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 「日本脳炎」というウイルス感染症があります。ブタやサギがこのウイルスを保有しており(保有宿主、reservoir)、日本を含む東南アジアでは、主に「コガタアカイエカ」がこのウイルスを媒介します(媒介者、vector)。ブタの中にはこのウイルスを保有しているものがおり、ブタの血を吸ったコガタアカイエカがヒトで吸血を行うとヒトがこのウイルスに感染することがあります。
 
 潜伏期間は1週間から2週間とされており、突然に高熱を発することで感染を知ることになります(頭痛、全身倦怠感が先行することもある)。2~3日で頭痛、嘔吐、痙攣、意識障害へと進行します。治療方法は対症療法のみであり、高熱と痙攣を管理することになります。日本脳炎は発症した時点ですでにウイルスが脳内に達して、脳細胞を破壊しているので、生存したとしても後遺症で悩まされることになるそうです。

 日本脳炎のウイルスに感染したとしても、発症率は100人から1000人に1人と非常に低い(そのほとんどが不顕性感染(感染したが発症しない))のですが、発症して脳炎症状が起きた場合の致死率は20%から40%であり、生存者の半数以上は脳に障害を受けて麻痺などの重篤な後遺症が残るといわれています(発症して全治した例は、発症者の3分の1程度であるとするサイトもある)。

 2011年7月に那覇市で発生した日本脳炎の1歳男児の発症例です。沖縄県健康増進課が7月15日に発表しています。沖縄県では日本脳炎の発症は1998年以来13年ぶりだったといいます。男児は日本脳炎の予防接種を受けていなかったようです。

発症 1日め(7月 4日)…鼻水の症状あり。
発症 4日め(7月 7日)…午前3時ごろ、39度台の発熱のため救急外来を受診。かぜの症状に似ており、上気道炎と診断され、いったん帰宅した。
発症 4日め(7月 7日)…午後9時、痙攣が続いていたため、救急搬送で外来を再び受診、入院した。
発症12日め(7月15日)…髄液検査を実施し、県衛生環境研究所で遺伝子検査をした結果、この日に日本脳炎ウイルスと確認され、報道機関に発表された。男児はICUで治療中だが、病状は安定しているという。

 13年間にわたり日本脳炎の発症がなかったということは、「日本脳炎のウイルスを持った蚊(コガタアカイエカ)」に「日本脳炎の予防接種を受けていない人」が刺されなかったことを意味するわけではなく、刺されたけれど発症はしなかったことを意味するのでしょう。この「発症する、発症しない」の差はどこから来るのでしょうか。「体質」、「体調」などなのでしょうか。沖縄県では、1980年に発症例(1例)があり、それから18年後の1998年に発症例(1例)があり、その13年後の2011年がこの発症例(1例)になります。

 2011年7月16日の沖縄タイムスの記事は、「(日本脳炎を)発症すると死亡率は20~40%に及び、生存者の45~70%に麻痺や精神障害といった後遺症になる」と述べています。およそ15年に1度の発症例しかないけれど、発症すると死亡率が高く、生存しても後遺症が残る確率が高い、ということをどう考えるべきでしょうか。



 感染しても発症する確率は低い(0.1%~1%)としても、わが子をその危険に晒すことはできません。日本においては、生活環境の変化(蚊の侵入を防ぐ気密性の高い家屋など)、媒介蚊に刺される機会の減少(蚊成虫の駆除をする防除用薬品など)などにより、日本脳炎の患者報告数は、著しく減少し、近年では年間数名程度の発生にとどまっています。しかし、0ではありません。

 2012年8月3日に福岡県保健医療介護部保健衛生課感染症係が次のような文書を出しています。

 感染症流行予測調査事業の一環として毎年実施している「日本脳炎感染源調査」(7月から9月まで実施)において、平成24年7月31日に採血された県内で飼養されているブタのHI抗体価保有率が100%(10頭中10頭)となったことから、県民の皆様に対して日本脳炎の感染に注意いただくようお知らせいたします。

 調査したブタの半数以上が日本脳炎ウイルスに感染していると、約2週間後からその地域に日本脳炎患者が発生するという報告があります。現在では、日本脳炎ワクチン接種の普及や生活環境の変化等により、ブタの感染状況と患者発生状況は必ずしも一致していませんが、夏期のブタの抗体保有状況から日本脳炎ウイルスが蔓延あるいは活動していると推測される地域では、ヒトへの感染の危険性が高くなっていると考えられています。

 日本脳炎は、極東から東南アジア、南アジアにかけて広く分布しています。また、近年では、パプアニューギニアやオーストラリアの一部でも発生が報告され、アジア以外の地域へも広がってきました。日本での過去10年における発生数は毎年10人以下であり、福岡県内では同期間に、年間0~4人程度が報告されています。


 ブタは日本脳炎ウイルスに対して、感受性が極めて高い(感染しやすい)のですが、そのほとんどは不顕性感染です。媒介蚊の吸血によって侵入したウイルスは内臓で増殖してウイルス血症を起こしますが、軽い発熱が起こる程度で、一般的には障害は起こりません。妊娠している豚でも、死産や異常産を起こすことはあっても、母豚には異常が現れないことが多いといいます。

 ブタは、ヒトよりも日本脳炎ウイルスに対する感受性が高いので、ブタの感染がその地域の日本脳炎ウイルスの蔓延の指標となります。ブタの間で日本脳炎ウイルスの感染が広がった場合は、ヒトに対する感染の危険性も高くなっていると考えられます。ブタは生後6か月ぐらいで出荷される(出荷日齢180日ほど)ので、畜産業者の飼育するブタは始終入れ替わっています。そこで、日本脳炎の患者が多く出る時期にブタへの感染率を調べる(ブタの血清中の日本脳炎赤血球凝集抑制抗体価(HI抗体価)を検査)ことでヒトに対する感染のリスクが推定できます。



 ブタの抗体保有率が常に高いのは、九州、中国、四国地方など、南の暖かい地方です。これに対して、北海道や東北地方など、北の比較的寒い地方では抗体保有率が低くなります。日本では、主にコガタアカイエカによって、ウイルスを保有するブタからヒトに日本脳炎ウイルスが感染します。蚊の活動範囲(飛行距離)は、概ね2km前後とされている(wikiには「長崎県における調査によるとコガタアカイエカの通常の1日の行動範囲は1km程度である」とある)ことから、その範囲に養豚場がある場合は、リスクが高くなるでしょう。そのことから、一般的に、郊外より都市部で生活する方が、日本脳炎に対する感染のリスクは低くなると考えられます。

 日本の養豚産業は、一大生産地であった茨城、千葉、埼玉県の関東周辺は首都圏の拡大によって減少していき、岩手県、福島県などの東北地方や、鹿児島県、宮崎県などの九州地方に生産地が移動していっています。2011年のブタの飼育頭数を九州地方で見てみると、鹿児島県 1,372,000頭(全国1位。全国計の約7分の1(14%))、宮崎県 766,200頭、熊本県 287,700頭、長崎県 230,500頭、大分県 151,500頭、佐賀県 93,500頭、福岡県 80,500頭となっています。

 福岡県による「日本脳炎の感染に注意」という文書が出された後、2012年の39週め(9月24日~9月30日)に、日本脳炎ウイルスへの感染が2例報告されています。感染地域は、福岡県1例、熊本県1例です。ともに年齢群は70代でした。



 3歳から19歳までの未成年の日本脳炎ウイルスに対する抗体保有率は、50%から90%で、ほかの年齢群と比べれば高いといえます。しかし、2009年8月、熊本県で7歳の男児が日本脳炎を発症しています。男児は一時入院しましたが、その後回復したそうです。後遺症の心配はないのでしょうか。未成年の子を持つ身としては、気にかかるところです。ワクチンは未接種だったようです。熊本県では2006年にも3歳の男児が発症しています。熊本県は感染のリスクが高い地域といえるのでしょう。

 日本脳炎は治療が難しく後遺症が出る可能性が高いことから、「予防する」ことがこの感染症の最善の対策です。日本脳炎はワクチンを接種することで、発症を有効に阻止することができます。しかし、極めて低い確率ですが、重篤な副反応が起こることがあります。

 これが悩ましいところです。子を守るためにとった行動が逆に子を苦しめ、最悪の場合には子を失うことになることもあるのです。2012年7月に、5歳から9歳未満の子ども(性別・具体的な年齢は未発表)が接種7日後に急性脳症で死亡しています。また、2012年10月、10歳男児が日本脳炎の予防接種後に意識不明となり、2時間半後に死亡が確認されました。

 2012年7月に亡くなったお子さんの場合です。

接種当日…日本脳炎ワクチンを接種(「阪大微生物研究会」製造の乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン「ジェービックV」。ロット番号はビケンJR128)する。接種前の体温は、36.7℃であった。
接種翌日…鼻水・咳・体熱感などの感冒症状が出現する。
接種 2日後…夜、38.9℃の発熱を認めたため、解熱剤を使用するが、発熱が継続する。
接種 2日後…23時55分、硬直性の痙攣を認めたため、病院を受診した。
接種 2日後…01時30分、抗痙攣剤使用にて痙攣を消失させた。
接種 2日後…07時13分、硬直性の痙攣をくり返すようになり、気管内挿管(鼻や口から気管の中に気道確保のために管を挿入すること)する。
接種 2日後…12時、痙攣重積(30分以上持続する痙攣発作で、断続的に発作が起こり、間欠期に意識障害を認める場合)にて転院した。転院先で、急性脳症と診断される。播種性血管内凝固症候群(DIC、血管内で血液凝固が進行して、全身の微小血管内に血栓が形成される)と多臓器不全が認められたために再度転院する。さらなる転院先で、急性脳症に対し人工呼吸管理、血漿交換、持続的血液濾過透析(CHDF)、ステロイドパルス、水分管理による治療が開始された。
接種 5日後…瞳孔が拡大し、対光反射が消失し、自発呼吸が消失した。
接種 7日後…血圧低下と不整脈が認められ、死亡した。

 厚生労働省は、死亡例が2件続いたことを受け、調査を進め、2012年10月31日に開かれた専門家の会議でワクチン接種との因果関係などについて評価を仰ぎました。専門家の意見です。「接種後2日目の発症は、日本脳炎ワクチンに発症原因を求めるのであれば、時間的には発症まで早すぎる。」「ワクチン接種翌日に発症したウイルス感染症が急性脳症の原因となったことも考えられる。」「基礎疾患にかなり重篤な脳神経障害があり、何らかの感染(CRPの上昇あり)で痙攣が多発した。痙攣ではDICや多臓器不全は起こらないので、やはり感染のためと考えるのが妥当。」「基礎疾患が重篤な児の場合は、ワクチン接種後の発熱がきっかけとなり、体調不良となり、癲癇重積状態になったと考えるのは臨床医的には考えやすい。」

 2012年10月に亡くなったお子さんの場合です。

17時15分…来院。接種前の体温36.8℃。不安なのか、診察室から出たり入ったりしていた。
17時20分…待合室ソファーにて、母が右、看護師が左に座り、腕を組むような恰好でワクチン接種(ワクチンは「ジェービックV」、ロット番号はビケンJR128)。その後、絆創膏を看護師が貼り、本人は玄関方向へ数歩歩き、座り込むようにして横になった。その後、数回左右に体を揺さぶり横向きになる。
17時25分…顔が見えない方向の横向きの状態で、母親がおかしいのに気づく。顔色不良・反応なし。心肺停止状態のため心臓マッサージ開始し、救急要請。
17時36分…救急隊現着。モニター装着にて脈なし、嘔吐なし。全身観察にて発疹なし。「ショックやアナフィラキシーぽくない。少し口唇にチアノーゼあり。」(救急隊より聞き取り)
17時55分…心肺蘇生継続し、救急搬送。
18時 6分…病院到着。すぐに挿管し、血性混じりの水分多く流出し、吸引。心臓マッサージ継続しながら薬物投与くり返す。心電図、心エコー等で心拍確認しつつ進めるも、心拍再開なく、全く心臓に動きなし。AEDはつけていたが、心静止状態であり、除細動不可のため、ひたすら胸骨圧迫継続。約2時間心肺蘇生を実施したが、心拍再開は一度もなく、薬に対する反応もなし。
19時49分…死亡。死後CTにて明らかな異常なし。

 専門家の意見です。「発疹などのアナフィラキシーショックの際に出現する症状もなかったことから本児にアナフィラキシーショックが生じていた可能性は低い。」「10歳のお子さんに3剤の向精神薬を投与しているので、かなりひどい基礎疾患があったと推定する。ワクチンでアナフィラキシーやショックがなく、突然死しているので、向精神薬の副作用かなにかワクチン以外の要因が強いと判断する。」「日本脳炎ワクチンそのものというよりは、ワクチン接種による痛み(あるいは驚愕)刺激によって背景として存在した可能性があるQT延長に伴う心室性不整脈が死因となったと推測する。」「アナフィラキシーショックの様な血管虚脱に続く経過としては考えにくく、「心臓そのものに原因がある」死ということである。」

 お二人のお子さんのご冥福をお祈りします。

(追記) 12月13日配信の時事通信です。
 日本脳炎の予防接種を受けた岐阜県の男児(10)ら2人が死亡した問題で、厚生労働省の専門家小委員会と安全対策調査会は13日、新たな調査結果を検討した上で、改めて「直接的な因果関係は認められない」との見解を示した。
 専門家小委などは今後、日本脳炎で緊急性の高い事例が報告された場合、定期的な会合以外に検討会を開くことを決めた。
 

(2013年7月28日追記) 国立感染症研究所 感染症疫学センター ウイルス第一部の2013年7月の報告です。

 感染症流行予測調査事業では,全国各地のブタ血清中の日本脳炎ウイルスに対する抗体を赤血球凝集抑制法(HI法)により測定することで,日本脳炎ウイルスの蔓延状況および活動状況を調査している。前年の秋以降に生まれたブタが日本脳炎ウイルスに対する抗体を保有し,さらに2-メルカプトエタノール(2-ME)感受性抗体(IgM抗体)を保有している場合,そのブタは最近日本脳炎ウイルスに感染したと考えられる。下表は本年度の調査期間中におけるブタの抗体保有状況について都道府県別に示しており,日本脳炎ウイルスの最近の感染が認められた地域を青色,それに加えて調査したブタの50%以上に抗体保有が認められた地域を黄色,調査したブタの80%以上に抗体保有が認められた地域を赤色で示している。



 この速報値は、例えば高知県のデータをこう読みます。

 2013年6月5日に採血した「ブタ血清中の日本脳炎ウイルスに対する抗体」を「赤血球凝集抑制法(HI法)」により測定したところ、陽性反応(抗体価1:10以上)があった。つまり、「当該のブタが日本脳炎ウイルスに対する抗体を保有」していた。さらに「2-メルカプトエタノール(2-ME)感受性抗体(IgM抗体)も保有」していたことから、そのブタは「最近日本脳炎ウイルスに感染」したと考えられる。今度は、2013年7月9日に採血した「ブタ血清中の抗体」を「HI法」により測定したところ、10頭中9頭に陽性反応があった。また、HI抗体陽性例のうち8頭は抗体価1:40以上であり、そのうち4頭から2-ME感受性抗体が検出された。高知県では、日本脳炎ウイルスの蔓延状況および活動状況が「警戒すべき」領域にある可能性がある。

 2013年07月16日に高知県 健康政策部 健康対策課は、「日本脳炎ウイルス感染の注意報発令について」という文書を出しています。

 高知県では、感染症流行予測調査の1つとして、県衛生研究所でブタの血清中の日本脳炎ウイルスに対する抗体を測定し、日本脳炎ウイルスの蔓延を調査しています。日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを媒介するコガタアカイエカが、そのウイルスに感染したブタの血液を吸血した後、ヒトを刺すことによりヒトが感染します。日本脳炎ウイルスがヒトからヒトへと感染することはありません。
 今回、7月9日に採取したブタの血清検査から、ブタが日本脳炎ウイルスに感染したことが判明しました。このため県内では、ヒトに対する感染の危険性を否定できませんので、県民の皆様に注意喚起のための周知をお願いします。
1 検査結果
   県内の屠畜ブタ10頭から採取した検体について、日本脳炎ウイルスに対する抗体検査を実施した。
      採血月日   HI抗体陽性率     (判定の基準)
      7月9日      90%       抗体陽性率が50%以上、
                        新鮮感染抗体を有するブタの検出
2 全国の患者発生状況(平成25年7月7日現在)
      発生なし
3 高知県の過去の患者発生状況
   日本脳炎患者は全国で毎年数名発生しておりますが、県内では過去5年間で患者2名の発生がありました。
4 予防対策と注意事項
  (1)蚊(コガタアカイエカ)に刺されないように注意する。
  (2)予防接種を受ける。
 平成17年度から平成21年度まで、日本脳炎の予防接種については接種差し控えとなっていましたが、新たなワクチンが開発され、現在は日本脳炎の予防接種を通常通り受けられるようになっています。定期の接種対象者のお子様は接種するようにしてください。
  (3) 十分な栄養をとり、過労を避ける。


(2013年8月15日追記) 福岡県保健医療介護部保健衛生課が2013年8月9日に「福岡県日本脳炎情報」を記者発表しています。

  感染症流行予測調査事業の一環として実施している「日本脳炎感染源調査」(7月から9月まで実施)において、平成25年8月6日に採血された県内で飼養されているブタのHI抗体価保有率が100%(10頭中10頭)となったことから、県民の皆様に対して日本脳炎の感染に注意いただくようお知らせいたします。

 調査したブタの半数以上が日本脳炎ウイルスに感染していると、約2週間後からその地域に日本脳炎患者が発生するという報告があります。現在では、日本脳炎ワクチン接種の普及や生活環境の変化等により、ブタの感染状況と患者発生状況は必ずしも一致していませんが、夏期のブタの抗体保有状況から日本脳炎ウイルスがまん延あるいは活動していると推測される地域では、ヒトへの感染の危険性が高くなっていると考えられています。

 (感染予防対策には)日本脳炎ワクチンの予防接種が有効です。日本脳炎の予防接種は、3歳で2回、4歳で1回、9歳で1回の接種が標準的な接種方法とされています。また、過去の積極的な勧奨の差し控えにより、7~10歳及び18歳のお子さんは、十分な接種が行われておらず、平成25年度の積極的な勧奨の対象となっています。


 2013年8月8日現在の「ブタの日本脳炎抗体保有状況(2013年速報第4報)」では、調査したブタのHI抗体陽性率が80%を超えた地域は、採血月日が7月23日で、長崎県と高知県でした。ともにHI抗体陽性例はすべて抗体価1:40以上でしたが、2-ME感受性抗体は検出されませんでした。



(参考)「日本脳炎の予防接種で、アナフィラキシーショックを起こし、死亡か?

(参考)「インフルエンザワクチンの副作用(副反応)報告を読む - その2

(追記 2015年8月7日) 2015年8月1日に三重県健康福祉部薬務感染症対策課が「日本脳炎にご注意ください!」という日本脳炎の注意喚起をしています。

 三重県で、平成27年7月24日に豚の抗体検査をした結果、日本脳炎の注意喚起の基準を超えましたので、蚊に刺されない等、感染予防に心がけてください。
 日本脳炎は、豚などの動物の体内でウイルスが増殖された後、その豚を刺したコガタアカイエカ(水田等に発生する蚊の一種)などが人を刺すことによって感染します。人から人への感染はありません。

 三重県では、感染症流行予測調査において、日本脳炎ウイルスの活動状況を把握するため、毎年初夏から初秋にかけて、豚の抗体検査を実施しています。
 日本脳炎ウイルスは特に豚の体内で増殖し、蚊(コガタアカイエカ等)が媒介して人に感染します。感染した豚は、血液中に日本脳炎に対する抗体が産生されるので、豚の抗体陽性率を日本脳炎ウイルスの活動の指標としています。

 (日本脳炎注意喚起基準)
豚の抗体保有率が50%を超え、かつ最近感染したことを示す2ME感受性抗体が初めて検出された時


(追記の終わり)



                    (この項 健人のパパ)



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