YouTubeには様々なミュージシャンのコンサートを隠し撮りした映像が上がっていて
私も気に入った映像は取り込んでDVDに焼くことがある。そんな中にクラフトワークの
ここ数年の映像もあった。コンサート自体は4人がPCやDAWが置かれたテーブルの
前に立っているだけなのだが、スクリーンに映る映像との一体感が面白く思えたのだ。
掲載写真は、クラフトワークの4枚組ブルーレイ・ディスク「3-D THE CATALOG」。
年代や場所は異なるものの、過去に発表した8枚のアルバムがコンサートという場で
再現され彼らが今、過去の曲をリメイクすればこうなるのか、という楽しみ方が出来ると
共に実際のコンサートでのスクリーン映像を高画質で楽しむことができるのが嬉しい。
正直なところ、私は3D映像やサラウンド・サウンドを十分に楽しむことができる
環境ではないが、それでもここで見聞きできる音の素晴らしさと映像の美しさはこちらにも
伝わってくる。3Dを楽しめる環境にないので、3D映像を見ても2Dと変わらないのだが
それでも、楽しい。(笑)
4枚のブルーレイのうちの2枚はスクリーン用の映像であるが、どちらかというと
コンサートの映像の方が楽しめる。メンバーが実際に楽器を演奏しているわけでないので
誰が何やっているのかよくわからないとしても、テーブルが4つと4人のメンバーが映る
だけで妙に肉感的なイメージが湧いてくるのだ。
クラフトワークはプログレ或いはテクノの範疇で捉えられるグループであるが、
ファンクの亜種と捉えれば、テクノというジャンルに疎遠な私にも、おそろしく格好いい
音の一群となるわけである。
オリジナル・メンバーはラルフ・ヒュッターただ一人となった現在のクラフトワークで
あるが、彼らはこの先も面白い何かを提示し続けてくれるに違いない。そう思わせるに
足る映像集であった。
それにしても。同梱された写真集が分厚いが故に、箱が重い、(笑)