4年に1度のアメリカ合衆国大統領選挙が、来たる11月6日に執行される。現職大統領で民主党指名候補者のバラク・オバマ氏と、前マサチューセッツ州知事で共和党指名大統領候補のミット・ロムニー氏の、事実上一騎打ちの闘いとなると見られている。世論調査では最近までオバマ氏が若干有利と出ていたが、今週になってロムニー氏のポイントがオバマ氏を上回った調査結果も出てきた。
占星術ではどのような結果が導き出されるだろうか。筆者なりの方法で検討する。選挙日当日のホロスコープが、各候補者の出生図とどのように関わっているかで、予想していきたい。
『審判を受けるオバマ、好印象で攻めるロムニー』
オバマ氏は1961年8月4日出生。金融危機の直後に政権に就き、莫大な財政赤字を抱えつつ経済と雇用の回復に取り組んできた。現在は少しずつ回復しているが気の抜けない状況が続いている。また医療保険改革など、平等な社会実現へ向けての取り組みも、国民がどのように評価するかも勘所だ。
選挙日当日のチャートとオバマ出生図の関係は、目立って幸運というわけではない。当日の太陽と土星に同氏の海王星が会合、氏の冥王星は当日の海王星と衝にある。現職はつねに厳しい評価を受けなければならないが、4年間の実績と今後について、有権者の迷いや懐疑が投票行動に影響を与えそうだ。
対するロムニー氏は1947年3月12日出生。ハーバード大~投資ファンド会社経営で財を成し、マサチューセッツ州知事時代では財政再建も果たした。自ら裕福層出身を名乗り、減税と自由競争による国の立て直しを訴えている。
同氏の出生太陽は当日のパラスと合。スマートで有能な候補者の印象を有権者に与えている。当日の太陽に氏の月が合、また出生の木星は当日のノースノードと合で、ロムニー氏はこの日、強い幸運に後押しされている。当日の木星も同氏の天王星と合で、得票数の伸びも期待できる。
挑戦を受けるオバマ氏は、出生の木星が当日の土星とスクエア、天王星とセクスタイルで、環境は厳しいが底堅い印象だ。また当日の太陽と出生の月が衝となり、彼にとっては4年間の大統領としての活動の評価が下されるにふさわしい結果が顕れる日となるだろう。
ロムニー氏も弱点はある。出生の火星が当日のキロンと合で、彼の態度は状況に応じて変わり一貫性が無いと見られる傾向だ。失言で足を引っ張られることもあろう。
『接戦を制するのは、冥王星の力を得る候補者』
両者接戦で甲乙付けがたいが、続いてオバマ氏とロムニー氏と選挙当日のチャートの関連で差を付けてみよう。オバマ氏のチャートで特徴を挙げると、同氏のパラスが当日のパラスと合になっている。パラスは有能さを示す指標だが、先程述べたロムニー氏の太陽が、この2つのパラスと合となるのである。
状況から察するに、これはロムニー氏が自分の有能さをアピールすることで、かえってオバマ氏の有能ぶりを際立たせることになりそうな組合せなのである。
決定力のあるポイントを選ぶなら、やはり冥王星だ。選挙では順調なホロスコープより、冥王星による最後の一撃の効いたチャートが制するものである。当日の冥王星はオバマ氏太陽とゆるいインコンジャクト。対するロムニー氏の太陽と冥王星のアスペクトは成立の線が薄い。
さらに当日の月の動きで票の動きをみる。月は前日にオバマ氏の水星と合を形成し、当日の夕方にはオバマ氏の太陽と合を形成するのである。政治的に明確な立場を持たない一般の有権者は、選挙前日にオバマ氏の政策に理解を示し、投票行動に反映させる強い流れが出来ているのだ。
そして最後の極めつけは、そのオバマ氏の太陽に、ロムニー氏の冥王星が完全な合となって成立しているのである。このことは、ロムニー氏の存在が最終的にオバマ氏を引き立てる役割から逃れることは出来ないことを示しているのである。
11月6日夕方、投票箱が閉められるこのとき、経過の月、オバマ氏の太陽、ロムニー氏の冥王星が一直線に並ぶ。ロムニー氏は自らの選挙活動が少なからずオバマ氏に票を献上したことを悟るだろう。オバマ氏への審判は、有権者による大統領2期目就任の信任という結果が下されるに違いない。
以上が天体位相の力学から導かれた、米大統領選挙の分析である。
3重円は内側から当日図、オバマ、ロムニーの出生図
占星術ではどのような結果が導き出されるだろうか。筆者なりの方法で検討する。選挙日当日のホロスコープが、各候補者の出生図とどのように関わっているかで、予想していきたい。
『審判を受けるオバマ、好印象で攻めるロムニー』
オバマ氏は1961年8月4日出生。金融危機の直後に政権に就き、莫大な財政赤字を抱えつつ経済と雇用の回復に取り組んできた。現在は少しずつ回復しているが気の抜けない状況が続いている。また医療保険改革など、平等な社会実現へ向けての取り組みも、国民がどのように評価するかも勘所だ。
選挙日当日のチャートとオバマ出生図の関係は、目立って幸運というわけではない。当日の太陽と土星に同氏の海王星が会合、氏の冥王星は当日の海王星と衝にある。現職はつねに厳しい評価を受けなければならないが、4年間の実績と今後について、有権者の迷いや懐疑が投票行動に影響を与えそうだ。
対するロムニー氏は1947年3月12日出生。ハーバード大~投資ファンド会社経営で財を成し、マサチューセッツ州知事時代では財政再建も果たした。自ら裕福層出身を名乗り、減税と自由競争による国の立て直しを訴えている。
同氏の出生太陽は当日のパラスと合。スマートで有能な候補者の印象を有権者に与えている。当日の太陽に氏の月が合、また出生の木星は当日のノースノードと合で、ロムニー氏はこの日、強い幸運に後押しされている。当日の木星も同氏の天王星と合で、得票数の伸びも期待できる。
挑戦を受けるオバマ氏は、出生の木星が当日の土星とスクエア、天王星とセクスタイルで、環境は厳しいが底堅い印象だ。また当日の太陽と出生の月が衝となり、彼にとっては4年間の大統領としての活動の評価が下されるにふさわしい結果が顕れる日となるだろう。
ロムニー氏も弱点はある。出生の火星が当日のキロンと合で、彼の態度は状況に応じて変わり一貫性が無いと見られる傾向だ。失言で足を引っ張られることもあろう。
『接戦を制するのは、冥王星の力を得る候補者』
両者接戦で甲乙付けがたいが、続いてオバマ氏とロムニー氏と選挙当日のチャートの関連で差を付けてみよう。オバマ氏のチャートで特徴を挙げると、同氏のパラスが当日のパラスと合になっている。パラスは有能さを示す指標だが、先程述べたロムニー氏の太陽が、この2つのパラスと合となるのである。
状況から察するに、これはロムニー氏が自分の有能さをアピールすることで、かえってオバマ氏の有能ぶりを際立たせることになりそうな組合せなのである。
決定力のあるポイントを選ぶなら、やはり冥王星だ。選挙では順調なホロスコープより、冥王星による最後の一撃の効いたチャートが制するものである。当日の冥王星はオバマ氏太陽とゆるいインコンジャクト。対するロムニー氏の太陽と冥王星のアスペクトは成立の線が薄い。
さらに当日の月の動きで票の動きをみる。月は前日にオバマ氏の水星と合を形成し、当日の夕方にはオバマ氏の太陽と合を形成するのである。政治的に明確な立場を持たない一般の有権者は、選挙前日にオバマ氏の政策に理解を示し、投票行動に反映させる強い流れが出来ているのだ。
そして最後の極めつけは、そのオバマ氏の太陽に、ロムニー氏の冥王星が完全な合となって成立しているのである。このことは、ロムニー氏の存在が最終的にオバマ氏を引き立てる役割から逃れることは出来ないことを示しているのである。
11月6日夕方、投票箱が閉められるこのとき、経過の月、オバマ氏の太陽、ロムニー氏の冥王星が一直線に並ぶ。ロムニー氏は自らの選挙活動が少なからずオバマ氏に票を献上したことを悟るだろう。オバマ氏への審判は、有権者による大統領2期目就任の信任という結果が下されるに違いない。
以上が天体位相の力学から導かれた、米大統領選挙の分析である。
3重円は内側から当日図、オバマ、ロムニーの出生図