占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)

占星術に関して思いついたことを書き留めるブログ。西洋占星術による地震予測、金融占星術の研究をしています。

アルジェリアでのテロ事件を読む

2013-01-29 00:52:48 | 社会(マンデン)占星術
1月16日、アルジェリア南部の天然ガスプラントにイスラム武装グループが急襲し、人質となった日本人10人が死亡したほか多数の犠牲者が出た。この事件は発生時から情報が錯綜し、一時は人質が救出されたという報道もあった。しかし実際には、17日にアルジェリア軍が攻撃を開始し、軍の攻撃によって武装勢力と人質が乗っていた車両が破壊され多数の死者が出るなど、最悪の結果を見ることになった。

テロリストの目的は何だったのか。この事件発生の5日前、北アフリカ・マリの大統領は旧宗主国フランスに、イスラム過激派に対する軍事介入の要請を行っており、フランス軍はマリ北部を支配するイスラム過激派に対する空爆を開始した。当初はこの軍事介入が今回のテロ事件に深く関わっていると見られていた。

ところが事件が鎮圧されてから、このテロ事件はイナメナスの天然ガスプラント建設に携わっていたBPと日揮の幹部が会合する日を狙っての犯行だったという見方が強くなった。国際企業の最高責任者が油田を視察するのは、年に1~2回程度だという。テロが発生した日にBPのカルロス・エストラーダ副社長と、日揮の最高顧問、新谷正法さんが銃撃を受け亡くなっている。

事件はマリに対するフランスの軍事介入が背景にあるのは、当初の武装勢力の犯行声明からも明らかだが、このテロ事件の準備には数ヶ月かかっており、ガスプラントに内通者が居たとして取り調べも始まっているという。

事件が収束してからも一向に目的が明らかでないこのテロ事件。占星学ではどのように読めるのだろうか。

◆1/12新月図から読むアルジェリアテロ事件◆
この事件の顛末を12日のアルジェ新月図から読み解いていく。今回解読の方法に一部ホラリーの技術を応用した。一般的にマンデンとホラリーの解読法は混ぜて使用するのは禁止だが、全容が明らかでない事件の分析には場合によっては有効ではないかと判断した。



まずアルジェ新月図MCにサウスノードが合。テロ事件や大型事故が発生しやすい地域である。テロリストは12室が表示するが、かに28度で支配星の月は太陽と合。太陽は5室でテロリストが自らの存在を強く主張している。太陽-月はノード軸と調停角で、この新月図の時期アルジェリアにおけるテロ事件の発生を強く示唆している。

被害者は8室で表される。8室にはおひつじの天王星、パラスが入居し、化石燃料に関わるプラント技術者が人質となったことに適合している。また8室カスプはうお座で、支配星の海王星は7室入居。7室は交渉相手や外国との折衝を示し、ここに海王星が来ることで、外電が伝える事件の情報が大いに錯綜したことは言うまでもない。

さて、これら8室に関わる天体に凶角でアスペクトする天体が事件の真犯人と読むことができる。まずおひつじ4度の天王星だが、やぎ3度の金星、同9度の冥王星などとスクエアを形成する。金星はおうし、てんびんの支配星だが、そのうちおうし座はアルジェリアMCのサインである。MCといえば、政府と読むが、政府? アルジェリア政府だろうか。冥王星はICさそりの支配星で、武装勢力の表示となる。

ホラリー的分析では、天王星にスクエアを形成する天体の入居するハウスを、天王星の入居するハウスを1室として、何番目のハウスとなるかで犯人像を明らかにする。金星冥王星は5室であり、8室の天王星から反時計回りに数えて10室。これもMC=政府となる。一般には雇い主と解釈されるが、参加企業の最高責任者が2名殺害されていることから、ここでは発注者のアルジェリア政府が疑われる。

また海王星に凶角を成すのはスクエアとなる木星。木星も政府である10室に入居している。今回アルジェリア政府は人質救出より武装勢力の殲滅を優先し、人質もろとも武装勢力をミサイルで攻撃するなどしており、本来人質保護に当たるべきアルジェリア政府が逆に人質を殺してしまうという痛ましい結果となった。木星海王星のスクエアはこの事象を裏打ちしている。

分析の結果わかったことは、この事件はイスラム武装勢力の自己顕示欲求から来るものだけでなく、背景に関係各国の地政学的事情が見え隠れしており、テロの首謀者についてそれらの2者を分別することが出来ないということであった。この事件の闇は深い。

◆フランス政府に鍵があるか◆
地政学的要因を探るのに、アストロカートグラフィを使うのは有効だ。アルジェリアを通過する月のノードに、海王星DSCと合が正確にスクエアを形成するのが、パリのあるフランス北部なのである。



フランスがマリに軍事介入した背景には、フランスのアレバ社が保有しているニジェールなどのウラン権益があるとも噂されている。広大なサハラ砂漠のエネルギー権益を狙っているのは誰なのか。BPと日揮がなぜ狙われたのか。一介の素人の考えではとうてい答えの出ない問題だ。ただ天体はまず第一に、フランス政府の事情を踏まえることが問題の鍵であるということを暗に示していると思われるのである。

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