占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

助けられた少年

2007-09-20 00:28:38 | 社会(マンデン)占星術
17日午前11時半ごろ、長崎県諫早市であった少年ソフトボール大会で、小学6年の男子児童が胸に死球を受け、一塁に向かおうと走ったところで突然倒れ、心肺停止状態になる事故があった。しかし偶然保護者として来ていた男性救急救命士と女性看護師2人が応急の心肺蘇生術を施し、回復に向かっているという。

3人が交代で9分間マッサージをし、救急車が到着してAED(自動体外式除細動器)によって心肺は蘇生した。男児はドクターヘリで搬送された。専門家によれば心臓マッサージなどがなければ、蘇生は難しかったということだ。

少しでも心肺蘇生術が遅れたら死に至ったこの事故に、偶然居合わせた3人の救急救命士と看護士。通常こういった事例は個人のチャートを解析するものだが、そういったものを使わない社会占星術でも読み解くことができないだろうか。

ネイタルチャートの特徴は太陽と火星のスクエア。この場合太陽は心臓、火星は胸に直撃する球を表象する。諫早市の事故発生時におけるチャートではMCにサウスノードが合となり少年は死の危険性が大となる。ところがICとノースノードにパラスが合で、死の現場に特殊技能をもった存在が居合わせるという偶然がここに表れていた。パラスは一般に「利害をもたない愛」と解釈されるが、筆者の見るところでは「技芸に優れた女神」の神話どおりの解釈がうまく当てはまることが多い。

スクエアがらみで4調波を見ると、このパラスーNノードの合にHN4太陽HN4火星の合がほぼぴったり合で重なり、事故発生に極めて特徴的な表示だ。おもに地震を見る4調波は物理法則的な事故を表象することもある。
また高度な医療と来ればキロンだが、どこに出るかというと、状況を取り巻く社会的環境を表す8調波で、ネイタルキロンにHN8太陽HN8火星がゆるい合を形成。AEDによる心肺蘇生はここに表れているのだろう。

さらに第23調波をひもとく。ここからは筆者の仮説だが素数第19調波は現代文明による事故を示すが、素数第23調波は近未来的な事故と解釈している。
この23調波によれば、ネイタル火星にHN23ASCの合で諫早市での事故、ネイタル金星にHN23火星の合で事故発生のトリガー、ネイタルジュノーにHN23水星の合で若年者の被害、HN23太陽とHN23木星の同座で保護と恩恵の享受が同時に表示される。

近未来的事象、というのはこういった事故は高度な医療知識と技術が広く行き渡った現代、しかも比較的近年でなければ救われなかったという人類の歴史的事実がある。この事象は人間に課せられた近未来的テーマを内包しているように思わされた。

ところでこのたびの事象について、もっと木星やキロンが活躍してもいいような先入観があった。木星はネイタルでイーストポイントとゆるい合だが、それだけでは影が薄い。筆者の感じるところでは太陽から火星ー木星間のメインベルトまでが「太陽系内の太陽系」として人間に直接影響を与えているように思える。木星からカイパーベルトまでの天体は前者よりやや間接的な影響を与えているのではないかと考えている。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

繰り返されるトラブル

2007-09-17 02:10:07 | 事故
エキスポランドでまたトラブルが発生した。15日午後2時ごろ、ジェットコースター「オロチ」が1周した後、ホームで停止せず、そのままもう1周し止まった。自動停止させるセンサーが正常に作動しなかったという。
5月に死亡事故があったばかりの遊園地でまたも繰り返されるトラブル。事故を防ぐ管理体制やシステムの改良が不十分だったのではないか。エキスポランドはいまだに事故に対して脆弱な体質が改善されていないと見られる。

ところで5月5日のコースター事故の同日、アフリカで旅客機が墜落したことはブログでも触れた。このたびも、翌日にタイ南部で航空機が着陸に失敗し大破、多数の死傷者が出ている。
タイ南部プーケット島の空港で16日午後4時(日本時間同6時)ごろ、バンコク発プーケット行きの旅客機が着陸に失敗し大破して炎上。46人が病院に搬送されたが残りは死亡したとみられる。乗客には英国やオーストラリアなどの多くの外国人が含まれているという。

エキスポランドのトラブルは、今回の旅客機事故と同じ事故波動に影響されたものと推測できる。ここでいつもと同じように19調波を見ていきたいのだが、結論から書くと、同一調波内に事故パラメータがかたまって存在する場合、事象が発生するのは一番最後にくる組み合わせが成立したときだと言える。
11日新月図ではふたごに火星、ししに金星、そしておとめにサウスノードが配置され、第19調波の火星が9日から17日にかけてこの間を通過する際に事故波動を次々に拾っていくのである。

経過を追っていくと、9月9日02時頃HN19火星と同金星がふたごで合。12日01時頃HN19火星と同サウスノードが合(この前後1度以内にHN19木星と同天王星も合)。13日04時頃HN19金星が新月図火星と合。15日04時にHN19火星は新月図金星と合。そして15日14時05分、大阪にてネイタル金星とバーテックスが合。このときやっと事故波動の予兆が現れる。その後HN19火星は16日12時10分頃おとめにイングレス。同14時50分頃HN19火星が新月図土星と合。そしてタイのプーケットにおいて日本時間18時7分頃(修正済*1)にネイタル金星がDSCと合となり、旅客機事故が発生した。

このとき同時にICにセレスが合となり、符号の一致に驚きだ。セレスは植物全般を指し、事故機が着陸時雨で横滑りして隣接する林に突っ込んだというのはここに表示されている(*2)。

HN19火星がおとめに入座して事故が発生したのは、新月図おとめにサウスノードがあったためと考える。土星はサウスノードと同サインであったのでたまたまトリガーとなったのだろう。
しかしもっと単純に考えると、16日はネイタルチャートで太陽と火星がタイトなスクエアであったことが大きい。火星と金星はゆるいセクスタイル。この組み合わせがいつも事故を引き起こすとはいえないが、調波をひもとくとこのたびは危険なパラメータが集中していたのである。

先日書いたビンラディンのビデオ公開で、新月図の事件性はおおむね満たされたのだと思うが、事故の性質は依然残されていたということだろう。筆者が気がかりだったのはこの2つの性質がテロとして同時に発現することだったのである。

--------------------
*1 事故発生時間は報道各社でまちまちだが、このたびは中日新聞の報道にそってレクティファイした。
*2 事故発生図から特徴を読むことが出来ても、どこで事故が発生するか予知することは未だ出来ない。例えばタイ新月図では旅行を表す3室に火星が入居、外国を指す9室カスプにヴェスタが合で、事故の予兆となる大枠はあった。しかしこれは一例にすぎず、マレーシアの首都でも同様の表示となる。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安倍首相辞任

2007-09-13 03:11:21 | 社会(マンデン)占星術
12日午後、安倍首相は緊急記者会見を開き、内閣総理大臣を辞任すると表明した。参院選惨敗後の内閣改造も、政治とカネの問題が解決できず、テロ対策特措法延長の展望も開けないなど、政権の維持は困難と判断したようだ。昨年9月に発足してから1年を待たずに安倍政権は終局を迎えることとなった。

安倍政権に引導を渡したのは天王星だ。政権の発足となったのは国会で内閣総理大臣が指名された昨年9月26日。政権発足時のチャートを開き、ハーフサムで俗に「死の軸」と呼ばれる終了軸、つまり土星と火星が形成する内角と外角の中間点を結ぶ軸を導きだすと、おとめ16度-うお16度の線が得られる。ここに現在トランシットの天王星(うお16度)が接触したのだ。11日新月図ではこの天王星が太陽-月とオポジションを組んでおり、この新月図が政権の終了を決定づけたといえるだろう。

政権発足時チャートを見れば、サウスノードに金星、ジュノー、ヴェスタが合でいかにもそれらしい欠点が目立った内閣だった。常識から外れた政治感覚と際限なき責任問題の噴出は避けられなかったようである。

ところで、占星術といえば何か社会的事件があるたびにすぐに当事者個人のホロスコープを調べ上げ、そこに理由を探す傾向が顕著であるが、それは好ましくないことだ。社会的事象はそれ自身に意味が内包されており、個人のチャートを読む必要なく説明できるものである。個人のチャートはその人個人のテーマであって社会現象の理由付けとするのは筋違いではないか。プライバシー保護の問題もあり、筆者はあえてブログで個人のチャートを扱わないこととしている。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぜビンラディン?

2007-09-13 01:01:36 | 新月図
7日に米ABCほか世界のメディアが、3年ぶりというウサマ・ビンラディンのビデオ声明を公開した。米同時テロ6年を迎え、さらにテロ攻撃を強化するという内容だという。米政府高官はこの声明について、米国本土への攻撃を画策しているものだと指摘した。

筆者がテロを警戒する記事を投稿した数日後にこのような展開になるとは、驚きというより、少々困惑している。つまり、今月11日の新月図でテロの可能性を私独自の方法で読み取ったわけだが、実際に出てきたのはビンラディンのビデオ声明だった。これは占星術的にどう解釈すればよいのだろうか。

このビデオ声明が犯行声明となって、テロリストが行動を起こす、という可能性もなくはない。しかし実際は声明の公表によって治安の警戒レベルが上がってテロリストの行動は極めて制約されるのは確実だ。実際にテロを起こす者は、その可能性すら決して匂わせてはならないのである。

もちろん中長期的に見てこの声明がイスラム過激派の精神的燃料投下となることは明白だ。しかし新月図の守備範囲はせいぜい一ヶ月、調波図にあっては1~2日が限度。上記の考察から、今月中の大きなテロの可能性がなくなったとすれば、11日新月図が表象するものは、ビンラディンのビデオ声明公表そのものということになる。

実際のテロでなく、テロのイメージを世界に植え付けることも、テロと同義なのだろうか? これが筆者が困惑している理由である。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

危機を回避するには

2007-09-07 00:50:23 | 占星学
ドイツでもテロリストが逮捕された。5日、ドイツ国内で自動車爆弾による同時テロを実行する計画を立てていたとして3人が逮捕された。標的は空港や米軍基地などだったという。犯人はパキスタンで軍事訓練を受けたイスラム過激派組織の一員とのこと。

前回書いたようにドイツもヨーロッパ中部に位置し、次の新月図は注意すべきチャートとなるが、危機は未然に防ぐことができたようだ。しかしこれだけ連続してテロ計画の首謀者が逮捕されるというのは、やはりテロの危険が迫っているということなのだろうか。

ところで占星術等の古代の哲学に照らして危険を察知した場合、その危機を回避する為にとられたある所作がニュースとなっていたので触れてみたい。

ロイターの記事によると、ネパールの国営航空会社は4日、保有する旅客機に技術的な不具合が出たことを受け、ヒンドゥー教の空の神をなだめるため、カトマンズの空港でいけにえとしてヤギ2匹をささげたという。不具合は過去数週間続いていたが、機体の不具合は直り、運航を再開したとのことだ。

近代技術の結晶である航空機の不具合を解決するために、「やぎのいけにえ」とは場違いな感がしないでもない。しかしむしろ、古代から人間はこういった祈りを捧げることによって、問題を「治癒」してきたのである。不具合が何かは明らかにされなかったが、危機が予見された場合、祈祷でもしないよりした方がよい。

なぜなら次の新月図でネパールはインドと同じく、天底に火星が合で航空機事故などの危険が極めて高い表示が出ていたからだ。ネパールでは、伝統的な方法で危機回避の行動をとったのだと言えよう。

占星術で示された危機を回避する方法は確立しているとはいえない。しかしながら、それが起こる前に「認知する」ことは、運命の流れに変化を与える一石となる。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする