九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

2022年度 春合宿(北岳)

2023年03月30日 | 春合宿

こんにちは、3年の竹田です。

3月下旬に南アルプスの北岳に行ってきましたので、今回はその様子を紹介したいと思います。諸事情あって、といっても何か厄介ごとが起こったということではなく、期間は3月22日から24日の3日間。ブログを書く身としては楽ですが、かなり短い合宿になりました。参加者は、青木、竹田、アキノです。

 

【1日目】

夜叉神ゲート

 深夜4時、タクシーで甲府から夜叉神峠に行きました。所要時間は約1時間。まだ夜も明けいないからか、夜叉神峠は(この時はまだ)寒く、しかし雪はまったくありませんでした。装備の準備を終え、ゲートを通ろうとしましたが、時間が早いこともあってゲートはまだ閉じていて、一応歩行者用の通路が用意してありましたが、我々のような人一人分あるようなザックを背負っているような者が通れるようには設計していないらしく、狭くて通れませんでした。やむを得ず、ゲートの上からザックを越したり、ザックを引きずったりしながら通過しました。

夜叉神ゲートでの様子

ザックを引きずっている様子

 コンクリでしっかり舗装された林道を歩き、夜叉神トンネルに着きました。入口はシャッターで閉ざされていましたが、右手の扉から中には入れるようで問題ありません。夜叉神トンネルは1,148mもあり、道はまっすぐなのにも関わらず出口が見えませんでした。内部は所々に橙路の照明があるもののヘッドライトなしでは歩けないほどに暗く、加えて湧水が水たまりを作っているところもあったため、とても歩きやすいとは言えませんでした。しかし、その雰囲気は、なんだか洞窟探検をしているみたいで、とてもワクワクさせられました。トンネルを出ると、正面に雪化粧した間ノ岳が現れ、景色を楽しむとともに雪があるということに一安心しました。2つ目の長いトンネル、観音経トンネルも通過しようとしましたが、出口には青い何かが道を塞いでいる。どうやらブルーシートのようで、初っ端から通行止めかとヒヤッとしましたが大きな扉になっているようで普通に通れました。その後は特に面白いこともなく、延々と続く林道を歩き詰め、鷲ノ住山登山口に着きました。

夜叉神トンネルの中

 

観音経トンネルの出口

 鷲ノ住山は林道から突然北の方向に不自然につながっているような山でした。登っていると、身長の高さほどの岩場があり、重い荷物のため難儀しました。他にもロープや梯子を使って登るところがありました。頂上付近は、標識はありませんでしたが、赤色に錆びて倒れた鉄塔がありました。下りは長い急斜面で踏み跡と赤テープがあり道に迷うことはありませんでした。しかし道はぬかるんでいて、さらに落ち葉もまだたくさんあり歩きにくい印象です。終盤になるほどそれは顕著になり、結構滑りました。

 下までたどり着くと吊橋がありました。対岸に渡るためこれを使うのですが、川が透き通った碧色をしていて、加えて吊橋らしく揺れていて、夜叉神トンネルと同じくらい楽しかったです。鷲ノ住山の長い下りの慰めを終え、気分よく行動を再開しようとした矢先、道に迷いました。ルートでは吊橋のある所から少し登って県道に合流するため、しばらく登っていました。道はかなり悪く違和感を感じていましたが、自分自身登ればいつか県道に合流するだろと考えてもいたため、登り続けました。しかし状況はそう予想通りに行くもんでもなく、我々はそのまま県道があるトンネルの真上を通っていました。途中で引き返して、道が険しかったためザイルも使って、下まで降りてきました。その途中、道を示すロープが見えたため何とかルートに復帰しました。(と、ラフに記述しましたが道迷いは明らかに失態なので内心では反省しています。)県道に復帰するためにはもう一つ、といっても本来これだけだったのですが、難所があり、5mくらいの岩場を斜め上方向に登らねばなりません。先に言いましたが、その時は40kg近くある重い荷物を担いでいるので難儀しました。足が滑ったら一発だな、と思いました。幸い手元に握りやすい岩の出っ張りが続いたので、そちらに体重をかけて慎重に登りました。

野呂川吊橋

 

県道への復帰の様子

 県道に復帰後はしばらく道に沿って歩きました。トンネルもいくつか通過するのですが、あるトンネル内で後ろから侵入してきた車両とすれ違いました。トンネルは相変わらず暗かったので轢かれまいかと冷や冷やしました。まあそんなことはなく引き続き県道を歩き、歩き沢橋に着きました。この間、天気は晴れて気温も穏やか、どころではなく非常に暑く、冬用のインナーを脱いでも涼しくならないほどでした。雪山に登りに来たという我々にとって、こんな暑さは想定しておりませんでした。そのためその日泊る所に雪はあるのかという懸念が浮上し(というのも雪がないと飲み水を確保できないため)、やむを得ず沢の水を汲んで行くことにしました。うだるような暑さ、水の不安、これから登る落差800mの急登、増える荷物、そして第一に今後一週間天気が悪い、ということでこの時のパーティのモチベーションは今までに類を見ないほどに低くなりました。それでも、明日の午前中までは天気は崩れないかもしれないという望みもあり、明日を北岳アタックに見据えて行動を再開しました。

県道の様子

 池山吊尾根は北岳に続く尾根の1つで、東に向かって伸びています。その稜線に合流するため、あるき沢橋の登山口から800mほど標高を上げる義盛新道と呼ばれる道を登ります。道と行っても急な上り坂で、そこで私は早速バテました。荷物が重かったから、暑かったから、とあれこれ言い訳できますが、そのせいでパーティのペースが上がりませんでした。その時私は先頭を歩いていましたが、途中でアキノと場所を交換し、その後は何とかペースを戻すことができました。義盛新道は、最初は道は落ち葉で覆われ周りは木々に囲まれた道が続きましたが、中腹あたりで積雪がみられるようになり道にも氷が張りだすようになりました。氷が少ないうちは登山靴で何とか登れましたが、次第にその影響を無視することができなくなり、途中でアイゼンを履きました。稜線に乗り出してからは登山道も雪に覆われるようになりました。斜度は次第に緩やかになり、やがて平坦な道を歩き詰めると池山小屋に着きました。この日の行動はこれで終了です。池山小屋は開放してあり、さらに中も広くきれいだったので、テントは張らずに小屋で泊ることになりました。

池山小屋周辺の様子

【2日目】

 この日は先日に決めた通り北岳アタックを行いました。予め申し上げておきますと、このアタックは失敗に終わり、その原因の半分は天気ですがあと半分は私の体力不足です。自虐的な内容になりかねないので今回のブログではそれを無視することにします。ご了承ください。

 この日は深夜1時に起床し、2時に出発しました。理由は夜が明けるまでは危険個所がないこととできるだけ早めに撤退できるようにするためです。北岳までの道のりは、前半が樹林帯で後半は樹林限界を超えて吹きさらしの稜線が続きます。その樹林帯を夜が明け始める前に登り切って、稜線上では天候が少しでも怪しくなったら撤退しようという決まり事を作りました。

 樹林帯の中で、途中に剣峰、森林限界付近に砂払という地名があります。剣峰までは最初は緩やかでしたが途中に急に勾配が大きくなるところがありました。昨日に引き続き登山道は雪で覆われており、登りが急なところでは登ろうとしても雪が崩れ、加えて雪が柔らかいのか積雪量が多いのか足が膝のところまで埋まり思うように前に進みませんでした。幸い赤テープや踏み跡は残っていたので道に迷うことはありませんでした。道が平坦になるとしばらくして剣峰に着きました。道迷いしなかったといいましたが、ここで方向がわからなくなりほんの少しだけ停滞しました。暗くて踏み跡が目視できなかったためです。

 砂払までは真っ直ぐで長い急登です。すでに池山吊尾根の稜線上であったため樹林に囲まれているとはいえ風が吹き込んできました。途中で、ペースを上げるために竹田の荷物をアキノと青木に分配し、さらに先頭もアキノと交代しました。2時間弱ぐらいすると一気に木がなくなり、真っ白な稜線が広がっていました。

砂払での様子

 北岳に行くためには、ボーコン沢ノ頭まで登り八本歯ノ頭まで稜線上を歩き、八本歯ノコルまで降下して北岳本峰を登る必要があります。ボーコン沢ノ頭までのは、樹林帯の登りに比べれば短かったけれども、雪が閉まっておらず終始足場が底抜ける状態で、感じでは段差の高い階段を登っているようでした。ボーコン沢ノ頭に差し掛かると空も白み始め、気温も上昇するのでその弊害は次第に大きくなりました。ボーコン沢ノ頭を越えると、若干の上り下りはあるものの、しばらくはたおやかな稜線歩きが続きました。これまで結構ギリギリであった自分でしたが、この時ばかりはあたりの景色を楽しむ余裕ができました。ふと後ろを振り返ってみると、黒い雲が一直線に東の空を覆い隠していました。前日に天気図で前線が張り出すことは予想できていたので、前線を視覚で確認できたことに感嘆を覚えたとともに、天気の悪化が目の前に迫っていることの表れでもあったので焦りも生じました。

目前に控える北岳

 

後ろから迫る雲

 

右手に見える間ノ岳

 八本歯ノ頭からコルまでの下降は本合宿の最大の難所です。落差40mほどですが稜線の左右が切り立っており、滑落の危険もありました。当初は懸垂下降をする予定でしたが、自力でクライムダウンできそうだったのでそのまま降りました。緊張しましたが皆無事降り終えました。そこから北岳山頂までずっと登りでしたが、ここで後ろに控える黒い雲がだんだんこちらに近づいていたので、そこから40分経てば撤退しようということになりました。相変わらず足は沈み続け、さらにずっと急登だったので、とても登りづらかったです。主稜線に合流したところで約束の40分が経っていましたが、北岳がもうすぐということもあってそのまま登り続けました。私は以前の夏に別のルートで北岳に登ったことがあり、その標識も見覚えがあって、夏道の登山道を思い描きながらもう少しで着けると予感していました。が、その登山道は雪で覆われていて柵を少しのぞかせるのみで、加えて踏み跡もない状態でした。東の方向に稜線が見えたのでそこまで登ってみました。稜線に乗り北の方を見ると山頂らしき黒い岩塔が見えました。が、そこまで行くのには2,30分はかかりそうで、さらに空はすでに雲が覆いだし天気がすぐ崩れることは間違いなさそうだったので断腸の思いで撤退しました。

八本歯ノコルへの降下

 

写真上方真ん中に北岳山頂が見える

 帰りはどうやら雲の中を歩いているらしく空も真っ白で、山の天気は急変するとはよく聞きますが、直でそれを味わうのは初めてかもしれないと思いました。相変わらず、というより行きの時より増して雪に足が沈むようになり、疲労も相まって頻繁にこけました。風は依然として強く、さらに途中から雨も降り出しましたが、3月であるためか不思議と寒いとは感じませんでした。鬱々とした足取りでしたが、無事樹林帯までたどり着き、そのまま小屋へ帰ることができました。

 時間、体力的に池山小屋から北岳に行くことは困難だとわかり、砂払までキャンプを上げることも考えましたが、今後天候は不安定な状態にあることはわかりきっていたので翌日下山を決めました。

【3日目】

 5時に起床し6時に出発しました。天気図によると、昨晩から未明にかけて寒冷前線が通過するらしく、その日の天気が不安視されていましたが晴れのち曇りといった感じでなかなか恵まれました。歩き沢まで下るだけということもあってペースの遅れなどはありませんでした。個人的には氷の上はアイゼンの爪も刺さらず、滑り落ちるのではないかという恐怖がありました。この下りは特に難なく突破することができました。歩き沢から県道を歩いて、初日に県道に合流するために登った岩壁を今度は下る格好になるのですが、やはり足場が見えづらい分下りのほうが怖かったです。吊橋を渡り、今度は鷲ノ住山を、登ります。下山なのに山を登らなくてはいけないというのは南アルプスのアクセスの悪さを象徴しているように思えます。しかも400mも登りました。ここは、というかここも息を切らしなら歯を食いしばって登りました。この登り中、南の方角にある山の斜面で雪崩が2回くらい起きました。規模も小さく場所も遠かったのですが、ゴーン、ガーンと胸を揺さぶるような轟音が聞こえて、そこで雪崩の恐ろしさを体験しました。頂上に着いたら反対側にすぐ降りて林道に着きました。そこから夜叉神ゲートへは1時間30分ほどかかりました。途中、観音経トンネルのあたりで工事車両を複数確認しました。どうやら上水道の工事をしているらしく、初日に観音経トンネルの出口を塞いでいたブルーシートはトンネル内分の凍結を防ぐためのものだったそう。車両が通るためか、夜叉神トンネルのシャッターや夜叉神ゲートが今回は開いていました。ゲートまでたどり着き無事行動を終了しましたが。

 短い合宿でしたが、個人的には体力不足・技術不足が露見した、苦い思い出の詰まった合宿となりました。3年なので山岳部の活動はひとまずこれで終わりで、この反省の活かし場所に困るところですがひとまず心のうちに止めておくことにしました。後日談、といっても下山直後のことですが、夜叉神ゲートに着いた後、その場にいた高価そうなカメラを持った男性の方と登山道の様子などについて話をしました。その後、その方のご厚意で車で近くのバス停まで送っていただきました。ありがとうございました。その方は山岳救助関係のこともされているらしく、山登りをそのまま仕事に活かしている人の話はなかなか貴重なものでした。

 以上になります、ありがとうございました。

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冬合宿2023 五竜岳 前半

2023年03月17日 | 冬合宿

こんにちは、山岳部1年の山本です。
いつの間にやらそろそろ新学期が近づいてきました。
ひと月前のことにはなりますが2月の五竜岳合宿前半のブログを書き記して行きたいと思います。

今回の合宿に参加したメンバーは3年2人と1年2人でした。3年の先輩方が合宿中も準備期間中も我々を引っ張って下さり、それに着いていくだけになってしまったことは不甲斐なく思います。学年が上がるのに合わせて、より積極的に頑張りたい所存です。

 まずは2月16日、今回の合宿は青春18切符が使えなかったため、新幹線での移動を計画していました。それにより集合時間がなんと驚きの13時!普段の合宿では早朝の始発に乗らないといけないことが多々あったので、新幹線という交通手段に感動しました。。。
しかしここで私が痛恨のミスを犯します、合宿あるある(?)の忘れものです。
幸い先輩がかなりの余裕を持って着いていてくださっていたこと、そして忘れた装備の値段が安かったこともあり、電車が出るまでに先輩に忘れた物を購入してもらうことにより無事解決して頂きました。この節は装備を購入して頂いた先輩と忘れ物チェックを取り返しがつかなくなる前にしてくれた同期に本当に感謝しています……

 そんなこんなで無事電車に乗れました…がここでもハプニング、あまりにも快適だった新幹線の旅は突如終わりを迎えました。何故か新幹線が途中で目的地に着く前に止まってしまい、点検からの運行中止のアナウンス。
今回こそは交通関係で問題は起こらないだろうという僕の浅い経験から来た甘えた考えはその瞬間打ち砕かれました。
先輩たちと顔を見合わせ慌てて交通手段を模索。返金手続きやら何やらでかなり混乱しましたが、結果的に50分遅れののぞみの自由席に乗ることができ、快適とはいかないまでもちゃんと時間内に目的地に到着することができました。そして待ちに待った晩御飯!やはり肉が食べたいということで美味しいステーキ屋さんでたっぷり牛肉を頂きました。とてもおいしかったです。その後は夜行バスに乗りゆっくりと何事もなく夜の旅を楽しみました。

 長い長い16日が終わり、17日の早朝、夜行バスから降りて駅でゆっくり電車を待ちました。外があまりにも寒かったのに対して待機場所がとても暖かかったのを覚えています。
そして電車に2時間ほど揺られた後、神城駅に到着。雲ひとつ無い晴天で寒い中でも日光が眩しすぎるくらいでした。
そしてバス移動を経てスキー場、山岳部であるため山の景色にも感動しましたが、私個人としてはそんな位置にある大きすぎるスキー場にかなりの驚きを覚えました。
そのまま登るのかと思いきやそこからはなんとゴンドラでの移動。普通に登るのであれば恐らくそれだけで数時間かかってしまうであろう急登をスイーーッと登るゴンドラに対して文明を感じました。
そしてようやく登山口へ、他の登山客と思しき人に質問したりして正しいであろう道のりを見つけ、無事にたどり着くことが出来ました。
紆余曲折ありましたがここから登山開始、地蔵の頭は巻いてスタートします。
晴天の影響か雪は浅く、トレースも残っていたため登りやすい斜面が続きました。特に問題もなく正午頃小遠見を踏み、中遠見でトラバースしたが、ここのトラバースが少し斜面が急で怖かったため慎重に進んだ。
そして中遠見でテント跡を発見したためそれを利用してテン泊、景色がとても綺麗で五竜岳がやけに綺麗に見えたことを覚えている。
そしてこの日は1年生2人組にとって初めてのトイレ作り。時間も余裕があったため折角なら雪洞訓練も兼ねて少し豪華なものを作ろうということでおよそ1時間ほどかけてトイレ作りをした。そしてこの合宿初めてのテント泊、3.4人用テントに4人入ることに若干の不安はあったものの初日“は”案外快適に寝られた記憶があります…

 そして何事もなく夜を過ごし、翌朝。
18日も天気は快晴、ここまでは本当に天気も良く順調でしたが翌日の19から大きめの低気圧が来ることが判明していたため、その日のうちに良いテント場を見つけてどっしりテントを構える、という気持ちの元山行を続けました。とは言っても天気がすこぶるいい事もあり何事もなくスムーズに大遠見まで進み、その後も順調に進みました。
 ここで今回の合宿で1番と言っていいほどの幸運、西遠見手前のコルでテン場跡を発見。
その時はラッキーとしか思いませんでしたが、合宿を振り返ってみるとここにテントを立てていなかったら今回の2倍以上厳しい合宿になっていたと思います。しかし当初の予定では西遠見にテントを張る予定だったので先輩方が空身で偵察へ向かいましたが、結果コルの方が良さそうだということでテン場をそのまま利用させて頂きました。と言っても翌日からの暴風雪に備えるため、かなり高めの風防を作り、そこそこ大きめのトイレを作るなどして時間はすぐ過ぎた記憶があります。

 そして就寝後22時…天気が崩れ、雪かき作業が始まりました。力仕事とは言え単純作業なら大したことじゃない…と思いきや深夜に突然起きてする作業は思いの外こたえました……なんと言っても睡眠時間が削られるのがとてもきつい!そして睡眠の質も下がる!!いくら単純作業と言えど力仕事して速攻寝る、というだけのシンプルなものではなく、仕事を終えたらしっかりみんな雪をテントの中に入れないように叩いてもらってから入るのでその過程でテントの中がめちゃくちゃになり、それぞれが均等なスペースを確保することができなくなるなど様々な問題が発生しました。
 そして何より今回のテン場、整地は1度試みたものの地面に氷が多すぎて整地しきれず、酷く傾いてしまっていたのです!これにより端の先輩が潰される形になってしまっていました……本当に申し訳なく思っています……

 そんなこんなで雪かきをめぐった問題がありつつも翌朝19日は朝から大雪、雪が端で寝ている主将の肩を越える度テントをぶっ叩き、それでもなお雪が動かなくなれば雪かき開始、と言った具合で雪かきを行いつつ、水作りなどもしながら沈殿日を過ごします。そしてこの日に問題発覚、なんと昨日作ったトイレ1号くんが悲惨な姿で朝を迎えていたのです。。。
そこで3年の先輩方が奮闘、本当に高すぎるモチベーションで雪洞レベルで豪華なトイレを完成させてくださいました!!!
このトイレの出来が本当に素晴らしく、このトイレは合宿終了まで完全に埋没することはなかったです。改めて先輩には感謝ですね。
そしてジフィーズを食べた後は何事もなく就寝、その都度雪かきなどをしながら翌日以降の悪天候のことをあまり考えないようにして眠りました。

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冬合宿2023 五竜岳 後半

2023年03月16日 | 冬合宿

お久しぶりです。

 

1年の山崎です。今回は2月16日~24日まであった五竜岳合宿の後半について話していこうと思います。

21日は前日の天気予報で午後から天気が回復するといった情報を手に入れてテント内がフィーバー状態に。みんな今までの疲れが嘘だったかのように明るくなり始めました。あとついでにだらだらし始めたような...

11時になってテントから出てみると相当雪が積もっていて雪かき。まだ雪かきは大丈夫という先輩の言葉は何だったのか。確かにテント10cmの範囲は雪なかった。といってもその範囲だけで周りにはテントの高さぐらいの雪が積もってたわけですが。まぁ11時に雪かきをした時点で、「あれ、これ天気回復嘘じゃね?」みたいな気持ちがあふれてきました。思った通りでした。結局16時から雪かき始まりました。 最悪。 テント周りの雪かきを終えたら僕はトイレの雪かきのほうに移りました。

「トイレにはそれはそれは綺麗な男神様がいるんやで、だからトイレをきれいにしたらなんかむくわれるやろ」の精神でトイレを一人でどうにか元通りに。そんな僕に男神様がプレゼントをくれました。 凍傷です。 最悪です。 トイレの男神様はあろうことか僕に指六本分の凍傷をプレゼントしてきました。マジでなんなんだ。

とりあえずそのことはあきらめて夕食づくり。そのあと明日が五竜岳アタックということもあり、先輩たちは早く寝るのかと思いきや割と遅めの時間に就寝。僕たち1年はアタックにはいかないのでいつも通りだらだら。ほんとに明日大丈夫か?

はい、大丈夫ではありませんでした。朝、先輩たちだらだら。1年だらだら。結局30分ぐらい遅れて先輩アタックに出発。沈殿日か!って突っ込みたいくらいには遅かった。

22日です。

先輩たちが五竜岳に行った後、1年二人はだらだら。僕がトイレに行くタイミングで空を見上げると快晴。美しすぎる五竜岳を静観。マジできれいでした。

そのあと、新歓用の動画をとるという話に。 テントの中で外部には出せないようなひどい動画を撮影。 まぁ部内でしか見せません

この日はとにかく話を延々として一日を過ごしました。 

先輩が13時頃に帰幕して、今日のアタックの成果の報告を受けました。白岳で引き返したそうな。コースタイム、120分の所を6時間ぐらいで登ったってことですね。一体何があったのだろうか。話によると白岳の稜線に入るまでが腰ラッセルだったそうです。大変そう。どんな感じだったのかは全く分からないけれども。とりあえずカメラを落としたという部分だけはしっかり頭に入れました。

そのあと、水づくりなどをしていると山本が闇落ち。どうやら下界で何かがあったらしい。まぁ次の日のアタックが先輩のみのパーティーで行くことが決定したので問題はなし。

はい23日です。

なんか記憶がないですね。

とりあえず朝、前日の行動が遅かったため、てきぱき行動。僕が無駄な話を振ろうとしてもそれを許さない雰囲気が出来上がってました。生きづらかった。

そのあと一年は沈殿。山本が死んでいたため、話し相手がおらずつらい一日を過ごしました。つらかったです。

とりあえず、13時ごろ先輩たちが帰幕。今日のアタックの成果の報告を受けました。五竜、無事踏めたそうです。よかった。

五竜を踏むまではトレースや、ペンキなどで道が分かりやすかったらしい。ただ、山頂を踏んだ後に天候が崩れ始め、トレースが埋もれてルーファイが難しかったそう。白岳付近でホワイトアウトにもあったらしい。なんか大変そうですね。前日落としていたカメラは先行パーティーが見つけて道のそばに置いていたそうな。

とりあえずアタックが成功したことによって明日の下山が確実に。途中で青木先輩が本気の顔で「明日まで残れば雪降るしラッセルの練習できる」みたいなことを言い出した。先輩がいうには冗談だったらしいが安平先輩が同意していたら間違いなく沈殿していただろう。まぁ、なんやかんやで明日の下山が確実になって僕はうれしい。明日は、一日で下山できるように3時起きということで話がまとまった。この日も結局だらだらして、遅めの就寝になった。

次の日ですね。24日です。朝、30分くらい遅れて起床。いつも頼りにしていた目覚まし時計替わりの青木先輩はこの日はなんだか気が抜けて起きておらず、ふつうに寝坊しました。来年度から青木先輩がいなくなるので合宿で起きれるのか不安になったり... 起きてからは下山パワーで撤収をぱぱっと終わらせて、下山。 撤収後のテン場は想像以上にへこんでいて、こんなところで寝たらそりゃテント生活もあんな感じになるわなと。何でテント張る前に整地しなかったんですかね?

下山開始1時間ぐらいして山崎の体力が死亡。凍傷で体温を奪われていて、本格的にバテみたいな感じでした。ふらふらしながら下山していたのでさすがにやばいなと思って荷物を分配。先輩がた、あと山本、荷物もってくれてありがとうございます。

下山後体力も時間も余っていたので山本と青木先輩がコンテストップの練習を始めた。僕は体力が残っていなかったし、ふつうに手があまり動かなかったので止めておきました。コンテの練習も終わったらあとはゲレンデを急いで下りてスキー場のふもとに帰還。

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3/11 油山のクライミング

2023年03月13日 | 夏合宿

こんにちは、3年の竹田です。

先週末に油山でクライミング練習を行いましたので、その様子をお知らせします。

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【参加メンバー】

3年:青木、竹田

1年:楠田

OB:明坂さん

【活動の流れ】

9:05 取り付き出発

9:40 サブフェイス到着→活動開始

16:30 撤収開始

17:00頃 解散

【活動の様子】

(個人の練習内容)

青木

・モンキーフェイス(5.10a)クリア

・ミニハング(5.10a)クリア

・ベビーフェイス(5.9)クリア

・凧揚げコーナー(5.10a)リタイア

・三角柱(5.9)クリア

竹田

・ベビーフェイス(5.9)クリア

・ミニハング(5.10a)リタイア

・三角柱(5.9)クリア?

・モンキーフェイス(5.10a)リタイア

楠田

・ワイドクラック(5.8)リードクリア

・三角柱(5.9)クリア

・ミニハング(5.10a)リタイア

・ベビーフェイス(5.9)リタイア

(共通の練習内容)

15:00頃から明坂さんに以下のクライミング技術を教えていただきました。

・リード時、ヌンチャクにザイルをかけるコツ

・懸垂下降時、ビレイ器及びエイト環にザイルをかけるコツ

・ワイドクラックの支点から懸垂下降の練習(各自3回ずつ)

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 久しぶりの油山ということで以前はクリアしたのにできなくなった、という声が多かったです。個人の反省として支点構築の手際が悪いのをどうにかしたいです。今回の懸垂下降の練習は3月下旬に控える北岳合宿の時に活用できるのでその時が楽しみです。

 以上になります。ありがとうございました。

 

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野北のクライミング アイゼン練習

2023年03月04日 | トレーニング

山岳部1年(工学部3年)の楠田です.

この頃,研究室配属が不安で仕方ありません.

                                                                                     

3/4 今日は野北のクライミングに行ってまいりました.

メンバーは,3月中旬に北岳へ行く3名と,河野さん,そして米澤先生がボルトの交換(?)に来てくださいました.

春になる前の野北は,日は当たらないし風も強くて敵いませんね,冬に行くよりかは全然マシでしょうが...

 

今日は,北岳参加者のアイゼンクライミングの練習がメインなので,まずはルンゼから.竹田さんがアイゼンクライミングでリードをしてくださいました.私にとっては半年ぶりのクライミングで感覚を忘れてしまっていたので,最初がルンゼで助かりました.

ロープを掛けたところは大体登りました(トップロープで),自分は二段ハングは時間切れで挑戦できず,と言い訳はよしておきます.

・左の凹角(5.8 20m)

・二段ハング右横クラック(5.8 13m)

・ルンゼ(5.6 13m)

・スラブ左(5.7 28m)←手ごろに高度感を楽しめる素晴らしいルート

・二段ハング(5.10a 15m)

 

優しいグレードばかりでしたが,リハビリとしてはまずまずだったと思います.

登れないグレードの岩でも,挑戦しないことにはいつまでたっても登れませんよね.誰かクライミング付き合ってください.練習したい~

 

いつも通り爆弾おにぎり米2合分を持参したのですが,全然足りませんね.寒いと水は減らないが飯はいつも以上に減る気がする.

今回はこの辺りで失礼します.

                         

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