ガルネリウスの最新アルバムは、歌も演奏も曲も最高だ。
文句のつけようがないし、ライヴも観てみたい。
しかし、だ。
このスーパーのBGMのようなキーボードの音色はなんとかならなかったのか?
アルバム全編を通して、どこかで聴いた音だと思っていたら、
バッキングはANGRAの1stや90年代のASIA、ソロはイェンス・ヨハンソンだった。
20年前の音・・・。
もちろん、ああいうのが好きなのはわかる。
俺も好きだし、当時のあれはあれでいい。
しかし今の時代に、スタジオアルバムでこの音はヤバい、死ぬほどダサい。
現代メタルでは、たとえばNIGHTWISHのような遥かにシンフォニックな音か、
BLESSED BY A BROKEN HEARTのようなダンサブルな音、
または逆に、OPETHのような70年代的ヴィンテージキーボードの音しか通用しない。
もっと音を引っこませていればここまで気にはならないだろうが、
このようにギターと同等の存在感を主張したいのであれば、一考してほしい。
というか、しないとマズい。
結局、「やっぱ様式美とかメロスピってダサいオタク音楽だよね~」となってしまう。
大好きなバンドである彼らには、そうなってもらいたくない。
何度も言うが、昔のバンド、昔のアルバムはあれでいい。
それが好きなマニアは居るし、俺もそうだ。
しかし今を生きたいなら、新しいファンを呼び込みたいなら、これでは無理だ。
SYUという稀有なテクニックとセンスとルックスを併せ持つギタリストと、
久武さんというメタルを知り尽くしたプロデューサーに、
それが分からないはずはないと信じたいのだが・・・。