弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【マネジメント】コミュニケーションの課題(3)

2017年08月04日 08時46分03秒 | マネジメント
おはようございます!
なんだか梅雨みたいな空気の8月の湘南地方です。

さて、連続シリーズ最終回。


あれこれ駄文を書いてきたけど、


[時と場合に応じたトーン・マナー×ツールの選択]


これに尽きるのだと思う。


排除すべきは、「業務連絡だからビジネスライクでなにがいけない?」というスタンス。

“ビジネスライク”というトーンには“プライベートであれば接したくありませんよ”というメッセージも
乗っかってしまう(本人にそのつもりがなくても感じてしまう)ことがある。

一方で、ミスなく効率よく伝達するためには不要な情報はそぎ落とすことも大事。

選択するツールによっては、発信する側の「思い」の伝わり具合は格段に違う。
そして「送り手」と「受け手」との認識ギャップの少ないツールと多いツールがある。
このことはちゃんと意識しておくべき。

例えば、

面と向かって話すときは、表情や声色、言葉のタメなんかで力点がわかる。
ビジネスの場面ではマナーに沿ってこれらを抑えたり強調したりもするが、
同時に「マナーに沿っていること」も伝わるから誤解は少ない。
また、リアルタイムにコミュニケーションが進むから、
判断に分岐がある場合、表情ややりとりからシナリオを変更することができる。


一方で、メールで伝えるとき、表情も声色もない。
改行したりフォント変えたりすることはできるけど、それこそビジネスメールでこれをやると
かなりエキセントリックな印象を受ける。
うちでも使うのは、法定期限が間近に迫っているときに、その期限を太字赤文字大文字下線で目立たせるよう表記する。
当然エキセントリックな印象を与える。それが目的だからそれでよい。

メールは、「送り手」が思いを凝縮し、「受け手」がそれを忖度する、という営みが介在する。
そこが奥ゆかしいといえば聞こえは良いが、実は誤解の元にもなる。

そして、メールはやり取りの中で分岐(場合分け)があるものの場合、
一通では完結させることが難しい。
場合分けして書いても良いが、選択されなかったものを記した時間は往々にして無駄になる。


ビジネスは選択・判断の連続だから、選択肢を提示するような連絡には、実はメールは向かない。
それでいて、選択肢に関する説明をメールでほしい、と言われるケースもまた多いのが現実。


ツールの特性を活かしたやりとりができるかどうかが、
実はビジネスが伸びるかどうかのカギなんじゃないかな、と思っている。

以上、一週間にわたって雑感をだらだら書いてみたけど、
この話は一回しっかりまとめたいな。
コメント
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