ずっと前から読みたかった「イン・ザ・プール」が
文庫本になっていたので購入しました。
(←以前、図書館で予約しようと思ったら600人以上
待ちがあったので挫折した^^;)。
精神的に問題をかかえる人たちが、医学博士・伊良部の
もとを訪ねていくのですが、自分よりよっぽど
フツウでない(?)伊良部医師と接しているうちに
安心したり、解放されていくというストーリー。
面白かったですよ、これ。
文体も読みやすく、短編のシリーズになっているので、
気がついたら一冊あっという間に読み終わってました。
こんな医者、いるわけないよ~ と心の中で
ツッツコミを入れつつも、伊良部の言動や
行動にくすっと笑えたりして、物語の世界観には
抵抗なく入れました。
表題の「イン・ザ・プール」では水泳依存症になった
男性の話が出てくるのですが、フィットネス好きの私は
ちょっとドッキリしたかも~。(^_^;)
「泳がないと落ち着かない」という男性の気持ちが
ちょっとわかるもん(笑)。
伊良部シリーズは「イン・ザ・プール」の他にも、
直木賞を受賞した「空中ブランコ」、最新作「町長選挙」の
計3冊が2006年6月現在、発刊されています。
肩の力を抜いて読める娯楽作品。
読後感もよかったです。
面白かったので、他の作品も読もうと思いました。
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■今日の小ネタコーナー 1■
家人は同じ本ばかりぐるぐる読むか新刊を読んでも
ドキュメンタリーものばかりなので、小説はめったに
読むことはありません。しかしどういう風の吹き回しか
「イン・ザ・プール」には興味を示し、読みたいという。
今朝から本は家人のかばんに入っていて、
家人の通勤のおともになってます。
■今日の小ネタコーナー その2■
今日は午後から合唱の練習でエルプラザへ。
合唱をやっていると、ピラティスと共通することが
多いな~と思うことがほんとによくある。
高い音を出すとき、のどに力が入って、首~肩が緊張して
硬くなることがよくあるんですよね。でもこれだときれいな
声が出ないので、意識して首~肩はリラックスするように
しなくちゃいけない。ピラティスでも、両腕をまっすぐにして
できるだけ高く上にあげるエクササイズがあるのですが、
これもふつうに行うと、反射的に首~肩に力が入って
緊張する。ピラティスでもこの状態で首~肩を
リラックスさせるように意識する。どっちのケースも、
身体の自然な反射と違う動きを意図的にします。
いずれもすぐにできないですが、訓練していれば
ある程度はできるようになります。
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奥田さんは「最悪」「邪魔」のような長編もいいけど、この「イン・ザ・プール」や「マドンナ」のような短編集の方がより味が出ているような気がします。
奥田作品はまだこのシリーズしか読んでいないので、
今度他の作品(短編から)を読んでみたいと
思います(^-^)