筆者が6/25付記事において、次の地震を予想していた7月12日に大型地震が発生した。午前4時22分頃、福島県沖を震源とする地震が発生し、宮城、福島、茨城、栃木の4県で震度4を観測した。マグニチュードは6.8、震源の深さは約10キロ。この地震で岩手県~宮城県などで最大20センチの津波が観測された。両県では、1万1800世帯、約2万6600人に避難勧告が出された。
東日本大震災の余震域で発生した地震で、東北地方に津波注意報が出されたのは、昨年10月26日以来という。
筆者はフィリピン海プレートを中心に予想しており、福島沖はアウターライズ地震で場所はずれた。また警戒の意味も含めM8級も視野に入れていたが、結果はM7級に届かぬという、予想より軽い発震となった。しかし発震のタイミングは予想以上に正確だった。揺れのほか津波の発生もあったが、被害がほとんど出ていないのは幸運だった。
◆台風8号の軌跡の終端で発震◆
折しもこの時期、日本列島に大型で非常に強い台風となった「台風8号」が日本列島を通過した。この台風は中心気圧935ヘクトパスカル、最大風力50メートルの勢力を維持して、8日から9日にかけて沖縄本島を通過。沖縄本島地方に初めて「特別警報」が出された。その後10日には南九州を横断して、太平洋沿岸を進み、11日の午前中には福島県沖で温帯低気圧となって消滅した。
福島県沖地震が発生したのは、まさに台風が勢力を減衰させ温帯低気圧に変わった地点に一致した。地震発生も、台風消滅から1日も経たない間での発震である。これは、一部の研究者のあいだで言われていたことだが、台風通過による強い気圧の変化が、地殻に影響を与え、地震発生を誘発する(もしくは、地震がスロースリップに変化する)現象ではないかと思われる。台風が沖縄を通過した2日後の11日にも、沖縄本島北西沖でM5.3の地震が発生しているが、これも台風の軌跡に添う震源であった。
・【ネットで噂】台風と地震って何か関係あるの? - NAVER まとめ
・台風と地震の関係(当ブログ記事)
台風8号の進路と、沖縄、福島沖の地震を、プレート境界図に合成してみると、このたびの台風がフィリピン海プレートから南九州を通過して、南海トラフに沿って進み、相模トラフを通過して太平洋プレート境界で終端となった。見事にブレート境界に沿って進んでいるのが分かる。2つの地震は、いずれも台風の軌跡とプレート境界が交わった地点で発生しているのである。
プレート境界に台風を導く何かがあるのか。台風8号が「50年に一度」の超大型と言われたわりには、実際にはそれほどの被害を与えておらず、台風に刺激された梅雨前線による豪雨の方が被害が大きかった。するとこの台風は、地震に縁の深いタイプのものだったのかもしれない。
筆者は地震や台風はすべて、地磁気の状態や宇宙放射線の降下の影響と不可分に結びついていると考えている。参考までに以前当ブログで紹介した記事を再掲する。
・「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明(In Deepさんブログ)
◆8月3日に、最後の割れ残りが崩壊か◆
筆者は6/25記事に先立つ、5/12記事においても、7/12日前後に発生する地震に注意を呼びかけていた。
・フィリピン海プレートから西日本地震へ(5/12)
それぞれの予測の根拠とした日蝕図は、5/12記事では2011年11月25日の日蝕図であり、6/25日記事では2010年7月12日の日蝕図である。これら2つの日蝕図に共通する警戒日が今年の7月12日であった。
予想日が的中したとはいえ、M6.8では、まだ地震エネルギーが保存されている可能性があり、もう一つ予想を出して注意を促したい。
日蝕図が保持する地震エネルギーは、いくつかの発震で発散させていったのち、無効となると考えられるが、上記2つの日蝕図のうち、1番目の2011年11月25日の日蝕図はエネルギー終息が近いと見る。
この日蝕図のP月が経過の冥王星に合となるのが、8月3日前後。おそらく同日蝕図の最後の警戒日となると思われる。念のため日本地域でのM6~M7級地震の発生に注意していただきたい。
東日本大震災の余震域で発生した地震で、東北地方に津波注意報が出されたのは、昨年10月26日以来という。
筆者はフィリピン海プレートを中心に予想しており、福島沖はアウターライズ地震で場所はずれた。また警戒の意味も含めM8級も視野に入れていたが、結果はM7級に届かぬという、予想より軽い発震となった。しかし発震のタイミングは予想以上に正確だった。揺れのほか津波の発生もあったが、被害がほとんど出ていないのは幸運だった。
◆台風8号の軌跡の終端で発震◆
折しもこの時期、日本列島に大型で非常に強い台風となった「台風8号」が日本列島を通過した。この台風は中心気圧935ヘクトパスカル、最大風力50メートルの勢力を維持して、8日から9日にかけて沖縄本島を通過。沖縄本島地方に初めて「特別警報」が出された。その後10日には南九州を横断して、太平洋沿岸を進み、11日の午前中には福島県沖で温帯低気圧となって消滅した。
福島県沖地震が発生したのは、まさに台風が勢力を減衰させ温帯低気圧に変わった地点に一致した。地震発生も、台風消滅から1日も経たない間での発震である。これは、一部の研究者のあいだで言われていたことだが、台風通過による強い気圧の変化が、地殻に影響を与え、地震発生を誘発する(もしくは、地震がスロースリップに変化する)現象ではないかと思われる。台風が沖縄を通過した2日後の11日にも、沖縄本島北西沖でM5.3の地震が発生しているが、これも台風の軌跡に添う震源であった。
・【ネットで噂】台風と地震って何か関係あるの? - NAVER まとめ
・台風と地震の関係(当ブログ記事)
台風8号の進路と、沖縄、福島沖の地震を、プレート境界図に合成してみると、このたびの台風がフィリピン海プレートから南九州を通過して、南海トラフに沿って進み、相模トラフを通過して太平洋プレート境界で終端となった。見事にブレート境界に沿って進んでいるのが分かる。2つの地震は、いずれも台風の軌跡とプレート境界が交わった地点で発生しているのである。
プレート境界に台風を導く何かがあるのか。台風8号が「50年に一度」の超大型と言われたわりには、実際にはそれほどの被害を与えておらず、台風に刺激された梅雨前線による豪雨の方が被害が大きかった。するとこの台風は、地震に縁の深いタイプのものだったのかもしれない。
筆者は地震や台風はすべて、地磁気の状態や宇宙放射線の降下の影響と不可分に結びついていると考えている。参考までに以前当ブログで紹介した記事を再掲する。
・「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明(In Deepさんブログ)
◆8月3日に、最後の割れ残りが崩壊か◆
筆者は6/25記事に先立つ、5/12記事においても、7/12日前後に発生する地震に注意を呼びかけていた。
・フィリピン海プレートから西日本地震へ(5/12)
それぞれの予測の根拠とした日蝕図は、5/12記事では2011年11月25日の日蝕図であり、6/25日記事では2010年7月12日の日蝕図である。これら2つの日蝕図に共通する警戒日が今年の7月12日であった。
予想日が的中したとはいえ、M6.8では、まだ地震エネルギーが保存されている可能性があり、もう一つ予想を出して注意を促したい。
日蝕図が保持する地震エネルギーは、いくつかの発震で発散させていったのち、無効となると考えられるが、上記2つの日蝕図のうち、1番目の2011年11月25日の日蝕図はエネルギー終息が近いと見る。
この日蝕図のP月が経過の冥王星に合となるのが、8月3日前後。おそらく同日蝕図の最後の警戒日となると思われる。念のため日本地域でのM6~M7級地震の発生に注意していただきたい。