火事のたとえは生齧り

これはね、問題を分けて考えないとアカンのですよ。
「集団的自衛権を行使するべきか？」という問題には、
人それぞれの意見があっていいと思いますよ。
「俺は賛成じゃボケ、文句あっか」という奴がおってもいいと思うし、
「いえ、私は反対です」というお方がいらっしゃってもいいと思います。
まあこの表記には僕の主張が恣意的に反映されてしまってますけど、
個人個人が自由に意見を持ち、主張していいと思いますよ。
その結果、多数決で決めるのもいいでしょう、
しかしその際、仮に「行使する」と決まった場合には、
「行使するべきでない」という反対意見にも配慮しながら、
慎重に慎重に行使していく……これが民主主義というものですよね。
しかしね、
「この前強行採決された安保法案は違憲か？」という問題はね、
これはもう○か×か、どちらかしかないんですよ。
そしてあれだけ圧倒的多数の専門家が「違憲です」って言うてるんやから、
これはそちらが正解やと考えてまず間違いないでしょうよ。
ほんの2,3人の……菅官房長官に言わせれば「たくさん」かも知れんけど、
世間の常識ではごくごくわずかの、微々たる数の者しか「合憲じゃボケ」って言うてないんやから、
それは間違ってると断定して無視しても構わないでしょう。
これは決して「数の論理の横暴」などではありません。
「1+1=3である」などと主張する輩を相手にする必要がないのと同じことです。
また、違憲だと言っている専門家のなかにも集団的自衛権の行使に賛成の者は多くいるみたいですけど、
そういう人たちは、キチンと憲法を変えてから行使できるようにするべきやって言ってるんですね。
同じ意見は右翼団体の人からも聞いたことがありますよ。
ところが、そういうプロセスを経ようとすると敗北を喫するってことがわかってるもんやから、
己が傷つかないように違憲の法律を成立させようとする安倍、
および与党の議員ども、
こいつらは本当に蝿の糞ほどの値打ちもないですなあ。
そんな馬鹿の大将がフジテレビのニュースに出演して陳腐な説明を繰り広げたそうな。



隣家が火事になったら消防に通報して避難しろ、馬鹿めが。
とは言っても実際にこの番組を見たわけではないので、
この馬鹿がどんな風に馬鹿げたことを述べておったのか探してたら、

【安保法案】「日本家」に延焼しそうになったら…首相テレビ出演、住宅火災の模型で集団的自衛権を解説-産経新聞

＞「日本家」から離れた場所にある「米国家」の母屋から出火した場合は「日本は憲法上、消しに行くことができない」と指摘。
って書いてあるやないですか。
「日本は憲法上、消しに行くことができない」ですって。
「憲法上、できない」ですって。
なんでそれが、今の法案が成立したらできるようになるんですか？
この法案は憲法よりも優越するんですか？
「憲法上、できない」ことは、憲法を変えやなでけへんのとちゃうんかい？
やっぱり馬鹿を応援するテレビ局も新聞社も馬鹿ぞろいですなあ……って、
まあこういったことは既に大勢の人が指摘してることでしょう、
だから僕が書かなくても……という気持ちもあったけど、
でも書かずにはいられなかったんですよね。
本当はまだまだ例の彼女の件のショックから立ち直れずに腑抜け状態なんですけど、
とりあえずこれだけは書かせていただきました。
……で、5月にどんなショックなことがあったのか、
それはまだとても現実を直視することが出来なくて書けませんけども、はあ。