毎週通販で何がしかの買い物をして、毎週何かが届くような生活である。米が届く日が
あれば、酒が届く日もあるが、大半はCDである。(笑)余程の事が無い限り、大型の
ボックスにしろ何にしろ国内盤ではなく、輸入盤を買う。理由は明白で輸入盤の方が
国内盤より安いからである。
で、届いた輸入盤を聴くためにシュリンクをピリピリと破るのだが、大抵はシュリンクに
ステッカーが貼ってある。盤の内容を端的に紹介していたり、大袈裟に「未発表」とか
「初登場」とか「デラックス」とか書いていたりするのだが、そんなステッカーも
破かれたシュリンクと共にゴミ箱行きである。気が向いた時や綺麗に剥がれるときは
ステッカーを剥がしてゴミ箱に張り付けて遊ぶこともある。日本盤のLPを買った時に
付いていた帯を破って捨てていたことに比べれば、ステッカーなんて・・・。
ところが、08年に出たローリング・ストーンズの17枚組ボックス「THE GREATEST
ALBUMS IN THE SIXTIES」には驚かされたものだ。当時の米盤ジャケットを再現した
際に、シュリンクに貼られていたステッカーまで再現していたからだ。
普通に四角形のジャケットならまだしも、八角形の「THROUGH THE PAST , DARKLY」
をシュリンク付きで残している人はそうはいまい。ステッカーの再現は丹念なリサーチの
賜物であるが、それを思えば帯を破り捨てていたことを後で後悔したことを踏まえて、
輸入盤のステッカーも残しておくべきなのか、なんて考えたこともあったが、やっぱり
それは阿呆らしい(笑)ので、今に至るまでステッカーを残すなんてことはしていない。
ただ、このストーンズの箱に収納された紙ジャケのステッカーやシュリンクは残して
ある。出来のいい仕事を目の当たりにすると、いつもと違う行動をしてしまうものだ。(笑)
このボックスの凄い処は、当時出た日本盤仕様での紙ジャケと帯を再現し(流石に盤は
無い)おまけのように添付したことである。昔から紙ジャケ商法には厳しかった私(笑)
であるが、メーカーが帯まで再現してくれたら文句は無い。どこぞのチェーン店の
特典帯商法が嫌いだっただけなのかも。特典再現ステッカー商法だとインパクトはないか。
ま、本当はあるがままに全てを残しておくのがいいのだろうけど。
え、帯やステッカーにこだわるなんて、ロックじゃないって?。
それもまた正しいのかもしれません。
1970年代初頭のことですが、CBSソニーから出るロックアルバムには、ピンク/白のだんだら模様付きの、
帯風背表紙が付き、これを国内盤には珍しく、シールしてカバーっていました。
これが珍しい俺等は、シールを破らないようにしてなんとか帯だけを取り外そうとしていました。
しかし、シールはぴったりとくっついており、きれいに帯を取り出すのはそう簡単ではありません。
結局のところシールが破れてしまうことがほとんどで、目的を達成することなくガックリとしておりました(笑)。
CBSソニーといえば、被せ帯を思い起こします。
そういえば、特にどこのメーカーというわけではないのですが、帯を薄くジャケットに糊付けしたような盤もありましたね。あれ、帯の糊がしみ出ただけったのかも。
いずれにせよ、記憶は遠いです。(笑)