロの素晴らしいこと!
当時としては異例なほどテクニカルで、1973年当時だというのにスィープ風のプレイさえ出てきます。

ちなみにライブバージョンはスタジオ以上に速くてパワフルで、更にカッコ良さ大爆発です。



1日1メタ (ASIA/ The Heat Goes On)

2010-04-21 | プログレ


どうも、雨の中で傘も無く3時間も仕事(とある説得行為)をしていて冷え切ってしまったreiGです。
さて、ASIAが今月新作を発売し、5月にちょうど2年振りに来日もするようですね。
僕は前回、肥えきったウエットンやリズムがあんまりなパーマーに幻滅してしまったので、
たぶんもう観に行かないと思いますが(泣)
まあそれでも、全盛期の彼らの偉業の価値は全く揺るがない!
一生大好きなバンドです。
ただ、結婚式のキャンドルサービスで「Don't Cry」を使ったのは忘れたい過去ですが・・・(失恋の歌だし)。

で、この映像は30年近くも前、
MTVのイベント的ライブ『ASIA IN ASIA(くだらないダジャレ)』で来日したときの映像です。
ジョン・ウエットンの代役として加入したグレッグ・レイクが歌詞を全然覚えていなかったため、
一部音楽誌からは散々に貶された(らしい)ライブでしたが、ご覧のとおり演奏は悪くありません。
なかでもこの曲でのジェフ・ダウンズの熱いオルガン・ソロは、あまりにもカッコよ過ぎです。
これを聴くと、一見クールに見えるジェフが、実はロック魂を持ったプレーヤーだと判りますね。

1日1メタ (UK/In The Dead Of Night)

2010-02-26 | プログレ


テリー・ボジオといえば、ハードロック・ファンならやっぱりUK(ね、nenkorhoadsさん)。
でもこの曲は1stからで、ドラムは元YESのビル・ブラッフォード。
ギターはアラン・ホールズワースということで、こちらもかなり変態。
楽曲は意外とポップででありながら、リズムは基本7拍子。
しかも、スネアのアクセント位置が毎小節変わる・・・。
最初聴いたときはこの曲、どうやって演奏したら良いのか全く理解できませんでした。
ちなみに、イングヴェイがこの曲をカバーしたのには驚きました(さすがにスネアの位置は一定)。

しかしほんとにジョン・ウェットンという人は、変拍子の曲を聴かせる曲作りが上手いです。
この曲だって仮にワケ分かんなくても、メロディはなんか良い感じだと思うし、
ASIAの「Heat Of The Moment」なんて、言われないと絶対に変拍子だって気付きません。

1日1メタ (MORTE MACABRE)

2009-12-19 | プログレ


スウェーデンのプログレ野郎、ANEKDOTENとLANDBERKのメンバーからなる、
ホラー映画サントラのトリビュート・プロジェクト。
なかでもルチオ・フルチ監督の『地獄の門』からのこの曲は、
メロトロンの洪水による物哀しい調べが印象的です。
他にも『食人族』やら『ローズマリーの赤ちゃん』やら、70年代の名作・珍作をカバー。

個人的に70年代のホラー映画が大好きでして、音楽的には特に、
全盛期のルチオ・フルチ作品を手掛けたファビオ・フリッツィが素晴らしいと思ってます。
(一般的には、サスペリアなどダリオ・アルジェント作品で有名なゴブリンが評価高いですが)
この曲や『サンゲリア』『ビヨンド』等での虚無感漂う旋律(戦慄)がたまりません。
特に『ビヨンド』のラスト、
主人公達が荒涼とした地に置き去りにされる場面は、一度観たら忘れられない名シーンです。



この『ビヨンド』はEUROPEの「Seven Doors Hotel」の元ネタとしても有名ですが、
まあ映画全体はあんなロマンチックなものじゃなくて、
まったくもって意味不明のゲロゲロ・スプラッターなんですけどね(ジョーイも若かったということか?)。

ちなみに俺、大学時代に生理心理学を研究してたんですけど、ゼミの先生に命令されて、
友人と共同でやった卒論のテーマが「恐怖の感情時の生理反応(汗とか脈とか血圧とか)」。
そんなの、やる前から結果なんて想像付くじゃんって感じですが、
実験ではまさか、2時間の映画を見せる訳いかないから数分で人を怖がらせなきゃならなくて、
なかなかそうウマくはいかない(どんな怖いホラー映画だって数分じゃねえ・・・)。
さんざん悩んだ末に採用したのが、『ビヨンド』でワラワラ現れた大蜘蛛に人が食べつくされるシーン。
でも今思うと、それって「恐怖」というより「嫌悪感」ですよね・・・。
で、実験は事前に内容を知らせずに下級生とかを連れてきてやるんだけど、
受ける人達あまりにイヤだったらしくて、まだ実験を受けてない奴にまでベラベラ喋っちゃう。
そうすると段々みんな構えてきちゃって、期待する数値が出なくなっちゃいました。
まあ、そりゃそうですよね・・・。
でもそんじゃしょうがないから、ちょこっとデータ改竄しちゃったりとかして、
苦労の末に見事、立派な卒論がデッチアゲられましたとさ(もう時効)。

1日1メタ (SSGとSHADOW GALLERYに共通するものとは?)

2009-10-02 | プログレ


昨日プログレメタルは嫌いといっておいてナンですが、プログレメタル・バンドの曲を一曲。
SHADOW GALLERYの1stアルバムのオープニングチューン、「The Dance Of Fools」です。
昨日も言ったようにいわゆるプログレメタルは基本的に大嫌いですけど、
このバンドと初期のDREAM THEATER、そしてドイツのEVERONだけは大好きだったんです。
なぜなら自己満足的な技術や理論のひけらかしでなく、
他人に聴かせるためのメロディや感情表現を核としているから。

そもそも僕は70年代プログレマニアでもありまして、決してプログレメタル全部がイヤなわけではなく、
要は、感情がこもっていない(見えてこない)音楽が好きになれないだけなんです。
プレイヤーの興奮、怒り、哀しみ、笑い、そういった全てをみせて欲しい、そういう想いがあります。

だからヴォーカリストも技術的に優れた人より、ヘタクソでも激情的な人が好みです。
たとえばマーク・ボールズなんかよりは、ゲイリー・バーデンの方がよっぽど好きだったりします。
(別にマーク・ボールズの歌に感情がこもってないとは思いませんが、
彼の歌ってある意味、どこか一本調子なんですよね)

また、ギタリストも一音一音を大切に弾く人、音にパワーのある人がイイですね。
トニー・マカパインやヴィニー・ムーアは本当に上手いし好きな曲も多いんですけど、
コンポーザーとしては尊敬しますが、ギタリストとしては全く魅力を感じません。
やはりマイケル・シェンカーやエイドリアン・ヴァンデンバーグ、
ヴィヴィアン・キャンベルといった人たちが好きです。

俺が今のバンド、SSGを心から気に入っている理由もそこにあります。
ニールさん実はかなり上手いんですけど、歌いあげてやろうとかあまり思ってなくて、
いかにロッカーらしく歌うかを考えてるんじゃないかと思います(聞いた事は無いけど)。
しぇんか~さんも全ての音に魂がこもっていて、
上手いとか下手とかとは別の次元で、人の心を動かす何かを持っています。
そしてまた何より二人とも、見るからに楽しそうに歌って弾いている。
アマチュアが好きでバンドやってるのに、ニコリともせずに演奏してるのっておかしいでしょ?
だから俺、この二人が大好きなんですよ(人としてもプレイヤーとしても)。
それって実は、とても大切なことなんじゃないかと思います。



1日1メタ (哀愁の南十字星)

2009-09-06 | プログレ


今日の1曲は、オーストラリアのプログレッシヴ・ロック・バンド、
SEBASTIAN HARDIEの1stアルバムに収められた「Openings」。
その邦題が、「哀愁の南十字星」(笑)

13分にも及ぶ大曲で、しかもインストゥルメンタルですが、
天才ギタリスト マリオ・ミーロの表現力豊かなプレイによって、
聴く者を全く飽きさせないどころか、20分でも30分でも聴いていたくなります。
美しいなんて言葉じゃ言いあらわせないくらい。
11分を過ぎた頃から始まる疾走パートが、これまたたまらないです。
それまでタメにタメた感情が一気に爆発する感じで。

邦題からも(もしかすると)想像つくように、よくサンタナを比較に出されるギタリストですけど、
僕は正直、あまり似ているとは思っていません(後のバンドWINDCHASEは少しサンタナっぽい)。
カルロス・サンタナやゲイリー・ムーアみたいなベッタリした泣きじゃなくて、
どこかオーストラリアの雄大な大地を感じさせるような、
もっと繊細でおおらかな、うっすらと漂うような哀愁が魅力です。
メロトロン、ハモンド、ピアノを自在に操る多彩なキーボードも素晴らしいです。

かつても書いたことありますが、
夏の終わりの海辺で、沈む夕日を見ながら聴きたい一曲です。
本国オーストラリアでの野外コンサートで観るのが一生の夢ですね。

ちなみにオレ流「夏の終わりに聴きたい曲」ベスト3は、
1位はこの曲、2位にドン・ヘンリーの「Boys Of Summer」、
3位がクリス・レアの「On The Beach」、次点がコージーの「Sunset」です。
まったくメタルじゃないな・・・。

1/6のFM富士ROCKADOM(TAI PHONG/St.Jones Avenue)

2006-03-24 | プログレ
だいぶ前になるが、1月6日のエフエム富士ロッカダム(伊藤政則氏DJ)では、
タイ・フォンの「セント・ジョーンズ・アヴェニュー」をかけていただいた。

ATOLL、ANGEなどと並ぶフランスの代表的プログレッシヴ・ロック・バンドである
タイ・フォン(タイ・フーン)とも呼ばれた)は、70年代に3枚のアルバムを残して解散しているが、
最初の2枚「タイ・フォン」と「ウィンドウズ」は、甲乙つけがたい傑作。
ベトナム系のメンバーが中心のバンドで、レコード会社が何か誤解したか、
妙に和風なジャケットアートが印象的。
あえて区別すると、シャープでリズミカルな「Goin’ Away」、
泣きの名バラード「Sister Jane」の2大名曲を収録し、ダイナミックでシンフォニックな曲展開の1st、
アルバム全体を淡い叙情的トーンで統一し、
よりセンチメンタルな様式美世界を確立した2ndという感じ。
写真に例えると、1stが美しいフルカラー、2ndは色の枯れたセピアカラーか。
どちらが好みか、ファンの間でも意見は分かれるが、個人的には2ndに軍配。

この曲は2ndの3曲目(A面ラスト)に収録され、アルバム中でも最もリリカルな曲調を持つ。
よく聴くと演奏にはかなり激しいアップテンポの部分もあるが、なぜか熱さは一切感じない。
過度な感情表現を抑え、甘くなりすぎないヴォーカル、
コンプレッサーを効かせたハーモニーや軽いタッチのミュート奏法が印象的なギター、
かなりデッドな鳴りのドラムなどすべてが、
冷たく澄んだ叙情性を表現するためにプロデュースされている。
ロックの歴史で最も美しい曲のひとつ、といっても過言ではないだろう。

ヴォーカルのジャン・ジャック・ゴールドマンは、後にフレンチ・ポップス歌手として人気者に。
90年代半ばに日本でCDかされるまでは、ジャンのベストアルバムに収録された数曲のみが、
超プレミア付きのレコード以外でタイ・フォンの音に触れられる機会だった。

8/19のFM富士ROCKADOM(SEBASTIAN HARDIE/Openings)

2005-08-21 | プログレ
今週のロッカダム(DJ:伊藤政則氏)では、オーストラリアの代表的シンフォニック・ロック・バンド、
セバスチャン・ハーディーの「哀愁の南十字星」をかけていただきました。

この曲は、彼らの1stアルバムのラストを飾る名曲で、爽快にして繊細、
優美な曲展開が感動を呼びます。
ゆったりした曲調から一転、ラストの疾走パートがこれまたカッコ良くて。
10分以上の大作ですが、オーストラリアの雄大な情景が浮かんでくる様な
イマジネーション溢れる展開美で、聴く者を全く飽きさせません。

夏の夕暮れどき、海辺で沈む日を眺めている、
そんなときにこれを聴くと、ぐっとくることは間違いないですね。

CD日記(Ibio/Cuevas De Altamira)

2005-08-13 | プログレ
スパニッシュ・プログレの佳作のひとつとして名高い、イビオの「アルタミラ洞窟」を聴いた。
思ったよりもスパニッシュ風味(フラメンコ味)は無し。
結構、普通のシンフォニック・ロックである。
トリアーナやメズキータのような、熱血スペイン・ロックを期待して聴いたので、少々拍子抜け。
メロウなギターはなかなか。