紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

三色フィルターで撮ってみる

2011-04-29 06:00:00 | 写真
前回、余市川の岸辺に咲く蕗のトウを撮影した際に、三色フィルターでも撮影したと書きました。ここでは多少遊び心で、撮った画像を色々加工してみましょう。話がかなり技術的手法になりますので、興味のない方は画像だけ目を通してください。

簡単に言いますと、光の3原色緑、赤、青の三枚のフィルターで3回の多重露光を1枚の写真に仕上げると、動かない部分は見た目どおりに写ります。動きのある部分はそのときのフィルターの色で表現されます。肉眼と異なるユニークな表現になります。詳しくは、当ブログ2009年3月28日付「三色フィルターを使う」を参照してくださ。

<三色フィルターの使用例>

(小樽メルヘン交差点 ケンコー「Filters」という冊子に、フィルター使用例写真として取り上げられました)

今回は、OLYMPUS PEN E-P1とCANON EOSKissDigiNの2台で試して見ました。E-P1は、RAW画像で撮ると、カメラ内部で三枚の画像の合成が出来ます。以下に使用した三枚の画像サンプルと、結果の画像をあげておきます。


(元画像 E-P1によるRAW撮影→合成後JEPG自動変換 上は画像をトリミングしています)


(合成後の画像 風で動いた葉や波の光にフィルターの色が残っています)

一方EOSKissDigiNで撮影したほうはどうでしょうか。ただ、EOSのデジタル機には多重露光機能のが付いておりません。そこで三色フィルターで撮影した各画像をソフトを用いて合成してみました。その前に気になることがおこりました。三色フィルターで撮影した画像(元画像になる)の色調がOLYMPUSUの色調が異なるのです。青のフィルターによる色調がかなりずれています。原因は今のところ分かりませんが…(WBはいずれもオート設定)


(元画像 EOSKissDigiNによるJEPG撮影 青部分が赤みを帯びて紫に近い)


(出来上がり画像 PhotoshopCS3でコンポジット=加算平均 面白みのない画像となりました)

どうやら、三色フィルターをデジタルで使用する場合は、PEN E-P1を利用したほうが良い結果が出る事がわかりました。折角三色フィルターで撮った元画像がありますので、この元画像を使って、HDR加工するとどうなるのかと言う、悪戯心がわきました。HDR写真は元々露出差のある画像を、差を圧縮して1枚の写真にする手法です。先ずはPEN E-P1の元画像を使って見ました。


(使用ソフト PhotoshopCS3)


(使用ソフト Paintshop ProX2)

出来上がった画像は、使用ソフトによってかなりの違いの出る事が分かりました。Photoshopの場合は、画像が出来上がるまでに4-5分かかり、かなり数多くの工程を踏んでいます。一方、ソフトの値段が10分の1ほどのPaintshop ProX2はほんの数秒で画像が出てきます。それでは、EOSKissDigiNによる元画像を使った場合はどうでしょうか。


(使用ソフト PhotoshopCS3)


(使用ソフト Paintshop ProX2)

いずれの画像も、現実離れしたものになりましたが、Photoshopのほうが綺麗というか、面白みのある画像となりました。Paintshopのほうはエンボスのようなソラリゼーションのような画像になりました。それはそれでまた面白い画像といえます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする