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★年表盗用市販本をHPから削除した自由社版教科書-記述検証〈14〉

追記: 警告。当ブログに対する八つ当たりは一切お断りします。
 
「新しい歴史教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)の中枢に近い人からの情報によりますと、自由社版中学校歴史教科書が東京書籍の年表を盗用した問題は自由社にかなり深刻な影響を与えています。
 
自由社はホームページから歴史教科書市販本の宣伝を削除しました「朝鮮侵略」だの「出兵」だのという間抜けなお詫びもなくなりました)。

 
藤岡信勝会長は朝日新聞に対して「夏にこの教科書が採択された後、来春の使用開始までに充実した年表につくり直す」と話しましたが、それは供給本(来春生徒に配られる教科書)のことであって、書店で売っている市販本はまた別の話です。盗用したことが分かっていて、謝罪までしている書籍を売り続けるなど商道徳、企業倫理の面からあってはならないことです。
 
店頭にはまだ歴史教科書の市販本がありますが、速やかに回収されるべきでしょう。
 
前回記事で触れましたが、「新しい歴史教科書をつくる会」幹部は有力会員に対し「東京書籍には謝罪した。訴えてこないので心配ない。これまで通り採択活動に取り組んでほしい」と話しています。複数の会員から当ブログに伝わってきました。
 
そこで当ブログでは東京書籍に対し「御社が『提訴しない』と言ったというのは本当でしょうか?」と質問文を送りました。それに対し本日(7日)午後6時半すぎ、回答が届きました。
 
回答によると、東京書籍は盗用問題への対応について「現在協議中」とのことです。自由社側に「提訴しない」などと伝えていません。「新しい歴史教科書をつくる会」幹部の吹聴は全くの虚偽です。会員の皆様は騙されないようご注意ください。
 
前回お伝えしましたが、当ブログに対して藤岡信勝氏を支持する人から「あれは盗用ではない。年表なんてどこでも同じだろ。お前なんか××するぞ」などと脅しめいたメールが何通も届いています。
 
しかし年表なんてどこでも同じでしょうか。年表は歴史教科書の命です。自虐教科書である東京書籍の年表の「このころ 採集や狩りによって生活する」から「1997 アイヌ文化振興法制定」までの200近い出来事を過不足なく丸写しし、「大和国家」を「大和朝廷」に、「太平洋戦争」を「大東亜戦争(太平洋戦争)」に変えただけで、「保守系教科書いっちょ上がり」でいいのでしょうか?
 
もう一度よく見比べてください。
 
★東京書籍の年表を盗用した自由社版教科書-記述検証〈6〉

  
(つづく)
 
※これまでの連載
 ★南京事件への疑問を削除した自由社版教科書-記述検証〈1〉
 ★秀吉の朝鮮出兵を「侵略」に戻した自由社版教科書-記述検証〈2〉
 ★梶山静六を梶山清六と書く自由社版教科書-記述検証〈3〉
 ★内村鑑三も新渡戸稲造も載っていない自由社版教科書-記述検証〈4〉
 ★魏志倭人伝への疑問を削除し、ありがたがる自由社版教科書-記述検証〈5〉
 ★東京書籍の年表を盗用した自由社版教科書-記述検証〈6〉
 ★靖国神社も水戸学も載っていない自由社版教科書-記述検証〈7〉
 ★東北の太平洋岸を水没させた「白由社」版教科書-記述検証〈8〉
 ★陸奥宗光を睦奥宗光!ここが違う自由社版教科書-記述検証〈9〉
 ★国旗・国歌法がただ1社載っていない自由社版教科書-記述検証〈10〉
 ★チャンドラ・ボースの名前を削除した自由社版教科書-記述検証〈11〉
 ★脳死臓器移植への疑問を書かない自由社版教科書-記述検証〈12〉
 ★そもそも扶桑社を盗用している自由社版教科書-記述検証〈13〉
    
育鵬社や自由社版の記述について情報を募集しています。
 project-justice@mail.goo.ne.jp
 
※自由社の現行版(平成22年度版)の記述については、こちらから順次ご覧ください。
 ★安重根を取り上げ志士と称える自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<上>
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