九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

真夏の野北&宝満山~若杉山

2011年07月18日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんにちはATです。

一昨日からの3連休を利用して、夏合宿のためのトレーニングを行いました。

第一日目土曜日
この日は野北にて海岸廻りを行い、ザイルワークを鍛えてきました。
1年生にとっては初の海岸廻り、上級生にとっても久しぶりの海岸廻りでした。

本来、野北=自転車きついという関係式が成り立ちますが、今回はこの後に縦走も控えていたため、キャンパスから桜野小学校までの往復にタクシーを使用しました。

すでにコンテの組み方、懸垂下降等は学習済みなので、海岸到着後はすぐに出発しました。
ザイルパーティーは
F-N-M、AT-O-Aです。MSは体調不良のため欠席でした。

Fパーティーを先頭に進みました。久しぶりの野北ということもあって、多少のルートミスはあったものの、うまくやり過ごし、ショートルートを終えました。
1年生たちは、各技術の形をただ覚えるだけでなく、なぜそういう動きをするのか、ここでは何をしなければならないか、次どう動くかなど、もう少しいろいろ頭で考えながら動かなければなりませんね。
確保なしの状態があったり、上級生のセルフビレーを外したりとめちゃくちゃなことも時々ありました…


野北海岸廻り後は伊都キャンパスで縦走用の荷物をまとめ、西鉄バスを利用して伊都→天神→呉服町→都府楼→内山と移動しました。
内山でいろいろあったのち、この日のうちに宝満山キャンプ場まで上がることに。

ナイトハイクでしたが、非常に蒸し暑く、熱中症気味になる者も…Mは月曜に用事があるということで、日曜の縦走は不参加でそのまま下山することにしました。


翌日日曜日。ATがテントから顔を出してみるとよく知った顔が。
なんと2年先輩のK島先輩の姿が。前々から山に行くという話をATは聞いていたので、大学の友人とですか?と尋ねたところ、前々主将のT先輩、院生のM井先輩、H本先輩、T原先輩もご一緒とのこと。
顔合わせや記念撮影を終え、AM6時半キャンプ場出発。

日差しもあまり強くなく、風も吹いていたので快適なスタートでした。
三群山までは約1時間で到着。九国大の山岳部のテントがありました。

三群を過ぎ、砥石に向かうあたりから1年生たちにバテが見え始めました。特に上り坂ではスピードが落ちてしまい、ATにザックを押し上げられることもしばしば…
ようやく砥石到着かと思いきや、前砥石…。そこから20分ほどで本物の砥石に到着しました。
鬼岩谷山を過ぎたあたりから下り一本に。

若杉山とこちらの山をつなぐ橋のあたりで休憩。もう少しで到着だとの期待は見事に裏切られました。

若杉への山道は登りが多く、稜線に出てからもしばらくアップダウンが続きました。しかも、ピークのような箇所が連続するため、やっと終わったかと思いきや、道は続くという状態が何度もありました。

Fを先頭にいっきに歩ききろうとしましたが、足が止まる者も出始め、途中で休憩を。案の定その休憩地点からもしばらく道は続きました。
若杉到着は11時過ぎ、約4時間半の山行となりました。


翌日、つまり本日月曜日は若杉から宝満までの逆縦走の予定でしたが、予想以上の暑さとバテ具合で棄権…今週末の土日で再び縦走を行うという話でまとまりました。


下山後は若杉の湯にて汗を流し、昼食を終えて、帰宅。皆さん今日は体がギシギシいっているのではないでしょうか。
夏山では今回の山行ほど、暑かったり、バテることはないかと思いますが、しっかりと体力をつけておきましょう。

1年生、初四阿屋

2011年07月14日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんにちは、3年Fです。
先週土曜日~日曜日にかけて四阿屋合宿へ行ってきました。
このところ中途半端な天気が続いていましたが、この2日間は快晴。
毎週このくらい晴れてくれるといいんですが。

~土曜日~
9時半に藤崎の早良区役所に集合。ATは原付のため先に出発。
残りのメンバーは米澤先輩の車に乗せていただくため待機。
1年生は初の四阿屋(A、Oにとっては初の外岩)ということで意気込んでいます。


もちろん上級生も負けず劣らず意気込んでいます。


そんなこんなで米澤先輩の車に乗り込み、いざ出発。
大人数なので覚悟はしていたものの、人と荷物とで満員・満載状態で中・後部座席は大変だったようです。
米澤先輩、重い運転をありがとうございました。

四阿屋への道中、先行したATから到着の知らせ。
こちらは高速、相手は原付とはいえ、やはり30分のアドバンテージがあれば先に到着するんですね。
20分ほど遅れてこちらも駐車場に到着。岩場へ向かいます。

記録を取っていないので不確かですが、おそらく11時30分頃岩場到着ではないかと。
前日午前に強い雨が降ったためか、中央カンテより右の岩はしっとりとした状態。
初孫のハングあたりにいたっては岩から水が流れている始末……
(そういえばアプローチ中の沢もやや水量が多く濁っていた気がします)
ともかく1年生をまず登らせねばいけないので岸壁に向かって左へ移動、ジグザグやジェードルラダーに取り付きます。

カメラと日差しの都合か、1年生に後光が射しています。


初の外岩で1年生は明瞭でない(ように思える)ホールドにやや戸惑っている様子。
まあ、じきに慣れるでしょう。

おニューのチョークバッグを提げてジェードルラダーに臨むN。


一方他の上級生(F以外)はカンテを登攀。もうここは上級生にはおなじみのルートです。
MSとM。


その後、1年生は米澤先輩に3点支持の講習を受けたり、上級生は別ルートを登ったりして過ごしました。

リード(おそらくトゥーフィンガー)をするATと1年生のビレイをするF。


薄暗くなってきたところで土曜日の登攀は終了。
お待ちかねの食事です。
米澤先輩に米の炊き方を教えていただけないかお願いしたところ、快諾していただけましたが、
「焚き火での炊き方とガスでの炊き方どちらがいいか」とのこと。
夏山で使う技術、と考えればガスで教わりたいところですが、おいしく炊けるのは焚き火……
悩んだ結果、両方教えていただくことに。

薪を集め、竃をこしらえて着火。わずかなトイレットペーパーからきちんと薪へ炎が移っていきます。
さすが、お見それいたしました。
ガスバーナーで炊く方も弱火で同時進行です。
そして待つこと数十分、おいしいご飯の出来上がり!
レトルトの丼をかけていただきました。

その後は途中で合流した久留米大のTさんとNさんを交えて、焚き火を囲いながら団欒のひととき。
久留米大のお二人にはビールを差し入れていただき、話にも花が咲きます。
ありがとうございました。


~日曜日~
8時起床。焚き火を囲っての話が楽しくついつい長引いてしまったため、遅めのスタートです。
朝食を食べ岩場を見てみると、右の方の岩の状態もよくはなった様子。
個人的にずっと挑戦したかった初孫にも取り付けそうです。

適当にウォームアップした後、夏山に向けてマルチピッチの予行演習。
1年生にマルチピッチの手順を実践しながら教えていきます。
覚えることは多いかもしれないけど、基本を覚えてしまえば他のシステムの理解も早まります。
きっちりマスターしましょう。

私がリードで1年生に次々フォローさせて終わったのが14時くらい?
ここでATにバトンタッチして私は初孫にトライ。トップロープです。
1撃目はハングのガバへの手の出し方を誤り墜落。2撃目ではこれがうまくいき、核心も乗り越えてクリア!
まあ、上部のフレークが濡れていたので正規ルートをたどれませんでしたが、核心を倒したので自分の中ではOKです。
その後、トゥーフィンガーにも挑戦。何度も落ちながらムーブを米澤先輩に教えていただいて、なんとかクリア。
初孫、トゥーフィンガーあたりはリードで登れるようになりたいですね。

15時過ぎ(16時だったかな?)、岩場を撤退。
往復で運転して下さった米澤先輩、ありがとうございました。
(帰りがけに久留米大のお二人に余ったビールをいただいてしまいました。本当にありがとうございます!)


~この2日間で登ったルート~
ジグザグ
ジェードルラダー
トゥーフィンガー
エイトマン
エレメンタリィ
インディアン・フェイス(しかし登れず)
カンテ
初孫
てんとう虫のサンバ
無名ルート