モヴィエ日記

映画の感想とか、いろいろです。

あいつに木戸さんに 期待してる

2005-08-31 23:45:38 | 「ファイト」倶楽部
夕食時、佳代さんに勧められたお肉をひと口でぺろりと平らげ、
「おいしいー」と優。
そんな優に「よかったな、馬に乗れて」と啓太さん。
「うん」
「厩舎に戻って馬の世話したいんじゃないのか?」
箸の動きの止まる優、しかし笑顔で、
「うん、そりゃ、またやりたいなって思ってる」
「せっかく打ち込めることを見つけたのにねえ」と亜沙子さん。
「どうしたらいいんだろ……どうしたらいいか、自分で考えてみるね」
そう言って食事に戻る優。
そこへ「そうよ、自分でよく考えなさい」と佳代さん、
「優が本当に反省したら、村上さん、考え直してくれる人よ」
少し笑みを浮かべてお味噌汁を飲む優、
ほう~、先生の人柄までよくご存知ですこと……
なんてなことは考えてないでしょうけど。

さて、厩務員室ではビールを飲み交わす隆行さんと太郎。
隆行さん、太郎がよっぽど気に入ったのか知らんけど、外は夜ですよ。
四万までどうやって帰るつもりなんでしょう?
まさかここに泊まるつもりじゃあ……
太郎と枕を並べて……なんてな邪推はよそに、
若い人と酒を飲むとこっちまで若返った気になると、
ご機嫌な隆行さん。
「駒田さん、若々しいですよ」と太郎。
「その駒田さんっていうのはよそよそしいなあ」と隆行さん、
名前で呼んでもらっていいんだよ、駒田隆行と申します……
「隆行……さん……」
ますますご機嫌な隆行さん。
笑顔の太郎、しかし戸惑いは隠しきれないようで……
「優ちゃん来なくなって寂しくなったんじゃない?」
と、太郎の困惑をよそに尋ねる隆行さん。
「ええ、ジョンコ寂しがってると思います」と、馬思いの太郎。
あ、いや……まあどうぞ、とビールを注いでやる隆行さん、
それを受ける太郎をじっと見つめ……
優の気持ちを知ってる隆行さんは、
やはり、優の父親のような思いで太郎を見てるんでしょうか、
優を介しての擬似父子のような関係を思い浮かべてるんでしょうか……

「あいつに戻ってきて欲しいか……」
ジョンコの身体を洗ってやりながら、そうつぶやく太郎。
ブルルッと身体を震わせるジョンコ。
「そうだよな」ジョンコをじっと見つめ……
やがて厩務員室で、村上先生に尋ねる太郎、
「あいつをまたここで働かせてやってもらえませんか」
頭を下げ、二度とこういうことがないようにしますから……と、
重ねて頼む太郎。
「おめえ、木戸さんを育ててぇんかい?」
はい、と答える太郎、
あいつにいろいろ教えてやりたいんです、
あいつまだ子供ですけど、馬のことちゃんと覚えたら、
すごいんじゃないかって思うんです……
「うん、俺もそう思う」と先生、
「ただ木戸さん自信が中途半端な気持ちなら、俺は受け入れることはできねえ」
はい、と太郎。

やがて柵にもたれ、乗馬練習場を眺める太郎、
「なあ、ジョンコに無断で乗ったこと、どう思ってんだ?」
「いけなかったって思ってます」と、乗馬服で脇にたたずむ優。
「お前子供だけど、中身はもうちょい大人かと思ってたよ……」
そうこぼす太郎に、目を伏せてしまう優。
「先生が何であんなに厳しくしたか、わかるか?」
答えられない優。
「もう一度よく考えろ……」
思いをめぐらせる優、
遠くに目をやれば、鮮やかな夕焼け。
名残惜しそうに響くセミの鳴き声。

さて、工場の外では檀君、夏休みの宿題の工作。
バネのついた魚やらイルカやらを箱に貼り付けてますけど、
「岡部ぇ、ちゃんと押さえてて」
「岡部?」と岡部。
「岡部じゃないの?」
「岡部だけど……」と岡部。
そりゃ手伝ってくれてる岡部お兄ちゃんを呼び捨てにする檀君もイカンけど、
岡部、そもそもお前が呼び捨て野郎なんやから、
お前に檀君を怒る資格はないぞ、
わかったか、岡部。
「こんにちは、檀君」とそこへやってきたのは、
「こんにちは、里夏ちゃん」
「こんにちは、岡部」
「ああ……」と複雑な表情の岡部。
やがて工場から出てくる優、
里夏を見つけると「試合どうだった?」
「勝った」
「おめでとう!」
「ありがとう」
岡部、檀君からも祝われる里夏、
たまには私の写真も撮ってと岡部に言ってみるけど、
考えとく、なんて言われ「まったく撮る気ないってことじゃん」と不機嫌そう。
「あ、バレた」と笑う岡部に「ほらね」と檀君。
いったい何が「ほらね」なんでしょうか?
檀君、岡部の社交辞令をきっちり見抜いてたんですか?
その歳で……それじゃあ岡部ぐらい呼び捨てにしてもええか。
まあそんな会話はさておき、優が訊きたかったのは……
「ねえねえ、今日も先発完投?」
うん、と里夏。
すご~い!と優。
「でも監督、相変わらず厳しくてさ、すっごい怒られた」とはにかむ里夏。
「それは里夏が期待されてるからだよ」
「そうかな……優は?」
はっとする優。

馬のことを……わかったような気になるんでねえっ!
その夜、寝床で村上先生の言葉を思い返し……

翌朝、お姉ちゃんがいないよと、両親の寝室に来る檀君。
時計を見ると5時半。
「この時間にいないってことは、行く場所はわかってる」と啓太さん。
「……うん」と喜ぶ亜沙子さん。
「ジョンコ!」と檀君。

自転車でやってくる優、門の前で降り、厩舎の中を眺め……
やがて馬房のジョンコも優に気付き……
見つめ合う優とジョンコ。
そして気持ちを固めて、中に入る優。
厩務員室の戸を開けると、立ち話中の村上先生と太郎。
「おはようございます」と優。
「おはよう」と返事は太郎だけ。
やがて先生の前に進み出る優、
「ジョンコに無断で乗ったこと、本当にすいませんでした」
深々と頭を下げ、
「二度としません、ですから、もう一度ここで働かせていただけませんか?」
遠くに目をやる先生。
「また一からやり直すつもりで来ました」先生をじっと見つめる優、
最初は掃除からはじめます、
掃除だけでも構いません、
ここで働かせてください……
「お願いします!」もう一度、頭を下げる優。
やがて優に向き直る先生、じっと見つめ、
「馬のこと、わかったような気になるんじゃねえ……約束できるかい?」
「はい」力強く優。
頷く先生「ジョンコが首長くして待ってる……引き運動してやれ」
その言葉が俄かには信じられないのか、無言の優。
もう一度頷く先生「早く行ってやれ」
「はい、ありがとうございます!」最敬礼の優。
太郎からも「ありがとうございます」
威厳のある顔で、しかし優しい目で優を見守る村上先生。

やがてつなぎを着込んだ優、馬房のジョンコの前に立ち……
「ジョンコ、ゴメンね……」
ゆっくりと首を振るジョンコ。
笑みの戻る優「今日からまた、よろしくお願いします」とペコリ。
そして手綱を引いて外へ出て、空を見上げ、
「ジョンコ……気持ちいいね……」
息を吸い、しばし立ち尽くす優。
優に寄り添うジョンコ……。

「それは里夏が期待されてるからだよ」と言う優に対して、
「そうかな……優は?」
この里夏のセリフの「優は?」の意味ですけど、
劇中では描かれてなかったけど、
まあ親友のことだから厩舎に出入り禁止になったことは聞いていて、
優も先生から期待されてるんじゃないの?という意味で言ったんでしょうねえ。
里夏のその言葉でようやくそのことに気付くというのは、
ちょっと鈍い気がしないでもないけど、
まあ自分を見る目なんてそんなもんでしょう。
ただ、問題はそれに気付いたとして、
どうやって謝ればいいのか。
どうやったら許してもらえるのか。
これは……実は僕も似たような経験が何度かあるので、
結構身に染みてるんですけど、
結局は誠意を込めて謝るしかないんですよね。
単純ですけど、それ以外にありません。
ただ、誠意の示し方……これが難しいんですよねえ。
まあ優ちゃんの場合、下げた頭を上げたときの、あの髪の乱れ具合。
アレをみればどんな男でも許さずにはいられない……って、
いやそんな問題じゃなくて、
村上厩舎にやってきたこと。
出入り禁止にされた厩舎に足を運んできて謝ったこと。
これで充分示されたと言っていいでしょう。
それまでの真摯な働きっぷりを、
そして馬たちとの交流を見ていた先生には充分に通じたんでしょう。
馬への恐怖心の克復という問題はスピーディな展開で劇的な決着を見せ、
そしていかに許してもらうかという我々にも身近な問題は、
それぞれの胸の内が強く伝わってくる描写を見せながら、しかし静かに収まり、
そしてラストはなんとも穏やかな優とジョンコの姿……
この緩急自在な演出がもたらす多彩な魅力、
それぞれの味わいの余韻の深さ……。
昨日とはまるで異なるタッチなのに、
同じように、いやひょっとしたらそれ以上に心を動かされてしまって、
ああ、またFAX送らずにはいられなくなる……って、
もう送るとこあらへん。
あ、それで、ムチャクチャ私事ですけど、
本当に何気なく書いた質問に、
あれだけ考え考え、真面目に答えてくれた本仮屋ユイカさん。
本当に申し訳ない気分です。
こんなこと書いても浮かれてるようにしか見えないでしょうけど、
いや、そういう気持ちもあるにはあるんですけど、
自分が彼女の母親と同年代(!)なことを考えると、
本当に恥ずかしくなってきて、なんか、謝りたい気分にすらなってしまいますわ。
しかしすべての質問やメッセージに心の底からの反応を表していたユイカさん、
こんなに強い感受性では芸能界を渡っていく上で辛くならないだろうかって、
逆に心配になってしまったりして……と思ったら、
ケラケラ笑って見せてくれたりもして、
ホンマ、ステキなお嬢さんですねえ。
でも瀬川亮さんの印象を訊かれて、
「太郎さんは……」と答えたところ、
まるで隆行さんへの告白と一緒やん……
ああ、ドラマの中だけではなく、現実にも僕の割り込む余地は……
えーい、こうなったらお母さんでもええわ。
って、最低のオチですねえ、こりゃ。
やっぱりちょっと浮かれてるかも。
コメント (3)
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わたしのせなかに たろうがいてる

2005-08-30 23:14:54 | 「ファイト」倶楽部
「今日はね……乗れなかった」
夕食時、乗馬どうだった?と啓太さんから訊かれて、そう答える優、
「ちょっと怖くてさ、乗れなかったんだ……」
笑顔は作って見せるけど、俯きがちな優。
顔を見合わせる啓太さんと亜沙子さん。
「どうして怖いの?」と檀君。
「お姉ちゃんねえ、馬から落ちちゃったんだ」
「大丈夫?」
「うん、大丈夫」
やはり心配そうな啓太さんと亜沙子さん。

その夜、また優に電話。
「気分はどうだ?」と太郎。
「元気だよ」
「明日も来んだろ?」
無言の優。
「……来るだけ来い」
「うん」
「待ってるから」
「……はい」

翌朝、ジャックの鼻面を撫でてやる優。
「ジャックはホントのんびり屋さんだね……」
どうだ?と、いつまでも撫で続ける優に太郎。
「まだ乗れそうにない……」
「ゆっくりでいいから」
「はい……」
ずっと撫で続ける優。

そんなある日、
厩舎でジョンコを見つめる太郎、
とそこへやってきたのは隆行さん、敏美さん、大和さんの御一行。
これから1泊2日で東京へ行くところだ、と隆行さん。
「1泊2日……?」
大きなスーツケースを見て怪訝そうな太郎、
その中に何が入ってるかは知る由もなし。
この子がジョンコ、と教えてやる隆行さん。
初めて見るジョンコに大感激の敏美さん、大和さん。
「そしてこの子が琴子のタロウ」
そう言う隆行さんそっちのけで、いつまでもジョンコに夢中な2人。
しかし隆行さん「琴子のタロウ」って、
言うときにもう何の躊躇もないんでしょうか?
考えれば考えるほどユニークな関係というか、強引というか……
やがて村上先生も交えて厩務員室に入る一同。
優ちゃんは?と隆行さん。
「今は来てません」と、事情を話す太郎。
「私が出入り禁止にしたんです」と村上先生。
そうでしたか……と少し重くなる空気を破りにきたのが佳代さん。
美味しい梅昆布茶を淹れるという佳代さんを手伝おうとして断られる太郎、
そのついでに要らないシャツやタオルは掃除に使うからとっておいてと言われ……
「佳代さん、この辺に引っ越していらしたんですよね?」
と敏美さん、とても興味津々。
やがて先生の隣に来て、お茶を配る佳代さんに、
「佳代さん、村上さんの奥さんみたいですよねえ?」
それだけでは足りずに、あー!あー!と指差して、
2人ともひとり暮らしなんでしょ、と大はしゃぎ。
さすがに制する大和さん、隆行さん。
まんざらでもなさそうな佳代さん。
戸惑う村上先生。

工場の前のベンチでは、アイスを手に腰掛ける優と岡部。
今日は珍しくバニラミルクではなくチョコアイス、
ひょっとしてこのアイスの色で優の心を表しているのでしょうか……?
それは考えすぎか、とにかくアイスを前にしてもあまり食のすすまない優、
「このまま馬に乗れなくなっちゃうのかなあ……」
「信じられない……あんなに馬好きだったのに……」と岡部。
沈んだままの優、とそこへまたまた御一行。
驚く優「うへえっ! こんにちは!」
やがて工場内に案内され、
動く機械や極小のバネにやはり大はしゃぎの敏美さん、大和さん。
お茶を運んでくる岡部には「優ちゃんの彼氏じゃないの!?」
違います、と答える岡部に「またまたあ~!」
苦笑いの優。
と、敏美さん「聞いたわよ、村上さんに厳しいこと言われちゃったんだって?」
「……はい」と優。
「気晴らしに東京に一緒に行かない?」

さて、優も交えた御一行がやってきたのは絹子さんのバイト先の店。
今夜の歌は「東京ラプソディー」……って、えらいナツメロやなあ。
どういう客層を狙ってるんでしょうか、このお店。
ともかく店内は老いも若きも手拍子と合いの手で大盛況。
歌の間奏には敏美さんの手品まで披露され、
隆行さんも、大和さんも、そして優もとても楽しそう。

そして宿泊先の琴子さんの部屋に着く御一行。
隆行さんは絹子さんに、
子供が産まれても僕が面倒見るから任せといて、
と胸を叩く仕草は弟子の檀君譲り。
そこへ敏美さん、大和さんもやってきて、
「おじいちゃん!」
「はーい!」
「おばあちゃん!」
「はーい!」
「おかあさん!」
「いやいやママにしてくださいね」
「ママ!」
「はーい!」
「パパ!」
「はーい!」
仲のよろしい御一行やこと。
と、お茶とお菓子を運んでくる琴子さんと優。
「おばちゃん!」と敏美さん、大和さん。
「ヤだおばちゃんだなんて、琴子さんて呼ばせるからねー」
ムッとしながらも、敏美さんのおなかを撫でる琴子さん。
琴子おばちゃん!と絶好調の敏美さん。
笑いの絶えない駒田家の人たちに、心が晴れたような優。

「え? 出入り禁止?」
夜も更けて、ベッドに腰かけて話し込む優と琴子さん。
「はい、それで太郎さんが乗馬だけはやろうって言ってくれたんですけど……」
以前のように琴子さんに打ち明ける優、
「馬が怖くて、乗れなくなっちゃったんです」
そんなことがあったの……と琴子さん「太郎さんは元気?」
「はい。太郎さんは今まで以上に真剣に仕事に取り組んでます」
笑顔で答える優。
そんな優に琴子さん、何か諦めたかのように、
「ねえ優ちゃん……太郎さんのこと、好きになってもいいんじゃない?」
少しの間の後「え?」と優。
「好きなんでしょ、太郎さんのこと」
「あ、いえ、あの、ホントにそういうんじゃないんです……」
慌てて否定する優、
太郎さんは私のこと、ただの弟子としか思ってないんですから、
それに太郎さんって私のこと、
おいとか、お前とか、そういう風に呼ぶんですよね……
そう弁解する優はとても楽しそうで……
「ふう~ん……」と微笑む琴子さんはすべてお見通し。
優の笑顔はやがて……。

「どうする? 乗ってみる?」
ジャックを連れてきて、そう尋ねる太郎。
柵の外にたたずんだままの優。
「怖いか?」と太郎。
「……はい」
少し考えた後、太郎「一緒に乗るか?」
「え?」と優。
やがて2人用の鞍をセットし、踏み台からジャックに乗って、
優に手を差し伸べる太郎。
「来いよ」
太郎を見上げながら、しかし目を伏せてしまう優。
「……怖い」
「大丈夫だから」手を差し伸べたままの太郎。
「やっぱり怖い……馬のこと信じられない……」

こらこら優ちゃん、
馬が信じられない、はないでしょうが。
あんたが無断でジョンコに乗ったんやし、
ジョンコが暴走したのも、あの馬の気性からすれば不可抗力やし、
それで信じられないなんて言われちゃあ、お馬さんがかわいそうですよ。
しかし……優にしてみれば、馬のこともある種対等な友達と思ってたんでしょう。
だからこそ、かつて里夏との関係で悩んだときのように、
自分を追い込んでしまい……
その結果としての「信じられない」なんでしょう。
そう言えば今日は黒木父娘と西郷さんを除く主要キャスト総出演で、
とても賑やかなだけではなく、
またまた駒田家の人たちが寄ってたかって優を力づけてやり……
琴子さんまでが、もう何もかも吹っ切ってあんなことを言ったりして……
この強引さ、というか、あまりにも急激な進展、
それはこれまでの丁寧に描いていった展開からすると、
やや違和感を覚えないでもないけど……

「ごめんなさい」頭を下げる優。
さらに手を前に出す太郎「俺を信じろ」
太郎を見る優。
「俺を信じれば大丈夫だから」
太郎をじっと見つめる優。
「ほら!」
目を伏せてしまう優。
「優!」
ゆっくりと目を上げる優。
真剣なまなざしの太郎。
やがて踏み台をあがり、太郎の前にまたがる優。
「いいか?」手綱を取り、背後から声をかける太郎。
「はい」こわばった様子の優。
「いくぞ」
「はい」
ゆっくりと歩き出すジャック。
後ろから太郎のアドバイスを受け、
しかしまだぎこちなさそうな優。
「いくぞ!」
太郎の掛け声とともに、駆け出すジャック。
馬上で揺られる優の表情に笑みが戻り……。

まるでペンキ塗りたてのような鮮やかな青空、
木々の緑もとても深く……
そんななか、太郎と2人でジャックに乗る優。
その光景の、なんと絵になることか。
なんと美しいことか。
そして優に戻る心からの笑顔の、なんと愛らしいことか。
大好きな馬と、大好きな太郎との、
夢のような3P……いや、もとい、
好きなものが自分に寄り添ってくれることの、
好きなものが自分を信じてくれてることを肌身に感じられることの、
この掛け替えのない幸福感……
それらをほんの数十秒の乗馬シーンで表現し尽くしたこの演出、
そこに至るまでの力技的な展開とあわせて、
ぎゅーっと凝縮されたこの魅力……。
もちろん、もっと時間をかけて描いてくれてもよかったけど、
このようなスピーディな展開も、それはそれでまた面白くってねえ。
なんせ僕はもともとは映画オタクやから……というか、
「ファイト」オタクやからこういう見方になってしまうんでしょうか?
いや、もうなんでもええねん。
周囲の人々に温かく見守られて、
そしてそのことをよく噛みしめて、
期待に応えて歩んでいく優……
その姿が見られれば、他に何もいりません。
優の喜びの頂点で幕を閉じる今日の「ファイト」、
その喜びはこちらにもしっかりと伝わってきて……
ああもう、たまりませんわ。
興奮のあまりFAX送ってしまいましたよ、明日のスタジオパークに。
読まれなくてもいいけど、画面に映らへんかなあ~。
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らくばのしょっく

2005-08-29 23:25:37 | 「ファイト」倶楽部
ジョンコから振り落とされ、呆然とする優。
そこへ屈みこんでじっと優を見る村上先生「どこ打った?」
荒い息を吐きながら首を振る優。
彼女の顔の前に指を立てる村上先生、
痛くなったら言いなさいと、その指をゆっくり上にやり、下にやり……
それを追う優、顎を上げ、顎を引き……
よし、と頷き、優の左腕の擦り傷に気付く村上先生、
しかし優の顔をしげしげと眺め、
「顔には怪我はねえ、大丈夫だ……」
そんな先生をただ見つめるだけの優。

厩務員室で太郎に怪我の手当てをしてもらう優。
ふざけんな、一歩間違えれば大怪我しちゃうんだからな……
そう言う太郎に、すいませんでしたと頭を下げる優。
「すいませんじゃねえんだよ、ホントにわかってんのか、自分が何やったのか」
そう言われてただうなだれるだけの優。
そこへ現れる村上先生。
立ち上がり、深々と頭を下げる優「先生、すいませんでした」
「すいませんでした」同じように頭を下げる太郎。
しばらく2人を見下ろした後、怪我の手当ては終わったのか、と村上先生、
はい、との太郎の返事を聞くと、
ここにはもう来るな、と優に。
神妙な表情の優と太郎。
あんたに馬の世話する資格はねえ、
馬のことを……わかったような気になるんでねえっ!
帰ぇるんだ……
厳しく言い渡して出て行く先生。
残される優、どうしていいのやらわからない様子で……。

そして重い足どりで自転車を押す優、
やってきたのはバネ工場。
表で掃除をしていた亜沙子さん、
左腕の網包帯を見て「優、どうしたの?」
「厩舎のバイト、クビになった……」
驚く亜沙子さん。
やがて工場内で、啓太さんと亜沙子さんを前に、
か細い声で事情を説明する優。
どうしてそんなことしたの、大怪我でもしたらどうするの、と亜沙子さん。
ごめんなさい、と優。
険しい顔つきの啓太さん、ふと表の来客に気づき……
「村上さん……」
振り返り、立ち上がる優。
お辞儀する村上先生。
表に出て行く啓太さん。
その場から動けない優。
「優が勝手なことをして申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げる啓太さん。
「いや……大事な娘さんに怪我を……」
ちょっと擦りむいただけですから、と言う啓太さんに、
申し訳ねえ……と頭を下げる先生、
「娘さん……落馬のショック、受けてるかもしんねえ……」
工場内では、優の肩を抱いてやる亜沙子さん、
しかしかなり不安げな様子で……
そして沈んだ表情の優……。

やがて厩舎に戻る先生。
馬具の手入れをしていた太郎「先生、あいつのことなんですが……」
「さっきも言ったとおり、今の彼女に馬の世話する資格はねえ……」
ため息をつく先生。

その夜、
落馬のショックとはどういう意味だろう……と、啓太さんと亜沙子さん。
啓太さんは檀君と取っ組み合い。
と、かかってきた電話に出る亜沙子さん、
敏美さんから妊娠したことを知らされます。
しかし予定日が自分より早いと聞き……
気付くのがかなり遅かった敏美さんにちょっと心配な様子。
そんなことはさして気にもせず、
子供を産んでも女将を続けるという敏美さん、
「大丈夫、お父さんがいるから」
背後で大和さんと将棋をしていた隆行さん「うん?」
電話を切った後、お父さんには育児をしていただきます、と敏美さん。
その横でニコニコと頷く大和さん。
突然の申し出に驚く隆行さん。
オッパイあげる以外はお父さんやってくださいね、
そうそう、ここにベビーベッドを置いて……
強引に話を進める敏美さんを制する大和さん、
2人に頭を下げられ、結局引き受けてしまう隆行さん。

子供部屋、勉強する優と、絵本を読む檀君。
そこへ優に電話「元気か?」
「太郎さん……」
気を利かせたのか、部屋を出る檀君。
「うん……うん、まあ……」と優。
「そう」と少し安心した様子の太郎。
「どうすればいいんだろう……」
「諦めるのか?」
「諦めたくない」
「なあ、乗馬の練習だけでも続けたらどうだ?」
間を置いた後「うん、ありがとう……」
「じゃあ明日な」
頷く優。

翌朝、ジャックを引いてくる太郎。
乗馬服を着て待っていた優「よろしくお願いします」
「……おう」
「よろしくね、ジャック」
横面を撫でてやる優、
手綱を取り、あぶみに足をかけようとして……
「どうした?」と太郎。
「乗れない……乗れません」
後ずさりする優。
慌ててジャックの手綱を取る太郎「どうしたんだよ?」
「馬が……怖い……」
ジャックを見つめる優の視線は、しかし定まらず……。
響き渡るセミの鳴き声。

仲居をしていたときもいくつか失敗はしでかした優、
しかしその背景には何らかの止むを得ない事情なり何なりがあったけど、
今回はそういう弁解ができない……
いくらジョンコが好きだから、
もう長い付き合いだからといっても、
そんな言い訳はやはり通じない。
鳥さえ飛び立たなければとはいっても、
それは、そうでなければバレずにすんだのに、というだけのこと。
だから村上先生が厳しくするのも当たり前、
もう仕事をさせないのも当然のことではあるけど……
しかし、まずは落馬した優の、身体のことを第一に心配していた先生、
そして後遺症……馬が怖くなるだろうことまで気にかけていた先生……
そんな優と一緒に頭を下げて先生に謝ってくれた太郎、
さらに「諦めるのか?」と、
乗馬の練習だけでも続けたらと誘ってくれる太郎……
そうやって期待をかけられていることが……
とんでもない過ちを犯してもなお自分の素質を認められているということが、
今の優にはいちばん辛いことでしょうか……。
ここで諦めてしまって、厩舎の仕事から離れてしまえば楽だろうけど、
なんとか周囲の信頼に応えて馬の世話ができるようになれるでしょうか、
馬への恐怖心を克復できるでしょうか……
などと、数々のプレッシャーを抱えこんだ、
優への最大の試練かもしれないこのエピソード、
とても興味深いんですけど……
しかし今週分の予告では、以前と変わらず馬の世話してる場面が、
それも楽しそうに……ねえ。
これはちょっと興醒めかも……いやはや。
しかし明日以降、優がどうやって立ち直り、
先生にも許してもらえるまでになるのか……
そこをどのように描いてくれるのか……
さあ、視聴者からのプレッシャーも大きいぞ。
コメント (3)
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乗馬の上達早しらいす、そしてジョンコに乗ってんぐ・・・

2005-08-27 19:43:46 | 「ファイト」倶楽部
村上厩舎でジョンコの絵を描く檀画伯。
ジョンコの応援歌を口ずさみながら軽快なクレヨンさばき、
スモックなんか着ちゃって、本物の画伯みたいやなあ……と思いきや、
これは先日の優の悪夢の中での天使の出で立ち……?
と、ジョンコの隣にきてるタロウ、
「ずるいよ、ジョンコばっかり。どうして俺の歌はないの?」
なぜか喋るその声は太郎の声。
「私ちょっと昼寝する」こちらジョンコは優の声。
「ふん、ごゆっくり」とタロウ。
「ふあ、ふあ、ふわ~……」とホンマにあくびをするジョンコ。
できた!と絵をジョンコに見せる檀君、
「お母さんを元気にしてくれてありがと!」
ブルルッと首を振るジョンコ、冷たくひと言「私もっと美人よ」
「ええ~、せっかく一生懸命描いたのに」
「似てないもんは似てないの。描きなおして」と魔性のジョンコ。
ええ~、ええ~……とべそをかく檀画伯……。

と、はっと目が覚める優。
「夢か……ヘンな夢」
そしてクスクス……そう、例によって優の悪夢でした。
しかし今回は檀君が犠牲に……いったいこれはどういう心理の反映なんでしょうか?
何か報われない想いを表してるのでしょうか、
それとも単に、
先日のお母さんの絵が吉本さんに似てることが引っかかってただけなのか……?

さて、厩舎では並んでニンジンをすりおろす優と太郎。
ふとその手を止めて優「実はね、うちのお母さん、ずっと具合悪かったんだ」
え?と手を止める太郎。
「今はね、よくなったんだけど、情緒不安定になっちゃったって言うか……」
あれ、このことは太郎には話してなかったんかいな、
じゃあ昨日書いた、村上先生のビデオにまで繋げたあの読みは……
あれは的外れ? あちゃー、そりゃないで……。
まあそんなボヤキはさておき、
馬たちのほうを見やる優、真面目な表情で、
「でも、馬とふれあってるうちに元気になった気がする」
「俺も詳しくは知らないけど……」と太郎、
動物とふれあって心が元気になることあるらしいぞ、
そういうのって、マンモスうれぴーとかいうんじゃなかったっけな……
マンモスうれぴー?と優。
それについて調べようとする優ちゃん、
ネットオークションで往年の写真集を買い漁り、
へえ~酒井さんこんな仕事してたんだあ、
でものりぴー語とやらはハズカシイなあ……

いやいや、ふざけるのはこの辺にして、
屋根裏部屋に上がってくる優と岡部、
それぞれ書店の紙袋を抱えて、とても重そう。
「他にも俺に手伝えることがあったらなんでも言ってね」と便利屋岡部。
ありがと、と笑顔で優、
しかし岡部は追い払い、
買ってきた本を読み漁ってアニマルセラピーのお勉強。
食い入るように本に向かう優。

さて、夜の工場ではひとり残って仕事中の啓太さん、
ふと気づくと外にいるのは黒木。
電気がついてたもんだから、といつものように黒木、
中に招き入れる啓太さん。
やがてコーヒーを前に語り合う2人、
どんどん注文がくるようになった、と機械を見渡して啓太さん。
「優ちゃんは元気か?」と黒木。
「はい、夢中になれるものができたみたいです」と啓太さん、
馬の世話をしたり、乗馬も教えてもらったり……
本当によかった、としみじみと黒木。
やがて、今度うちに遊びに来ませんか、と誘う啓太さん。
少し恥ずかしそうな、でも嬉しそうな黒木。

というわけでその週末、木戸家にやってきた黒木父娘。
子供と大人でそれぞれテーブルに別れていただく手巻き寿司。
最近スランプでストライクがぜんぜん入らない、とこぼす里夏。
ボールを離すタイミングが早いって言ってるだろ、と向こうから黒木。
そんなことないよ、と里夏。
それでもしつこく、言うことを聞けとアドバイスを続ける黒木……
「お父さんウザイ」と里夏のひと言。
一瞬静まり、これだよ……と黒木。
「今度、里夏の試合見に行こうかな」と優。
少し間をおいて「僕も行く!」と檀君。
そのセリフを待ってようやく里夏「来て来て、お父さんは来なくていいからね」
里夏ちゃん、そんなこと言わないで……と啓太さん、
彩未ちゃん、間があいたらアドリブで繋がなきゃ……とユイカさん、
ああ、恐るべし役者根性。
こればっかりや。
まあとにかく楽しく過ごす両家の面々。

その夜、子供部屋では、
先に寝た檀君にタオルケットを肩までかけてやる優。
そこへ里夏「最近太郎さんとはどうなの?」
最近どうなの?って、恋人か夫婦に対して使う言い回しと違いますのん?
まあそんなことは気にならないのか、いや気づいて嬉しいのか、
枕を抱え、少しもったいつけてハヤシライスの件を話す優、
それを聞いて奇声をあげる里夏。
「でもさ、ずいぶん前の話だからさ、忘れてるかもしれないよね」
遠慮がちな優に、作ればいいじゃん、と里夏。
動きの止まる優。
「作っちゃえば? 夏休みの思い出に」けしかける里夏。
「高2の夏休みの思い出に?」身を乗り出す優。
なぜかニッポンチャチャチャ……と里夏。
いやあ~……と身悶えする優「作っちゃう!」
「作っちゃえー!」

さてまたまた乗馬の練習、
やはり太郎が手綱を持ってはいるけど、
すっかり軽やかにジャックを駆る優。
腰の動きもとてもリズミカルに上下させ……
ああ、なるほど、まさにこの動きからあの名前がつけられたんやな……
あ、いや、なんでもないです。はい。
その後、馬用のシャワーを頭から浴びる太郎、
上半身は裸。
う~ん、やっぱり今週の視聴者サービスは方向が……
そこへ近づく優、話を切り出そうとするけど、
なぜか思いとどまり厩務員室のほうへ駆けていき……
と、そこには瞬間移動してきたのか、髪を拭く太郎。
ハヤシライスの件を持ち出す優「食べたいって言ってたよね」
「そうだっけ?」と気のなさそうな太郎。
「私が作ってあげるって言ったら、忘れるなよって言ってたよね」
「それで? 何?」身体を拭く太郎。
「……もういいです」拗ねる優、とぼとぼと外へ出て行きかけるところへ、
「それで? いつ作ってくれるわけ?」
外を向いたままで優「今日だよ」
「今日?」
こっちを向く優「材料買ってくる」
「おう、そうか、行ってこい行ってこい!」
笑顔で出て行く優。
しかし太郎のヤツめ、忘れてた振りなんかするとは、
お前、優ちゃんの気持ちをどうとらえてんねんな。
しかも年頃のお嬢ちゃんの前でこれ見よがしに裸体を披露したりして……
自慢かよ!?
まあ確かに、ええ身体はしてますなあ。
これなら視聴者サービスに値することは値するでしょうか、
しかし僕は太郎の裸体よりも、
ジョンコにいじめられて泣き出す檀君になぜかそそられるような……
って、なんでやねんな。いやいや。

やがてタマネギを刻む優、目をぎゅーっと閉じ……
しみるなあ……あ、ひょっとして酒井さん、これ使って涙流したのかなあ?
いや、ふざけるのはこれぐらいにして。
「まだあ?」机に突っ伏して声をかける太郎。
「まだー」炒めながら振り返る優。
やがて煮込み、灰汁を取り、ソースを加え……
「まだあ……?」畳に伏せ、頭だけソファーにもたせかけた太郎。
「まだ……」そんなアホ面に一瞬凍りついたのか優ちゃん、
「後ちょっとだから……」
やがて味見をし……うまい!
「お待たせしましたあ~」と運んでくる優。
待ったよ、腹減ったよ、と文句たれる太郎、
しかし目の前に置かれたハヤシライスを見て「うわ、サンキュー!」
そして2人声を揃えていただきまーす!
……しかし太郎の反応が気になる優、
そんな優の様子に気付いた太郎、
どちらもなかなかスプーンを運ばず……
「どうぞ」と優、
「うん」と太郎、
しかしなんか間があき……やがて口にする太郎、
ゆっくりゆっくり噛みしめ、遠くのほうを見る目で……
心配そうな優……
そしてたっぷり間をためた後、おもむろに優に向き「うまい!」
「早く言ってよ……」ホッとして身体が前に倒れる優。
「いやマジでうまいよ」どんどん口に運ぶ太郎、
やっとひと口食べる優。
しばらく食べ続けたあと太郎「お前マジで早いよな、乗馬の上達」
「当たり前じゃん、若いんだし」
「でもマジで早い、教えがいあるしな」
スプーンを置いてしみじみと言う太郎、
そんな彼に思わず優「ジョンコに乗れる日も、近い?」
「100年早いって言っただろうが」
口を尖らせる優。
「もう誉めんのやーめた、お前天狗になりそうだし」
「ならないよ……」
顔を見合わせた後、また食べ続ける2人。
そしてひと息ついた太郎、
「でも、マジで期待してるよ。これからもよろしくな」
「……はい」と優、返事が遅くなったのは、
口の中にハヤシライスが残ってたからではなさそうで……
そしてまた食べ続ける2人、
やがてナレーションが終わったころを見計らって太郎、
「あーしみるねえ、胃に」
「胃?」と優。

そしてある日、ジョンコに鞍をつける優。
とそこへ太郎「先生と打ち合わせしてくるから、引き運動しといてくれ」
はい、と返事し、やがてジョンコを歩かせる優。
ひと気のない走路をゆっくり歩み、やがて立ち止まり……
ジョンコをじっと見つめる優、
「ちょっとだけなら、いいよね……」
ジョンコの返事はないけど……
やがて手綱をくるっと反し、あぶみに足をかけ、
ジョンコにまたがる優。
ゆっくりと歩き出すジョンコ。
顔がほころぶ優……
と、あれは数十メートル歩いただけでしょうか、
「ジョンコー、もういいからねー」と優、
オーラ、オーラ……と三橋美智也のように声をかけると、
立ち止まるジョンコ。
首を叩いてありがとうね、と優。
しかし優が降りようとした、その時……
突然飛び立つカラスの、大きな羽音。
驚いていななき、駆け出すジョンコ。
鞍上の優、手綱を離さずにいるのが精一杯、なすすべもなく……
やがてやってくる村上先生と太郎、この事態に気づき……
「あいつ!」と太郎。
やがて振り落とされてしまう優、
少しの間の後、身体を起こして見やると、
はるか先を駆けていくジョンコ。
そこへ駆けつける太郎、派手にスライディングして「大丈夫か!?」
返事のできない優、やっとのことで微かに頷き……
それを確かめて走っていく太郎。
向こうでは立ち止まって草を食むジョンコ、やってきた太郎にビクッと首を起こし、
それをなだめてやる太郎。
目を剥いて見守る村上先生。
息も荒く、呆然と見やるだけの優……。
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ぶれない

2005-08-26 22:36:57 | 「ファイト」倶楽部
夜になってもジョンコを眺め続ける亜沙子さん。
と、そこへやってきたのは啓太さん。
もう7時と聞かされ、
そんな時間? ここにいるとあっという間……と亜沙子さん。
やがて帰ろうとする2人、その時、
「ゴメンね、前向きにならなきゃって思ってるんだけど……」
うなだれる亜沙子さんに、
「ちゃんとわかってるから……亜沙子は何も心配しないで」
そう言って手をとる啓太さん。
やがて家路をたどる2人……って、
優ちゃんは亜沙子さんを残して先に帰ってたんかいな?

いやいや、優ちゃんにはハヤシライスを作るという大事な役目があったのでした。
で、皆はそのハヤシライス、亜沙子さんだけグレープフルーツの夕食。
「馬、どうだった?」と優。
「可愛かった」と亜沙子さん。
「明日も来れば?」嬉しそうに誘う優、
しかし亜沙子さん、うん、と返事はするけどまだ元気は取り戻せてない様子で、
食器を下げに行き……。

一方、駒乃館の夕食時、
珍しくビールを飲まないと言う敏美さん、赤ちゃんができたと宣言。
大喜びの大和さん、隆行さん。
しかし、敏美さんが妊娠4ヶ月と聞いて……
「2ヶ月とか3ヶ月で気づくもんなんじゃないの?」
そう訊く大和さんに、
つわりもなかったしぜんぜん気づかなかった、と敏美さん、
「よく考えてみたら亜沙子さんより先に妊娠してたってことですよね!」
なんやかんやで結局大笑いの3人。
東京の店でも絹子さんからそのニュースを聞かされ喜ぶ琴子さん。
しかし4ヶ月まで気づかなかったことがやはり気になる絹子さん……
「いいんじゃない? 敏美さんは大らかな人なんだから」と琴子さん。
大らかと言うか大雑把と言うか……どうしても気になる絹子さん。
大らかな子育てをして大らかな子が育つんじゃないの?と琴子さん。
なんやかんやで結局乾杯する2人。

さて、今日も乗馬の練習の優、
太郎の指示で相変わらずの馬上体操。
それを見学にきた亜沙子さん、
やがて練習が終わった優に、馬に触ってみる?と言われ……
恐る恐る撫でる鼻先。
少し笑みの浮かぶ亜沙子さん、
ブルルッと鼻息を立てるジャックに少し驚くけど、
「大丈夫、ジャック喜んでる」と優。
さらに撫でてやると、笑みの広がる亜沙子さん。
そんな彼女を見つめる優。

その夜、早くから床に入ってるらしい亜沙子さん、
相変わらずうずくまって寝てるけど、寝息は穏やかな様子。
居間では「馬触ってるとき、お母さんすごく安らいだ表情してた」と優。
そう、と啓太さん。
「お母さんが元気になったような気がした……」
「じゃあさ、また誘ったら?」
うん、と優。

またまた乗馬の練習。
まだ太郎に手綱を持ってもらってはいるけど、
かなり軽やかに乗りこなせるようになった優。
そんな優を笑顔で見守る亜沙子さん。
やがて、ジャックを引いて帰る優。
隣にはお腹を撫でながら歩く亜沙子さん。
今日もまた優に勧められ、ジャックの鼻先を撫でてやり……
「可愛い……よしよし……」と慣れてきた様子。
と、優「お母さん、引いてみない?」
手綱の持ち方を教わり、不安げに引いてみると……
「うわわ、すごい!」
亜沙子さんのリードでついてくるジャック。
とても嬉しそうな亜沙子さん。

やがて、檀君の描いてくれた似顔絵をじっと見つめ……
それをキッチンのボードに貼る亜沙子さん、
久し振りにフラワーアレンジメントもはじめ……
厩舎ではジョンコにニンジンもやり……
夕食時、そのことを話題にする優、
「檀もさ、あげたことあるよね」
「うん!」
「俺、ないよ……」と啓太さん。
仕方なく、揃ってジョンコにニンジンをやることになる木戸家の4人。
初体験の啓太さんも、檀君も、優も、そして亜沙子さんもとても楽しそう。
ジョンコもニンジン腹いっぱいで満足そう(?)。

ある日、厩務員室で日誌をつける優に、
「馬の生まれっとこ、見たことある?」と村上先生。
いえ、ないです、と優。
これ、いっぺん見といたらいい、とビデオテープを手渡す村上先生。
なんや、ナマで見せてくれるんと違うんかいな、
などと文句はたれず、礼を言う優、
笑顔で頷く先生。
さて、そのビデオを家族揃って見る木戸家の4人……
荒い鼻息、高いいななきを上げ、藁に横になる馬。
その馬から、力を合わせて子馬を引っ張り出す人たち。
この世に生を授かった子馬、その子と頬をふれあわせる母馬。
間もなく脚を震わせる子馬……やがて4本の脚を突っ張り……
「立った!」と檀君。
画面に見入る優。
目を潤ませる亜沙子さん、やがて自分のお腹を見下ろし……
ここにいるのよね……
わたしから人生をはじめようとしてる子が、ここにいるのよね……
亜沙子さんの目から、こぼれ落ちる涙。
ああ、いるんだよ、と啓太さん。
「お~い、聞こえますか~、僕がお兄ちゃんですよ~!」とお腹に向かって檀君。
檀君の頭を撫でてやる亜沙子さん、啓太さんと、そして優と視線を交わし……
涙を浮かべる優……
ああ、酒井さんやっと涙を流せるようになった……
でも目頭から流すより、目尻からこぼしたほうが、
画面映りはいいよ……オソロシや本仮屋ユイカの役者根性。

さて、これで一応の解決を見たことになるマタニティブルー問題ですけど、
えーっと、それについて、多少疑問に思われる点もあって、
そのことを書いてたんですけど、これがえらい長くなってしまって……
で、思い切って削除してしまいました。
いや、多少の疑問は残りますよ、残りますけどね、
それよりも大事なのは、今日のこの描写。
あらすじを説明すれば、
「元気のなかった亜沙子さんが馬と接して元気になりました」
そのひと言で片付いてしまうお話を、丁寧に紡いでいくこの描写。
少しずつ明るさを取り戻していく亜沙子さん、
彼女を見守る優や啓太さん、
その姿のなんと心のこもっていることか。
そして馬の誕生のビデオ、
この映像の意義の大きさ……
つい先日の、私も馬を見に行こうかな、という亜沙子さんの何気ないひと言から、
駒乃館に来たばかりの、まだ元気のなかった優が、
泊まりに来た中村さんの赤ちゃんを抱く場面、
さらにはもっと以前からの、優と馬の交流……
それらにまで想いを馳せさせるあのビデオ、
その画面をじっと見つめる優……
そう、今日の冒頭、亜沙子さんを残して帰宅した優。
きっと帰り際に、太郎に亜沙子さんのことを少し説明して、
そっとしておいてね、とかなんとかお願いしたことでしょう。
そのことを伝え聞いたであろう村上先生、
彼が渡したビデオに込められたものは……
そこまで考えると、もうたまらないですよ、これは。
これこそ「ファイト」の魅力、
これまで5ヶ月にわたって繰り広げられてきたドラマだからこその味わい、
その中に込められた揺らぎない、一貫した想い……。
これだけ面白けりゃ、多少の疑問点なんてもう小さなこと。
これがもうあと1ヶ月しか楽しめないのか……
そう考えると逆に辛くなってしまいさえする、
それほど強く心に響いた、今日の「ファイト」でした。
そう、まったくぶれてないんですよねえ、このドラマ……
ぶれてるのは岡部のカメラぐらいや。
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てみやげは ニンジンとももだって

2005-08-25 22:35:26 | 「ファイト」倶楽部
檀君の描いてくれた絵に背を向け、相変わらず寝込む亜沙子さん……。
そう言えばあの絵は志乃ちゃんにも少し似てるかなあ?
まあそれはともかく、お母さんからの不評にもめげない檀画伯、
トースターからパンを取り出して「あちっ」、
マーガリンを山のように塗りたくり……
そんな様子を眺めて微笑む啓太さん。
とそこへ厩舎の優から、洗濯機を回しておいた、と電話。
わかった、干しとく、と啓太さん。
「……お母さん、どう?」
「まだ起きてこない」
なるべく早く帰るから、とまだまだ心配げな優。

「入れるよー、スーザン」
と、いつものように藁を掃く優。
そこへ優を呼ぶ村上先生、
慌てて振り返ろうとした優、スーザンの鼻先に肘をゴツン。
ゴメンね、と言いながら先生のほうへ行き……
いやあ、ホンマ何があっても動じないユイカさんやこと。
さて、村上先生が呼びつけて注意するのは、
優がジョンコの馬房の窓を開け忘れてたこと。
「馬はなあ、新しい空気吸うのが、だ~い好きだかんな……」
そう笑顔で言う先生。
直ちに裏へまわって窓を開ける優、
「ジョンコー、新しい空気だよ」
すぐにそっちへやってきて、首を捻り、鼻の穴をおっぴろげて、
ブルルッと新しい空気をいっぱい吸い込むジョンコ。
声を立てて笑う優。

さて、工場のキッチンではなぜかネギを刻む岡部。
亜沙子さんの代わりにお味噌汁を作るハメになったようで……
なんか、肝心なときにはあまり呼ばれないけど、
こういうときだけ便利屋さんな岡部ぇ~……
ま、呼び捨てするようなヤツにはこれぐらいの仕打ちもいいかも知れんけど。
しかし昼食は各自持参でもお味噌汁のサービス付きって、
なかなかいい職場ですなあ。
でもって、寄ってたかって岡部をからかう従業員さんたち。
そんな輪から外れて、家族の記念写真を見つめる啓太さん……。
しかし後に、この隣に岡部の撮った写真を置くことになるのは、
何かを暗示してるのでしょうか……って、それは考えすぎか。

さて、相変わらず窓辺に座り込む亜沙子さん。
昨日と違ってパジャマは脱いでるけど、
心象を反映してかブルーのシャツを着て、空を見上げ……
そこへ帰宅する優、手には花束。
「フラワーアレンジメントやったらいいんじゃないかと思って」
「優が花瓶に入れといて」
「お母さんやってみたら、気分変わるかもよ」
首を振って、いい、と亜沙子さん。
そんな亜沙子さんの傍に寄り、夕方にちょっと散歩しない?と優、
「ねえ知ってる? 馬ってね、新しい空気吸うの大好きなんだよ」
そう、と亜沙子さん。
「だから、お母さんもさ、外の空気吸ったほうがいいんじゃないかなって」
うん……曖昧な返事をして、また空を見上げる亜沙子さん、
アタシのことを馬と一緒にしないでよ、と腹を立ててるわけではないでしょうけど、
しかし檀君のプール事件からは、ジョンコを躾ける役には立てられなかった優、
今回はうまくいくでしょうか……。

さて、また厩舎に戻った優がニンジンをすりおろしてるところへ、
突然やってきたのは隆行さん。
部屋の奥のほうを窺う隆行さんに、
「今日はどうなさったんですか?」と優。
え? まあ、あの……などと言葉を濁す隆行さん。
とそこへ、暑ちぃ~!と叫びながら入ってくる太郎、
隆行さんを見てビックリ。
挨拶し、タロウへのニンジンをありがたく受け取り、
「それから君には桃」と言われ、怪訝そうに「俺にですか……?」
たまたま買いすぎちゃったからね、と隆行さん。
やはりありがたく受け取る太郎。
やがてテーブルにつく隆行さんと太郎。
アイスコーヒーを出す優、2人を眺めてニヤニヤ。
「何だよ?」と太郎。
「なんか嬉しいなあと思って。太郎さんと旦那さんが仲良くしてくれて」
お盆を前に立ててニタニタと優……
しかし、なんか、これって、ちょっと……
自分の父親と夫が仲良くしてくれるのを嬉しく思う妻みたいですやんか……
しかも、想いを知ってる隆行さんの前で……
優ちゃん……
と、そんな風に勘ぐったのかどうかはわからないけど、
「別に僕たち仲良しってわけじゃないんだよ」と隆行さん。
「そうですよね」と太郎。
「じゃ、ごゆっくり」とニコニコと会釈して立ち去る姿は、さすが元仲居。
さて、2人きりになると沈黙が漂い……
「まあ、その、なんだ……」と隆行さん、
「僕たちが知り合ったのも何かの縁だし……」
はい、と太郎。
「まあ、琴子と君はうまくいかなかったんだけれども……」
チラッと隆行さんを見やり、真面目にはい、と太郎。
「僕たちは……たまには男同士で酒でもね……」
意外な申し出に少し戸惑った後、はい!と太郎。
漂う安堵感、と隆行さん「あ、桃冷やした?」
傍らに置かれたままの桃を見て太郎「あ、持ってきちゃいました!」
「冷やしたほうがいいよ」
「ああ、すいません、ムチャクチャ冷やします!」
ムチャクチャなことを言って冷蔵庫へ駆けていく太郎。
「そっと大事にな、桃は……」そう言って微笑む隆行さん。
しかし、隆行さんのこの太郎への気持ちは、どこからきてるんでしょう?
単に、人間的にいいヤツと思ったからでしょうか?
いや、それともひょっとして、
先日一緒にお風呂に入ったときのことが忘れられなくて……?
そのころ駒乃館では、相変わらず敏美さんの肩を揉む大和さん、
こないだ間檀君が泊まりに来たとき、親父すんごく嬉しそうだったじゃない……
そう言って子作りを持ちかけてみるけど、あまり気のなさそうな敏美さん。
しかし隆行さんが嬉しがってたのは、檀君を孫に見立ててたのではなく、
ひょっとして、あの白いブリーフ一丁の姿が……?
って、何でそっちのほうへいってしまうんでしょうか、いやはや。

さて、ジョンコの馬房では飼い葉桶を取り付けようとする優、
しかし食欲旺盛なジョンコ、その作業中にムシャムシャ喰らいつき……
困った優ちゃん「ジョンコかけさせてー」
向こうから太郎の声「できたか?」
「はーい」と返事し終えてからやっと取り付け、
外に出ると太郎に、スーザンの飼い葉食いがちょっと悪いと報告。
ひょっとして、さっき肘をぶつけてしまったことが原因では……?
しかし、そう言う優をよそにムシャムシャ食べてるスーザン。
桶を覗き込む太郎、明日先生に相談してみよう……
それよりもカップ麺カップ麺、
昨日からお湯を入れたままのカップ麺が気になる……
というわけではないでしょうけど、
厩務員室でカップ麺をふーふーと啜る太郎。
向こうではオレンジジュースを飲んで「あ~っ!」と優。
「なんかハヤシライスとか食べたいなあ……」とつまらなそうな太郎。
それを聞いて、今夜はハヤシライスにしよう、と優。
「ずるいねえ~……」
「へっへへ~、今夜の我が家のメニューはハヤシライスです」
そう改めて宣言する優に、いいなあ……と太郎。
「そんなに食べたいなら、今度作ってあげようか?」
その言葉に飛びつき、興奮する太郎「マジで! いいの!?」
「師匠にはお世話になってることだし、ほら、乗馬まで教えてもらっちゃってるし」
それを聞いて途端に態度がでかくなる太郎、
「そうだよな、それぐらいしてもらってもいいよな、俺」
しかし、これもまた定番の描写とはいえ、
ハヤシライスなんてあんなもん、材料切って鍋に放り込んで、
市販のルー入れて煮込めば誰でも作れますやん。
それぐらい自分でやれよ、太郎……。
そして優ちゃん、そこまでしてやらなくても……
してやらなくても……
「じゃあ、作ってあげる」と優。
「絶対だぞ!」
「忘れなかったらね」
「忘れんなよ!」
「ハイハイ、お疲れ様でした」
「お疲れさん……」
笑いながら去り……戸のところでチラッと太郎を振り返り、
そのまま去る優、
外に出てふと見ると、ジョンコの前にいるのは亜沙子さん。
「どうしたの?」
「散歩。ちょっと外の空気吸わなくっちゃって思って」
「うん……」少し明るい亜沙子さんの表情に、ホッとした様子の優。
「馬って、こうやって見ると1頭1頭顔が違うのね」
「そうだよ、わかるの?」
「うん……」
と、鼻息を立てるジョンコ。
優が近づくと、またまた胸を舐め……
ああ、そんなにおいしいんですか、優ちゃんの胸。
こうなったらもう優ちゃんの彼氏だとか友達だとか、
ましてや弟になりたいとか、そんな高望みは申しません、
せめて馬になりたい……
ジョンコになって優ちゃんに調教されたい……
優ちゃんに騎乗されたい……
ウオッホン、ゲホッゲホッ。
それはさておき、
「ちょっと見ててもいい?」と遠慮がちな亜沙子さん。
「うん、いいよ」と腰掛けの汚れを払ってやる優。
そこに座りジョンコを見つめる亜沙子さん。
「晩ご飯、ハヤシライスでいいかな?」
頷く亜沙子さん「ゴメンね、優」
「ううん、お母さんはさ、のんびりしてればいいんだから……」
優を見つめる亜沙子さん「ありがとう……」
やがて、啓太さんに電話で知らせる優。
馬を見てると聞いた啓太さん「気分転換になるといいけどなあ……」
いつまでもジョンコを眺め続ける亜沙子さん、
その表情は穏やかそうだけど、
遠くから見守る優はまだ心配そうで……。
と言うわけで、亜沙子さんのマタニティブルー問題、
解決は、また明日にてぃ。
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なれない

2005-08-24 23:16:06 | 「ファイト」倶楽部
今朝も5時に目覚ましが鳴ると同時に止める優。
そぉーっとキッチンにやってきて、冷蔵庫から牛乳とバナナを出し……
と、気づいたのはリビングの窓辺で座り込む亜沙子さんの姿。
「ビックリしたー……おはよう、早いね」
チラッと優のほうを見て、か細い声で「おはよう……」と亜沙子さん。
そちらも少し気になるけど、とりあえずコップを取り、牛乳を注ぎ……
と、勢い余ってこぼしてしまう優ちゃん。
普段500mlのペットボトルに口つけて飲んでばっかりいるから、
注ぐ要領がわからんのと違いますかあ?
日ごろからもっと容量の大きいのを買ってコップで飲みなさいよ……
まあそんな小言はさておき、
これはNGを出したかと一瞬迷ったかもしれない本仮屋ユイカ。
しかしこぼしたその瞬間には既に泣き声を発していた酒井法子。
先輩女優の演技を中断させてはいけない……と思ったのかどうか、
慌てず動ぜず指の端でこぼした牛乳をちょちょいと拭い、
演技を続ける本仮屋ユイカ……「お母さん、どうしたの?」
すごいですねえ、この役者根性。
さて、優に呼ばれてやってくる啓太さん、
亜沙子さんは相変わらず窓辺に座り込んだまま。
恐る恐る傍に寄る啓太さん「なんかあったのか?」
泣きながら亜沙子さん「あたし、赤ちゃんができたの……」
「うん」と頷く啓太さん。
その後ろで優も小さく「うん」
「赤ちゃん、ちゃんと産めるかなあ……」
「え?……うん……ええっ?」と戸惑う啓太さん、
「産めるよ、今まで2回も産んでんじゃんか」
「あたし、いいお母さんになれないかもしれない……」
泣き崩れる亜沙子さん。
啓太さん「大丈夫だよ、今のままで……」
やがて檀君の隣にうずくまるようにして眠る亜沙子さん。
どうしたんだろう、と心配な優と啓太さん……。

工場では、仕事中も気が気でない様子の啓太さん。
その外ではバネのだるまで遊ぶ檀君。
とそこへやってきたのは吉本志乃ちゃん。
ベビーカーの赤ちゃんを見て飛んでくる檀君、
頬っぺたを突付いて「可愛い~」
やがて檀君と啓太さんから亜沙子さんのことを聞かされた志乃ちゃん、
私も妊娠中に精神的に不安定になるようなこと、ありましたよ。
それってホルモンの関係でブルーになるんですよね、と竹中さん。

優が帰宅しても、相変わらず寝込んだままの亜沙子さん。
カレー作ろうと思うんだけど食べられそう?と訊く優。
「わかんない……ゴメンね……」
そう言ってため息をつき、また寝込む亜沙子さん。
心配そうな優……。

やがて夕食の準備をする優と啓太さん。
お母さんやっぱり食べたくないって、と報告にくる檀君、
心細そうに「大丈夫かなあ……」
「お母さん、病気じゃないから」と啓太さん、
赤ちゃんができるといろいろ気分が悪くなることがあるんだよ、
今はお母さんの気持ちが楽になるようにしてあげよう……
「どうしたらいいの?」
そう問う檀君のTシャツに描かれたカンガルーを見て啓太さん、
カンガルー……カンガェルー……かんがえる……
「一緒に考えよう、お母さんのためにできること」
「うん!」
優も、昼と夜のご飯は作るから朝はお願いね、と啓太さんに。
「僕は、おやつは、自分で買ってくることにする」と、
暗にお小遣いを要求する(?)檀君。
そんな思惑はさておき感心する優「檀、本当にお兄ちゃんっぽくなってきたねえ」
「うん!」と嬉しそうな檀君。

厩舎では、帰宅しようとしていた村上先生。
とそこへまたまた弁当持参でやってくる佳代さん。
お湯を入れたばかりのカップ麺は名残り惜しそうやったけど、
そこは気を利かせて、久し振りに馬房に面した側の戸を開けて出て行く太郎。
さて村上先生は、まず卵焼きに箸が伸びかけたけど、
思い直したのか別のおかずを口にし「う~、うめえ!」
おいしい、と佳代さんも自分で誉めたあと、
卵焼きは塩味と砂糖味のどちらが好きかと質問。
どちらも好きです、と何度訊かれてもそう答える村上先生。
少し強く訊かれると「作っていただいたもんなら何でもおいしいです」
「……質問に答えてください」
じっと見つめて容赦なく問いただす佳代さん。
観念した村上先生「……砂糖です」
そうじゃないかと思ってた、と喜ぶ佳代さん、
「これからもお砂糖味にしますね」
「これから……?」
ウフフフ、と照れる佳代さん。
改めて卵焼きをしげしげと眺め、頬張る先生。

さて、琴子さんがワインを乾杯するお相手は……
14歳下の彼の次は40歳上の彼というわけじゃないでしょうけど、
誰かと思えば西郷さん「なかなかいいお店ですねえ」
ここは絹子さんのバイト先、
そこへ現れるのはスーツをバシッと着込んだ隆行さん。
その出で立ちに、大学のボーイフレンドも来てるから?と琴子さん。
若者たちに対抗してるわけですか、と西郷さん。
曖昧にごまかす隆行さん。
あの子達じゃない?と向こうの3人組を指す琴子さん。
立ち上がって覗き込み……不機嫌そうな様子の隆行さん、
座りなおそうとしてひっくり返りそうになり、西郷さんに背中を支えてもらう始末。
やがて鳴り出すピアノ、あれ、今日は榊原大さんはお休み。
そして現れた絹子さん、さっきの3人組とハイタッチなんぞやらかし、
やがて客席の隆行さんに気づき、唇で「ステキ」、
歌うはディズニーの「わんわん物語」でお馴染みの子守唄「ララルー」、
なんか格調高い歌詞で歌ってましたけど、これが元歌なんでしょうか?

♪ずるいよ亜沙子 策をめぐらせ
 流しで活け花 待ち伏せれば
 かかる川崎 いとやすやす
 啓太が四万に 訪いくるまで

 ずるいよ亜沙子 汝がイメージ
 かつてののりぴー 護りたれば
 若いママ役 いと可愛く
 胸の内には 打倒・本仮屋

……だいたいこんな歌詞でしたっけ、
その歌に乗せて描かれるは、菓子パンを食べる太郎。
そのパンが気になるのか突付きまわすジョンコ。
しかしドラマにありがちな描写とはいえ、
大の大人がパンやカップ麺ごときで腹いっぱいにはならんやろうとは思うけど、
やっぱり太郎にはこういう食事が似合いますねえ。
今日は久し振りに優との絡みもなかったし、よかったよかった。
その優は木戸家で洗い物。
テーブルではお絵描きをする檀君。
寝室では「食べるとき言ってな……」とお盆を下げる啓太さん。
「ありがと……」と亜沙子さん。
やがて「できた!」と檀君。
その絵を見る優と啓太さん、おおっ!ソックリだよ、うまいじゃん、やるなあ~……
口々に褒めちぎってるところへやってくる亜沙子さん、
冷蔵庫からボトルを出す彼女に、絵を見せにくる檀君。
これで気も晴れるだろうと期待してか、微笑む優と啓太さん。
ところがそれを見た亜沙子さん……
何よこの絵、おかあさんって書いてあるけど、
どう見たってこんなの従業員の吉本さんじゃない!
……などと、そんな理由で機嫌を悪くしたわけではなく……
「いいお母さんになんて、なれない……なれない……なれない……」
朝には「なれないかもしれない」だったのに、
今や「なれない」と決め付けてしまう亜沙子さん……。
大丈夫だよ、としゃがみこむ亜沙子さんの肩を抱く啓太さん。
傍らでは檀君の肩を抱く優。
もう少し休もう、と亜沙子さんを連れて行く啓太さん。
その後を見送る檀君。
「大丈夫だよ、心配しないで」
優がそう言っても晴れない表情の檀君……
彼を抱きしめて背中をさすってやる優、
明るく振舞うけど……やっぱり心配なのは……
酒井さん涙流せるようになるかなあ……
ああ、役者根性の座ったユイカさん。

なんか、いいんでしょうかねえ、
最近「ファイト」をネタに遊びまくってますけど。
しかし真面目な話、マタニティブルーってのは、
これはちょっと、どうなんでしょうかねえ。
この描写がリアルなのかどうかは、個人差もあるだろうから措いとくとして、
ドラマの中の位置付けとしてはやっぱり、
環境の大きな変化……
工場がとまってしまい、家族が離れ離れになって、
それらを乗り越えようと紆余曲折を経て、
やっと取り戻した、以前のような平穏な生活、
そこへ新たな生命……
張り詰めていたものが弛んだところへのこの変化がもたらしたとか、
そう描かれるのが妥当なところかなあ、と思うけど……
しかしそれを「ホルモンの関係」のひと言、
それもヨメもガキもおらん従業員の竹中の言葉で片付けてしまって、
それでいいんでしょうかねえ?
まあ明日以降の展開でその辺は掘り下げられるのかもしれないけど、
安易な決着をつけてしまったりしては、
これは檀君のプール行かないの駄々こねと大差ないようになってしまう恐れが……
いやまあ、それはお楽しみにしておくとして、
そんな亜沙子さんを見守る家族の描写、
これはなかなかよかったですよねえ。
とくに啓太さんの戸惑いっぷり、
「2回も産んでんじゃんか」って、2回はないやろ……とか思いつつ、
檀君にもできるだけキチンと説明しようとし、
どうしたらいいのかわからないところはわからないと認め、
一緒に考えようと、対等に扱うかのような言葉。
いいですねえ、この等身大の、飾り気のない姿。
実際にマタニティブルーを経験した世の女性方にはどう映るのかわからないけど、
僕は、こういう夫でありたいなあ、なんて思いましたけども。
そして、もうひとり戸惑いっぷりと言えば村上先生。
何でもおいしいって、ホンマに僕もそう思うタイプなんで、
卵焼きごときであない選択を迫られても困るんですけど……
本当に砂糖味が好きなのかどうか、とにかくやり過ごした村上先生、
この関係、今後どう発展しますことやら……
しかし卵焼きに塩味という表現は、僕は使いませんけどねえ……
と言うか、やたら卵焼きが気になるドラマやこと。
コメント (6)
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おかべのしゃしん ピンボケだって

2005-08-23 22:58:01 | 「ファイト」倶楽部
檀君から届いたハガキを見る隆行さんと大和さん。
小2とはとても思えない、ひらがなだけのたどたどしい文面ながら、
「だん」と「あかちゃん」の切り絵付きでなんとも微笑ましいやら。
でも「おかあさんにあかちゃんができたからです」のところで、
ええ~!と感心する2人、
この前の村上先生のパーティで隆行さんは聞かされなかったんでしょうか?
琴子さんは家族には話さなかったんでしょうか?
まあそれはともかく、
「なつやすみのあいだにしまおんせんにいってししょうにあいたいです」と檀君、
おいでおいで、と師匠。

さて、木戸家では夕食。
いつ四万温泉に行こうか、と言う啓太さんに、
ひとりで行きたい、と檀君。
危ないよ、と啓太さん。
「僕お兄ちゃんになるんでしょ、ひとりで行ける」と言い張る檀君。
確かにひとりで四万から高崎まで来た前科はあるけど、
小2にもなってあんなハガキしか書けないようじゃ……
お姉ちゃんも頼んで、と優に振るけど、
「お姉ちゃんもちょっと心配だな」
迷いながらもそう言う優、着てるTシャツは大好物の原料。
当てにしてたお姉ちゃんも頼りにならず、拗ねる檀君。
そんな彼に亜沙子さん、誰かに声をかけられてもついて行かないって約束できる?
できる、と檀君きっぱり。
行かせるのか?と啓太さん。
約束が守れるなら行かせてもいいんじゃないかな、と亜沙子さん。
やったー、やったー!と喜ぶ檀君。
なんだか押し切られてしまって渋々認めることになる啓太さん。
そんな不甲斐ない父親に吹きだす優。

さて、村上厩舎では鞍のつけ方を太郎から教わる優。
真剣な2人、とそこへ駆けてくる檀君。
リュック背負って水筒も下げてるその出で立ちに「どっか行くのか?」と太郎。
「四万温泉!」と檀君。
「いいなあ~」って、あんたこの前行ってきたとこやんか。
隆行さんと一緒ではゆっくり入浴できへんだんかいな。
ま、まさか……
もう一度隆行さんの背中を流してあげたいなあ、とか考えてるんじゃ……
そんな太郎の思惑(?)はさておき、気をつけて行ってきてねと優。
「はい、行ってきます」と檀君、
優と太郎から行ってらっしゃいと言ってもらった後、
「ジョンコ、バイバイ!」
しかし無反応のジョンコ、
大人の男ではない檀君には興味ないってことでしょうか?
いや、そう言えば優の胸をやたらと舐めようとしていたジョンコ……
ま、まさか……
そんなジョンコの思惑(?)はさておき、代わりに声色を使う太郎「バイバイ!」
台本通りに行かなかった成り行きに戸惑ったのか、
少しもじもじしたあと「行ってきます!」と元気よく駆けていく檀君。
「気をつけてよ檀、歩きなさい」と優。
「男の子は走れ!」と手をメガホンにする太郎。
「もう、うるさいよ」と太郎の手をはたき落とす優。

厩務員室に戻った2人、
冷蔵庫からオレンジジュースを取り出し、優に渡す太郎。
自分は「まったり茶」を取り……って、
しかしまあペットボトルの詰まった冷蔵庫やこと。
それも500mlのもんばっかり。
買い置きしとくなら1リットルや2リットルのもん買ったほうが割安やろに……
と、そんなお節介はさておき、
「檀さあ、弟か妹ができるからさ、張り切ってるんだよね~」
と、ジュースを飲んでひと息ついた優。
「お前も張り切ってんじゃねえのか?」と太郎。
「うん、育児手伝うつもりだし。弟かなあ、妹かなあ~?」
と、思い出したように太郎「お母さん、お前のこといくつで産んだんだ?」
「20歳」
「若いなあ~!」
私が20歳になるまではあと3年ちょっとなんだけど……と優、
ということはまだ17歳になってなかったんですねえ。
優ちゃんの誕生日はいつなんでしょう?
ひょっとして僕と同じという可能性もあるなあ……
だからって、どうってこともないんですけども。
ま、それはさておき、
いやあ、子供産むなんて考えられないよねえ、と続ける優。
と、ニヤニヤする太郎「岡部君、いいヤツじゃん」
え?と優。
「このまま付き合ったら結婚するかもな~」と嬉しそうな太郎。
「……付き合ってないよ、岡部は友達だよ」
意外そうな太郎「彼氏だろ?」
「ううん、友達」
「なんだよ! 友達かよ! 俺はてっきりそういうことかと思ってたよ!」
なぜか声を張り上げる太郎に、違うから、と笑いながら優。
そうかあ、以前、そう思われてるんじゃないか……という岡部を
「どっちでもいいよ」のひと言で片付けた、
あのころから太郎はそう思い込んでたんですね……。
ああ、そう思い込んでくれたままのほうが……いやいや。
「お前にも彼氏が出来て、よかったなあって思ってたのに……」
遠くを見る目でそう言う太郎に、とにかく違うから、と念を押す優。
とそこへタイミングがいいのか悪いのか、とにかく現れる岡部。
「おう、なんだよ岡部君!」
は?と岡部。
てっきり付き合ってるものと思ってたよ、と言う太郎に、優を見やる岡部。
目を伏せる優。
「優の彼氏ってわけじゃありません、友達です!」
と、なぜか手を上げて宣言する岡部。
彼を見て固まる2人。
そこで岡部、これは話題転換しなければと思ったのか、
それとも最初からそのつもりだったのか……気を利かせたつもりだったのか、
フィルムが1枚余ってるので撮ってしまいたいので2人並んでください……
やはり固まったままの2人。
優を太郎の隣りに立たせ、強引に「はい、チーズ!」
戸惑ったような笑顔と様にならないピースを作る2人。

さて、冒頭ではひとりいただけの駒乃館の表の従業員さん。
さらにもうひとりが立ち、
まるで衛兵のような2人が出迎えた……かどうかはわからないけど、
無事に到着した檀君。
居間では夏休みで帰省していた女子大生も歓迎して、
「ひとりで来たんですって? 偉いわねえ~」
「はい!」と元気に肯定する檀君。
でもって、小さなお客様を寄ってたかってもてなす駒田一家。
敏美さんはお得意の手品を披露。
檀君、大喜び。
初めて見る絹子さんも「いいんじゃないの?」
しかし敏美さん、左手に隠し持ったタネを画面に見せてしまって、
今後マギー勝司さんの責任問題に発展しなければいいんですけど……
などとの心配をよそに、調子に乗って飛んでいくステッキ、大和さんの額にコツン。
痛がる大和さん。
「大丈夫だったかしら……」とステッキを心配する敏美さん。
やがて風呂上りの檀君はブリーフ一丁で廊下を走り回り……
昨日の入浴シーンといい、視聴者サービスの方向がちょっと……
ま、まさか……いやいや。
そして疲れ果て、ぐっすり眠り込む檀君。
その寝顔を見つめながら隆行さん「東京は楽しい?」
「とっても楽しい」と絹子さん、
4年間だけって決めてるから楽しいのよ、
待っててくれる人がいるから好き勝手ができるのよ……
「ちゃんと待ってますよ」と隆行さん。
「お願いしますよ」と絹子さん。
微笑みあう2人。

木戸家では、電話で駒田家に礼を言う亜沙子さん、その側には啓太さん。
そこへやってくる佳代さん、ちょっと改まって、
高崎に部屋を借りて住もうと思う……
とりあえず相談してからとは言うけど、どうやらその意志は固そうな。
どうして?と亜沙子さん。
妊娠して大変でしょ、と佳代さん。
それには礼を言い、でも他にも理由が……?と亜沙子さん、
「もしかして、村上さんがいるから?」
これは亜沙子さんが勘がよくて気づいてたんでしょうか、
それとも周囲にはとっくにバレバレやったんでしょうか?
なんか、誰が誰と誰のことを知ってるのか知らないのか、
その辺がごっちゃになってきますなあ、今日の「ファイト」。
「うん」と認める佳代さん。
「どんなお付き合いしようっていうの、お母さんもうすぐ60よ」
そう言う亜沙子さんに佳代さん、60だからそうしたいと思ったんじゃない……
工場が大変だったときに自分が役に立てたのが嬉しかった、
でも高崎から静岡に帰ってひとりになると、
「誰か隣にいてくれる人欲しいなあ」
「私と同じような思いの人の隣にいてあげたいなあ」
そう思ってしまう、隣にいてくれる人を見つけたい……
「俺はお母さんの気持ち尊重したいけどなあ」と啓太さん。
「そうね、私に反対する理由はな~んにもない」と亜沙子さん。
目に涙が浮かんでくるのを笑いでごまかし、礼を言う佳代さん。

さて、翌朝でしょうか、
厩務員室で村上先生がお茶を淹れようとしてるところにやってくる佳代さん、
早速「私が淹れたほうがおいしいと思いま~す」
「それじゃお願ぇします」と引き下がる先生、
流しに立つ佳代さんを覗き込み……
はたして村上先生の気持ちは尊重されてるんでしょうか……?

屋根裏部屋では相変わらずバニラアイスを食べる優と里夏。
「この前、岡部が太郎さんと2人の写真撮ってくれたんだ」と打ち明ける優。
「へえ~~~~」と面白そうな里夏。
「今日持ってくるらしいよ」
「楽しみ?」
「いや別に」
「ホントかよ!」
「ホントだよ!」
「楽しみ?」
「ううん」
「ウソつき、楽しみ?」
と盛り上がるところへ、上がってくる岡部。
早く写真を見たい優と里夏、なぜか渋り、部屋の奥へ逃げる岡部……
「岡部ぇ~」
2人に声を揃えられて、渋々写真を出す岡部。
それをひったくる里夏、2人が覗き込むと……
「岡部ぇ……」
声を揃える2人に、平謝りの岡部。
「お姉ちゃん!」
とそこへ、太郎に抱えられて上がってくる檀君。
そう言えば、岡部が写真を撮ったのは檀君が四万に行った日で、
里夏には「この前、岡部が……」って言ってたから、
檀君は何日か留守にしてたんでしょうね、
久し振りにひとり旅から戻ってきた檀君をぎゅーっと抱きしめる優、
嬉しそうに何度も「お帰りー!」
向こうでは太郎から写真を隠そうとする岡部。
それをよそに、檀君にいろいろ尋ねる優、
「今日、お父さんとお母さんにいーっぱい話すんだね」
「うん!」
そのお父さんとお母さんは、
工場で重い荷物をお母さんが運ぼうとするところを、さっと代わってやるお父さん。
産まれてくる赤ちゃんをそれぞれに待ち望む木戸家の面々……
ああ、なんてほのぼのと微笑ましいんでしょう。
もうこうなったら、優ちゃんの彼氏だとか友達だとか、
そんな高望みはいたしません。
優ちゃんの弟になりたい……
弟になって抱きしめられたい……
今から第3子の役にキャスティングしてもらえないでしょうかねえ?
優ちゃんに育児してもらいたい……って、
スイマセン、ついアブノーマルなプレイを……いやいや。
コメント (4)
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あかぎのやまは こんやかぎりなんだって

2005-08-22 22:49:40 | 「ファイト」倶楽部
「この中に何人いるのかなあ?」
って、犬の子やないんやから、檀君。
というわけで亜沙子さんの御懐妊に華やいだ木戸家の食卓。
そして優は今日も乗馬の練習。
しかし相変わらず馬上体操をやるのはいいけど、
馬の上で後ろにやった足をつかませたりとか、
なんか、好き勝手にポーズをつけさせて……
ひょっとしてあれこれ楽しんでやいないだろうな、太郎め……。

とゲスな考えもよぎるけど、厩舎ではタロウを前に物思いに耽る太郎。
「馬主 駒田琴子」と書かれたプレートをじっと見つめ、思い返すのは……。
そんな太郎をじっと見つめる優……と、
太郎が振り向くと同時に掃除やってる振りなんかしちゃってまあ、
ごまかすのが上手な優ちゃん。
太郎から、もうすぐ村上先生の誕生日だと聞かされ、
「なんかやるの、誕生日会とかさ」
誕生日会って発想がなんだか子供っぽすぎて可愛らしいけど、
「今年はお前もいるからそういうのもいいかもな」と言う太郎に、
「そうだよ、やろうよ誕生日会」
どうかなあ、という表情を作る太郎に、
「やろう、やろう、やろうやろうやろうやろう、やろうよぉ!」
「よし、やるか!」
「やろう!」
優ちゃんにそない連発されてせがまれたらやらんわけにはいかんわなあ。
……あ、ひょっとして啓太さんも亜沙子さんに連発されてせがまれて、
それで3人目が……?

いや、そんなゲスな想像はさておき、
自室に戻った太郎が部屋の整理をはじめたところに現れる琴子さん。
タロウの蹄の具合を訊いたりして、まったく何事もなかったかの様子。
「部屋このままだと、いろいろ思い出しちゃうから」と太郎。
それを聞いて片付けを手伝う琴子さん。
やがて、一緒にカーテンを外す2人。
先生の誕生会に「馬主さんたちにも声かけてるから」と誘う太郎、
「うん、わかった」と琴子さん、
少し間をおいて、太郎をチラッと見て頷いたりして……
と、トンビの鳴き声。
これは「ファイト」の中では恋の終わりの象徴なのか……

そのトンビが舞うのは四万の空、
駒乃館には突然の来客。
居間に通された太郎、部屋には入らずに敷居の向こうで土下座し、
結婚をとりやめたことを詫びます。
「お父さんに……駒田さんにどうしてもひと言謝りたかったんです」
「それで?」と隆行さん。
「それだけです……失礼しました」
そう言って去ろうとする太郎を呼び止める隆行さん、
「お風呂にでも入ってったら?」

というわけで従業員用のお風呂の隅っこで、居心地悪そうに湯に浸かる太郎。
その対角線上には睨みを効かせて浸かる隆行さん。
居間では、隆行さんの気持ちをあれやこれや推測しながら、
煎餅を食べる敏美さんと、食べそこねる大和さん。
あの、突然ですけど、この大和さんを演じるおかやまはじめ、
誰かに似てるなあ……って前々から思ってたけど、
今日気づきましたわ、それも2人も。
猪瀬直樹と堺すすむ。
なぁ~んでかっ。
それはさておき、
「ま……、なんと言うか……、うん……」
適当な言葉が見つからない様子の隆行さん。
「よかったと思ってます?」と声が上ずる太郎。
「……残念だよ」
「お背中流しましょうか?」
間を繋ごうとする太郎に隆行さん「え?」
いえ、なんでもないです、とすごすごと引き下がる太郎。
やがて隆行さん「背中流してもらおうか」とニヤリ。
見つめあって微笑む2人、声を揃えて風呂からザバッと上がり……
今週のサブタイトル「ふれあい」とは、このことでしたか……。

さて、文字通り身も心もさっぱりとして厩舎に戻る太郎、
これでひとつふっ切れたのか、
この厩舎を自分に任せても大丈夫だと思ってもらえるようにがんばります、と宣言。
静かに頷く村上先生。
ニンジンをすりおろしていた優も目が潤み……。

さて、先生の誕生会。
厩舎に集まったのは……えーっと、
敏美・大和夫妻と黒木父娘を除く主要登場人物勢揃い。
馬主で来ているのは相変わらず琴子さんと西郷さんのみ、
いつも優に藁を入れてもらってるのに姿を見せないスーザンの馬主……。
さて、一同に「ハッピーバースデイトゥユー」を歌ってもらってる間は、
なぜか無表情だったけど、それが終わって拍手されると丁寧に頭を下げる村上先生。
室内では2つのテーブルに別れて賑やかにお食事、
外のベンチでは語り合う亜沙子さんと琴子さん。
「3人目かあ、楽しみだね」と琴子さん。
亜沙子さんは、中の様子を窺ってから小声で「太郎さんとは?」
「馬主と厩務員として付き合っていくつもり」
さばさばした様子の琴子さんに、
そっか……と亜沙子さん。

話の弾む室内、
「東京での女子大生生活はいかがです?」と西郷さん。
「ウフフフ、もてもて」と笑顔の絹子さん、
男子学生3人に囲まれてる写真なんかみせたりして、
またそれを横から奪い取る隆行さん、
君たちくっついてないで離れなさい、と写真にまで焼きもち。
さて、老人組と若い者組に別れていたテーブルで、
なぜか若い者組のほうに入ってた啓太さん、
ひょっとしてちょっと居心地悪かったのか、
または「お父さん邪魔だよ、あっち行ってよね……」との優の内心を察したのか(?)、
老人組のほうにやってきて先生にビールをお酌、
優が世話になってることの礼を言います。
「何かありましたら遠慮なく叱ってやってください」
「はい、怒ります」と上機嫌の先生。
「あ、もしかしてしょっちゅう叱られてるのか?」と啓太さん。
「そんなことないよ、ねえ」と太郎に同意を求める優、
やはり内心では「ああ、檀もそっちへ連れてってくれたらよかったのに……」(?)
「太郎さんもお願いします」と頭を下げる啓太さん。
「はい、ビシビシやってますから」と太郎、
笑顔で口を尖らせて、何か言いたそうな優。
と、そんな太郎を見つめる村上先生、
静かに目を閉じ、黙りこくり……
周囲が心配しだしたころ語りだしたのは、
「赤城の山も今夜限り……」
国定忠治!?と老人組一同。
若い者組、そして外にいた亜沙子さんと琴子さんも注目。
さらに語り続ける村上先生、
緊張して聞き入る一同……
やがて立ち上がり、若い者組のほうへ歩み寄り、
「俺には生涯てめえという強ぇえ味方があったのだ……」
立ち上がる太郎。
「強ぇえ味方があったのだ……」
反復する先生、その太郎を見つめる目のなんと優しいことか。
そのまなざしを真剣に受け止める太郎。
そんな様子を見守っていた優、思わず拍手。
やがて一同の拍手に包まれるなか、じっと見つめ合う2人。
拍手を続ける優の目も潤み……。

「赤城の山も今夜限り」で検索すると、
yahooでは5件、googleでは4件しかヒットしなかったですよ。
「…今宵限り」だとそれぞれ2470件、424件もヒットしたけど、
でも「声に出して読みたい日本語」を紹介したサイトでは「…今夜限り」だったので、
本来はそっちが正しいんでしょうかねえ?
それとも、NHK前会長が辞任の際に「…今宵限り」と語ったらしいので、
それは避けたかったんでしょうか?
まあそれはさておき、
国定忠治といえば阪妻は何度も演じてるらしいけど、
田村高廣は演じたことはあるんでしょうか?
それはちょっとわからないけど、無法松に続いて父親の当り役、
しかも群馬県が舞台とくれば、楽屋落ちの色が濃くなってしまうけど、
しかしこの名セリフに託した太郎への想い、
それをしっかりと受け止める太郎、
やっぱりいいですねえ、こういう見せ場は。
ただひとつ気になるのは……
村上先生、太郎のことだけ見てたんでしょうかねえ?
ひょっとして、太郎の横の優もいっしょに見てたりして……
2人でこの厩舎を……とか考えてたりして……
いや、だって、なんか、ものすごく楽しそうやねんもん、優ちゃん。
結婚がなしになったことで、ますます……
そして先生からお墨付きまでもらえたりしたら……
ああ~、ダメダメ。
そうや岡部、こういうときにこそお前が出て来いよ、
普段厩舎に出入りしてるとは言え、やっぱりここでもお呼びでない岡部やけど、
お前がいれば太郎の気持ちがそっちのほうに傾くのを防ぐ効果が……って、
いったい何を熱くなってるんでしょうか、あたしゃ。
まあそれはさておき、
破談という大ごとがあったにもかかわらず、
駒田家の面々と太郎の間が険悪にはならず、
こうして会する場が設けられるという、
強引かもしれないけど納得のいく、ホッとさせられる展開、
こういうところで嬉しくさせてくれるのは「ファイト」ならではですねえ。
まあ、優と琴子さんの間で会話がなされたのかどうかは描かれてなかったけど、
その辺は今後どうなっていくんでしょうかねえ……。
しかし、しかしどうしても、優ちゃんがますますその気になってるような、
そんな気がしてしまってねえ……
なぁ~んでかっ。
それはねっ。
優ちゃんだけに、太郎の奥さんを木戸ってるから。
なぁ~んでかフラメンコォ~。
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こんどのいのち

2005-08-20 14:34:24 | 「ファイト」倶楽部
破談になったことを亜沙子さんに報告にくる琴子さん。
驚く亜沙子さんに、
「この結婚には無理があった。ギリギリまで前に進もうとしたけどダメだった……」
でもどこかホッとしてる、と明るく振舞う琴子さん、
「私は大丈夫なんだけど、問題は……」
亜沙子さん……「旦那さん?」

「やめた!? やめたって、何!?」
案の定、琴子さんから聞かされて取り乱し、
思わずよろめいてしまったりまでする隆行さん。
その落ち込む様子に、太郎さんの悪口さんざん言ってたし……と敏美・大和夫妻。
確かにね、太郎さんは、生意気な男だったけれども、
その根は、いいヤツだってことぐらい、わかってたんだよ……
そうポツリポツリ言う隆行さんに、
心配かけて本当にごめんなさい、と琴子さん。

東京の部屋に戻る琴子さんを、心配そうに待っていた絹子さん。
「お父さん、どうだった?」
「落ち込んじゃったけど、お父さんのことだからすぐに立ち直るわよ……」
明るく振舞い、カモミールティでも飲もうかなあ、とキッチンに向かう琴子さん、
食器棚を開けると目に入るのはあのペアのマグカップ……
それを手にとり立ち尽くしてしまう琴子さん。
「琴子は大丈夫なの?」
「好きなだけじゃダメだった……」
カップを受け取る絹子さん。
しゃがみこんで泣き崩れてしまう琴子さん、
ああ、涙が流れてこないわ、
ここでも優ちゃんに負けちゃった……とは思ってないでしょうけど。

さて、今日も優は乗馬の練習。
太郎の指示通りに馬上体操なるものをこなす優、
彼女を見守る里夏、
とそこへやってくる啓太さん。
挨拶を交わす2人、
「お父さんは?」
「元気です、来週家族旅行します」と里夏。
そして練習中の優を頼もしく見つめる2人。
しかし馬上体操って初めて見るけど、
何ですかあれ、優ちゃん、馬の上でそっくり返って、白目なんか剥いちゃって、
あんなのまでマスターしないと馬は乗りこなせないもんなんでしょうか。
大変やなあ……ま、それはさておき、
練習も終わって屋根裏部屋。
「太郎さん、結婚なしになったんだって……」と優。
「え?」と里夏。
「何でだかわかんないんだけど、なしになったんだって」
「ビックリした」
「私も、ビックリしちゃって……」
「ホントに?」
「うん」
「別れたってこと?」
「多分」
この里夏の「ホントに?」というセリフ、最初は、
優が「ビックリしちゃって」と言ったことに対してのものかと思ってしまいましたわ。
ホントにビックリしたの?
それよりも、そうなって喜んだんじゃないの?
いや、ひょっとして優が何か仕組んだの……?とか何とか、
里夏はそこまで考えをめぐらせて言ったのかと、一瞬思いましたけど……
昨日の最後に、破談になったことの波紋の中で優の立場は……なんて書きましたけど、
我々視聴者としては、ことの一部始終を知ってるわけですけど
考えてみれば優の想いを知ってる登場人物、ほとんどいませんもんねえ。
琴子さんとしては、太郎の身近にいる優が、
自分の知らないことをたくさん知ってることに改めて考えさせられたわけで、
その向こうの優の想いにまでは気づいてないだろうし、
隆行さんは自分の胸の中だけにしまっておいてくれてるし……
だからこのことで優が追い詰められたりとか、そんなことはないんですよねえ。
いや、これは取り越し苦労でしたけど、
しかし何事もなかったからこそ、今後さらに……とか考えてしまったりもして。
いやはや。
「ねえ、優どうする? 太郎さんに自分の気持ち言う?」
「言えるわけないじゃん、太郎さん、私のこと子供としか見てないから……」
「そんなのわかんないじゃん」
「わかるよ……」
今は太郎さんにちゃんと弟子だって認めてもらいたい、
馬の世話、ちゃんとできるようになって、太郎さんに認めてもらいたいんだ……
「そっか」
そんな優の今の想いに、納得した里夏。
しかし、今は弟子として……なんですよねえ……。

その下では啓太さんと太郎。
「やっぱり最後は自分の気持ちにウソつけなくなりました」と太郎。
「ああ……」と啓太さん。
そこへ現れるのは西郷さん。
太郎が破談のことを報告しようとすると、
さっき村上先生から聞いたとのこと。
「きっとまたいい出会いがありますよ……ひょっとしたらもう出会ってるかも?」
ありゃ、登場人物でありながら一部始終を把握してるのでしょうか、おひょいさん。
きょとんとする太郎をおいて、啓太さんと挨拶を交わす西郷さん。
「工場のほうも何とか軌道に乗りました」と啓太さん。
なるほど、バネのきどがきどーに乗りましたか、
などとダジャレでも考えてたりして、おひょいさん。なんでやねん。
今は工場に住んでる、部屋を探してるけどなかなかいいのが見つからない、
これからまた探しに行くので……と失礼しようとする啓太さんに、
家族4人が住むのにちょうどいい部屋があるけど、と西郷さん。

というわけで木戸家の4人が訪れてみると……
あの、僕は緑色が好きなもんで、このブログもこんなデザインにしてますけどね、
しかし外壁から内壁から黄緑ずくめのマンションって……
しかも和室の壁も黄緑って……
この趣味はどうなのよ、おひょいさん。
しかし4人はお気に入りの様子で、早速部屋割りやら家具の配置やらで話も弾み、
全員一致でここに決定。
と、何やら急に気分が悪くなった様子の亜沙子さん。
どんな風に具合が悪い?と啓太さんに訊かれて、
胸の辺りに手をやり「なんかムカムカするのよね……」
「お母さん、ひょっとして悪い夢でも見たんじゃない?」と優、
「私もねえ、前に悪夢見たときムカムカしたんだ」
「優のムカツクゥ~!とは違うのよ……」と亜沙子さん。

……などという会話はなく迎えた引越しの日。
最後の荷物を運び出す優。
手伝いに来た佳代さんは、立つ鳥跡を濁さずでコンロの掃除。
そのころ新居では、かつて引き取ったカラーボックスをまた届けに来た琴子さん、
しばらくは仕事のスケジュールびっしりだけど、
結婚諦めたわけじゃないからね……と、明るい様子を作れたのは、
優と顔を合わさなかったからでしょうか……。

夜、家族4人の記念写真を棚の上に立てる啓太さん。
鉄板焼きの用意が出来た、と佳代さん。
やがて5人で囲む食卓。
みんなが食べようとするところへ亜沙子さん、ご報告があります……
「優、檀、2人に弟か妹ができることになりました」
しばしきょとんとする一同。
「亜沙子、まさか……」と佳代さん。
「そ、それってつまり……」と優。
「え……」と啓太さん。
「赤ちゃん……」と檀君。
「はい、赤ちゃんができました!」
えーっ!と一同。
ちょっと、やだもう……と啓太さんをどつき回す佳代さん。
「檀、お兄ちゃんになるんだよ!」と優。
「まかせろ!」と檀君。
そしてそそくさと肉を口にし、おいしい~もそこそこに優、
「その子が産まれたら、やっぱり漢字一文字?」
「もちろん!」と亜沙子さん。
「どうして漢字一文字なの?」と檀君。
「お姉ちゃんも檀も漢字一文字でしょ」と優。
今度はどんな名前にする?
僕考える!
お姉ちゃんも考えるー!
やったー!
「家族がひとり増える日をみんなが思い浮かべた」とナレーション、
しかし視聴者の思いは……
啓太と亜沙子がやった日はいつだろうかと、みんなが思い浮かべた……

いやいや、珍しく下品になってしまってスイマセン。
しかしちょっと真面目な話、
破談の件で優が苦しむこともなく、
順調に新居まで決まって……という展開は、
やっぱりちょっと、どこか物足りなかったりして、ねえ。
視聴者としては優ちゃんの、木戸家の幸せを願わないではないけど、
しかし振り返ってみればこの「ファイト」の第1週、
サブタイトルはその名も「しあわせ」だったあのころは正直、
格別に面白いドラマやなあなんてことは思いませんでしたけど、
なんか、ドラマの印象まであのころに戻りつつあるんやないかなあ、
なんて気もしないでもなかったりして、ねえ。
例えばあの工場の仮住まいで出産・子育てを乗り切ってみせるとか、
そういったヴァイタリティ溢れる展開なんかを望んでしまうんですけどねえ。
どうせ新居に住むなら、
琴子さんが借りたあの豪華な部屋に占有屋として居座るとか……
いやいや、それは冗談ですけど、
結局、視聴者としてはいつまでも登場人物の苦難を期待してしまうんですかねえ?
難儀なもんですなあ、こりゃ。
まあ、そんなご希望通りにとでも言いましょうか、
来週の予告によるとやっぱり、まあいろいろと起こりそうではありますけど。
というわけで来週の替え歌は「青い亜沙子さん」、
ご期待くださいませ……というのはウソですけど。
コメント (7)
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