かたかたかた
キキ「はぁ〜、世間はゴールデンウィークなのに僕たちは今日もデスクワーク。全然ゴールデンじゃないよ」
ララ「わかるわ、もうゴールデンウィークじゃなくてもたまにはお休みがほしいわ」
ララ「わかるわ、もうゴールデンウィークじゃなくてもたまにはお休みがほしいわ」
うさぎ上司「こら!なにお喋りしてる!ララ、頼んだ資料の作成はもうできたか?」
ララ「すみません、もう少しで完成します!」
うさぎ上司「早くするんだぞ。キキ、うちの宣伝に使うプロモーション動画の企画はどうなってる?」
キキ「はい!この企画でいかがでしょうか?」
うさぎ上司「求めてるのはこれじゃない、やり直しだ」
キキ「、、すみません、わかりました。」
カタカタカタ
うさぎの事務員「お疲れ様、少し休んだら?ブラックコーヒーよ」
キキ「すみません、ちょっと眠くなってしまいそうだったのでこれで集中できます。ありがとうございます。」
うさぎの事務員「まだまだブラックコーヒーはあるからいっぱいおかわりしていいからね。頑張ってね」
うさぎの上司「このポスター、そっちに運んどいてくれ」
カタカタカタカタ
ララ「また資料ダメ出しされちゃった。」
キキ「僕もだよ。気に入らなかったのかな。こりゃ終わるまで残業決定かなあ、ブラック企業だから仕方ないよね」
ララ「キキ私、ここを辞めて転職しようかなと思ってるのよ」
キキ「え?転職?でもだいたいの転職先は決まってるのかな?ある程度は決まってないと、いきなり辞めるのはまずいような。なかなかすぐに転職しても仕事がみつからないよ」
ララ「違うわよ。私ここで働いて気づいたのよ。派遣で来たけど、もともと夢があったのよ、忙しさのあまり大切なことを忘れていたわ。私はこの世界を夢や希望、思いやりであふれた優しい世界に変えたい、星のステッキでお菓子やキャンディを出して笑顔になる子供たち、キラキラした輝く星になってみんなを笑顔で照らしたい!」
キキ「ララ。。そうだね僕も大切なことを思い出したよ。お父さま星とお母さま星も言ってたけど、輝く立派な一人前のお星様になること、みんなを幸せにしていくことを!」
キキララ「僕たち会社をやめます!大切な夢を思い出したので。これが僕たちのやるべき、いや、やりたい事なんだと。それを叶えたいです。忙しさのあまり、自分を見失っていました」
うさぎ上司「なにを言うんだ。辞めてももう雇わないし後悔しても知らんぞ。君たちには昇進と給与アップの見込みがあったのになあ」
キキ「そんなの、どうでもいいや」
ララ「そうね!私たちにはそんなのいらないのよ。やりたいように私達は生きて夢を叶えていきたいわ」
パチパチパチパチ
うさぎの事務員「素晴らしい演説で感動したわ!」
受付のうさぎお姉さん「私も!貴方達をみて、大切な夢を思い出したわ。私のやりたい事はこれじゃないって。私もやめてやる!」
うさぎ上司「お、おいお前たちまでなにを!」
しーん。
うさぎ上司「もういなくなっちまった!困ったなあもう、また募集かけるか、アットホームな職場、自由な服装、、っと!」
おしまい。