久しぶりに本のお話です。
作家、画家、音楽家、スポーツ選手・・・などなど。
それぞれの世界に、動向・考え方が気になる方がおりまして。
その中のおひとりが、桑田真澄さん。
PL時代から注目しておりました。(清原和博さんとともに)
あの頃は高校野球の雑誌を熱心に読んでいたものです。
先日、ふらりと立ち寄った本屋さんで見つけました。
桑田真澄『心の野球 超効率的努力のススメ』(幻冬舎)
自分の心と体と対話をしつつ、コントロールする。
それもバランスよく。
コツコツと努力を積み重ねる。
感謝の心を忘れずに―。
“一流”と“プロ”という方たちは、それができる人達なんだ。
そう思いました。
鶴見俊輔 重松清『ぼくはこう生きている 君はどうか』(潮出版社)
重松清氏の小説の世界が好きで、何冊か読んでいます。
『ぼくはこう生きている 君はどうか』の中で語られた重松さんの言葉に、大いに納得するものがありました。
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僕の自分の小説は読者自身の思い出がよみがえるための「呼び水」だといっているんです。
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私にとっての重松氏の小説は、鶴見俊輔氏がいうところの
「自分の血となり肉となり、人生の一部」として読むものだったんだ、
そう思いました。
そして、鶴見氏の放つ言葉は・・・。
考えさせられるものが多かったです。
「君はどうか」の問いかけに、どう答えられるのか。
そもそも、答えを持っているのだろうか・・・。
安田登『身体能力を高める「和の所作」』(筑摩書房)
「和の所作」という言葉に惹かれて購入した本です。
「息」について述べられていた箇所が印象的でした。
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「いき」をあらわす「息」という漢字は、「自」と「心」から成っています。
(中略)
今から三千年ほど前に「心」を発見した人間は、さまざまな試行錯誤の末に本来は付随筋である呼吸筋を「心」でコントロールする、そんな技を身につけたのではないでしょうか。
(中略)
さあ、本来はコントロール不可能な息を「心」でコントロールすることができるようになった人間は、それを繰り返しているうちに、その逆、すなわち呼吸を使って「心」をコントロールすることもできることに気づき始めたのです。
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最近読んだこの3冊。
キーワードは「心」だったように思います。
いいお話しを ありがとう!
紅葉の写真も 綺麗ですネ。
夜が長くなると、読書欲が高まる私です。
記録的に書いた今回の記事ですが、
何かしら感じてくださることがあれば嬉しいです。
自然が織り成す色って、何て美しいのでしょうね。
心が洗われるような風景でした。