HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

レア・グル

2012-03-17 10:16:38 | JAZZ

「ELLA GURU」じゃないよ。(笑)

門外漢が結果として今のところ最後に参考にした(継続中)本が、掲載写真の「RARE GROOVE A TO Z」。
09年1月に第一刷、同年6月には三刷が出ているので結構人気があった本なのだろう、私は10年に
購入した。レア・グルーヴというものの定義とかはどうでもいいのだが、本屋でパラパラとページをめくると
私が普段、ジャンル分けを深く考えずに単純に聴いていて気持ちがいいと思った盤が多く掲載されているので、
「それら以外に他にも気持ち良くなる盤が、こんなにあるのか。」と知らない盤の多さに圧倒されて
本書の購入に至った。

   

   

バイロン・モリス&ユニティーの「VIBRATIONS,THEMES & UNITY」は、例によってオレンジを基調にした
ジャケットに痺れた。(笑)冒頭のフリー・セッションにスキャットが絡む様や、続くローランド・カークに捧げた
小品からミンガスの有名曲に繋がる流れ、どれもが実に気持ち良く耳に届く。ユニティーのアルバムでは
「BLOW THRU YOUR MIND」の方が人気があるかもしれないが、私はこちらが好き。

ファンケンシュタインなんて言われれば、即座にパーラメントの「THE CLONES OF DR. FUNKENSTEIN」が
想起されるのだが、アンクル・ファンケンシュタインの唯一のアルバム「TOGETHER AGAIN」も全体に
ファンクネスがあって聴いていて楽しい。この風貌でしかも83年の盤となれば、それほどジャズの世界で
当時は認知されなかったのだろうなと、いらぬ事を考えるが今聴いても刺激的な音である。

レア盤を偏重する悪しきムードを吹き飛ばすのが、トム・スコットの「THE HONEYSUCKLE BREEZE」。
渋いモノトーンやセピア調のジャケットもいいが、アルバムの楽しさを見事に表わした、このカラフルで可愛らしい
ジャケットも良い。シタールが入りボーカルの入る曲はサイケなソフト・ロックといってもよく、そういうところも
私向きなのだろう。ビートルズの『SHE'S LEAVING HOME』、ジェファースン・エアプレインの『TODAY』のカバー
が楽しい。

ロイド・マクニールの「WASHINGTON SUITE」は76年の発売当時は、1000枚のみが自身のレーベルから
発売されたとのことで、レア盤の筆頭のようなものであったが昨年のCD化で聴くことができた。もう、ここらの盤を
買うころにはすっかり件の本に踊らされている感がなくもないが、聴いてみて正しく格好良い盤であったので、
あとしばらくはこの本に踊らされてみようかな、と思うのであった。(笑)

もちろん、単純に踊らされるのではなく、踊る際は少しばかり独自のステップを入れるつもりである。


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