モヴィエ日記

映画の感想とか、いろいろです。

お久しぶり~

2014-11-03 11:58:49 | Weblog
そんなわけで先月末に旅行に出かけてまいりまして、
まず訪れたのは長野県は松本市、
松本城はなんか意外としょぼかったけど、
お目当てのこちら、



まつもと市民芸術館での「K.テンペスト」の公演、
これはよかったですよ~。
そして翌日は松本市の隣の岡谷市へ向かい、



イルフ童画館というところで、



「チェブラーシカの絵本原画展」を鑑賞、
館内の喫茶コーナーでは、



「おいものオレンジボール」なるスイーツを味わい、
その後、東京へ、



町田市民文学館ことばらんどにて開催中の「尾辻克彦×赤瀬川原平-文学と美術の多面体-」を鑑賞、
一泊して翌日は千葉へ向かい、



千葉市美術館にて「赤瀬川原平の芸術原論展」を鑑賞、
そして東京へ戻り、東京都現代美術館にて、
これについてはまったく写真を撮ってなかったけど「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展を鑑賞して帰路に就くという、
いやなんとも濃ぃ~い旅行でございました……と、
いつもならだらだら連載となる旅行記が珍しく簡潔やないかい、
いやそれよりも、久しぶりのブログ更新とは何を怠けとったんやいって、
それには実は訳がございまして、
この8月の末、右手首にとてつもない激痛を感じるようになりまして、
もうキーボードを叩くのも一苦労という有り様、
たまらず医者へ行ってレントゲンを撮ってもらったところ、
なんと僕の手首の骨には生まれつき異常があって、
それが原因で、右手首を酷使してきたために痛みが起こるようになったんやそうな。
この文章もほとんど1本の指でポン、ポンとキーボードを叩いて入力しておりまして、
そんなわけで本当にブログどころやなかったんですわ。
楽しみにしてくださってた全国、いや全世界57万2941人の愛読者の皆様にはお詫び申し上げますが、
もうかつてのように毎日更新したりするのは肉体的にも不可能となってしまいまして、
でも旅行のような非日常の体験をするとやっぱりなんぞ書いてみたくなるもんで、
「K.テンペスト」についてはまた日を改めて書きたいところですけども、
それよりも赤瀬川原平さん。
このブログでは何回かチラッと書いたことがある程度やと思いますけど、
もうずーっとファンやったんですよ。
きっかけは高校の頃、キネマ旬報誌に連載されてたエッセイで、
ユニークな視点で映画を見る人やなあ、
ユニークなタッチのイラストを描く人やなあ、
そしてユニークなスタイルの文章を書く人やなあって、
相当惹き込まれてしまいましたねえ。
以来30年近く、
トマソン、ステレオ写真、宮武外骨、新解さん、
原平さんの関心の向かうところ同行せずにはいられなくなってしまって、
人生の大半をともに過ごしたような感すらある、
そんな原平さんの企画展が2つも、
それも僕が旅行の日程を組んだあとでその開催を知り、
そしてその開催を知った直後にお亡くなりになってしまって、
なんとも奇妙なタイムリー感のなかで開かれるという、ねえ。
原平さんが長年住まわれていた町田市での展示は、
小さな規模のなかによくぞここまで詰め込んだなあってくらい、
ぎゅっとその半生が凝縮されたようで、これはこれで見応えがあったけど、
でも千葉市のほうの展示、これはもう圧巻というか、
前衛芸術の頃の様々な活動の記録の充実っぷりは見事というほかなく、
しかもその後の文筆などに関する展示もたっぷりで、
様々なトマソン写真は何度見ても笑えるものばかりで……
いつもいつも僕を笑わせ、楽しませ、刺激を与え、人生を充実したものにしてくれ続けた原平さん。
次は何を繰り広げてくれるのか、まったく予想もつかなかった原平さん。
お亡くなりになってしまったのが信じられない……というよりも、
本当に原平さんという人が存在していたのか、そっちのほうが信じられないくらい、
とってもユニークな原平さんの発想や生き方を今後も参考にしていきたいものですわ。
コメント (2)
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