【写真:3日前に開館した「ニトリ小樽芸術村」アール・ヌーヴォーグラス館に展示されている『ガレ』の作品】
昨日北海道入りした我々「きずなの会」3人組ですが、今日はホテルで朝食を済ませて、午前中の調査先となる「札幌市役所」に向かいました。今日も天気が良く、雨の心配はまったくありません。(^-^)/
【写真:ホテル内のレストランで朝食を済ませました】
札幌市役所の調査項目は、「市職員の民間企業派遣」についてです。担当していただいたのは、総務局職員自治研修センター扇谷研修担当係長と人事課人事係豊澤さんです。9時から始まった行政調査では、平成28年度「札幌市民間企業等派遣研修」の内容について詳しい説明を受けました。
【写真:札幌市役所の本庁舎は高層ビルです】
札幌市では、今年度から(1)長期派遣研修(1〜2年)に5名、(2)短期体験研修(3〜5日間程度)に34名(予定)を、民間企業やNPOに研修目的で派遣を始めました。すでに研修派遣は、国や地方公共団体、その他に事業団・公社、一般財団法人や公益財団法人、一般社団法人、社会福祉法人、独立行政法人、株式会社(札幌ドーム)を含めて150人の職員を派遣しています。φ(..)
【写真:調査項目について説明を聞く会派のメンバー】
札幌市職員が14,042人(平成28年4月1日現在)ですから、割合はまだ低いものの、秋元克広札幌市長の肝煎りでスタートした民間派遣をさらに充実させていきたいとのことです。対象は30代係長職で、本人の希望ではなく、上司や人事課から指名を受けることになっています。この事業は、市民感覚向上を狙いがあり、民間と連携した能力開発を掲げています。
【写真:市役所本庁舎前で記念撮影】
説明に続いて質疑応答の時間を取っていただき、自治法上や組合との問題や課題について、また民間企業の選定や審査について質問をしました。派遣とは逆に、派遣と研修生の受入については、地方公共団体から7名、民間の金融機関や一般財団法人等から12名ということが分かりました。(^^ゞ
【写真:お昼は小樽市にある「イオン」でサービスランチ】
※ 味噌カツ丼が500円にはビックリしました
午後からの行政調査は、札幌から約1時間かけて小樽市に向かいました。今回の調査目的は、「小樽市・北後志広域教育旅行の実態調査」についてです。一般社団法人小樽観光協会の田宮専務理事にご案内をいただき、現地調査を先に行いました。
【写真:小樽大正硝子館では体験学習「とんぼ玉製作」が出来ます】
小樽市の観光入込数は、昨年度約725万人で前年度比106.9%、そのうち市内の宿泊者数が約70万人で同じく対前年比105.5%だったようです。つまり日帰り客が91%を占めていることになります。小樽市の人口は121,719人(平成28年6月30日現在)で、1年に約2,000人ずつ減少しているそうですから、そこは会津若松市の状況に似ています。<m(__)m>
【写真:市内の「メルヘン交差点」で会派のメンバーと】
また、外国人観光客の宿泊者数は年々伸びていて、トップが中国、2位が台湾、香港、韓国、タイ、シンガポールの順になっています。平成18年に宿泊客占有率が約5%だったのに比べて、昨年度が約18%ですから外国人観光客がいかに小樽観光にとって欠かせない存在になってきていることが判ります。
【写真:先週の土曜日に開館したばかりの「ニトリ小樽芸術村」の正面玄関です】
市内の目抜き通りを歩きながら説明を受けましたが、3日前に開館した「ニトリ小樽芸術村」を見学しました。ここは、旧高橋倉庫「ステンドグラス美術館」と旧荒田商会「アール・ヌーヴォーグラス館」があり、どちらも度肝を抜かれる展示物に圧倒されます。
【写真:旧高橋倉庫「ステンドグラス美術館」内の展示物】
コレクションの中には、19世紀末から20世紀初めにイギリスで製作されたステンドグラスが収蔵展示されていて、「カンタベリー物語」や「種まく人」、最大の作品は「神とイギリスの栄光」などを観ることが出来ます。決して期待を裏切らないステンドグラスを是非ご覧いただきたいものです。_(._.)_
【写真:2017年春に「日本近代絵画美術館」としてオープン予定の旧三井銀行小樽支店内部】
「アール・ヌーヴォーグラス館」には、著名な作家として知られる「エミール・ガレ、ドーム兄弟」、「アージ―・ルソー」、「アマルリック・ワルター」、「ルネ・ラリック」らによるガラス器や照明器具が展示されています。こちらの作品も正に圧巻です。その、お値段以上の「ニトリ」が来春オープンさせる予定で、まだ非公開の美術館内を特別に見せていただきました。
【写真:夕暮れ間近の「小樽運河」です】
旧三井銀行小樽支店内部は現在工事中で、展示物の絵画は収蔵庫に保管されています。この建物を美術館として開館させるために、あの「白い恋人」で有名な石屋製菓から買い取ったといいますから驚きです。目の保養をしてから「小樽運河」に戻ってきました。(@^^)/~~~
【写真:今日用意していただいた調査資料一式です】
夕方近くになって、小樽観光協会の案内所をお借りして資料説明と質疑応答の時間を取ってくださいました。市内に宿泊した過去10年間の教育旅来訪校数をお聞きしましたが、平成18年が306校、平成23年が241校、昨年は155校まで減ってきています。ただ、宿泊を伴わない学校数は把握しきれないことから校数に含まれていないそうです。
【写真:小樽観光協会田宮専務理事から広域教育旅行の現状説明を受けました】
小樽市には、「小樽教育旅行誘致促進実行委員会」が組織されていて、つい先日、今年度の総会が開かれたそうです。事務局は小樽観光協会が担っていて、実行委員の30名(事業所、公共交通機関、旅行代理店、NPO、観光協会、商工会議所など)と小樽市産業港湾観光推進室3名、オブザーバーとして隣接町村行政担当者3名などで構成されています。今日の調査で資料からは読み取れない部分も確認できました。(*^^)v
【写真:今夜の懇親会は小樽観光協会お薦めの蕎麦屋「籔半」】
調査を終えて宿舎の「ド―ミ―インPREMIUM小樽」にチェックインしたのは夜7時を回っていました。荷物を部屋に運んでから、すぐに食事会場に歩いて出かけました。場所は蕎麦屋「籔半」というお店です。名物という「割り子そば」5段重ねを注文してみました。
【写真:蕎麦屋「籔半」の小川原社長と懇談してきました】
食事をしていると、女将さんが挨拶に来られ、その後社長も席にやってきました。小樽観光協会の田宮専務理事から予約を入れていただいたので、会津から来た3人組だとバレていました。さすがにお蕎麦屋さんの店主で、会津「桐屋」の唐橋社長を良くご存知の方でした。昨年は蕎麦組合の大会で飯坂温泉に来られたそうで、話が大いに盛り上がった夜でした。(@^^)/~~~