今日は芸西産、『吉村の黄縞』(よしむらのきじま)と『月琴』(げっきん)です。
こちらが『吉村の黄縞』です。
今年の春我が家にやってきたもので、寒蘭の棚上に吊って栽培されていたため、やや痩せています。
昭和の後期に吉村さんが採取された、墨がわずかに流れた萌黄のチョイ柄の木がスタートとなっていて、そちらは通称『吉村の縞』と呼ばれています。
この木は墨を交えた明瞭な黄縞を流し、泥根です。
また『吉村の縞』は様々な縞の木を生み、おそらく最初に名付けられたのがこちらの『月琴』です。
ちょっと陽を採りすぎてますが、白を含んだ縞で、柄の部分からはルビー根を出します。
縞はすこぶる暴れやすく、なかなかいい柄にはなってくれません。
この木は焼き過ぎで特徴が分かりにくいですね。もう少しましな作にしてからまたご紹介しますね。
Iさんから、このタイトルの解説は聞いていますが、自分で集めて作り比べないとわかりませんね。
月琴も高知のN氏から分譲していただいた木が面白く、芸西や友禅とも違った趣で、富士錦の中斑的な絣縞で出てきて、後に何とも云えない樺色が楽しいです。
どんどんこの系統アップしてやって下さい。
我が家には高知産の木が幾つもあるので、優先的に紹介しますね。高知産はマニアックな特徴を持つ品種が多く個人的に心躍ります。また地元産は細かい産地も出処も分かりますし、どうしてもひいき目に見てしまいます。