一期一会 ~万年筆店店主のブログ~

哲学、想いを発信している、Pen and message.店主吉宗史博のブログです。

日常の風景

2016-06-26 | 実生活

毎日の通勤途上の風景や近所の何でもない道を撮って写真にできる人が本当に写真の上手い人だと思います。

私も毎日見ている何でもない風景を写真にしたいと思って、はじめの頃カメラを提げて通勤していたけれど、そういう写真は撮れなかった。

写真を撮るためにどこかに出掛けて行かないとシャッターを押すことができないのは未熟だからだけど、いつかそういう写真を撮りたいと思っています。

「珈琲挽き」(小沼丹著)という随筆集を読みました。

このブログなど、自分で書いているものは随筆と呼べる代物ではないけれど、良い随筆を読むことは勉強になるし、随筆を読むこと自体が好きだからなるべく読みたいと思っています。

タイトルに惹かれて読み始めたけれど、「珈琲挽き」は80数篇収められている中のひとつで、全編コーヒーの話というわけではありません

毎日の作者の家の庭での四季の移ろい、学校時代の先生の思い出など、誰にでもある話を静かで少しユーモラスな文体で、短い随筆にまとめられていて、読んでいて気付いたら2篇、3篇と読み進んでいる。

非日常的な貴重な体験をエッセイにまとめたものはよくあって、すごいなとは思いますが、著者と一緒にその風景を味わうような感覚を持つことはできません。

誰もすごいなという体験を書くよりも、本当に普通の、誰にでもある日常を読みやすく面白く書くことの方が難しいのではないかと思います。

私もこのブログで、何でもない日常をおもしろく書くことができるようになれたらといつも思っているけれど、まだまだ修行が足りないようです。

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峠越えの入り口

2016-06-21 | 実生活

ブルーの小さな車がウチの車。2人で乗るには十分で大変気に入っている。

 

 

現代になっても、昔からのその土地の雰囲気というのは変わらないのではないかとよく思います。

例えば、今はどちらも神戸市ですが、須磨一の谷から東は摂津の国、西は播磨の国というように昔は違う国でしたが、その名残は今も感じます。

須磨まではそれより東の京阪神の雰囲気がありますが、塩屋から西は岡山、広島などの山陽地方と共通するものを感じます。

昔の国割りが地形に沿った部分が大きかったからその名残を今も感じるのか分からないけれど、そういった昔の国、道の雰囲気はいたるところに残っています。

街道沿いにあって、峠越えの最後の宿場町だったようなところは独特の雰囲気を持っています。

神戸なら有馬街道の平野や三木街道の板宿、宝塚にもそんな雰囲気があります。

開けた平地が終わって、そこから山と山の間を通る寂し気な峠道に入っていく最後の宿場町。

先日美山町に行った時に通った川西市にもそんな雰囲気が感じられる場所がありました。

開けていた地形から少しずつ山が迫ってきて、谷川沿いの道になっていく。

車で走るとこれからどんなふうに風景が変わっていくのかとワクワクするけれど、昔の人はきっと決死の想いで、覚悟を持ってその道に入っていったのではないかと想像します。

交通網が発達して、人の住む場所がどんどん大きくなって、町が大きくなっていっても何か感じることができる土地の雰囲気。

それを感じることが旅の大きな楽しみだと思っています。

 

 

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お知らせ

2016-06-19 | お店からのお知らせ

イベント

 

・聞香会 6月25日(土)15時~17時

当店スタッフ森脇直樹による聞香会を開催いたします。
本格的なお香を気軽な雰囲気の中で楽しむことができる会になります。ぜひご参加下さい。

・FridayWorkshop「万年筆で美しい文字を書こう8」 7月1日(金) 19時~21時 

堀谷龍玄先生をお迎えして、万年筆で美しい文字を書けるよう練習し、添削してもらいます。今回の課題は「暑中見舞いを書く」です。
黒インクを入れた細字の万年筆(今回は国産中細など少し太めでも大丈夫だと思います)と縦罫ノート(ツバメN3021)を持ちください。ノートも当店で販売しています。
初めての方もぜひご参加下さい。

・「コラージュで手帳を彩る」 6月21日(木) 14時~16時

お客様の奥谷菜摘子様が提供してくださる、シール、スタンプ、マスキングテープなどのコラージュの素材を使って、手帳をキャンバスにしてページを彩る遊びをします。皆様で一緒に遊ぶ時間になればと思っています。
のり、ハサミ、ペン、手帳をお持ちください。



「万年筆で美しい文字を書こう」教室では、5月20日(金)~6月3日(金)に作品展をいたします。生徒の皆さんが書かれた漢詩の作品を展示いたしますので、ぜひご覧になって下さい。

 

 

 お問い合わせ、参加のご希望など、当店(078-360-1933)までお願いいたします。

もちろん飛び入りの参加も、大歓迎です。

 

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丹波路

2016-06-19 | 実生活

書道教室が休みの休日、妻を助手席に乗せて、園部の生身天満宮へ息子の教員採用試験の合格祈願に行き、足を伸ばして美山町に行きました。

美山町のかやぶき屋根の集落を何かの写真で見たことがあって、行ってみたいと思っていました。

地図で見ると非常に遠いように思えましたが、新しいトンネルがいくつもできていて、思ったより早く、川西から1時間半、家から2時間半ほどで着きました。あの山深さなら、兵庫県内の道なら、これの1.5倍くらいはかかったかもしれません。

かやぶき集落は、由良川沿いを走る府道を曲がると突然姿を現し、まるで映画のセットのようでそこにあるのが不思議な感じがしましたが、それだけ現代の建物と違っているということなのだと思います。

離れて見ると、この田舎の中であっても現代の風景から浮いた存在に見えましたが、集落内を歩くと日本人のDNAに書き込まれている情報からか、懐かしい心の中にある原風景に思えます。

集落内を写真を撮りながら歩きました。
それはのんびりした気分になれる、とても楽しい時間で、写真を撮り歩くことが、自分は本当に好きなのだと思います。上手くはならないけれど、レンズやカメラのおかげできれいに撮れたとか、あのレンズがあればもっと良く撮れるのにと言っていられるレベルに居るのが一番楽しい取り組み方なのだと思います。

私だけ写真を撮るのだと何となく、落ち着いて撮れないけれど、妻も自分なりの写真を撮って楽しんでくれているので、気兼ねなく遊んでいられる。

自分の日常から遠く離れたこういった風景の中を車を走らせていると、いつも心がざわつくような、悲しみに近い感情になります。

こういうところで生計を立てて暮らしている人達がいるということに、ここでの暮らしについて思いを馳せたりして、こういう田舎に住む人の我慢強さ、粘り強さのようなものに胸を打たれます。

たまに廃屋があったり、つぶれてしまったレストランが荒れるに任せて放置されているのを見ると、ここで自分の仕事について夢を見て、それが破れてしまった人の想いについて考えます。

はじめはお客さんが来てくれたかもしれないけれど、客足が遠のいていく店の中で店主はどのような気持ちでいたのだろうか。
小さい店にとって景気は関係ないと思っているけれど、不景気はこういう所から蝕んでいくのだと思います。

私はきっと何を見ても、自分の都合で日常と重ね合わせて想像してしまい、自分の肩に乗っている責任の重さをいつも感じているのだと思います。

でも、日常の見慣れた風景の中にいるよりも、日頃全く目にすることのない景色を見て、こういうことを考える時間が私には必要で、この時間があるから自分の仕事についていろいろ考えることができるし、これが私なりのリフレッシュの仕方なのだと分かっています。

ほとんど下道ですが、気持ち良く走ることができる道がずっと続いていて、久し振りにドライブもすることができました。

 

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仕事の経験

2016-06-14 | 仕事の考え

( Iさんからお借りしたエルパスイーターレンズで撮影しています


販売という仕事において、経験はあまり大きな意味を持たないものだと思っています。

私は25年くらいの仕事の経験があって、変に売れ筋を知っているので自分が持っている知識や経験に固執してしまいそうになります。

それはマイナスにしかならなくて、このまま続けると何も変わらない、古臭い店になってしまうという危機感はいつも抱いていて、自分の頭を柔らかくして、新しい考え方や、若者の意見をいつでも取り入れることができる心づもりでなるべくいたいと思っている。

販売において経験が役に立つのは、お客様とのやり取りや自分のモチベーションの保ち方など精神的な部分に限っていて、その他の部分においては時代は変わっていくので、経験はあまり意味を持ちません。

仕事を始めてすぐの子が情熱があれば活躍することができるのが、販売の仕事の特長だと思います。

過去の成功体験に固執してしまうのが販売の仕事において一番やってはいけないことだと分かっているので、なるべくそうならないようにしたいと思うけれど、大した成功体験もないので、その心配はないのかもしれない。

ペン先調整は逆に経験を積めば積むほど上手くなっていく。

真剣にやればいつも新しい発見があるし、昨日できなかったことが今日できたりする。

今の私のペン先調整のやり方、考え方は、先生につかず、自分で切り拓いてきた道なので、余計に時間がかかっているのかもしれないけれど、自分が数年かけて得たことをスタッフMには短期間で伝えることができると思っていて、きっと彼はすぐに一人前になるだろう。

ペン先調整の技術は、正しい考え方を持って経験を積めばやればやるほど上手くなる。

でも勘違いしたまま職歴を伸ばすと人に迷惑をかけるものだと思っているので、彼にも正しい考え方を伝えたいと思っています。

モノを書くことにおいては経験よりも、センスに拠るところが大きいと思っている。

経験を積めば慣れてきて、スピードは速くなるけれど。

だから私はなかなか上手くならないけれど、自分のレベルでは上手さよりも心だと、読む人に甘えている。

誰もが仕事良くしたいと思っている。経験を積めば自動的に良くなっていってくれればいいけれど、結局のところ良くなる考え方があるような気がします。

それがどんな考え方なのかは謙虚な心と情熱としか今の自分には言うことができず、明確なものを示すことができない。

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人との出会い

2016-06-12 | 仕事の考え

人と人との出会いは、出会おうと思ってもなかなか出会えるものではなく、ある日突然、でも何らかの必然や過程があってあるのだと、今までの経験で思います。

ある日突然その人が私の前に現れて力を貸してくれたり、相談に乗ってくれたりする。

社会人になってから今まで本当にたくさんの人の世話になってきたと思っています。

その人たちを誰一人忘れてはいないと思うし、今でもことあるごとに思い出して感謝しているけれど、多くの人とは疎遠になってしまった。

ライフサイクルが変わったとか、いろんな理由があるけれど、自分の至らなさが自分を見込んでくれた彼らを遠ざけてしまったのではないかと思っています

何となく面白そうなヤツだと思ったけれど、大したことなかったと思われて、皆離れてしまったのかもしれないと思うと自分の力不足を申し訳なく思うし、期待に応えられる人間になりたいと思う。

しかし、はじめに私が上手いこと言ったわけではなく、相手が勝手に買いかぶっただけだとも思っている。

関係が長く続いている人とは無理することなく自然に関係が続いている。

人との出会いにおいてあの人と組めば金儲けできそうだとか、安泰だとか頼るような気持ちや、お金が絡むと長続きしないような気がするし、上手くいかないような気がします。やはりお互いの人柄から一緒にいたいと思って、お互い様の関係でないと長く続かない。

何か交流会のようなものに出掛けて行ってビジネスチャンスをつかむということを貪欲にすればいいのかもしれないけれど、知らないところに行って、自分の話を聞きたいかどうか分からない知らない人に自分のことをいろいろ話すような不躾なことはしたくないと思ってしまう。

だから店は成長もせず、ずっと変わらないのかもしれないけれど、店を良くしたいという気持ちはいつも持っているので、自分なりのやり方でやっていきたい。

今自分と交流を持ってくれている人たちに、伝わりにくいけれどいつも感謝している。

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書き続ける話

2016-06-05 | 実生活

たまに居合わせた数人のお客様方を巻き込んで面白い話になって、議論することがあり、これが店での仕事の醍醐味だと思っています。

昨日はどうしたら継続して手帳に書くことができるのかという話をしました。

手帳やノートにモノを書くことが日常的な行為で、お風呂に入ったり、顔を洗ったりすることと同じようなものになっている私にとって、書かない日はきっとないと思うけれど、世の中には書こうと思わないと継続して手帳を書き続けられない人もいて、その人たちは手帳を書いている人が一体何を書いているのか不思議だと言う。

若い頃は手帳を書かなくても仕事としては同じで、何か書くことが楽しくて、手帳を書くことが自分の趣味だからと思っていましたが、最近は仕事と手帳を書くということは切り離せないものになっていて、自分が書いた手帳を元に仕事をしているようなところがあります。

学校の頃はあまりしなかったけれど、翌日の予習をしておくと次の日物事が円滑に運び、漏れや忘れが少なくなります。

もちろんその方がいいに決まっているけれど、想定外にお客様が多く来られてできなかった作業は明日に持ち越すというToDoの管理と何時に何があった、取引先と何を決めたというドキュメントを私は手帳に書いている。

私は手帳に一切感情を書かないけれど、そういうことも日記風に書いている人もいて、それぞれなのだと思います。

忙しい店、職場などはお客様が販売員を動かしてくれて、その流れで動いていれば仕事したことになるけれど、受動的に動くだけではなく、1日1つでも自分主体で動くことを作るために役に立つのが手帳だと思います。

そしてそれがはじめはわずかかもしれないけれど、長い年月を経ると他の人と大きな差になっているのかもしれないと思います。

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オリジナルインク

2016-05-31 | 仕事の考え

オリジナルインクは、一昨年末に急に売れ始めて、昨年春頃にはそれまで1か月あればできていたものが、3か月以上かかるようになりました。

情報交換しているうちに世の中で何が起こっているのか、少しずつわかってきましたが、得体がしれないと思うことがいくつかあったし、供給できる個数が足りないのでオリジナルインクのネット販売は止めました。

得体が知れないと思った要因は、多くの人に買っていただきたいと思い、個数制限を設けてネット販売していましたが、違う名義で同じ人がいくつも買っていることがクレジットカードの番号から分かりました。

いくつも要る人は転売したりするのだと予想できるし、そういった場合中国の方が多かったので、転売される方は中国の方が多いのだと思っていました。

しかし、私は誤解していたのかもしれない。

確かにオリジナルインクを買い集めているのは中国の方ですが、その元締めのような人物が何人かいて、その一部は日本人なのではないかと思い始めています。

そのモノが売れそうだと機転が利く日本人が中国の方を使ってモノを集めていると思っています。

オリジナルインクに限らず、他のものでもそういうことが起こっているのかもしれない。

私たち店の人間は、実際に買い集めているのが中国の人なので中国の人が来ると警戒してしまう。

転売人の代理で来ているか、自分で使ったり、コレクションする目的でわざわざ来られているのか見分けがつかないので、疑い深くなってしまって、良い応対ができなくなる。

その応対を受けた中国の方は、日本人に悪い印象を持ってしまうことになります。

ただ自分で買った商品を転売するだけなのに大げさだと思われるかもしれないけれど、私にはそれはあまりにも大きな影響のある悪いことに思えるし、手先になっている人にも祖国の人が誤解されるようなアルバイトをするなと言いたい。

私たち店の人間は転売人の代理人か、当店のインクが欲しくてわざわざ買いに来てくれた人の区別をつけられるようにしておかないといけない。

今まで、そんなことは今に始まったことではなく昔からあったし、同じお金を出して買ってくれたものをその後どうするかまで詮索するのは、潔くないと思っていたけれど、遠くから来てくれて、インクを買えたことを素直に喜んでくれる人たちを見ていると、やはり転売されると分かっていたら阻止しないといけないと思っています。

 

 

 

 

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お習字

2016-05-29 | 実生活

週1回書道教室に通っています。お稽古は10時~11時半くらいで今は太筆のお習字をしている。

宿題では万年筆で書くペン習字の課題が出ていて、少し前から小筆の課題も出るようになっているし、最近では篆刻の勉強も勧められていて、1週間なかなか忙しく、暇さえあれば、暇がなくても筆を握っている。

下手なりに一生懸命書いていると時間はあっと言う間に経っていて、自分がこれほど書道に(私のレベルではお習字)打ち込めるとは思っていなかった。

当然道具にはこだわっていて、一緒に習いに行っている妻とともに理想を追い求めているのが筆です。

特に外れが多い小筆は、良いものに出会いたいと思っていて、それほど高級なものを買う度胸はなかなか持てないけれど、ちょっと高いボトルインクくらいの値段で買うことができるので出掛けて筆が売っていると何か見つけて買いたくなります。

理想の筆は、適度な硬さがあってコントロールしやすく、自分の運筆したい方向に追従してくるしなやかさもあって、毛先が常に整っているものだと今は思っています。

習い始めた時から使っている太筆が羊毛で、柔らかかったため、コントロールしやすいように半分くらいしかおろしていなかった。最初は凧糸で縛っていました。

最近特にそうだけど、先がきれいに揃わなくなって大変書きにくいと思っていて、根元までおろしていないからそうなることに思い当たりました。

確かに上の方までおろすようにすると毛先が揃い出して、急に書きやすくなりました。

それでも8割くらいしかおろせていませんでしたので、全部おろしたいと思って「やめとき」と言う妻の忠告も聞かず、お稽古中に墨を馴染ませながら筆を墨でギュウギュウと押していると「ボキッ」と柄が折れて、毛の部分が外れてしまいました。

その日のお稽古は折れた柄に毛先をねじ込んで筆圧をなるべくかけないように書いてしのぎました。なかなか想定外のことでしたが、筆には可哀想なことをしたと反省しています。

先日は通勤途中、篆刻のデザインについてメモ帳にあれやこれやと書きながら考えていて、目の前に止まったはずの電車に気づかなかった。しばらくしてそういえば電車まだかなと時計を見たら時間が経っていて、後から考えると目の前を通ったものがあったような気がするということがありました。

始めたばかりで、こうやってブログで言うのも恥ずかしいくらいのレベルだけど、楽しんで打ち込める趣味ができた。そしてそれは仕事にも無関係ではないものだと思っています。

 

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仕事の質を上げる

2016-05-24 | 仕事の考え

前に進んだかと思えば、何か押しとどめたり、後ろに引き戻すことが起こったりして、この8年半の間の店の歩みは3歩進んで2歩下がってきたというのが実感です。

はじめ少しいらだつことももありましたが、そういうものだと思えば気にならなくなる。
何か後ろ向きの力が働いた時、そういうものだと思って今は淡々やっています。

商売は結局売り上げがいくら多くても、1円でもマイナスなら赤字で、売上が100円でも利益が出ていれば黒字で、赤字だと続けられなくなる。売上を大きくするよりも黒字にすることを常に考えたいと思っています。

 

よく全国何百店舗到達とか、年商何億円達成などと言って、感謝セールなどをしているチェーン店を見かけます。

すごいことだとは思うけれど、店が多くなれば多くなるほどありふれてくるし、不採算の店舗も出てくるのではないかと、大きなお世話だけど思っている。

規模を拡大して、売上を伸ばすことは男のロマン(男女はないかもしれないけれど)で、店舗数が増えると仕入れ額が増えて、安く仕入れることができ、お客様に還元できるということなのかもしれないけれど。

でも世の中にすでにたくさんある業種のお店が、日本一の店舗数を目指して増やすということを世の中のことを考えていないのではないかと、私は思う。

世間はそれで足りているのに、すでにあるお店を潰すために近くに新店舗を建てたりするのは、自社のことしか考えていない行為だと思います。

そういうことはいろんなところ、いろんな分野でされているけれど、規模が大きくなればなるほど、世の中のことを考えないといけないのではないか、それがリーダーなのではないかと思う。

チェーン店などは店数が多くなればなるほど特別感のようなものがなくなってしまうと思うけれど、こだわりのものを売っているお店、ブランドなどはどう思っているのだろう。

会社の規模を拡大するよりも、自店の質を高めたいと私は思う。

お店というのはいつも何かお客様に我慢させていて、その我慢がその店で買う喜びを超えると買ってもらえなくなってしまうものだと思っている。我慢がゼロならそれは素晴らしいことだけどあり得ない。

質を高めるというのは、我慢を少なくし、喜びを大きくすることだと思う。

小売業の業績を左右するのは、世の中の景気ではなくその店自身の問題が大きいと思っています。

質を高めるということは、今すぐの売上には貢献しないかもしれないけれど、長く続いていくための役に立つことです。

スタッフMの加入は、当店の質を高めるために必要なことだと思っている。

 

 

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