ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】脳の健康

2006年07月22日 22時44分05秒 | 読書記録2006
脳の健康 頭によいこと、わるいこと, 生田哲, 講談社ブルーバックス B-1360, 2002年
・その分野の専門ではない人間が、百冊の本を読み、その内容をまとめて本を書くとこうなります~という見本のような内容です。一応、それなりの知識は得られますが、文章に迫力や凄みは感じられません。
・「脳科学の立場からいえば、幸福な人生とは「快感を得て、積極的に生きること」である。」p.3
・「この本では、どんな脳が健康な脳なのか、どうすれば健康な脳を獲得できるのか、健康な脳をさらに鍛え、守るにはどうすればよいのか、を最新の脳科学の成果を踏まえて提案する。」p.4
・「では「健康な脳」とはなにか、筆者はつぎの五項目を提案したい。新しいことを学習し、記憶し、理解する能力である「学力」、物事を考える「思考力」、これまでに学んだ事柄に基づいて今後のことを予測する「想像力」、新しい環境に対処する「順応力」そして善悪を判断する「判断力」である。 この五つの能力をバランスよく備えた脳が「健康な脳」であると、筆者は考えている。」p.16
・「本能とは、食欲、性欲、集団欲、睡眠欲、排泄欲、ヒトとヒトが引き寄せあう欲の六欲を指す。」p.18
・「2000年6月に、ヒトの持つすべての遺伝子を決定するヒトゲノム計画がほぼ終了した」p.44 不正確な記述。「DNAのすべての塩基配列を決定」とすべき。このような小さなミスひとつで本の信用はガタ落ち。
・「脳と他の身体組織でもっともちがう点は、エネルギー源として、他の身体組織は三大栄養素のどれでもつかえるのに、脳はブドウ糖しか利用できないことである。」p.117
・「先人がしてきた苦い経験を知識として学ぶのが読書である。良い書物を読むことで、先人の知識を獲得するのはもちろん、わたしたちの脳の神経細胞を活性化し、シナプスの形成を促進するはたらきがある。」p.158
・「わが国では車の排気ガスがひじょうにきれいなのは、ガソリンを燃焼するエンジン技術と、排気ガスを浄化する触媒技術が高いのはもちろんだが、その前提に、日本の石油メーカーがきれいな燃料を供給しているからなのである。」p.160
・「脳を鍛える目的は、天から与った才能を発見し、その才能に磨きをかけて自分と他人のために役立つ有意義な人生を送るためであると筆者は思っている。」p.161
・「体温がこれほど狭い範囲に保たれているのはなぜだろうか。 生きている細胞は、ある物質を他の物質に変換する化学反応を数多く行なっている。これらを代謝という。代謝にかかわる酵素は三七度C前後で正常にはたらくから、ここが平熱になっているのである。」p.166
・「報告では、線虫に十八時間にわたって携帯電話より弱い電磁波を当てたところ、細胞内に特殊なタンパク質(ヒートショック・プロテイン)が生成された。」p.176
・「週に一日は、仕事をまったくしない完全休養日を設けることである。もちろん、この日は、接待ゴルフも接待マージャンもしてはいけない。家でゴロ寝するとか、子どもと遊ぶとかして過ごすのである。この簡単なことを実施すれば、疲労を蓄積することなく、事故を未然に防ぎ、あなたの能力を十分に発揮できるはずである。」p.192
・「わたしたちが健康なときは、とかく感謝の念を忘れがちであるが、感謝の心を持つことがストレスを低下させるコツでもある。感謝の心を持つことが笑いを生み、周囲との不必要な摩擦を避けるばかりか、自分の精神を強くし、免疫のはたらきを高めるからである。」p.193
・「わたしたちは、考えたことを言葉で具体的に表現し、実行して日常生活を送っている。「考え、言葉で表現し、実行する」ことは、ヒトという生き物を万物の霊長たらしめている人間の三要素である。この三要素を磨きつづける人は、目標、希望、責任感、緊張感、集中力を持って積極的に生きる。」p.214
・「二番めのキーポイントは、音楽、絵画、映画、劇、物語などからの感動である。(中略)感動という快いシグナルが視床下部や前頭連合野を興奮させることで、健康な脳がさらに健康になる。」p.215
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?たいが【胎芽】 1 植物の芽で、養分を貯え、地上に落ちて新しい個体をつくる芽。ヤマノイモのむかごなど。  2 妊娠して二か月以内の胎児。

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