日本の新聞の見方

時事問題の視点ー今の新聞テレビの情報には満足できない人のために

日本オープン最終日他

2009-10-19 08:26:49 | スポーツ

 昨日、ゴルフ日本オープン最終日を現地で観戦した。ギャラリーの数は非常に多かった。石川遼人気(彼は地元埼玉県の出身)、好天、関東圏(埼玉県入間市)でアクセスが便利等の好条件が重なったためだろう。私の場合、武蔵カントリークラブを見たかったことと運動不足解消の目的もあった。
 ゴルフ場に着いたのは10時半、最終組はまだスタートしていない。遼がスタートするまであっちこっちのホールを見て歩く。予想に違わずいいコースだ。木立が多いので強い日差しもほとんど気にならない。
 ただフラットなコースなのでティーショットはボールの落下地点は見えないことが多いし、グリーンは周辺より一段高くなっているのでボールがピンに絡んだかどうかまったくわからない。
 その中12時前石川・今野組がスタートしたが、ギャラリーが多すぎて近づけない。たまたま問題の6番ロングホールは比較的近くから見ることができた。第三打をダフりバンカーに入れて、40ヤード前後のいやな距離が残る。プロならフェアウェイバンカーはあまり気にしない(あごが高くなければ)。クリーンに打てばいいのでラフよりずっと楽だ。ガードバンカーも余り苦にしない。エクスプロ―ジョンで打てばいい。だがこうした半端な距離はクリーンに打つのかエクスプロージョンで行くのかプロでも迷うところだ。遼はクラブを振り上げ、ダウンスイングに入ろうかという瞬間打つのをやめた。私には聞こえなかったがカメラのシャッター音が鳴ったようだ。一呼吸おいて打ちなおしたがホームランでグリーンを大きくオーバーしてファイブオン、ツーパットのダブルボギー。最終的にはプレーオフで敗れたがここでせめてボギーにとどめておけばプレーオフを待つことなく優勝であった。

 2時頃トーナメントも終盤に入り、全体の情況を知るためにテレビの大画面を見に行く。小田がトップに立ったことを知る。最終組が16番を終えるまでここで見ることにする。16番を終えたところで17番グリーン周りのスタンドに陣取る。但し既に人が多くて前には行けない。先ず今野が2メートルにパーオン。石川もラフからパーオンだが距離は6メートル。近くでここのメンバーらしき人が石川のパットは距離はあるが真っ直ぐでやさしい、今野のパットは短いがむずかしいと言う。彼の御託宣通り石川は入れてバーディ、今野は外してパー。この時点で三人が並ぶ。但し小田は既にホールアウト。
 最終ホールはスタンドに座る余地はなかったので再びテレビ画面で観戦。石川が惜しいバーディパットを外し、今野はパーオンならなかったが1メートルに寄せて見事パーをセーブ。三人のプレーオフとなる。この時3時40分。

 プレーオフはいつ終わるかわからないし、新宿で友人と待ち合わせていたのでここで帰ることにする。帰りのバスの中で携帯テレビを見ていた人から小田の勝ちを知る。プレーオフは後でホールアウトした選手が勝つことが多い。心理的肉体的に昂揚したままのぞめるからである。だが昨日小田選手がホールアウトした段階でプレーオフの可能性が十分考えられたので集中力が切れることはなかったのだろう。

いくつか感じたこと
ギャラリーのマナーの悪さ
 6番ホールのハプニングもそうだが、石川のパットが終わると、優勝を争っている同組の今野のパットが残っているのに、いい位置を確保しようと次のホールに移動を始める。この日は特にミーハーな遼ファンが多かったのだろう。

石川の課題はドライバー
 フェアウェイを外すことが多かった。距離をもう少しセーブしても正確さを目指すか或いは他のクラブをもつ勇気をもつことだ。ファンサービスだろうか?日本のコースは概してラフが短いが外国のコースは違う。

少ない外国人選手
 今はアメリカもヨーロッパもシーズン中であるので海外のトッププロがいなかった。日本オープンを世界のメジャー大会にするには開催時期をずらす必要がある。

現地では全体の情況がわからない
 現地ではお目当ての選手が今どの位置にいるかなど全体情況がわからない。携帯テレビでそれをチェックしている人が多かった。これが正しい観戦法かもしれない。

その他
 週刊誌の見出しで「石川明治大学に進学」とあるのを見た。真偽不明だが、石川が大学に進学する意味あるとは思えない。明治大学にとっては広告塔として大いに意味がある。彼はプロだから大学ゴルフ部に入ることはないし、彼を教えることのできるコーチがいるとも思えない。タイガーウッズも両立は困難とみて大学を中退している。
 トムワトソンのようにアメリカ最高のスタンフォード大学を学業優秀で卒業した人もいるが、これは極く稀な例外。但し野球のような団体競技は大学に進学する意味はある。

 今日本将棋連盟の会長は米長邦雄。彼のセリフ「兄達は頭が悪くてプロ棋士になれなかったので東大に行った(後段は本当のことだが前段の結果だったかどうかは不明)」は有名だが、彼自身は中央大学を中退している。「大学の講義が馬鹿馬鹿しかった」と書いていた。少なくとも将棋には何のプラスにもならないと感じたのだろう。

テニスの錦織圭のこと
 去年国際大会で優勝し一躍有名になったが、その後さっぱり名前を聞かない。世界ランキングもだいぶ順位を下げた。昨年12月7日の当ブログで、今年のスポーツ十大ニュース予想の一つに彼がメジャー大会でベストエイトに入る可能性(優勝は到底無理)30%と書いたが外れた。
 スポーツの世界ではちょっと有名になるとCMなどで大金が入り、それでスポイルされる輩が多い。錦織もその類だろうか。
 尚錦織は「にしこおり」と読み、出雲ではありふれた姓である。テノール歌手の錦織健も同郷。ここで出雲とは松江市を含む島根県の東半分を意味し出雲市より広い。


ゴルフと野球

2009-10-16 16:42:54 | スポーツ
ゴルフ 
 ゴルフは昨日から日本オープン。このトーナメントはいくつかの特色がある。主催が日本ゴルフ協会であるので一流コースで開催される。コース設定がむずかしいのプラススコアでの優勝もめずらしくない。NHKがライブで中継する(NHKは企業名或いは商品名の付くトーナメントは中継しない。通常ゴルフ中継は録画でありライブはほとんどない)など。因みにオープンとはアマチュアにも開かれたという意味。この用法はゴルフに限らない。

プロ野球
 今日からパリーグの第一ステージ。パリーグは予想がむずかしい。スポーツ新聞は野村監督の去就一色。非礼な球団側に彼が腹を立てるのは理解できるが、あの歳で現役にこだわるのも理解に苦しむ。楽天対ソフトバンクについて言えるのは鷲(イーグル)は鷹(ホーク)より強いということ。

 セリーグは相手が中日でもヤクルトでも巨人の優位は動かない。巨人の唯一の不安材料は実戦からしばらく遠ざかることだろう。これはリーグ一位チームの宿命でもある。 

終盤を迎えたプロ野球

2009-09-21 16:13:49 | スポーツ
 セリーグは早々に一位と二位は決まり、普通なら今頃は消化試合だが、クライマックスシリーズがあるお陰で三位争いがファンの興味を引きつけている。仮に勝率五割を切った三位チームがクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズでも勝てば、今の制度見直し論が噴出することは疑いない。
 こうした不合理を防ぐには、例えば勝率五割を切ったチーム、或いは首位チームから10ゲーム以上差を付けられたチームはクライマックスシリーズ出場権なしとするルールを設けてはどうか。
 更に現行制度では首位チームは二位チームに対し1勝のアドバーテージがあるが、同様に二位チームは三位チームに1勝のアドバーテージを認めるのが公平だろう。

 もう一つ問題があるのは引き分けの扱い方である。現行制度では引き分けは勝率計算に算入しないので試合がなかったのと同じ扱いである。だがこれは不合理である。例えば年間100試合あるとする。(現実的にも理論的にもあり得ないがわかりやすくするため)Aチームは1勝99引き分けであったとする。Bチームは99勝1敗だったとする。今の制度ではAチームの勝率は10割、Bチームの勝率は9割9分となりAチームの優勝となる。だがどう考えてもBチームの成績が上だろう。
 この不合理をなくすには、引き分けを0.5勝0.5敗とすればいい。そうすればAチームの勝率は5割5厘となりBチームにはるかに及ばない。これならすっきりするはず。

高校野球こと

2009-08-22 15:45:05 | スポーツ

8年ぶりに高校野球をテレビで見た。

昔から準々決勝が一番おもしろいと言われる。なぜだろう。多分次のような理由ではないか。
準々決勝にまで進出するには二つ乃至三つ勝っている。その過程で選手は甲子園にも慣れ、もてる力を十分発揮できるから。
準決勝、決勝ともなると投手の疲れが目立ち、大差のゲームが案外多い。
特に三回戦最終日に当ったチームが優勝するには準々決勝、準決勝、決勝と四連戦となるので投手へかかる負担は非常に大きい。但し以上書いたことは昔の話。

 今準々決勝は二日に分けて行われるので四連戦はなくなった。投手で四番というワンマンチームもほとんど見かけなくなった。
 二人三人の投手そろえたチームが増えた。甲子園優勝投手は大成しないといわれたのも過酷なスケジュールのため肩肘を痛めることが多いからであるが、PL学園の桑田あたりから変わってきたようだ。
 高校野球に限らず投手にかかる負担を軽減しようとする傾向が強まったのはいいことだ。これがアメリカだともっと徹底していて百球以上は投げさせない球団が当たり前になっている。

 投手の分業制が徹底するようになって20勝投手がほとんどいなくなった。先発投手の登板機会は年間30試合に満たない。その中で20勝するのは非常にむずかしい。その反面投手寿命は随分延びた。40歳を超えた現役もめずらしくない。
 稲尾、杉浦、権藤が今のような使われかたをしていれば40歳を超えてもプレーできたであろうし300勝は優に達成できただろう。常に優勝を争う球団にいたことが彼らにとってよかったかどうか。それにしても金田の400勝は不朽の大記録であろう。今は高校生でも何種類もの変化球を投げるが、金田はストレートと二種類のカーブしか投げなかった。フォークボールやシュートを知らなかったわけではない。肘に負担がかかるから投げなかったのだ。


長嶋茂雄と沢村栄治

2009-08-13 19:55:53 | スポーツ
 週刊文春8月13日、20日号で長嶋家のゴタゴタがかなり詳しく書いてある。詳細は同誌に譲るとして私はこの記事を読みながら巨人を代表するもう一人の名選手沢村栄治を思い出した。沢村は戦時中乗っていた輸送船が撃沈され忽然として世を去り伝説となった。今でも沢村賞にその名を残している。野球好きの慶応大学の数学教授田島一郎先生によるとプロアマを通じて三人の名投手は内村裕之(一高野球部、東京大学医学部教授、プロ野球コミッショナー等を歴任、父は内村鑑三)、沢村栄治金田正一とのことである。

 長嶋が引退して35年経つ。彼は現役時代よりはるかに長い余生をもつことになった。余生と言えば本人は気を悪くするかもしれない。だが長嶋はプレーヤーとしては唯一無二の存在であったけれども監督としてはそうではない。監督として彼より優れた人は枚挙にいとまがない。その意味で現役引退後の人生を余生と言っても許していただけるのではないか。
 大リーグにかつてウィリーメイズという名選手がいた。彼は現役引退後某球団の監督就任を要請された時、「神は私にプレーヤーとしての才能は与えたもうたが、あいにくマネージャーとしての才能は与えなかった」と言って断った。

 沢村は野球選手としては現役のまま世を去り、余生はなかった。そのため彼は27歳の青年として人々の胸に永く記憶されることになった。
 
 監督としては成績不振の故に解任され、病気に倒れ後遺症に悩まされ、夫人に先立たれ、家族間のゴタゴタに煩わされている長嶋を見るとスポーツ選手の余生のむずかしさを思わずにはおられない。 

余談
長嶋の引退時の名言「巨人軍は永遠に不滅です」は今も有名だが、日本語としてはちょっとおかしい。というのは「不滅」の中には「永遠」の意味が含まれているから。だから「巨人軍は不滅です」でいい。

高校野球

2009-08-12 16:09:53 | スポーツ

高校野球について思いつくままに書く。 

高校野球が始まった。昔と違って地域間格差がなくなった。選抜大会の決勝の組合せ長崎代表対岩手代表など一昔前なら考えられなかった。野球留学が地域間格差をなくす上で効果を発揮しているかもしれない。もっとも花巻東は地場産選手だけで構成している。

 選手宣誓から「戦う」という言葉がなくなった。平和国家にふさわしくないからか?馬鹿馬鹿しい。今宣誓内容も紋切り型でなく、それぞれ選手が考えているらしい。だが宣誓はいわば挨拶だから型通りでよろしい。宣誓内容に頭を使う時間があれば相手チームのデータでも研究する方がいい。

ヘッドスライディング。高校野球では一塁でのヘッドスライディングが多い。ヘッドスライディングには三つのマイナスがある。けがをしやすい、スピードが落ちる、悪送球の場合二塁に向かうのが遅れる。一塁は走りぬけていいという特典があるのだからこれを活かさない手はない。指導者はこのことを徹底したほうがいい。

 技術的に未熟であるのはしようがない。責めることはできない。だが情況判断できない選手が多すぎる。例えば、大差で負けているのに次の塁を欲張ってアウトとか、 ワンバウンドで取ってシングルヒットに留めておけばいいものを無理にダイレクトで取ろうとして後ろにそらして長打にするなど。指導者は技術や根性だけでなくこうした面も指導すべきだ。

 選手が「見る人を感動させたい」などと言っているのを聞くとゲンナリする。見る人が感動するのは勝手だが君たちは人を感動させるためにプレーするのか?そうではあるまい。好きだからやっているんだろう?あわよくばプロ、社会人、或いは大学野球から声がかかるかもしれないという期待があるはずだ。それに女性にもてたいとか。きれいごとを言ってはいけない。
 もっとも「感動」という言葉も一種の流行語なのだろう。単に流行に流されているだけかもしれない。

一票の格差ならぬ一校の格差
人口が少なく高校も少ない島根や鳥取では五回勝てば甲子園に行ける。一方大阪や神奈川では八回勝たないと行けない。地域代表という面があるので完全な平等は望めないにしても何とかならないか。


高校野球予選開幕

2009-07-11 13:19:01 | スポーツ

 いよいよ甲子園の予選が始まった。考えてみれば私が行ったこともない全国の都市を大概知っているのは高校野球に負うところが大きい。初めて聞く地名があればすぐに地図で確認する。

 私の高校野球観戦法は、特定の学校を応援するのではなく、有望な選手を発見するのを楽しみにしている。

 練習法や投手起用法はずいぶん変わった。
昔は野球選手は水泳してはいけないと言われたが今はそんなことはない。野球に限らず練習中水を飲むなと言われたが、これも今は違う。
 昔はエースが予選から甲子園を通じて一人で投げるのが当たり前とされたが今は強豪校は複数投手を擁することが多くなった。投手の負担を軽減する意味でいいことだと思う。
 昔は甲子園の優勝投手は大成しないと言われたものである。非常に過酷な日程で肩肘を壊すことが多いからである。だが今は違う。桑田、松坂が代表。
 
 投手の負担軽減と言えば、今プロ野球の投手は分業制で先発ともなると中5日以上あけて登板する。昔はエースは中3日、その上リリーフと掛けもちが多かった。杉浦や稲尾の1シーズン40勝以上など今では想像もできない。20勝投手もほとんどいなくなった。
 王のホームラン記録と並んで金田正一の400勝は、ルールでも変わらない限り絶対に破られない大記録だが、金田が今のように大事に起用されていたら500勝だってできたかもしれない。張本が「金田さんのボールは途中から加速するように見えて非常に打ちにくかった」と言っていた。投手の力はスピードガンだけで計ることはできない。

 年に一二回プロ野球観戦に行くが、あの騒々しい応援は何とかならないか。テレビ観戦でも応援がうるさいのでボリュームを絞って聞く。
 先日張本が、今のボールは飛び過ぎる、しかも球団によって使用球が違うのは問題だと言っていた。

 日本でもホームランにビデオ判定を導入しようとする動きがある。それも一案だが、余計な時間をとって水を差すべきではない。昔のように左右ポール際に二人の審判を配するのがいい。それによって増える人件費などしれている。

ついでにサッカー
 サッカーは野球ほど知らない。だが日本のサッカーを見るといつもいらいらして途中でチャンネルを変えることが多い。攻撃的でないからである。個人のスタンドプレーを嫌うサラリー社会の縮図を見せられている気になる。村上龍が「龍言飛語」で同じようなことを言っていた。


ファウルボール対策、球場やきもき 負傷事故で訴訟も

2009-05-08 04:18:32 | スポーツ

標記のニュース

 この問題は以前も取り上げたが、その時書きもらしたことがあったのでもう一度取り上げる。
 ファウルボールによる負傷防止対策の一つとして、ファウルボールを取った客には返却を求めずそのボールをプレゼントするようにすれば客はボールに集中するだろうしグラブ持参の客も増えるだろう。特に危険度の高い席にはグラブ持参を義務づけるのも一案かもしれない。
 それと、投手が投球モーションに入ったら鳴り物の応援は禁止することだ。そうすればプレーに集中していなかった観客もプレーが始まることに気づくだろう。

 ゴルフではプレーヤーがアドレスに入ればギャラリーは静粛にして集中力を乱さないようにする。どうして野球でも同じようにしないのだろう。球場で観戦する度に、騒々しい応援の中で選手特に投手と打者はよく集中力を保てるものだと感心する。

 球場に足を運んだことのある人はご存じと思うが、ブルペンのキャッチャーはホームベースに背を向けているので打球がわからない。そのため一人ガードマン(控え選手)を付けているくらいである。前列の観客の危険度はこのブルペンのキャッチャーとあまり変わらない。

これに関連して、選手の危険防止策
 選手の危険防止対策として外野フェンスにはラバーが貼られている。外野フェンスに沿って芝生のないウォーニングゾーンがあるのは足の感触でフェンスが近いのを外野手に知らせるためである。
 今、選手はランナーに出てもヘルメットの着用を義務付けられている。ダブルプレーの際、ショート又はセカンドが一塁に投げる球が、走ってくる一塁ランナーに当るのは特に危険性が高い。日米対抗大学野球で死亡事故があった。それに投手の牽制球が当ることもある。

テレビの野球中継
 昔は主としてバックネット裏から中継していたが、今はセンターからの中継が主になった。お陰で投手の球筋はよくわかるようになった。ただカメラの位置はセンターから左に(ホームベースから見て)少しずれているので高低は以前よりよくわかるが、ベースをよぎったかどうかは以前のほうがわかりやすかった。
 野球に限らないが、望遠レンズを通すとスピード感と距離感が相当減殺されるので生でみるのにしくはない。

審判のこと
プロ選手がアマより技術が上であるのは当たり前だが実は審判についも同じことが言える。アマ審判のレベルは低い。甲子園でも同じ。そのくせ抗議は一切認めないと威張っているのだから選手がかわいそうだ。ボランティアだからしようがない?
それだったらプロの審判を雇えばいい。高野連の予算がいくらか知らないがその程度が出せないはずがない。
高校野球の試合進行が速いのはいくつか理由があるがストライクゾーンが広いことが大きい。
 


サッカー、対オーストラリア戦

2009-02-11 09:39:20 | スポーツ
今日負けるとワールドカップの連続出場が危うくなるらしい。

 サッカーは好きだが日本サッカーのプレースタイルは好きではない。減点主義にどっぷりつかったサラリーマンを連想させるようなプレーヤーが多いからである。ゴールに向かって「俺が決めてやる」という強い意志が感じられない。こうした強い意志が相手へのプレッシャーとなりミスを誘うのである。勝負では相手のあせりを誘うのが肝心。

サッカーに限らないが、指導者が失敗を責めてばかりでは、選手が萎縮してしまう。
去年、野球の西武ライオンズの成功は、失敗を責めない渡辺監督と大久保コーチに負うところが大きかった。アウトカウントやボールカウントを間違えるなどのボーンヘッドはいけないが、果敢に次の塁を狙ってアウトになったようなプレーを責めてはいけない。スポーツでは常にこうしたリスクを冒す先に勝利があるのである。
 最近こそ少なくなったが、昔は初球やノーストライク・スリーボールから振って凡打すると打者を非難する解説者やアナウンサーがいたものである。情況にもよるがスコアリングポジションにランナーがいる時は積極的に打っていい。

 旧聞だが、去年のオリンピック野球の失敗はコーチ田淵のせいが大きいようだ。彼は試合前、「あれを振ってはいけない」「これを振ってはいけない」といった指示を出していたらしい。これだと打者は萎縮してしまう。積極的に「これを狙え」という指示を出すべきだ。何十年野球界にいても選手の心理がわからないと見える。何とかに付ける薬はない。もちろんその田淵を選んだ監督の星野も同罪。

ゴルフ

2008-12-11 10:24:20 | スポーツ

来年のプロトーナメントも、「石川遼効果」で、今期同様25試合維持できたとニュースにあった。
40年前、第二次ゴルフブームは尾崎将司が牽引したように、スポーツで一人のスターの役割は非常に大きい。
バブル経済華やかなりし頃、ゴルフトーナメントのスポンサーになりたい企業がたくさんいてキャンセル待ちという時代もあった。ゴルフ好きの経営者は多かったし、仕事にかこつけてスター選手とお近づきになれるのが魅力であったのだろう。その頃は確か年間35試合前後あったのではないか。今はスポンサー確保に四苦八苦している。

プロのトーナメントの開催コースに超一流コースが使用されることはない。せいぜい一流コースどまり。唯一の例外は日本オープン。これはアマチュア側も全面的に協力するからである。特に女子プロの開催コースはほとんど二流、三流のコースである。この点誤解しているゴルフファンが多い。

印象に残っているプロは杉原輝雄である。彼のマナーのよさには感心した。前の組がスタートするとさっとティーグランドに立ち、ティーの破片などを拾って掃除をしていた。前の組がティーショット圏外まで達すると躊躇することなくさっと打つ。
トリプルボギーをたたいた時も、まったく表情を変えることなく淡々としていた。若いころの青木や尾崎ならキャディや周囲に八つ当たりしていただろう。トッププロにとってトリプルボギーは年に一度あるかどうかという大変な屈辱である。
青木といえば、パットが入らず怒ってパターを地面にたたきつけてへし折ったためにその後3番アイアンでパッティングをしたこともある。事故であればクラブの交換が認められるがこの場合ダメである。ローカルルールでアマチュアはグリーン上でパター以外の使用は認められないコースがほとんどだが、プロは違う。何を使ってもよい。

今でこそ、自分のパッティングライン上の他人のボールをどけるように要求できるが、昔はそんなルールがなく、しかも他人のボールに当てたらペナルティがあったので、ウェッジで他人のボールを跨ぐ技術が必要であった。リートレビノがテレビでこの技術を見せていた。

青木はアメリカでプレーするようになってからずいぶんマナーがよくなった。彼は若いころ、キャディをしながらゴルフをおぼえた。練習時間は客が帰った後日没後であった。暗闇でも自分の打ったボールの落下点がわかったという。

尾崎は甲子園優勝投手の看板を引っ提げて、西鉄ライオンズに入団したが、同期入団の池永正明のピッチングを見て、とても彼には敵わないと思ったのがゴルフへの転向動機の一つであった。彼の練習は質量ともにずばぬけていた。その上、野球のバットの素振り、竹刀の素振りなど多彩な練習法を初めて取り入れた。彼はティーチングプロとしても超一流になれたであろう。

昔、青木、尾崎、杉原がパットの名手といわれたものである。つまりパットの下手なトッププロなどいないということである。こうした選手は練習時間の半分をパットの練習に割いている。下手なアマチュアほど大きなクラブを振りたがり、パットやアプローチの練習をしない。ゴルフではDriver is show.Pat is moneyの格言もある。

一時投機のつもりでゴルフ会員権を買う人がいたが、一般の会員権などただの借用証書である。あんなものを投機の対象にした日本人は、その昔チューリップの球根一個に家一軒分の金を払ったオランダ人を嗤うことはできない。

ただ、ごく少数だが社団法人のゴルフ場の会員権は価値がある。例えば一時、小金井カントリー倶楽部の会員権が億を超えていたが、確かピーク時には一人当たりの清算価値は3億円以上したのであるから、億を超えたとしても少しもおかしくない。但し、戦後はゴルフ場に関しては社団法人は認められなくなったので、戦前からの名門ゴルフ場に限られる。