占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

台風8号通過後、福島沖でM6.8地震が発生

2014-07-21 12:38:44 | 地震占星術
筆者が6/25付記事において、次の地震を予想していた7月12日に大型地震が発生した。午前4時22分頃、福島県沖を震源とする地震が発生し、宮城、福島、茨城、栃木の4県で震度4を観測した。マグニチュードは6.8、震源の深さは約10キロ。この地震で岩手県~宮城県などで最大20センチの津波が観測された。両県では、1万1800世帯、約2万6600人に避難勧告が出された。

東日本大震災の余震域で発生した地震で、東北地方に津波注意報が出されたのは、昨年10月26日以来という。

筆者はフィリピン海プレートを中心に予想しており、福島沖はアウターライズ地震で場所はずれた。また警戒の意味も含めM8級も視野に入れていたが、結果はM7級に届かぬという、予想より軽い発震となった。しかし発震のタイミングは予想以上に正確だった。揺れのほか津波の発生もあったが、被害がほとんど出ていないのは幸運だった。

◆台風8号の軌跡の終端で発震◆

折しもこの時期、日本列島に大型で非常に強い台風となった「台風8号」が日本列島を通過した。この台風は中心気圧935ヘクトパスカル、最大風力50メートルの勢力を維持して、8日から9日にかけて沖縄本島を通過。沖縄本島地方に初めて「特別警報」が出された。その後10日には南九州を横断して、太平洋沿岸を進み、11日の午前中には福島県沖で温帯低気圧となって消滅した。

福島県沖地震が発生したのは、まさに台風が勢力を減衰させ温帯低気圧に変わった地点に一致した。地震発生も、台風消滅から1日も経たない間での発震である。これは、一部の研究者のあいだで言われていたことだが、台風通過による強い気圧の変化が、地殻に影響を与え、地震発生を誘発する(もしくは、地震がスロースリップに変化する)現象ではないかと思われる。台風が沖縄を通過した2日後の11日にも、沖縄本島北西沖でM5.3の地震が発生しているが、これも台風の軌跡に添う震源であった。

【ネットで噂】台風と地震って何か関係あるの? - NAVER まとめ
台風と地震の関係(当ブログ記事)

台風8号の進路と、沖縄、福島沖の地震を、プレート境界図に合成してみると、このたびの台風がフィリピン海プレートから南九州を通過して、南海トラフに沿って進み、相模トラフを通過して太平洋プレート境界で終端となった。見事にブレート境界に沿って進んでいるのが分かる。2つの地震は、いずれも台風の軌跡とプレート境界が交わった地点で発生しているのである。



プレート境界に台風を導く何かがあるのか。台風8号が「50年に一度」の超大型と言われたわりには、実際にはそれほどの被害を与えておらず、台風に刺激された梅雨前線による豪雨の方が被害が大きかった。するとこの台風は、地震に縁の深いタイプのものだったのかもしれない。

筆者は地震や台風はすべて、地磁気の状態や宇宙放射線の降下の影響と不可分に結びついていると考えている。参考までに以前当ブログで紹介した記事を再掲する。

「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明(In Deepさんブログ)

◆8月3日に、最後の割れ残りが崩壊か◆

筆者は6/25記事に先立つ、5/12記事においても、7/12日前後に発生する地震に注意を呼びかけていた。

フィリピン海プレートから西日本地震へ(5/12)

それぞれの予測の根拠とした日蝕図は、5/12記事では2011年11月25日の日蝕図であり、6/25日記事では2010年7月12日の日蝕図である。これら2つの日蝕図に共通する警戒日が今年の7月12日であった。

予想日が的中したとはいえ、M6.8では、まだ地震エネルギーが保存されている可能性があり、もう一つ予想を出して注意を促したい。

日蝕図が保持する地震エネルギーは、いくつかの発震で発散させていったのち、無効となると考えられるが、上記2つの日蝕図のうち、1番目の2011年11月25日の日蝕図はエネルギー終息が近いと見る。

この日蝕図のP月が経過の冥王星に合となるのが、8月3日前後。おそらく同日蝕図の最後の警戒日となると思われる。念のため日本地域でのM6~M7級地震の発生に注意していただきたい。


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木星サイクルで見るNY株価の今後の行方

2014-07-07 00:15:33 | 金融占星術
7/3日、ニューヨーク株式市場は堅調な米雇用統計を受けて上昇、ダウ工業平均が17000ドルを史上初めて突破した。昨年11月に16000ドルを突破して以来、約8ヶ月ぶりに大台を更新した。

日経平均株価も好調、年初以来弱気で推移していたが、最近はやっと15400円台を超えて、年頭につけた年初来最高値の16200円台を窺う勢いが見えてきている。

日本勢は政府の肝いりで、年金共済による株式投資が進められており、結果が出てきているというところであろう。

リーマンショック以来、順調に値を伸ばしてきたNYダウ株価はこの先どうなるのか、検討してみた。

◆加熱するサマーラリー、その先に待ち受けるものは◆

株価の推移を見る上で、木星の存在は欠かせない。木星の膨張力は勢いがあれば、他のどんな天体位相の障害があれども止めることはできない。また逆に収縮するときも、ほかのどんな良い位相の支えがあろうと、ストッパーにならないのである。



上に掲げたのは、1995年を起点としたNYダウ株価の推移である。赤く塗った期間は、木星が火のサインであるしし座といて座に入居した期間である。本年7月16日20:00から、木星はしし座にイングレスする。

NYダウ株価が大きく反転した時間帯に、木星が入居していたのが、2000年以降ではしし座といて座であることがわかる。

〈木星が入居したサインとその時期〉
1994.11~1996.1=いて座
2002.8~2003.8=しし座
2006.11~2007.12=いて座
2014.7=2015.8=しし座

NYダウのサイクルの起点を1995年とすると、いて座からのスタートとなり、この時間帯では株価は真っすぐに上昇した。しかし、次のしし座の期間である2002~03年は、ITバブル崩壊に起因する株価下落が顕著に現れている。このときはしし座の期間内でサイクルの底を打ち、その後は安定的に上昇している。

次に来たサイクルのピークは、2007年。木星がいて座に入居していた時間帯だ。株価はこの年強い上昇を見せた後、木星がいて座を抜けて失速。2008年9月のサブプライムローン破綻によるリーマンブラザーズ倒産、いわゆるリーマンショックが起こり株価は大暴落した。

株価は2009年に底を打ち、その後今に至るまで順調に値を伸ばしている。7月に入りついに17000ドルの大台を達成した。そして今夏7月16日に、2002年以来12年ぶりにしし座に入居する。

これまで見たように、木星がしし座およびいて座に入居したときに、大底あるいは天井をつけている。つまり、この木星しし座の時間帯における株価動向が、その後の株価のトレンドを大きく左右させる可能性が非常に高いのである。

◆動かなくなった市場、そして低い警戒感◆

本年株ないし為替などの取引を手がけている各方面から聞こえてくるのは、“低ボラティリティ”という言葉。売り買いしても利幅が少なく、利益が上がらないというのである。そういう意味では、本年の金融市場は主要相場においては昨年に比較すれば間違いなく、凪の状態が続いている。

サイクル理論に注目するなら、これは非常に強いシグナルを発していると見てよい。サイクルというのは、上下動が徐々に少なくなりついに止まってしまうようになると、それは爆発的な変動が近づいている証拠である。

このいわゆる三角持ち合いのような状況は、地震においても同じ状況が見られることがある。有感地震が10数時間~24時間以上も停止してしまうときがあるが、その後大型の地震が発生することが少なくない。サイクル論的に、金融と地震に共通する振る舞いがあることは注目したい。

そして、市場に広がる雰囲気を示すVIX、いわゆる恐怖指数と呼ばれる指数は今夏、2007年以来の10台という低さを記録している。市場の雰囲気がポジティプ一色になったときが、むしろ危ないという。前回ではこの後リーマンショックが発生している。



膠着した市場と低い警戒感、これはサイクルの終焉を示すシグナルだと受け止めるべきであろう。

◆早ければ本年9~10月には底なしの大暴落か◆

木星が移動するサインの、火地風水という1つのサイクルが7月中旬に終わる。水のサインがもたらした非常に強いバブル効果は、ここで性質を転換し、一旦はじけると思われる。

本来なら、もっと早く調整が入る形が、サイクル的には望ましかった。木星がかに座運行中に調整が入っていたなら、しし座木星の期間に底を打ち、谷間は比較的穏やかに反転に入っていたと思われる。

勢いのついたまま木星はしし座にイングレスする。しかしすぐに株価は萎むことにはならないと見る。未曾有の量的緩和で天文学的に増えたキャッシュマネーが、火のサインによって上昇気流に乗って吹き上がる可能性があるのだ。木星がしし座に入居しても暫く動きを見極める必要がある。

シナリオは3つ。1つは木星ししイングレス直後から下落を始める。2つめは勢いをつけて垂直上昇のような値動きを示した後に下落。3つめは、しし座運行中はかろうじて天井を維持する。しかし株価がしし座を超えた期間も上がり続けるということは過去のサイクルや現在の状況から、それは極めて難しいと思われる。

木星は9月半ばにしし座の中間点である15度を通過する。サインの中間はトレンド転換の重要な分岐点だ。もしここまで強気継続であったとしても、9月から10月にかけて急激な下落を見るかもしれないので、ここは厳重な警戒が必要だ。

サイクルの終焉が明瞭になるなら、下落は少なくとも12000~13000ドル台。1995年からのサイクルを見通すと、8000ドル台もありうる。QEで水増しされた分もサイクルがはじき飛ばすなら、6000ドル台という半値以下の水準もあり得よう。

もし大きな株価下落が観測されるならば、おそらく地政学的要因や、新興国のバブル崩壊といった多くの要因が重なるのではと考える。日本であれば地震が引き金になる可能性もある。

最近筆者は、サイクル論が支配する影響力は金融にしろ、地震にしろ非常に強いものがあると感じている。サイクル的に木星がしし座にイングレスする7/16以降は、金融市場に赤信号が点灯するだろうと申し述べたい。

コメント (3)
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6月の地震予想の結果

2014-07-06 05:40:56 | 予測
筆者は毎月ツイッターで地震予想を公開しているが、結果をわかりやすく検証する方法をこのたび見つけた。以下のサイトで必要な期間とマグニチュードを指定しての地震記録がグラフ化できる。

地震情報検索[USGS版](世界の地震)http://eq.ideeile.com/u/

これを利用して検証結果を報告する。

筆者が公開した地震予想は次の通り。
[地震予想] 6/2、4、8、13、14、19~20◎、23、27、29。(1)
7/3~4、7~8◎、12、13◎、14、16◎、18◎~19、21、25~26◎。(2)



予想日の分布はマグニチュード6前後の発震日周辺にあり、当たらずとも遠からずといったところ。発生頻度としては予想と結果のバランスはとれているように見える。今後一層精度を上げていきたいところだ。

二重丸で予想した大型地震のピークは、4日後にずれて発震した。いわゆる巨大地震は、天体のトランシットを用いた日毎の予想とはまた別の複数のホロスコープが関与するので、予想に載せるのが難しい。

大型地震の予想は、個別にブログやツイッターでお知らせしているところである。

〈主な地震の天体位相〉
6/14 South Indian Ocean M6.4 Nサウスノード-H水星, Nノースノード-H金星
6/24 New Zealand M7.2, Alaska M7.9 Nサウスノード-H太陽キロン, H冥王星サウスノード
6/29 Visokoi Island M7.2 N冥王星-H金星ジュノー

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(1) https://twitter.com/pneuma_2007/status/472026570471636992
(2) https://twitter.com/pneuma_2007/status/480723382216826880


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新宿焼身自殺事件に見る“プログレスの朔行”

2014-07-05 19:37:10 | 事件
6月29日昼過ぎ頃、JR新宿駅南口前の歩道橋に座りこんでいた男性が焼身自殺を図り、病院に搬送された。男性は集団的自衛権の行使容認に抗議する主張を繰り返していたという。

新宿駅南口で男性が焼身自殺図る? 集団的自衛権の行使容認に抗議か【UPDATE】http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/29/shinjyuku-station-suicide_n_5540882.html

事件当日は、意識があるとされていたが、続報が出ないので生死は不明だ。

◆昨年8月の新月が事件の原図か◆

日本ではあまり前例のない事件だが、筆者がこの事件に関心を持ったのは、この焼身自殺を図るという事件に相応しい新月図が、昨年の8月に成立していたことを思い出したからだ。

2013年8月7日の新月図はしし座14度の新月に、ヴェスタが完全な合で成立している。ヴェスタは何らかの犠牲、宗教的な純潔、聖火などを象徴する天体だ。

この新月による天体の位相が、ヴェスタの特性をどのように引き出すのかは分からなかった。ただ何か印象深い事象の至現があるように思われたのである。

そして、この位相に象徴される事故が起こったのは2ヶ月後の10月1日。JR横浜線で踏切内で倒れている男性を救助しようとした女性が、電車にはねられて亡くなるという悼ましい事故が発生した。

このときは天体のトランシットをタイミングとして採用していた。そして8/7新月の特異な事象は、一応の完結をしたものと思われた。

◆本年6/27新月図が過去を呼び起こす◆

新宿の焼身自殺事件の直近の新月である6/27日。この1日前には、1人の死刑囚の刑執行が行われたという報道があり、何かのタイミングが発動しているように思え、少し気になっていた。そんな折に発生したのが、あの焼身自殺事件であった。

ホロスコープを紐解くと、昨年8/7新月図からのプログレス進行からは、今回の事件のタイミングは見られなかった。しかし、6/27新月図から起算して、昨年の8/7新月図を見るという“朔行プログレス”を見ると、そこにタイミングを示す天体の位相が成立していたのである。

図の第2円に示されるP月-P水星の合が、事象のタイミングを示している。6/27新月図は過去を参照し、昨年8/7新月図の特徴を呼び出したのだ。



この方法は、いわば時間を過去に向かって進めるというもので、占星学の定石にはまったく存在しない分析法だ。しかし筆者は、今年の都知事選予想を分析した折、この方法が意外に強い効力を持っていると確信した。そして今回の事件で、その確信はいっそう強められたのである。

◆2つの時間の流れ◆

しかし、時間を朔行させるという概念は本当に存在するのだろうか。プログレスという技法は、イベント発生日から起算して一日を一年、または一度を一年と見なす、いわゆるサイクル理論の一種である。サイクル論は数理的理論であるので、複素数の概念を取り入れれば、あるいはマイナス時間という概念も成立するのかもしれない。

逆に、通常の8/7新月図を起点とした進行図では、今回の事象のタイミングは見られなかった。この差は何によるものだろうか。

本記事を執筆中に、twitterのTLに偶然、半田広宣氏のツイートが流れてきた。それによると、

(1)「要は時間とは魂の二重の運動が織りなす放出(繰り広げ)の螺旋と吸引(巻き込み)の螺旋のようなものなのだ。」
(2)「このことをシュタイナーはエーテル的時間(過去から未来への流れ)とアストラル的時間(未来から過去への流れ)というかたちで表現し、意識は両者の衝突の位置に発生するとしている。」

神秘思想家のR.シュタイナーの認識では、エーテル時間とアストラル時間という相互に逆向きの時間の流れがあるらしい。プログレスの朔行は、アストラル時間に導かれた時間系なのかもしれない。

◆事件の顛末は消滅◆

事件は1日に安倍内閣が閣議決定した、集団的自衛権に抗議するという意図があったとされる。しかし自殺を図った人物の身元も容態も、報道が途絶えたために不明である。

筆者の個人的な見解だが、この人物はもしかすると与党に関連の深い宗教団体に関係するのかもしれないと感じた。その教団は先の大戦で弾圧を受けた体験から、平和憲法を遵守するという政治的支柱を掲げているので、動機としてはあり得ると思ったのである。

星の言葉が事象として現れるなら、その言葉を真摯に受け止めたいものである。

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(1) https://twitter.com/kohsen/status/485299355050442752
(2) https://twitter.com/kohsen/status/485300681968869377


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