ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

05/11/07 小冊子『イヤホン余話(A)』おすすめです!

2005-11-07 23:55:44 | 観劇

歌舞伎座でイヤホンガイドが始まったのが1975年で今年で30周年になることから、表題の小冊子が無料で配布されている。イヤホンガイドを借りるといただけるリーフレット『耳で観る歌舞伎』のバックナンバーから再編集された小冊子である。今回は(A)=正確には○の中にAの字が入っている=となっており、1977~1985年となっているのできっと10年分ごとにまとめて(B)、(C)と続けて発行していただけると推測している。

歌舞伎座ではなくてもイヤホンガイドのコーナーにはあると思う。すでにイヤホンガイドを卒業された方も、遠慮されずにいただいてみてくださいとおすすめしたい。利用もしないでという遠慮はしなくていいと思う。過去に払った利用料の還元だと割り切ればいいのだ。私が配布に気づいて「ください」と声をかけたのもイヤホンガイドを借りない観劇の時だったが、ダメとは言われなかった。

私は歌舞伎はまだまだ初心者なので、時代物や舞踊の演目の観劇の際はイヤホンガイドを利用することも多い。ただし片方の耳がふさがっていると舞台のナマの台詞などがききとりにくいこともあり、音がもれないようにはずしたりつけたり、さらに双眼鏡も持ったりと大忙しである。それでも時代背景や所作の意味などの説明をタイムリーにききながら観ると左脳人間の私はとても満足できるのだ(まあ、解説員さんの個性でウマが合う、合わないというのもあるとは思うけれど)。

先代の勘三郎も国立劇場のイヤホンガイドを借りにきて、返却の際に「滅多に上演されない演目の場合は自分たちも知らないことが多いので聞いてよかった。ちっとも邪魔にならなかったよ」と言ったとかいう話も掲載されていた。
「ツケ打ちさんばなし」「鳴り物さんばなし」「衣裳さんばなし」など、当時の裏方さんの話も面白かった。
若かりし頃の玉三郎や猿之助の写真やエピソードなどもあり、これはなかなか読み応えのあるものだった。早く(B)(C)が出ないものかと楽しみにしているくらいだ。
写真は『イヤホン余話(A)』の表紙を携帯のカメラで撮影したもの。

今日の夜は、yukariさんとミニミニオフ会だった。そこでもこの『イヤホン余話(A)』を2部もらってきていたので1部おわけしたが、喜んでいただいてこちらも嬉しかった。重ねて、皆さんおすすめです(私はイヤホンガイドの回し者か?いやいや純粋に読み物としても面白いのです)!