モヴィエ日記

映画の感想とか、いろいろです。

さようなら2015年

2015-12-31 23:31:35 | Weblog
そんなわけで今年も間もなく幕を閉じますけど、
今年というと、そうですね、
僕にとってはとてもとても辛いことがありまして、
そのことはここでも途中までは書きましたけど、
そこから先は……いまでも辛くて辛くて、とても書けませんわ。
なもんで、この件はウヤムヤにすることにして、
えー、年末に見た映画というと、
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」と「母と暮らせば」ですか。
どちらもまあよかったですよ。
SWのほうは過去作をなぞりすぎてるなあってのはあるし、
「母と」のほうはいろいろ詰め込みすぎてるきらいはあるけど、
それでもどちらも楽しめましたわ。
なんといってもハリソン・フォードと吉永小百合、
これに尽きますねえ。
ちなみにハリソン君は1942年、吉永小百合は1945年の生まれで、
吉永は二宮の母親役としては少々高齢出産気味やけど、
まったくそうは見えないのがスゴイというかなんというか、
そしてハリソン君も……まあこの辺はネタバレになるんでアレですけど、
そして両者ともラストがねえ……これもネタバレになるんでアレですけど、
そんなこんなでどちらも面白かったです。
ところで「母と」で二宮の部屋にモーリス・シュバリエの「流行児」という映画のポスターが貼ってあったけど、
検索してみたらこれはジュリアン・デュビビエ監督の1936年の作品だそうで、
どんなお話なんでしょうねえ、なんか楽しそうな作品ですねえ。
実はこの年末はミニシアターで行われてたエルンスト・ルビッチの特集にも通ってまして、
そうそう、先日のNHKの朝のニュースで、大阪のミニシアターに若い映写技師さんがいて、
フィルム上映の技術を継承してるってのが紹介されてたけど、
このときに流れてたのが多分、今回のルビッチ作品の上映の様子やと思いますわ。
といっても僕が見たのはデジタル上映のやつばっかりでしたけど、
そのなかでもっとも印象的やったのがシュバリエ主演の「陽気な中尉さん」でして、
シュバリエというと
「昼下りの情事」のオードリー・ヘプバーンの父親役や、
「恋の手ほどき」で♪さんくへぶん、ふぉありるが~るって歌ってたおっちゃんとか、
晩年のしか見たことなかったけど、
この「陽気な中尉さん」は1931年の作品ということで、
まず驚いたのがシュバリエが若い!
その若いシュバリエがにやけた顔でカメラ目線で歌いまくるからもう楽しいったらありゃしない。
ストーリーもとっても痛快で、結末はそんなんあり?ってなもんで、
いやもうホンマにたまらなかったですねえ。
もっともっとルビッチの作品が見たいですわ。
そして今日、大晦日、
今年の見納めには「マイ・ファニー・レディ」。
しかしこれは、最初の方でちょっと居眠りしてしまったもんで、
人間関係がもひとつようわからんかったんですけど、
でもひょっとしたらずっと起きててもわからんかったんちゃうんかってくらい、大勢が入り乱れて繰り広げられるドタバタ騒ぎで、
なんか唖然とさせられてるうちに終わってしまったなあって感じで、
シビル・シェパードやテイタム・オニールといったボグダノビッチゆかりの女優も出てたみたいやったけど、
経年のせいかまったく気づかなかったし、
まあこんなもんかなあってな出来栄えでしたけど、
でも見終わった後の、喧噪の後の静寂の向こうに漂う寂しさのようなものが、
なんともしみじみとしてて、年末の慌ただしい最中に見るにはよかったんやないでしょうかねえ。
そして本作は劇中でリスが重要な役割を果たしてて、
それで劇場ではリスグッズ持参で入場料割引サービスなんてのもやってたけど、
そのリスの由来がこれまたルビッチ作品なんですねえ。
ああ、ますますルビッチが見たくてたまらない2015年の暮れなのでした。
コメント (2)
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